その日が来る前に、3
最新 最初 🆕
#1 [愛華]
引き続きよろしくお願いします!


>>2その日が来る前に、

>>3その日が来る前に、2

>>4感想板

>>5アンカー


読んでもらえたら嬉しいです。
感想、アドバイス待ってます!

⏰:11/01/05 18:32 📱:840SH 🆔:22xhhoZo


#2 [愛華]
その日が来る前に、
bbs1.ryne.jp/r.php/novel-f/11658/

⏰:11/01/05 18:34 📱:840SH 🆔:22xhhoZo


#3 [愛華]
その日が来る前に、2
bbs1.ryne.jp/r.php/novel-f/11871/

⏰:11/01/05 18:35 📱:840SH 🆔:22xhhoZo


#4 [愛華]
感想板
bbs1.ryne.jp/r.php/novel/4782/

⏰:11/01/05 18:36 📱:840SH 🆔:22xhhoZo


#5 [愛華]
アンカー

>>1-100
>>101-200
>>201-300
>>301-400
>>401-500
>>501-600
>>601-700
>>701-800
>>801-900
>>901-1000

⏰:11/01/05 18:39 📱:840SH 🆔:22xhhoZo


#6 [愛華]
-直純side-

⏰:11/01/05 22:46 📱:840SH 🆔:22xhhoZo


#7 [愛華]
ありがとう、好きだった。


その一言でいい。


また友達に戻れる。

白石は幸せになれる。



隆兄と………幸せになる。

⏰:11/01/06 15:51 📱:840SH 🆔:GihfELn6


#8 [愛華]
「おぃ品野ぉ。おまえ日曜日
空いてっか?合コンあんだよ。
お前いれば女の子集まるからさ」

クラスメイトが怠そうに
話しかけてきた。

………そんなひがむなよな。


「わりーな。俺日曜日は用事
あんだよ。すげー大事な」

「なに?白石とデートかよ?
うらやましいよなーあんな
可愛い子とつきあえてさぁ」

⏰:11/01/06 15:56 📱:840SH 🆔:GihfELn6


#9 [愛華]
「つきあってねーし。
デートでもないし」

「え、違うの?」


「…………『決別』、だよ」


「なに、意味わかんねぇな。
じゃ合コン来れないのかよ?」


「俺いても変わんねーよ。お前も鏡みてみろよ。けっこう
味のある顔してるから」

⏰:11/01/06 16:00 📱:840SH 🆔:GihfELn6


#10 [愛華]
「でも彼女できねんだよ……」

「元気だせって!!」

俺はクラスメイトの背中を
バンバンと叩き、前を向く。



……変わったな、俺。


自分でもわかるくらいの変化。


清々しい気持ちだった。

⏰:11/01/06 16:03 📱:840SH 🆔:GihfELn6


#11 [愛華]
俺を変えてくれたのは


天使みたいに笑う女の子。


苦しさと闘いながら


強く強く


光をくれた子。


俺もなにか与えられただろうか。

⏰:11/01/06 16:06 📱:840SH 🆔:GihfELn6


#12 [愛華]
-隆則side-

⏰:11/01/06 16:07 📱:840SH 🆔:GihfELn6


#13 [愛華]
暑くなってきた昼の午後。


俺は墓参りにきていた。


母さんと、父さんの。





「…………久しぶり」


風が応えてくれた気がした。

⏰:11/01/06 16:09 📱:840SH 🆔:GihfELn6


#14 [我輩は匿名である]
ワロタw

⏰:11/01/06 23:10 📱:W53S 🆔:cYDuppDk


#15 [ゆん]
>>14
何が笑えるのか全く分からないんですけど。
この小説好きなのにそういうしょーもない書き込みはやめてください。
見ている人や作者さんの邪魔になります。

