こちら満腹堂【BL】
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#658 [ひとり]
「三田さ・・」
「止めようなんて考えるから、苦しくなるんだ」
「・・・いいんですか、んな事、謂っちゃって」
「知らなかったのか?」
「何を」
「俺もお前と同じ気持ちだってこと」
「はは」
根岸は短く笑う。俺達はまた互いを求め始める。
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:10/04/18 21:23 :F01B :Kn5n1jUU
#659 [ひとり]
今この瞬間。俺の頭がお前で一杯になってるこの瞬間に、お前の頭も俺で一杯になったらいい。
そう強く、もう"思う"ってより、"願う"に近い気持ちで舌を交えた。
さっきまでひやりとしていた根岸の手が熱い。
いつの間にかそれは直に俺の肌の上を滑るように動き回っている。ただそれだけのことで興奮しちゃうんだから、俺も、俺の息子もそうとういかれてる。
「三田さん、下が苦しそうですよ」
「ば・・か・・・」
油断したらアハンとか謂っちゃいそうで、俺は歯を食いしばって堪えた。
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:10/04/19 10:54 :F01B :Szzdx9cw
#660 [我輩は匿名である]
:10/04/19 13:20 :P03A :3sbxmL8g
#661 [ひとり]
「強がっちゃって」
目を瞑ったままでも、相手が微笑ったのが気配でわかる。
俺の前を寛げようと、根岸が手をかけたベルト。カチャカチャと響く音はやけにイヤらしい。
脳みそがドロドロに溶けてくみたいだ。もう、何も考えられない。ただ、根岸が欲しかった。根岸を、俺だけのものにしたかった。
「三田さん」
「根ぎ・・し」
「くわえていい?」
「一々聞くな・・・バカ」
するとまた、根岸が微笑った。そしてゆっくりと、自身(オレ)を包んだ。
「ぁ・・ん・・・」
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:10/04/19 23:08 :F01B :Szzdx9cw
#662 [ひとり]
まさかコイツとこんなことになるなんて、ちょっと前の俺なら考えられなかっただろう。うん、絶対。
でも人生、何が起こるかわからんもんだ。
まさか根岸が俺を好いてるなんて思いもしなかった。そんな根岸に俺が惚れるなんてのはもっと予想外だ。そんで今、ダチの家の便所に二人籠もってイソイソと"ナニ"に励もうってんだから、これまた予期せぬ事態な訳で。
べぇやん、ごめん。汚さないように、善処します。
それにしたって、根岸の舌使いがヤバい。
「・・・ぎし・・もぅ・・・」
「だしていいよ」
あぁ、チキショー、気持ちいいなコノヤロー。
根岸の肩に、乱暴に爪を立てた。
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:10/04/19 23:29 :F01B :Szzdx9cw
#663 [ひとり]
【休憩】
今晩はーひとりです。
第二十九話、完結。です★
振り返ってみると、なんだかてんこ盛りな回でした。ハイ。
おや、最後が中途半端だっておっしゃりたいんですね?いやいや、それがひとりなんですごめんなさいm(_ _)m
あ゙ぁぁぁ〜エロは難いんだよチキショォォォオ(;;´Д`)!!!!
誰かひとりにエロの書き方教えて下さい、三百円あげるから。ちーん
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:10/04/19 23:38 :F01B :Szzdx9cw
#664 [ひとり]
【第三十話/ほっけの人気】
点滅しだした信号。
正直謂って、泣きそうだ。
あぁ、わかった、わかったから、そんなにを引っ張らないでくれ。
「ゆうちゃーん、早くぅー」
アキに急かされて小走りに横断歩道を渡りきる。
「セーフ」
審判のように大きくセーフのジェスチャーをするアキは、いい具合に出来上がっている。
今駆けてきた後ろを見やれば、赤信号。でも別に、走る必要なんてないんじゃないかと思う。深夜二時半過ぎ。車なんて、忘れた頃にやってくるくらいのペースだ。
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:10/04/19 23:52 :F01B :Szzdx9cw
#665 [ひとり]
【訂正】
>>664○ そんなに手を
× そんなにを
失礼しました。
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:10/04/19 23:54 :F01B :Szzdx9cw
#666 [ひとり]
手に食い込むビニール袋を右から左へ持ち替えて、アキの後を追う。
何してるのかって、見りゃわかるだろう、買い出しだ。
二人トイレに身を寄せ合ってイチャイチャしてたのが、随分と前のように思える。ダメだ、また泣きそう。
────
────────
三田さんが俺の肩に強く指を食い込ませた瞬間、予想外の事態が起きた。
ドンドンドン
「ねぇ、大丈夫ー?」
俺達はハッと顔を見合わせた。その時の三田さんったら、それこそ夢から覚めたような表情(カオ)だった。まぁ、俺もそれは同様だったんだろうが。
無遠慮に、続けて打ちつけられるドア。
ドンドンドン
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:10/04/20 00:04 :F01B :X3tyuUEE
#667 [ひとり]
見つめ合ったままで暫く呆けた俺達は、次のノックで我に返った。
ドンドンドン
これは不味い。何が不味いって、誰も来やしないという過信から、鍵をかけていないのが不味い。そして、三田さんの格好が不味い。それは本人も重々承知の事だったようで、三田さんは慌ただしくベルトを締めながら、素早く便座から立ち上がる。すると膝が俺の顔面にクリーンヒット。
「痛っ!!!!」
たまらず立ち上がると、今度は俺の後頭部が三田さんの顎に見事に決まった。
「「痛だッッ!!!!」」
密室の俺達はてんやわんやだ。
「ねぇー何してんのー?」
外の声は、こちらの様子を完全に訝しんでいる。
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:10/04/20 00:14 :F01B :X3tyuUEE
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