こいごころ
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#447 [向日葵]
「あ、うん」

愛想よく微笑む茉里だが、第一印象があまりよくないから、少し戸惑う。

「宗助って昔っからゲーム弱くて、でもムキになって勝つまでやろうって言うんです。なんか子供っぽいけどそういうとこ好きなんですけど、1時間以上も一緒にやってたら飽きちゃって」

ここに来てから、自分の方が宗助と一緒にいるということをアピールする。

栞の言葉を彼女が理解したのか、それともわかってないのか、茉里は曖昧に笑った。

⏰:10/02/07 01:17 📱:SH05A3 🆔:☆☆☆


#448 [向日葵]
>>446
訂正

栞が集めた ×
華名が集めた ○

⏰:10/02/07 03:59 📱:SH05A3 🆔:☆☆☆


#449 [向日葵]
「ゲームと言えば、昔ジャングルジムに早く登ったほうが勝ちっていうのやってて、あたし落ちたんですよ。そしたら宗助があたしを助けてペチャンコになっちゃって!」

アハハと声をあげて、栞は笑う。しかししばらくすると、うっとりした目をした。

「かっこよくて、大好きなんですけど……。でもペチャンコになっちゃダメだろ!っていうね!」

ただの昔あった笑い話。
華名だって楽しそうに笑っている。
茉里ももちろん笑った。

……でも、心からは笑えなかった。

⏰:10/03/01 03:33 📱:SH05A3 🆔:☆☆☆


#450 [向日葵]
さっきから、宗助が好きだとか、大好きだとか、よく主張してくる。

それに、茉里だけが知らない話ばかりだ。

気分が悪くなった。

これは本当に、兄弟を思う独占?
違う。絶対違う。
せっかく楽しかったのに、どうしてそれを壊すの……?

「うるさい。近所迷惑」

開いたままだったドアから、宗助が現れた。

⏰:10/03/01 03:33 📱:SH05A3 🆔:☆☆☆


#451 [向日葵]
なんだかホッとしたような、でも来てほしくなかったような、よくわからない気持ちが、胸の中をいっぱいにする。

「あー、ごめんごめん。続きやろっか」

「いい。やっと途切れて一段落したし、今から夕飯の買い出しに行く。加賀、付き合え」

呼ばれて、ぼんやりしていた茉里は、宗助のほうを「え?」といったふうに見る。

「だったらあたしも……」

栞も当然のように立って、一緒に行こうとしたが、宗助に止められた。

⏰:10/03/01 03:34 📱:SH05A3 🆔:☆☆☆


#452 [向日葵]
「おまえはいらん物まで買うからいい」

「買わないから!」

「いい。そんなに大人数でも邪魔なだけだ。」

そう言われて、栞はしゅんと肩を落とす。

「でもあたし……力あるし……」

「俺のほうが、お前よりずっとある」

それで話をきるようにして、まだ座り込んだままの茉里を引っ張り立たすと、上着と財布を持って、そのまま出ていった。

いつも手を繋ぐが、今はなんだか素直に繋げなかった。

⏰:10/03/01 03:34 📱:SH05A3 🆔:☆☆☆


#453 [向日葵]
それに気がついた宗助は、少し後ろにいる茉里を振り返る。

「どうした?」

「え?あ、……ううん、なんでも」

拗ねているように、自分が唇を突き出しているのがよくわかった。

宗助はなにも悪くないのに、2人っきりになった途端に、胸の中がぐちゃぐちゃになりだした。

「栞がなにかしたか?」

「なにも……」

⏰:10/03/01 03:35 📱:SH05A3 🆔:☆☆☆


#454 [向日葵]
言ってから、いつの間にか食いしばっていた歯が緩み、唇がわなわなと震え出した。

心配したように、宗助が茉里を覗き込む。

「なんで……泣く?」

宗助の手が、頬に優しく触れる。触れられれば、余計に涙が流れ出す。

いやだ。
こんな自分、宗助に嫌がられる。

宗助の過去を聞いても、その場にいなかった。
出会ってすらいない。
そんな自分は、あきらかに蚊帳の外で、せつなくて、はがゆい。

⏰:10/03/01 03:35 📱:SH05A3 🆔:☆☆☆


#455 [向日葵]
でも1番嫌なのは、宗助の過去すら自分のものにしたがる、ひどい独占欲の自分。
醜い、いや、消えてよこんな感情。

「加賀、別に迷惑だなんて思わないから、言って?じゃないと泣く理由がわからなくて、俺どうしたらいいかわからないよ」

いつまでも、ただ声を押し殺して泣く茉里に困惑して、宗助は優しく、まるで子供に話すみたいに茉里に話しかける。

その優しさが、宗助の家に来てから荒んでいた心を、柔らかくしてくれる。

⏰:10/03/01 03:36 📱:SH05A3 🆔:☆☆☆


#456 [向日葵]
「ごめん……。だって嫌だったの」

「何が?」

「宗助を、1番好きなのは、私なのに……っ」

会話が成立していないが、宗助はその言葉だけで、茉里がどうしたのかわかった。

まだ栞が引っ越していない頃、いいなと思った女の子ががいた。
多分両思いだったと思う。

すると、栞はいち早く察知して、妨害した。
それを知ってる

⏰:10/03/01 03:36 📱:SH05A3 🆔:☆☆☆


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