他人の情事U(18禁)
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#151 [兎]
「お前それあれだよ、生霊!
お前に恨みもってる女なんか沢山いんだろ、なんか憑いてんじゃね?」
女に恨まれるような覚えはない!そう言いきれないのが悲しい。
女か、一番ありえそうだが生霊…?
そんなもんどう対処すりゃいいんだよ!?
:09/09/25 15:11
:N905i
:hfEXGLk2
#152 [兎]
霊的な話に詳しそうな知り合いは一人しかいない…。
俺はメタボに相談するはめになった。
:09/09/25 15:13
:N905i
:hfEXGLk2
#153 [兎]
「そそそれは岸本くんに恨みをもってる生霊だね!
生霊って言うのは生きた人の体から抜け出したどうたらこうたらで………………………………………………………………なんだよ!
とり憑かれたら大変だからこれあげる!」
メタボの説明は半分以上分からなかったが最後に気色の悪いお守りをくれた。
これを持ってる方が呪われそうだ…。
:09/09/25 15:14
:N905i
:hfEXGLk2
#154 [兎]
結局誰一人からも当てになるアドバイスはもらえず数日が過ぎた。
「よっ岸本、あれからまだ視線感じんの?」
「…あぁ田中か」
「どーしたんだよ?
元気ねぇな」
:09/09/25 15:18
:N905i
:hfEXGLk2
#155 [兎]
「誰かに見られてるんじゃないか、付けられてるんじゃないかって思うと気の休まる時が……」
さすがに必要以上に周りを気にして生活するのは疲れる。
こうやって廊下で田中と話してるのも見られてるのだろうか?
「…マジか。
正体分からないのが一番気持ちわりぃよな」
「はぁ…だろ…?」
:09/09/25 15:20
:N905i
:hfEXGLk2
#156 [兎]
俺は廊下の壁にもたれて座り髪を掻き上げ、立ってる田中を見上げた。
「わ、悪かったな…」
「ん?」
「生霊とか適当なこと言って」
「あぁ、それなら…」
「うわっなんだそれ!?
気持ちわるっ!!」
:09/09/25 15:23
:N905i
:hfEXGLk2
#157 [兎]
制服のズボンの後ろポケットからメタボにもらったお守りを取り出し見せた。
「メタボからもらったんだ」
「メタボ…?」
「うちのクラスの佐藤。
あいつが生霊は怖いから持ってろって」
「そのお守りもってる方が怖くね?」
「怖えー」
自分で言いながら思わず小さく笑った。
:09/09/25 15:26
:N905i
:hfEXGLk2
#158 [兎]
「つか、生霊なんて信じてんの?」
「信じてねぇよ。
でもこんなの持ってる奴に好んで近づいてくる奴もいないだろ」
「ははっ、確かに。
でもそれ…捨てたら本当に呪われそうだな」
「俺も困ってんだよ。
そのうちメタボに返すわ」
力なく答える俺に
「なんかあったら相談しろよ」
と言って田中は教室に戻って行った。
:09/09/25 15:31
:N905i
:hfEXGLk2
#159 [兎]
このまま屋上に行きたい気分だがまたあの視線を感じるのは気が重く、俺も教室に戻ることにした。
「ねぇねぇ岸本これ見て」
席に着くとかなみが雑誌を広げてみせてきた。
「なんだよ?」
:09/09/25 15:43
:N905i
:hfEXGLk2
#160 [兎]
「これこれパワーストーン」
雑誌の広告を指差す。
「こないだから視線がどうとか言ってるじゃん。
パワーストーンよさげじゃない?」
なんだ、そう言うことか。
「俺これ持ってるから大丈夫」
:09/09/25 15:44
:N905i
:hfEXGLk2
#161 [兎]
「うぅわっ!
