【携帯小説指南】全ての作家達へ【[投稿]を押す前に】
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#123 [我輩は匿名である]
「作家はそこから自分でプロットを詰めていき、そして文章に起こす」
「うん」
「ではその場合、その2つの作品は全く同じものになるか?」
「いやならねーだろ、常識的に考えて」
「そう、恐らくはかなり方向性の違う作品になるはずだ。
小説は、同じテーマであっても、作者の感性によってガラリと印象が変わる。その大きな要因が『描写』なんだ」
:08/11/23 21:11
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#124 [我輩は匿名である]
「確かに、似たような設定でも作家によって全然展開が違ったりするな」
「そう。例えば僕なら、分かりやすい・伝わりやすい描写をするように心掛けている。一応、娯楽派作家だしね。
でも、文章に韻を盛り込む作家や二人称を頻繁に使う作家、比喩を多用する作家など、描写のしかたは作家によって千差万別だ。
作家達の用いる描写によって、作品の中に一貫した個性が生まれる。『その人らしい作品』ができあがるんだ」
:08/11/23 21:12
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#125 [我輩は匿名である]
「みんながみんな似たような文章だと面白くないもんな」
「そう。だから、描写に関しては最初は自由に書いてほしい。僕が1から教えてしまうと、その人らしい作品ではなくなってしまう」
「ナナシさんの真似になってしまうってことか」
「うん。それだと面白くないからね。
だから今から教えるのは、情景描写に関する最低限のことだけだ。後は自分で書いて読んでもらうなり、他の作品を読むなりして修行してほしい」
「ああ、わかった」
「よし。じゃあ、また前置きが長くなっちゃったけどレクチャーを始める。とりあえず何か書いてごらん」
「よっしゃ」
:08/11/23 21:13
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#126 [我輩は匿名である]
6−2 作者の持つイメージを突き詰める
「できたぜ」
「はやっ! 見るのが恐ろしい早さだな…どれどれ」
王国暦30年。この世界はある危機に瀕していました。
魔王が復活したのです。
ここはとある山にある町、歌箱。
そこに住む少年の太郎はどこにでもいる平凡n
「はいもう結構」
「ちょwwwまだ続きがwww」
「この文には風景描写が少なすぎる。読む気すら起きない」
「ひでぇw」
:08/11/23 21:15
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#127 [我輩は匿名である]
「王国暦とかはまぁ置いといてさ。歌箱の町ってどんなとこよ?」
「え? 小さな山奥にある町だよ」
「他には?」
「それだけ」
「………あっ、そう」
「??」
「例えばさ、物語が始まった季節はいつ?」
「えっ? じゃあ夏でいいよ」
「時間は? 朝? 昼? それとも夜?」
「昼だよ」
「じゃあ歌箱の町について、もっと描写が増やせるだろう」
「え……?」
「それを意識して、もう1回書いてごらん」
:08/11/23 21:17
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#128 [我輩は匿名である]
季節は夏の半ば。照りつける日差しが眩しい。
蝉の鳴き声が山々から聞こえる。
そんな山の中にある小さな町、歌箱。
「どうだ?」
「そんな山ってどんな山?」
「蝉の鳴き声が聞こえる山だよ」
「それだけ?」
「それだけ」
:08/11/23 21:18
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#129 [我輩は匿名である]
「もっと考えてみなよ。山って一口に言ってもいろいろあるでしょ。
標高が高いとか、どんな植物や動物があるのかとか。だいたい歌箱の町は山のどこにあってどんな町なのさ?」
「草木が生い茂る小さな山の中腹にあって、人々は農業の自給自足で暮らしてる」
「それじゃあ町じゃなくて村でしょうが」
「違いがわからん…」
「些細なことかもしれないけどさ。分からないなら辞書で調べてみるのも手だ。
4章で言ったよね、『よく聞く言葉こそ調べろ』って」
「はぁ……」
「もう1回書いてみな」
:08/11/23 21:19
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#130 [我輩は匿名である]
季節は夏。すでに半ばを迎えていて、照りつける日差しはいっそう強さを増していた。
山の中からは絶え間なく夏虫の声が聞こえ、耳にこだまする。
夏ということもあって若草が山いっぱいに広がり、澄み渡る風はどこか気持ちいい。
そんな小さな山の中腹にある歌箱の村では、今日も人々は自給自足で生活していた。
そんn「ハイ結構!」
「ぐ…」
「君さぁ、僕の話聞いてたの?」
「え?」
「『小説』で辞書引け」
「いやそれならさっk」
「 引 け 」
「ハイ、スミマセン」
:08/11/23 21:20
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#131 [我輩は匿名である]
作者の奔放な構想力によって、登場する人物の言動や彼らを取り巻く環境・風土の描写を通じ、非日常的な世界に読者を誘い込むことを目的とする散文学。
読者は描出された人物像などから各自それぞれの印象を抱きつつ、読み進み、独自の創造世界を構築する(新明解国語辞典より)
「『小説とは、作者の感性を描出した描写によって、読者に物語のイメージを創造させることに意義がある』って言ったよね?」
「いやその…」
「 言 っ た よ ね ? 」
「ハイ、そうおっしゃられました」
:08/11/23 21:21
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#132 [我輩は匿名である]
「それとも何? こんなんでお前が持つイメージを読者が創造できると思ってんの?」
「あの、口調が…」
「何? 死にたいの?」
「いやその…」
「小説作者になりたいんならテメエが持つ世界観ぐらいキッチリ作れよ、それが嫌なら読者になれ。
それなのに何お前? それだけそれだけって山の情報がそれだけなわけねえだろ。それともアレか、『そこは読者にお任せします』みたいなこと言って逃げるつもりか?」
「いやその…」
「テメエのその顔むかつくからやめろ」
「…………」
:08/11/23 21:21
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:epQG/68k
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