⏰:11/01/06 23:57 📱:SH001 🆔:vZBttPec


#16 [愛華]
>>15
ありがとうございます。
きっと色々な意見あるんだと
思います。でも最後まで書き上げたいと思いますので、
よろしくお願いします。

>>14
文章力なくて申し訳ないです。
アドバイスなどあれば感想板に
お願いします。

⏰:11/01/07 01:04 📱:840SH 🆔:ACJDVPUs


#17 [愛華]
>>13


どこかで見てるんだろうか。
こんな情けない俺を見て
笑ってるんだろうか。



持ってきた花を添えて、
手を合わせる。




俺はいつからこんなに弱く
なったんだろう。

⏰:11/01/07 01:07 📱:840SH 🆔:ACJDVPUs


#18 [愛華]
あいつと出会う前の俺は
もっと強かったように思う。

この世の何にも勝る気がした。


いや、強がってただけか。

失うものが何もなかった。
何もかもを失った後だったから。


ほんとにダサい。
弱くなってしまったのは
あいつのせいじゃなくて……
俺のせいだ。

⏰:11/01/07 01:13 📱:840SH 🆔:ACJDVPUs


#19 [愛華]
「…………わかんねぇわ」



何をするべきか。
わからない。






『直純くんとつきあったら…



    どうする?』

⏰:11/01/07 20:36 📱:840SH 🆔:ACJDVPUs


#20 [愛華]
知るかよそんなもん。






辛いにきまってんじゃん。


今すぐにでも奪いに行きてぇよ。


ほんとにただの自業自得、か。

⏰:11/01/07 20:50 📱:840SH 🆔:ACJDVPUs


#21 [愛華]
直純の側にいてくれって
俺が頼んだのに。

そしていつか、直純と那佑が
一緒になること。


それも望んでたはずなのに。



何度同じことを考えたっけ。



俺はどうやったら強くなれる?
どうすれば立ち直れる?

⏰:11/01/07 20:58 📱:840SH 🆔:ACJDVPUs


#22 [愛華]
「…………わかんねぇ…」


もう一度同じ言葉をつぶやく。


母さん。父さん。

教えてくれよ。


どうすればいい?



何度問い掛けても
強い風が吹くだけだった。

⏰:11/01/07 21:02 📱:840SH 🆔:ACJDVPUs


#23 [愛華]
-那佑side-

⏰:11/01/07 21:02 📱:840SH 🆔:ACJDVPUs


#24 [愛華]
日曜日がやってきた。


曇り、のち雨。


天気予報を聞いて少しだけ
気分が落ちた。


………雨かぁ。



鏡の前で笑ってみる。

⏰:11/01/07 21:21 📱:840SH 🆔:ACJDVPUs


#25 [愛華]
「…………不細工な顔」


まるでこの世の終わりみたいな。そんな情けない顔してる。



クリスマスの朝もこうやって
鏡の前で笑ってみた。

あの時はもっと素敵に笑えた。



なのに今は………。

⏰:11/01/07 21:29 📱:840SH 🆔:ACJDVPUs


#26 [愛華]
そんなこと考えちゃダメだ。


あたしは直純くんと
つきあうんだから。


そうすれば…………みんな
幸せになるはずなんだから。


隆則がそう言ったんだから。




「あれ、那佑はやいのね」

⏰:11/01/08 00:01 📱:840SH 🆔:VTNxykz.


#27 [愛華]
「うわ!!お母さん!!
勝手に入ってこないでよ……」

「今日はなに?デート?」

「違うよ」

あたしがそういうと、お母さんは微笑んでみせた。



「………無理しないでね」


…………無理?

⏰:11/01/08 00:08 📱:840SH 🆔:VTNxykz.


#28 [愛華]
「無理なんてしてないよ?
最近調子もいいしさ」

「病気じゃなくって………


ま、いいんだけど………」

「………?なんかよくわかんないけど、わかったよ」


変なお母さん。
心配してくれてるんだろうけど…
お母さんに言うようなことでも
ないしなぁ………

⏰:11/01/08 00:17 📱:840SH 🆔:VTNxykz.


#29 [愛華]
「それじゃ、いってくるね」

「ん。いってらっしゃい」




外は蒸し暑かった。
風も吹いてないから余計に…


あ、そっか。もう梅雨だ。
最近一日一日が早過ぎて
そんなことさえ忘れてた。



……直純くん、もう来てるかな

⏰:11/01/08 00:23 📱:840SH 🆔:VTNxykz.


#30 [愛華]
ほんとにいいんだろうか。

こんな気持ちで直純くんと
つきあって………
直純くんは迷惑じゃないかな。



いや、今さら迷ったって
しかたないか………



空を見上げると今にも雨が
降りそうな感じだった。

………嫌な天気だなぁ……

⏰:11/01/08 21:07 📱:840SH 🆔:VTNxykz.


