― 短編箱 ―
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#67 [栢]
>>52-66

実話を参考に ^^*

途中途中
タグなかったりで読みにくくて
ごめんなさい ××

ほんとのお付き合いは
やっぱり体より心だなあと
当たり前になりつつあった時に
改めて実感したって言うお話◎

⏰:09/10/09 01:25 📱:D905i 🆔:3zmy2yhY


#68 [栢]
>>2-16
君の、匂い。

>>18-39
一番じゃなくても

>>41-50
約束はしない。

>>52-66
あおぞら

⏰:09/10/09 01:26 📱:D905i 🆔:3zmy2yhY


#69 [栢]
 
 
   ぶ キ よ ウ

_

⏰:09/10/11 23:28 📱:D905i 🆔:yXrxNsNQ


#70 [栢]

じいちゃんは穏やかな人だった。

やっぱり昔の人だけあってか
頑固で無口なとこもあったけど

お酒とタバコが大好きで
酔っぱらうといつも
同じ昔の思い出を楽しそうに話してた


だけど
だんだんとじいちゃんは
表情をなくし言葉をなくした

⏰:09/10/11 23:32 📱:D905i 🆔:yXrxNsNQ


#71 [栢]

ある時からじいちゃんは
ご飯を食べると
口の周りを汚していた

ご飯粒が口元についているのにも
全く気づかない。

口の場所がわからないのか
箸をうまく口に運べない。

何より
目が虚ろになっていて
私はそれに恐怖さえ覚えたものだ

⏰:09/10/11 23:35 📱:D905i 🆔:yXrxNsNQ


#72 [栢]

じいちゃんのことは
単純に優しいから好きだった。

だけど
それを見たときから
なんだか嫌になってしまって
"汚い"と思うようになった


病気だとかそんなことも思わなくて
くちゃくちゃぼろぼろと
食べてる姿が不快だったから

⏰:09/10/11 23:39 📱:D905i 🆔:yXrxNsNQ


#73 [栢]

「じいちゃん、これ食べる?」

お姉ちゃんが
修学旅行で買ってきたお菓子を
じいちゃんにあげた。

すると横からばあちゃんが
「いいんだよじいちゃんは!
どうせ食べらんないんだから」

と少し強めに言った。

じいちゃんは
食べたそうな顔をしていた
だけど言い出せないのか
黙ってタバコを吸い始めた

その姿を見るのがなぜか辛かった
見ていられなかった

⏰:09/10/11 23:44 📱:D905i 🆔:yXrxNsNQ


#74 [栢]

それから
じいちゃんに決定権はなくなり
どんどん無口になっていった

それに比例するかのように
じいちゃんの行動が
おかしくなっていくのを


あたしは薄々感じていた。

⏰:09/10/11 23:47 📱:D905i 🆔:yXrxNsNQ


#75 [栢]

相変わらず
ご飯粒を口元にくっつけてみたり

名前を呼ばれても
反応しなくなったり‥

終いには
ポットをやかんと間違えて
火にかけてしまったのだ。

底が真っ黒に焦げて溶けたポットを見て
ばあちゃんはじいちゃんに
怒鳴り散らした。

じいちゃんは
何も言わなかった

⏰:09/10/11 23:51 📱:D905i 🆔:yXrxNsNQ


#76 [栢]
じいちゃんが
"ボケ"ていることがわかった私は
だんだんと切なくなり

かわいそうだと思うようになった。

あの時じいちゃんは
悲しいと思ってたかはわからないけど‥
かわいそうに感じて

厳しく言うばあちゃんを
嫌うようになった。

ばあちゃんはじいちゃんのこと
嫌いなんだ 、と‥

⏰:09/10/11 23:53 📱:D905i 🆔:yXrxNsNQ


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