浮 き 世 の 諸 事 情 。
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#901 []
 
今あたしを叱ってくれるのは
貴方だけで‥

真剣に向き合ってくれる
その瞳で包んで

「本当に‥世話が焼ける」

「い‥ち助さん」

流れるような細い指で
手首を包み込まれれば
どくどくと生命が鳴いてる

⏰:10/03/18 15:49 📱:D905i 🆔:WpH3kYYs


#902 []
 
生きてる心地がした


「何処へ行こうが
貴方の勝手ですが、ね‥」

深いため息を此方に向けて

そう自由にされてしまうと
どうしたらいいかわからなくてね

何処へも行きたくなくなるんです

⏰:10/03/18 15:49 📱:D905i 🆔:WpH3kYYs


#903 []



「壱助さん‥
迷惑じゃないんですか?」

「何、が」

「あたしの世話とか‥」

もじもじと不安げに
そう呟いて見上げた

⏰:10/03/18 15:52 📱:D905i 🆔:WpH3kYYs


#904 []
 
「そう‥ですねぇ」

ちょいと深刻に考えすぎるのが
貴女の性格

「やっぱり迷惑‥ですよね」

肩をぐったり落として
貴女が落ち込めば
辺りは薄暗くなって渦を巻く

しかし、微笑ましくも思う

⏰:10/03/18 15:55 📱:D905i 🆔:WpH3kYYs


#905 []
 
「私に迷惑をかけるのは
まぁ‥構いませんが、ねぇ」

茶を入れれば湯気がたつ
まだ部屋は冷えて
桜の蕾が桃色に染まる

「ちょいとばかり‥
面倒な方が、扱い甲斐がある」

鼻で軽くあしらえば
馬鹿にされてる事にも気付かず
真っ直ぐな瞳が此方を向く

⏰:10/03/18 15:59 📱:D905i 🆔:WpH3kYYs


#906 []
 
「さて、どう‥しますか」

意地悪気に問えば
少し躊躇って唇を浮つかせ


「此処だ、あたしの居場所」

自らに言い聞かせるように
ぽつり呟いて頷いた

⏰:10/03/18 16:03 📱:D905i 🆔:WpH3kYYs


#907 []
 
それでも離れると言ったなら
‥止めていた、でしょうね

不安に握った拳を
柔らかく解いて立ち上がる


「壱助さん‥何処に?」

「丁重に‥お断りしてきましょう」

本音を言えば‥
私だけの貴女にしたいんですが

⏰:10/03/18 16:06 📱:D905i 🆔:WpH3kYYs


#908 []
 


「次期に私の‥妻になると、ね」


「え‥?壱助さん今何て‥」


「まぁ、まぁ」


桜が咲いたら‥一番に、貴女と

⏰:10/03/18 16:09 📱:D905i 🆔:WpH3kYYs


#909 []
第三一章 【桜咲いて、共に】
>>888-908
*。*。*。*。*。*
急に仲直り(゚o゚)
こういう微妙な展開にしか
持っていけない私orz

大事な所聞き逃しましたが
やっぱり壱助さんの隣が
好きな香夜ちゃん
世話好き確定壱助さん
bbs1.ryne.jp/r.php/novel/4676/

⏰:10/03/18 16:15 📱:D905i 🆔:WpH3kYYs


#910 [笹]
【本編アンカー/1〜30】
>>885
【31〜】
>>888-908
最終更新*3月18日
【番外編アンカー】
>>809
最終更新*3月8日

⏰:10/03/18 16:16 📱:D905i 🆔:WpH3kYYs


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