絶対それ持ってる方がヤバいって」
かなみにもメタボからもらったお守りを見せた。
「俺もそう思う」
「それ捨てないの?」
「お前だったらこれ、捨てる勇気ある?」
左手で頬杖を付き、右手の人差し指にお守りの紐をかけてクルクル回した。
:09/09/25 15:45
:N905i
:hfEXGLk2
#162 [兎]
「うっ…無理かも」
そりゃそうだよな。
お守りよりは、呪いのアイテムと言われた方がしっくりくるくらいだ。
「でもそれ持ってるよりパワーストーンのが絶対効果あるって!」
「どーせ気休めだろ?」
「でもぉ…」
ふぅ。と軽く息を吐き
「心配してくれてありがとな、でも大丈夫だよ」
かなみにお礼を言った。
:09/09/25 15:49
:N905i
:hfEXGLk2
#163 [兎]
そうは言ったものの相手の正体は分からないまま。
どうしたもんか…。
視線を感じるのは校内と下校中。
校内は休み時間のみで家と登校中は何も感じない。
つまり人為的な物だ。
だが、これ以上のことがつかめない。
:09/09/25 15:51
:N905i
:hfEXGLk2
#164 [兎]
校内にいる人物といえば生徒か先生。
何百人もいる中、男か女かも分からない人物を見つけられるとは思えない。
はぁ、なるようにしかならねぇって事だよな…。
と思っていた矢先、以外と早くその正体が分かった。
>>145-164更新分
:09/09/25 15:53
:N905i
:hfEXGLk2
#165 [兎]
>>145-164前回更新分
いつものように一人で帰る帰り道。
いつものように視線を感じる。
音もなく一定の距離を保つ気配が今日は違った。
パキッ。
小枝を踏む音と小さく息をのむ気配。
俺は思いっきり走った。
音のした方へ。
:09/09/26 14:01
:N905i
:7G1p7VwY
#166 [兎]
距離にして10メートルくらいだろうか?
壁側に隠れるように身を寄せていたのは、俺より頭二つ分小さい女の子だった。
「最近俺を付けてたのはお前か?」
逃げられないように壁側に手を付いて聞く。
女の子はうつむいたまま頷いた。
:09/09/26 14:04
:N905i
:7G1p7VwY
#167 [兎]
聞きたいことは沢山あったが、正体が分かったことで気が楽になり頭を下げ背を丸め
「はあぁぁ…」
と安堵のため息を吐く。
そして手を伸ばし女の子の右手を取り上を向かせた。
「これやるからもう付きまとうな」
うつむいたまま何も言わない女の子にメタボからもらった気色の悪いお守りを押しつけ家路についく。
:09/09/26 14:05
:N905i
:7G1p7VwY
#168 [兎]
うちの制服着てたからうちの生徒なんだろうが、ずっと俯いていたので顔を確認することは出来なかった。
「おっはよー岸本っ!
あたしより早く来てるなんてめずらしいじゃん」
俺だってこんな時間に来る気はなかった。
ただ、あの子のことが頭から離れなくてあまり寝れなかったんだ。
:09/09/26 14:07
:N905i
:7G1p7VwY
#169 [兎]
「じゃっじゃーん、これ見て」
席の前で立ったまま鞄から何かを取出したかなみの手の上には、色とりどりの小さな……
「石」
「ぶっぶー不正解。
正解はパワーストーンでしたぁ」
石じゃねぇか…。
:09/09/26 14:34
:N905i
:7G1p7VwY
#170 [兎]
「うわっ何その呆れ顔!
岸本にあげよーと思って持ってきたのにぃ」
あー…そっか。
『いいやつだなお前』
心で思っただけのつもりが声に出てたらしい。
かなみが嬉しそうな顔をしいてる。
「わり、それもう要らないんだわ」
「えっ、なんで?」
:09/09/26 14:36
:N905i
:7G1p7VwY
#171 [兎]
「昨日正体分かったから」
「マアァァァァジで!?
結局なんだったの?」
俺の机に手を付き楽しそうに目をキラキラさせて聞いてきた。
「ふーん。
で、結局なんで付きまとわれてたの?」
「わかんね」
「分かんないって…。
また付きまとわれたらどーするの?」
「そしたら問い詰めてみるよ」
「んなっ…!」
かなみは目を細め左手で自分の額を押さえた。
:09/09/26 14:37
:N905i
:7G1p7VwY
#172 [兎]
たぶんかなみは心配してくれてるんだろう。
相手の正体がわかり興味がなくなったからなのか、不思議なことに俺に危機感はなかった。
はずなのに俺は今その子と対面している。
なぜこんなことになったのか――…
:09/09/26 14:38
:N905i
:7G1p7VwY
#173 [兎]
今日からは視線を感じることなく帰れると意気揚揚で帰り支度をしていたらクラスメイトに呼ばれた。
「おーい岸本ーお客さーん」
「誰?」
「おんなー」
それだけで察しがついた。
:09/09/26 14:43
:N905i
:7G1p7VwY
#174 [兎]
鞄を持ち廊下に出るとセミロングの黒髪を両耳の下で結わき、頭二つ分小さい女の子がうつむいて待っていた。
「なんか用?」
「…………」
喋りださない女の子とクラスの好奇の目が痛く突き刺さり今に至る。
俺も人前では話したくなかったから丁度いい。
:09/09/26 14:44
:N905i
:7G1p7VwY
#175 [兎]
「何か用があって来たんだろ?」
「…………………………………………………………………………………………………………………………」
長い沈黙。
急かすのは逆効果だと思い相手が話出すのをひたすら待った。
そう、待った。
待つこと30分…やっと口を開いた。
:09/09/26 14:45
:N905i
:7G1p7VwY
#176 [兎]
「…ごめんなさい」
「はぁ……いいよ、気にしてない」
「…ごめんなさい…」
再び沈黙が包む。
付けられてた理由も気になるが、喋りだすまでまた30分ここで待つのも面倒臭くて俺は出口に向かって歩きだし
「……あ、あのっ」
ドアノブに手を掛ける寸前で呼び止められた。
:09/09/26 14:47
:N905i
:7G1p7VwY
#177 [兎]
「あ、あ、あの…」
ずっと俯いていた顔を上げたが、緊張してるのか言葉を詰まらせる。
「待ってるからゆっくり話せ」
仕方がないので俺も元いた場所に戻った。
「こ、このあいだ…その、み、み、み…」
み?なんだ?
