星とぽんず
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#391 [七瀬]
あれれ?
なんか優しい。
「それより昨日は、きちんと帰れた?」
『うん。帰れたよ。』
「そっか、じゃ良かった。」
やっぱり優しい。
:09/03/08 13:16
:N703iD
:PY5xI9.2
#392 [七瀬]
いつもなら
“あっそ。”
とか冷たい態度か、
“ぽんずちゃんは女の子じゃないもんね。”
とか意地悪なこと言うのに。
まるで別人。
戸惑ってしまう。
怒ってないなら、いいけど、
これはこれで、どうすればいいか分からない。
:09/03/08 13:19
:N703iD
:PY5xI9.2
#393 [七瀬]
“スムーズにいく1日”
頭に思い浮かぶ。
結局、あれから何もなくって、ほんとびっくり。
占い当たってる?
そして放課後。
歩志と私は、また同じ作業に打ち込む。
:09/03/08 16:45
:N703iD
:PY5xI9.2
#394 [七瀬]
やっぱり歩志は真剣で、何も話さない。
私も黙っている。
鉄の削れる鈍い音だけが、この広い体育館に響く。
何も変わらない。
以前と全く変わらない。
ただ、私の気持ちが違うだけ。
:09/03/08 16:48
:N703iD
:PY5xI9.2
#395 [七瀬]
この空気のおかげで、話すこともなく作業もスムーズに進んだ。
“すること”があるのが今の私にはありがたかった。
「俺、用事があるから、先に帰るな。」
『じゃあ、私も帰るよ。』
時計は6時をさしている。
この体育館で歩志としゃべったのは、これだけだった。
:09/03/08 16:54
:N703iD
:PY5xI9.2
#396 [七瀬]
駅まで歩く。
ふぅ。
何もなくて良かったあ。
チカチカチカ…。
あっ、やば!!
信号が赤に変わっちゃう。
全力疾走。
……が間に合わず。
最悪。
:09/03/08 23:43
:N703iD
:PY5xI9.2
#397 [七瀬]
仕方なく、待つ。
この信号、なかなか変わらないんだよなあ〜。
コツコツコツコツ…。
後ろから聞こえてくる靴音。
元々、人気のないところ。
振り返る。
:09/03/08 23:47
:N703iD
:PY5xI9.2
#398 [七瀬]
すると、小さく林原が見えた。
私には気付いていない感じ。
うそ〜!
信号、早く変わってよ!!
そんな私の思いを、
あざ笑うかのように、信号が変わる気配すらしない。
コツコツコツコツ…。
だんだん大きくなる靴音。
覚悟を決めた。
:09/03/08 23:50
:N703iD
:PY5xI9.2
#399 [七瀬]
「松田。」
昨日、“柚子”と呼んだ声が私の中を響く。
今にも顔が赤くなりそう。
『林原、久しぶりだねっ!』
「いや、昨日会ったし。」
しまった!
緊張して、変なこと言っちゃった。
:09/03/08 23:54
:N703iD
:PY5xI9.2
#400 [七瀬]
でも、いつもの林原と話したのは私にとっては久しぶり。
だから“久しぶりだねっ”は全く変ではないよ?
「どうした、松田。」
林原の声で我に帰る。
『う、ううん。
でも、話すのは久しぶりじゃん。』
:09/03/09 00:12
:N703iD
:W7rSt6Q.
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