*- エロチュウ -*
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#441 [亜夢]
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「後先考えずに…同伴なんかしてごめん…」

龍紀は優しくあたしの頭を何度もなでてくれた。

…好きでも一緒にいられないって…やっぱりあるのかもしれないなんて、何度も頭の片隅に寄せながらも出てくるのはそんな言葉ばかり。

「亜夢は仕事辞めたくないの?」

現状ではもう今回のせいで折れてしまいそうだった。

夜の世界から消えればあたしは何も言われなくなるとおもった。

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⏰:10/08/04 19:14 📱:F02B 🆔:kiYcjHnQ


#442 [亜夢]
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でもあたしにもプライドがあった。

「………だもんっ」

龍紀はえっ?と聞き直すとあたしの口元に自分の耳を近づけた。

「負けないんだもん…」

関係ない。 水商売って擬似恋愛の場みたいな雰囲気はあるけど、あたしたちだって本当の恋愛はする。

関係ないよ!!!!

「…大丈夫。 噂は本当だけど、そんな噂あるんですねーって笑ってとばしちゃえばいい。」

うん、とあたし達は強く手を握った。

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⏰:10/08/04 19:17 📱:F02B 🆔:kiYcjHnQ


#443 [亜夢]
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〔あたし知ってるよ。〕

という掲示板の書き込みは…嘘か本当かはしらない。

でもいいよ。 バラしたきゃバラせばいい、あたし達の絆は何度もじゃまがはいってちぎれそうになりながらも、ちゃんと元通りに結ばれてるから…

「じゃある意味堂々とデートしてもいいんじゃね?」

「で掲示板にかかれるんでしょ。 あのふたりがどこどこで手つないで歩いてたとか。」

あたし達はほんとに笑って吹き飛ばしてた。

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⏰:10/08/04 19:22 📱:F02B 🆔:kiYcjHnQ


#444 [亜夢]
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気が楽になってからあたし達はふたりでAMUの散歩にいったり、

ふたりでパジャマを着て、近くのスーパーに買い物にいったり、

海をふたりで走り回って遊んだり、

いろんなカップルらしいことをした。

あたしをお客さんだとか色彼だって叩けばいい。 それはあたし達だけが知ってる秘密の関係。

しあわせなひととき―…

そんなひとときが大事…

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⏰:10/08/04 19:25 📱:F02B 🆔:kiYcjHnQ


#445 [亜夢]
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「あ―…飲みすぎかなあ…気分悪いぃぃ…」

あたしはそんなに飲み過ぎた記憶もないのに気分悪さに何度もトイレに行った。

隣で寝てた龍紀もおきてきてあたしの背中を寝ぼけながらさすってくれた。

「…だいしょうぶぅ?」

目をこする龍紀。

「たぶん体調崩れてるんだとおもう…最近アフターも同伴もしまくってたから……今日休み取っててよかった。 ゆっくりするよ。」

うん、というと龍紀はベッドに戻った。

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⏰:10/08/04 19:28 📱:F02B 🆔:kiYcjHnQ


#446 [亜夢]
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更新遅いのに待ってくださってる方達ありがとうございます

>>002
感想こちらにお願いします

>>003-100
>>101-200
>>201-300
>>301-400
>>401-445

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⏰:10/08/04 19:35 📱:F02B 🆔:kiYcjHnQ


#447 [亜夢]
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勿論体調が悪いからといって出勤しないはずがなかった。

お客さんと同伴して出勤してまたアフター…友達との付き合いもあったりと睡眠時間がどんどん減ってく。

「またかあ……」

あたしは最近生理が遅れることが何度もあった。 かなり不定期にくるために常時常備しておかなくてはならなかった。

「…病院いったほうがいいかな?」

ホルモンバランスを崩すのはよくない。 だからあたしは産婦人科に相談しにいくことにした。

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⏰:10/08/15 04:28 📱:F02B 🆔:uWCWZ30.


#448 [亜夢]
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どうされましたか?と言う質問に最近の生活習慣などを答える。

と、突然台に股をひろげて座らされる。 まさか…あたしは思いながら目を伏せた。 異物がはいってくる感覚…からすぐに足をおろすようにいわれる。

恥ずかしすぎる格好は今でも忘れられない。

先生はグローブをはずして席つくとあたしにも座るように伝えた。

「…そうですね…」

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⏰:10/08/15 04:34 📱:F02B 🆔:uWCWZ30.


#449 [亜夢]
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「おめでとうございます。」

あたしの中でその言葉が木霊する。

「えっ……」

「3か月ですね。 だいぶ育ってます…エコーでみますか?」

あたし【妊娠】してるの?…

「あ……はい…」

無意識のまま仰向けに寝ころぶと画面になにかがうつる。 白黒のもやもや……赤ちゃん?

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⏰:10/08/15 04:37 📱:F02B 🆔:uWCWZ30.


#450 [亜夢]
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先生が説明してくれることはすべて右から左だった。 あたし龍紀との子供を妊娠してるんだと思うと、おなかをすごく大事に思えたし、重く感じた。

あたしは診察室をでて病院のひとたちに頭をさげるとそのまま家にかえった。

ベッドで横になってる龍紀の髪の毛をそっとさわる。

「あ……亜夢?…」

やんわりと微笑む彼の笑顔。 あたしのなかでは龍紀がくれる答えなんて予想できてた。

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⏰:10/08/15 04:40 📱:F02B 🆔:uWCWZ30.


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