女の子はもじもじしながら下を向く。
:09/09/26 14:49
:N905i
:7G1p7VwY
#178 [兎]
彼女と程よい距離をあけ、俺は屋上のフェンスに肘をつき遠くを眺め話しだすのを待った。
「こ、この間…だ、第二運動場の近くで…あの…」
そこまで聞きゃ分かる。
「見たんだ?俺がしてたこと」
カッと耳まで赤くした。
:09/09/26 14:51
:N905i
:7G1p7VwY
#179 [兎]
「み、見るつもりじゃ…」
「で?
脅しにでもきたの?」
校内でするとこんな事よくある。
男も女もそれをネタに近寄ってくる。
バラされたくなかったら
『俺にも女を回せ』だの
『私の彼氏になって』だの本当にくだらない。
「バラしたきゃ勝手にバラせよ」
ポケットから煙草を取出し火を点けた。
:09/09/26 14:55
:N905i
:7G1p7VwY
#180 [兎]
「ち、ちが…そんな事じゃ」
「じゃ、なに?」
「あ、あの…あの人…彼女ですか…?」
はっ!?
「ふっ、ふははっ違げぇよ、もしかしてそれが気になって付け回してたのか?」
:09/09/26 14:58
:N905i
:7G1p7VwY
#181 [兎]
「は、はい…あの、話かけるの…恥ずかしくて…」
話し掛けるのが恥ずかしくて付け回すって…。
俺は笑いが止まらなかった。
「そ、そんなに笑わないでください…」
「はははっわりぃ、お前、あー…名前は?」
「かなです…」
「かなか、お前おもしれぇな」
かなはまた顔を赤らめこう言った。
「つ、付き合ってる人いるんですか…?」
:09/09/26 15:01
:N905i
:7G1p7VwY
#182 [兎]
「そんな気になんの?
いねぇよ、つか彼女とかいらねぇ」
「いらないんですかっ!?」
「な、なんだよ?」
かながズイッと顔を近付けてきた。
:09/09/26 15:03
:N905i
:7G1p7VwY
#183 [兎]
「あ、あ、いえ…」
自分から近づいてきたくせに恥ずかしそうに俺から離れる。
「用ってこれだけ?」
フーッと吐いた煙草の煙がかなの顔をかすめた。
「あ、いえ…あの……………………………………………………」
:09/09/26 15:06
:N905i
:7G1p7VwY
#184 [兎]
また長い沈黙か、と思ってたら
「私岸本先輩のことが好きですっ!!」
いきなり大声でこんな事を言うもんだから一瞬膝の力が抜け変な体勢になり、気を取り直すため吸い込んだ息と一緒に煙草の煙が変なとこに入って蒸せた。
「ゴホゴホッ…あ、あのさ、俺の話聞いてた?
今彼女いらないんだよ」
:09/09/26 15:09
:N905i
:7G1p7VwY
#185 [兎]
横にいるかなを見ると自分で言ったことに驚いたのか硬直してる。
「おーい聞いてる?」
目の前で手をひらひらさせても反応がない。
おい、と肩に触れたら反応した。
「ああああ私今なんて言いました!?」
「俺に告白したけど?」
:09/09/26 15:12
:N905i
:7G1p7VwY
#186 [兎]
「あ、あれはちがっ、いえ、違くないけど、でも違うんですっ!」
身振り手振りを使ってパニくってるかなの反応を見てると苛めたくなる。
「俺の事好きじゃないの?」
「っ………!!」
かなは目を真ん丸くしてジリジリ後退した。
「はははっわりぃ、お前の反応面白いな」
:09/09/26 15:14
:N905i
:7G1p7VwY
#187 [兎]
「ひっ、ひどいです…」
「ははっ悪かったよ」
やべっ、またやっちまった…。
これも直さなきゃな…。
俺に頭を撫でられたかなは、顔を真っ赤に染めて固まった。
>>165-187更新分
:09/09/26 15:16
:N905i
:7G1p7VwY
#188 [兎]
>>165-187前回更新分
「き、岸本先輩…」
翌日の朝、下駄箱の前でバッタリかなと鉢合わせた。
「もう俺のこと付ける理由なくなったよな?
