サークル ー番外編ー
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#45 [柚子]
私のために、助手席に身を乗り出してドアを開ける姿に、朝からにやけてしまった。
大学に着き、車を降りるとき
「今日、あの自転車の検証するけど来る?」
と聞かれた、私は頷いた。
:09/06/23 17:42
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#46 [柚子]
検証?と疑問に思いながらも、講義が終わるとすぐに部室へ行った。
部室には、一人だけ名前のわからない女の人がいた。
私と目が合うと一瞬驚いた顔をした彼女は、すぐに笑顔になった。
「今日はまだみんな来てないんですよ。でもすぐ来ると思うから、座ってゆっくりしてて下さい」
:09/06/23 17:43
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#47 [柚子]
リスとかハムスターとか、小動物みたいな彼女は桃と名乗った。
話をしたら、私と同じ年だと分かった。
「桃でも、桃ちゃんでも、呼びやすいように呼んで下さいね」
:09/06/23 17:47
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#48 [柚子]
タメだというのに、敬語を崩さない桃ちゃんに
「私のことも呼び捨てでいいよ」
と言うと、何故か桃ちゃんは照れたような顔をした。
:09/06/23 17:48
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#49 [柚子]
「千晃だと恥ずかしいからちーちゃんって呼ぶね」
桃ちゃんはそう言ったけど私的には、ちーちゃんのほうが照れくさい気がした。
次に来たのは純さんだった。
:09/06/23 17:50
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#50 [柚子]
桃ちゃんの話によると、純さんも同じ年らしい。
桃ちゃんが純くんと呼んでいたので、私も便乗して、純くんと呼ぶことにした。
亮太さんや空さんに比べてまだあどけなさの残る彼は、純さんより純くんの方がしっくりきた。
:09/06/23 17:51
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#51 [柚子]
純くんが来てすぐに空さん、亮太さん、優さんも集まって検証開始となった。
私の自転車のまわりに全員が集まった。
中古のママチャリが、こんなに注目される日が来るとは、自転車自身も予想していなかっただろう。
:09/06/23 19:32
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#52 [柚子]
亮太さんが「念のために」と、自転車の写真を撮った後で、純くんが自転車に乗った。
「とりあえず適当にその辺走ってこい」
亮太さんにそう言われた純くんが、息を切らして戻ってきたのは20分ほど後のことだった。
:09/06/23 19:32
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#53 [柚子]
ブレーキでも壊れたのか、勢いを緩めることなく私たちの立っている場所に向かってきた。
「避けて下さい!」
純くんが、そう叫んでいることに気付いた時には、自転車はすでに目の前まで迫っていた。
:09/06/23 19:34
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#54 [柚子]
(…ぶつかる!)
逃げるのも忘れ、固く目を閉じた私の体を自転車から守ってくれたのは、亮太さんだった。
頬が赤く染まるのを感じたのと同時に、自転車と純くんが地面に転がるのを見た。
:09/06/23 19:35
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