サークル ー番外編ー
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#55 [柚子]

「大丈夫?」

と心配する優さんとは対照的に、空さんは笑ってた。

「何やってんの?」

空さんは笑いながらも、起き上がろうとしている純くんに手を貸していた。

⏰:09/06/23 19:36 📱:P906i 🆔:FroRXXEo


#56 [柚子]

「笑い事じゃないですよ。止まらせてくれなかったんですから」

(止まらせてくれなかった?自転車が?)

私の頭の中に浮かんだ疑問は解明されないまま、純くんが事情を説明し始めた。

「後ろの人に話しかけたら、家に帰りたいって言ったんですよ。でも場所聞いたら隣町だったんで、明日にしましょうって言ったら怒っちゃって…」

⏰:09/06/23 19:37 📱:P906i 🆔:FroRXXEo


#57 [柚子]

純くんの話は、正直意味不明だった。

私はタイミングを見計らって口を開いた。

「あのー…後ろの人って誰のことですか?」

⏰:09/06/23 19:38 📱:P906i 🆔:FroRXXEo


#58 [柚子]

その場にいた全員の視線が私に集まった。

どういうことなのかは、純くんが教えてくれた。

「信じてもらえないかもしれないけど…」

という言葉で始まった純くんの話は、最初に宣言した通り信じられないような話だった。

⏰:09/06/23 19:39 📱:P906i 🆔:FroRXXEo


#59 [柚子]

だって純くん、自分は霊の声が聞こえるなんて言い出すんだもん。

話を聞いても半信半疑な私に、純くんはちょっと寂しそうに笑いかけた。

私は何だか申し訳ない気持ちになって

⏰:09/06/23 19:40 📱:P906i 🆔:FroRXXEo


#60 [柚子]

「明日一緒に隣町に行きたい」

と、口にしてしまった。

そんなわけで、私と純くんと後ろの人でのサイクリング?が決行されることになった。

⏰:09/06/23 19:40 📱:P906i 🆔:FroRXXEo


#61 [柚子]

隣町には、純くんの自転車に私が乗り私の自転車に純くんが乗って向かうことになった。

「遠いから休憩しながら行こうね」

まるで小さな子どもに話しかけるみたいに、純くんはそう言った。

⏰:09/06/23 19:42 📱:P906i 🆔:FroRXXEo


#62 [柚子]

(年の離れた妹でもいるのかな)

隣町までは、自転車で40分〜50分だと純くんは言っていた。

「休憩したり、目的の家を探したりするから一時間はかかるかな」

⏰:09/06/23 19:43 📱:P906i 🆔:FroRXXEo


#63 [柚子]

そう聞いた時には、いい運動になるなってくらいにしか考えてなかった。

すぐだと思っていた一時間を長く感じ始めたのは、自転車を漕ぎ始めて30分が経った頃だった。

「大丈夫?」

⏰:09/06/23 19:43 📱:P906i 🆔:FroRXXEo


#64 [柚子]

と、声をかけてくれていた純くんの問いかけに、笑顔を返せなくなっていた。

「近くに公園があるから、少し休憩しようか」

純くんの誘いを断る理由はなかった。

⏰:09/06/23 19:44 📱:P906i 🆔:FroRXXEo


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