話したかったら堂々と来い」
かなの性格からして自分から行動には移さないと思っていたが、俺はまた屋上に呼び出された。
:09/09/28 09:40
:N905i
:hb4RGEXk
#189 [兎]
「き、昨日は…すみませんでしたっ」
かなは俺に向かって勢い良く深く頭を下げる。
「俺は楽しかったから気にすんな、呼び出した理由がそれだけなら帰るわ」
「ち、違いますっ…あ、あの…」
また長くなりそうだな、今日も煙草に火を点けた。
:09/09/28 09:42
:N905i
:hb4RGEXk
#190 [兎]
「あの…あの…」
もごもごしてるかなを横目に口から煙草を離し灰を落としてまた加え空を見た。
あー、日が落ちてきたな。
「はぁ…。
い、言いますっ!!」
空からかなに目線を移すと、何かを決心したように息を吐き一歩俺に近づいた。
:09/09/28 09:44
:N905i
:hb4RGEXk
#191 [兎]
「私のバージンもらって下さいっ!!」
ポロッ…
加えてた煙草が口から落ちた。
「………ふっ、はははははっ、お前何言ってんの?」
こいつの言動はことごとく俺の予想を上回る。
:09/09/28 09:47
:N905i
:hb4RGEXk
#192 [兎]
「わ、笑わないで下さいっ」
「あのなぁ、顔真っ赤にするほど恥ずかしいならそんな事言うな」
「わ、私は本気で…」
:09/09/28 09:48
:N905i
:hb4RGEXk
#193 [兎]
「お前まだ高一だろ?
初めては彼氏とやんな」
「き、岸本先輩がいいんですっ…!」
かなは目にうっすら涙を浮かべた。
なんで俺なんだよ…。
「俺、彼女いらないって言ったよな?」
:09/09/28 09:50
:N905i
:hb4RGEXk
#194 [兎]
「グスッ…か、彼女になれなくてもいいんです、遊びでも…。
岸本先輩が好きなんです…」
「泣くなよ…」
女に泣かれるとどうしていいか分からなくなる。
「私じゃダメですか…?」
なんて言っていいか分からず俺は黙った。
:09/09/28 09:53
:N905i
:hb4RGEXk
#195 [兎]
「私…先輩を追ってこの高校に入ったんです…。
ずっと、好きで…。
だから付き合えなくても初めては…先輩が…」
「そこまで言うなら覚悟見せろ」
女の初めてはずっと残る。
俺も半端に抱くことはしたくない。
「裸になれ」
:09/09/28 09:55
:N905i
:hb4RGEXk
#196 [兎]
「はっ、裸っ!?」
「あぁ、お前がそこまで覚悟決めてるなら抱いてやる」
「そ、それは…」
「なら止めとけ、後悔すんぞ。
本当に大切に思ってくれる奴とやるんだな」
:09/09/28 09:57
:N905i
:hb4RGEXk
#197 [兎]
口を結んでうつむくかなの横を通り出口に向かう。
「ま、待って!
待って…ください…」
振り向くとかなは、スルリと制服のリボンを外した。
「おいっ!」
吹っかけただけなのにマジで脱ぐつもりかよ?
:09/09/28 10:01
:N905i
:hb4RGEXk
#198 [兎]
「ぬ、脱ぐのなんて…グスッ…へい、平気です…こんなの…だから…」
かなは目からボロボロと涙を流し、ブレザーを脱ぎ、下から一つ一つブラウスのボタンを外していく。
まだ幼さの残る顔。
発達途中の躰。
震える手。
:09/09/28 10:05
:N905i
:hb4RGEXk
#199 [兎]
あーっ!!
しょうがねぇな。
俺は頭を掻きながらかなに近付き
「ふ、ぐすっ…先輩…」
こぼれ落ちる涙を指で拭いた。
「後悔するなよ?」
かなの手を取り引き寄せると驚いた顔をしたのも束の間、ブワッと表情がゆるみ大量の涙を流した。
:09/09/28 10:07
:N905i
:hb4RGEXk
#200 [兎]
「ひぐっ、うぅっ…せんぱ…岸本先輩…」
俺の胸に顔を埋めて泣く。
かなの気持ちが落ち着くまで頭を撫でた。
「大丈夫か?」
「だ、大丈夫。です…」
「ははっどこ行くんだよ?」
「え?だ、だって…」
泣き止んだかなは、恥ずかしくなったのか一歩二歩と俺から離れた。
:09/09/28 10:43
:N905i
:hb4RGEXk
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