曖 昧 ミ ー 。
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#31 [あんず]
真剣に俺を
見つめる目は
今にも泣きそうで。
本当のことを
言うのも可哀想だが、
言わない方が
可哀想な気がしてきた。
……よし、言うか。
:09/10/22 13:44
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#32 [あんず]
「…あのさ、俺…」
俺が口を開くと、
女はビクッと
肩を震わせた。
よほど緊張
してるのだろう。
…あぁ、更に
言いにくくなってきた。
:09/10/22 13:47
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#33 [あんず]
俺は女の緊張してる
雰囲気に呑まれ、
言葉を失ってしまった。
微妙な空気が流れる。
そんな空気を
切り裂いたのは、
「よろしく、
お願いします。…?」
まさかの皐月だった。
:09/10/22 14:28
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#34 [あんず]
え、普通に言った。
何も戸惑いもなく
普通に言ったよコイツ。
…てかプロポーズ
受け入れた!?
「ちょ、皐月「え…?」
:09/10/22 15:15
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#35 [あんず]
俺が皐月を
止めようとした時、
女の驚いた声が重なった
目の前にいる女を
見ると、あまりの驚きに
顔が青ざめ、
足がガクガクと
震えている。
ようやく自分の
間違いに気付いて
しまったのだろう。
:09/10/22 15:17
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#36 [あんず]
口元を隠しながら
女は後退りをした。
目を見開き、
恐怖で歪んだ
ような顔を見せる。
…どんだけ
驚いてるんだよ。
「…皐月くんが、
二人も……?
もしかして………
ドッペルゲンガー…?」
:09/10/22 16:24
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#37 [あんず]
「…………。」
俺は思わず絶句した。
あぁ、コイツアホだ。
おっちょこちょい
な上にアホだ。
皐月並みにアホだ。
コイツの頭に
双子という
言葉はないのか。
なんで双子より先に
ドッペルゲンガー?
どんな思考してんだ。
:09/10/22 16:27
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#38 [あんず]
「えぇえっ!?
ななななになに僕の
ドッペルゲンガーがいるの……?
梓助けて怖い……」
「…………。」
それに怯えてる
後ろの皐月は
もっとアホだ。
もうただのアホだ。
そして弟に
助けを求めてる皐月は
ヘタレとしか思えない。
:09/10/22 16:34
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#39 [あんず]
前には変な勘違いをした
訳わかんない
思考回路のアホ。
後ろにはヘタレな
もう救いようがないアホ
このアホ二人が
もし結婚したら……。
あぁ、もう想像
するだけで寒気がする。
:09/10/22 16:38
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#40 [あんず]
俺は1つため息を吐き、ずっと背負っていた鞄を床に置いた。
「ドッペルゲンガー
なんかじゃねぇよ。
双子だ、双子。
お前の好きな皐月は、
俺じゃなく後ろの奴。」
冷たく言い放つと、
女はようやく
理解したのか、
頬を真っ赤に染めた。
:09/10/22 16:45
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