漆黒の夜に君と。U[BL]
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#225 [ちか]
ことごとく覆された俺は黙り込んだ。
それに追い討ちをかけるようにして恭弥は言う。
「そもそも、何がキッカケであんな仲悪くなったっけ?」
「それは…っ‥‥‥」
「それは?」
「いや、なんでもない。そんなん忘れたわ。」
「?変なの。」
そう言って恭弥は歩いていく。でも俺は立ち止まってしまった。
『忘れる』わけないから
:09/07/19 16:49 :P906i :4c/3kdjU
#226 [ちか]
でも、それは仲が悪くなったキッカケじゃない。
俺が、俺一人がアイツを拒んだ理由‥‥―――
―――――――――――
まだ8つか9つの頃だった。
たまたまパーティーで顔を合わせた俺とアイツ。
親同士の思いつきで急遽皆の前で、俺はピアノ、アイツはヴァイオリンで一つの曲を一緒に演奏することになった。
:09/07/19 17:04 :P906i :4c/3kdjU
#227 [ちか]
だけど、演奏中。
俺の親は仕事でパーティーを抜けた。
演奏が終わった後、舞台を降りるとアイツは両親に抱き締められていた。
何度も何度も頭を撫でられて誉められていた。
でも俺は‥‥―――
隣に世話係りが居るだけ。
「なんで俺だけ‥‥っ
なんで‥‥‥っ
俺は一人やねん…!!!!」
そう言って世話係りの服の裾を千切れるくらい強く握った。
嫉妬した。妬んだ。
そんなキッカケで俺はアイツを遠ざけるようになった。
:09/07/19 17:16 :P906i :4c/3kdjU
#228 [ちか]
「アホやな…俺。」
そう呟いてまた恭の隣に並んだ。
でもきっと俺はもうアイツとは並んで歩けない。
俺がそうしたから‥――
恭弥はチラリとこっちに目を向けたがすぐにまたそらした。
「また女抱いたんだね。」
―――‥‥え?
:09/07/19 17:36 :P906i :4c/3kdjU
#229 [ちか]
「女物の香水の匂いする。」
顔をしかめる恭弥。
「…ふ、はは。昨日俺が出ていく時から分かってたくせにいちいち言うんや?
性悪やな恭も。」
「お前には言われたくない」
お前には、か。
――――――――――――
――――――――――――
:09/07/19 17:47 :P906i :4c/3kdjU
#230 [ちか]
:09/07/19 17:53 :P906i :4c/3kdjU
#231 [りえ]
:09/07/19 20:11 :SH905i :kuBLqg1c
#232 [ウ]
この小説大好きですイ
毎回楽しみにしてます~。
:09/07/19 22:31 :W53T :1nzXVRTU
#233 [ちか]
>>331└→りえ
さま
ずっとですか!!><
大好きなんて言ってもらえて嬉しすぎます(;д;`)
これからも頑張ります!
>>3感想板にもぜひお越しください♪
ありがとうございましたっ
:09/07/20 01:22 :P906i :8LQ1D/eo
#234 [ちか]
>>233さま
私の携帯がドコモのせいで、名前が分からずすいません(;_;`)
嬉しいお言葉ありがとうございます!!
私にはもったいないくらいです(T_T*)
これからも楽しんでもらえるように頑張ります★
>>3感想板にもぜひ♪
ありがとうございましたっ
:09/07/20 01:23 :P906i :8LQ1D/eo
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