禁断って何?
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#827 [シバ]
それは、シバのテンションが0からMAXになる瞬間だった。
『遅くなってごめんね。おはよう…な時間でもないね(笑)』
(本当は理彩ちゃん独特の可愛い絵文字や顔文字が使われています)
うわー!うわー!
浮かれてしまい、返信の為、う○こだと言いトイレへ駆け込んだ。
『まぁ、一応おはようだね(笑)返信ないから心配だったよ』
だけ送り、しばらく待つことに。
ニヤニヤが止まらない自分がいて、次の返信でニヤニヤを知らない自分になる。
:12/06/07 05:52 :F02B :rBj10EoI
#828 [シバ]
『今ね、ゆかと一緒にいるんだ…』
ゆーちゃん?
2人は親友なんだから、ごく普通のメールなんだと捉える…ハズだった。
なんでゆーちゃんを優先して、シバにはメール1つ寄越さないんだ?
っていう考えの後、すぐに嫌な予感は的中した。
理彩ちゃんからのメールは続いていた。
『今ね、ゆかと一緒にいるんだ…話し込んでたらメール出来なかった…ごめん。(この辺あまり覚えてないけど、何か食べたとか面白かったとか無茶ぶりな会話を入れてた)…ってか、話ある』
また唐突な内容のメールだ。
けど、最後の一文は、いつか絶対言われる言葉だったと、何となくだけど分かってたよ。
:12/06/07 06:02 :F02B :rBj10EoI
#829 [シバ]
何か食べたとか面白かったとか、無茶ぶりなメールは敢えて無視して、
『話って何?』
だけしか送れなかった。
理彩ちゃんも辛かっただろうに、少しも気を遣ってやれない、大人になれないシバに腹が立つ。
返信は早かった。
『りぃとシバ、付き合ってるじゃん?けど、付き合うって何?これから先、何か変わっていくの?』
変わっていくの?って…
何を期待してたの?
2人で築いていくんじゃないの?
そのままの言葉を返信。
:12/06/07 06:08 :F02B :rBj10EoI
#830 [シバ]
『りぃはシバ、好きだよ。でも、ゆかも好き。周りの友達も、みんな好き。やっぱり「恋人」っていう固定はりぃには難しい。ゆかは親友だよ?りぃはシバもゆかも、どっちも大事なんだ。こんな考えって可笑しい?』
愕然とした。
言い方はかなり悪いけど、いつかはゆーちゃんという存在が邪魔をする事を、最初から知っていた。
だから驚く程の感情はなくてもよかったけど、遠まわしでも、いざ「別れ」という言葉を突きつけられると、ショックはデカい。
シバは理彩ちゃんが好き、ゆーちゃんも好き。
理彩ちゃんはシバもゆーちゃんも好き。
そうなったら、誰が誰を取るとか、ズルい感情はいらない。
でも、シバは本当に幼かった。
『シバはりぃが好き!りぃを取る!』
:12/06/07 06:17 :F02B :rBj10EoI
#831 [我輩は匿名である]
:12/06/09 19:17 :P02A :t/6q1ssQ
#832 [我輩は匿名である]
更新お願いします(>_<)
:13/06/18 22:19 :iPhone :scV91eWo
#833 [シバ]
1年も経ってしまいました。
以前ネタバレとして書かせて頂きました通り、今一緒にいる女のせいで人生めちゃくちゃ&この『禁断って何?』の存在を知ってたのか、仕事以外ではケータイを取り上げられてまして、からの最悪な詐欺に合いました。
スマホに買い替えることも出来ない状況を作られてしまった。
これから這い上がりたい!
最近は同じ屋根の下にいても別居状態になれたので、これからは更新し放題です!
長くなってしまったけど、出来る限り更新して完結させます。
そして、自分の過去にけじめと整理をつける為にも、書かせてください!
更新していきます!
:13/06/22 10:56 :F02B :gy2YmbyQ
#834 [シバ]
>>830理彩ちゃんからの返事が止まってしまった。
終わるなんて考えたくない。
会い会いに行ったら、何か変わるかもしれない!
先のことを考えてみても、最終的には理彩ちゃんを失いたくない結論に至る。
この時は、何があっても失うなんてことはないだろうって思ってたんだ。
恋愛はやっぱりフィーリング!
メールや電話じゃなくて、一度会うだけで人の心は変わる。
ドラマみたいな恋愛を信じてる自分はまさにメルヘン。
しかし、こんな状況では、ドラマを信じるしかない!
その後も理彩ちゃんとのギスギスした関係は続いた。
シバは理彩ちゃんに会いに行く突撃訪問計画を勝手に立てた。
:13/06/22 11:52 :F02B :gy2YmbyQ
#835 [シバ]
理彩ちゃんに、今この状況で会いたいなんて言おうもんなら、絶対に拒絶される。
だったら、突撃するしかない。
それが当時のシバの最終手段。子供だなって思うよ。
ドラマを信じた結果なのか、最悪の結末を迎えることになる。
メルヘンもクソもない、アンハッピーエンド。
ギスギス言われても、いつも通り理彩ちゃんとメールしてた。
もうすぐ会いに行くんだから、変に刺激しないようにって感じのやり取りをしながらも、シバは駅のホームにいた。
途中、田舎道を走ってるせいか電波が悪くてメールを送れない場面もあった。
やましいことをしてるのかよく分からなかったけど、緊張の嵐で変にメールを送らなきゃ!っていう義務?みたいなのが頭にあったみたいで、電波障害でめちゃくちゃ焦ってしまった。
それでも、電車の景色はいつも優しかった。
理彩ちゃんに会いに行く時にいつも見てた光景。
状況がどうであれ、ホッとするものがあったのだ。
涙は出ない。
窓に頭を押し付けて、ただ呆然と見つめてた。
理彩ちゃんは、シバのこの行動を知ったら怒るだろうな。
はたまた、少しでも喜びを見せてくれるかもしれない。
シバが愛したバスケットボールと似た状況。
結果がすべて!
シバは結果をこの目で見ないと納得もクソもいかないだろう。
:13/06/22 18:00 :F02B :gy2YmbyQ
#836 [シバ]
理彩ちゃんの住む街へ到着したのは夜の9時を回っていた。
泊まる場所とか着替えとか、なんにもなかった。
ってか、財布とケータイだけをポケットにぶち込んできただけ。
遊びに行く訳じゃないんだから、余計なものは何もいらない。
理彩ちゃんの気持ちを動かしたい!
その一心だけでここまで来た。
でも、ダメなら納得のいく答えが欲しい。
また昔みたいにゆーちゃん、理彩ちゃん、シバの3人で一緒に何かする!っていうのがなくなるとしても…
理彩ちゃんの家は、小さな陸橋が目印。
そこを抜けると、静かな住宅地に出て、大学があって公園がある。
そこの狭い変な道が2つに別れてて、右に行くとまったく知らない場所に出ちゃうから必ず左を行く。
すると、アパートが3つ並んでるから、一番奥の2階。
いつも軽い足取りでここまで来てたのに、今日は拳に力が入り、手汗がヤバい。
好きな人が住んでる場所は、いつだって特別だ。
特別の中に、今日は悪魔が潜んでいる。
何かを考え出すと足が竦んでしまう。
だから、ここまで来たらどうにでもなれ精神がないと、きっと切り抜けられない。
さっさと階段を上がって呼び鈴を鳴らした。
:13/06/22 18:15 :F02B :gy2YmbyQ
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