亡き君に告ぐ
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#153 [不発花火]
少女に手を伸ばした瞬間、いい加減慣れてしまった強い力でまたしても意識を引っ張られた。

「―くそっ!!」

痛みを感じたはずなのに、また自分は布団の中にいた。

いい加減、気が狂ってしまう。

どうせこれも夢なのだろう。

⏰:11/01/08 19:21 📱:SH04B 🆔:GxI.VZ8M


#154 [不発花火]
「何なんだ…!今更出て来て、何がしたいんだ!いい加減にしろ!!」

布団から飛び出し、台所の棚から包丁を取り出す。

「はぁっ…はぁっ…」

すると、また背後から少女の泣き声が聞こえた。

ほら、夢だ。

⏰:11/01/08 19:21 📱:SH04B 🆔:GxI.VZ8M


#155 [不発花火]
「ちくしょう…!いい加減にしやがれ!!クソガキ!」

少女に包丁を向けながら走り出すと、少女が勢いよく顔を上げた。


「ママ」

少女の顔は可愛らしい笑みを浮かべていた。

⏰:11/01/08 19:22 📱:SH04B 🆔:GxI.VZ8M


#156 [不発花火]
「マ"マ"…」

ごぼごぼと少女の口から血の泡が吹き出された。

「―――ッ!」

少女に向かって勢いよく包丁を振りかざすと、また意識が浮上するのを感じた。

気付けば自分はまた布団の中にいた。

「はは―…」

⏰:11/01/08 19:22 📱:SH04B 🆔:GxI.VZ8M


#157 [不発花火]
終わらない夢。
どうせこれもまた夢なのだろう。

今度は目の前から泣き声が聞こえた。

起き上がると、布団の前で少女が蹲り泣いていた。

「…ママ」


いつまで自分は夢を見ているのだろうか。

⏰:11/01/08 19:23 📱:SH04B 🆔:GxI.VZ8M


#158 [不発花火]
自分の手に握られた包丁を自分の喉元に突き刺した。

また、意識が浮上するのを感じた。


END

⏰:11/01/08 19:23 📱:SH04B 🆔:GxI.VZ8M


#159 [不発花火]
感想
>>12

1 亡き君に告ぐ
>>2-11
2 指名手配犯
>>13-16
3 亡者の館
>>17-30
4 演奏人形
>>32-36
5 性春ハイスクール
>>39-43
6 シャム双生児
>>46
7 深海に、沈む
>>47-61
8 夢を見る少女
>>62-75
9 リストラ、その先は
>>77-131
10 殺人犯の憂鬱
>>133-158

⏰:11/01/08 21:17 📱:SH04B 🆔:GxI.VZ8M


#160 [不発花火]
亡き君に、弔いの言葉を。


―亡き君へ―

⏰:11/01/09 16:36 📱:SH04B 🆔:CF17bEo.


#161 [不発花火]
家族が泣いている。

ゆらゆらと、漂いながら微かに声を聞いた。

深い、微かな声。

けれど確かな声。

家族が呼ぶ元へ、ゆらゆらと。

ただ、体を打つ冷たい波に飲まれながら。

⏰:11/01/09 16:36 📱:SH04B 🆔:CF17bEo.


#162 [不発花火]
毎日、君を探す人がいる。

サクサク、と波で湿った砂浜が足音を立てる。

「必ず、見つける」

その人は言った。

冷たい風がその人の体温を容赦なく奪っていく。

気付けば夕闇に浮かんでいた。

⏰:11/01/09 16:37 📱:SH04B 🆔:CF17bEo.


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