#31 [愛華]
街に出てたくさんの人に
紛れると、いろんな人たちの
声が頭に雑音として響く。


………気分が悪いなぁ……
うるさいし………



人ゴミはあまり好きじゃない。
こういうところを歩くときは
いつも隣に………



思い出しかけてやめた。

何考えてんだろ………馬鹿。

⏰:11/01/08 21:23 📱:840SH 🆔:VTNxykz.


#32 [愛華]
人ゴミにいたせいなのか、
気分が悪くなってきた。



ちょっと座って休もう。




あたしはゆっくりと近くの
ベンチに腰掛けた。



あ、ここ…………。

⏰:11/01/08 21:40 📱:840SH 🆔:VTNxykz.


#33 [愛華]
クリスマスの日。
隆則に指輪もらったとこだ。


血だらけで駆け付けてくれて。
約束してくれたっけ。


『必ずあたしのところに……


もどってきてね』



涙が止まらなかったあの日。

⏰:11/01/08 22:05 📱:840SH 🆔:VTNxykz.


#34 [愛華]
何年も前のことみたいだな。




あれ、あたし……………。







「あっれ〜君ひとり〜?」


「……………え?」

⏰:11/01/08 22:22 📱:840SH 🆔:VTNxykz.


#35 [愛華]
顔を上げると、男の人がふたり
立っていた。日焼けしていて
いかにも遊んでますって感じ。



「顔色悪いよ?なんかあった?」

「俺たちがなぐさめてあげる〜」

そう言って笑う男たち。


……うるさいな。どっかいってよ

⏰:11/01/08 22:27 📱:840SH 🆔:VTNxykz.


#36 [愛華]
「すいません、用事あるんで」

「そんなこと言わないでさー
お茶だけでもさ。ね?」

「……よく見るとかわいいじゃんこの子。ラッキー」


なにがラッキーなんだよ。


あたしは立ち上がって、ふたりと
は目を合わせずに方向転換した。

「ちょっと待ってってば〜」

⏰:11/01/08 22:40 📱:840SH 🆔:VTNxykz.


#37 [愛華]
一人の男が腕をつかむ。


「ちょっとしつこいですよ!」

「いーからさ。ちょっとこっち
行こうよ。ねっ?」


まずい………目、笑ってない。



「離してってば!!」

あたしは腕をはらって走る。
どうか追ってきませんように…!

⏰:11/01/08 23:03 📱:840SH 🆔:VTNxykz.


#38 [愛華]
「はははー待ってよー」


男たちは笑いながら、
追いかけてきた。



「はぁっはぁっはぁ………」


やばい。
こんなに走ったことなんか
何年ぶりだろうか。


息のしかたが……わからない。

⏰:11/01/08 23:12 📱:840SH 🆔:VTNxykz.


#39 [愛華]
人気のない路地にはいりこむ。


ここまで来れば………







ドクンッ





「………………はっ!?」

⏰:11/01/08 23:14 📱:840SH 🆔:VTNxykz.


#40 [愛華]
「はっはっ………やっ……」




違う。今までと違う。
体に力がはいらない。
苦しい。苦しい。苦しい……





「あ、いたいたー……」

「あれ、なんか様子………」

⏰:11/01/08 23:20 📱:840SH 🆔:VTNxykz.


#41 [愛華]
「や………助け………」


追いついた男たちに必死で
助けを求める。

もう目も見えない。


「………おい、やべーよ……」

「なんかヤバいって!!
行こうぜ!!」


パタパタ…………

走り去る足音が暗い路地に響く。

⏰:11/01/08 23:26 📱:840SH 🆔:VTNxykz.


#42 [愛華]
'






今までの発作と、違う。



感覚でわかる。




あたし…………死ぬんだ。

⏰:11/01/08 23:29 📱:840SH 🆔:VTNxykz.


#43 [愛華]
まだ、やってないこと。





いっぱいあったのに。




伝えてないことも、いっぱい。




手足の感覚も、もうないや。

⏰:11/01/08 23:31 📱:840SH 🆔:VTNxykz.


#44 [愛華]
なんか冷たい…………




なんだ、雨か。






今なら泣いてもばれないよね。




…………ばれないよね。

⏰:11/01/08 23:33 📱:840SH 🆔:VTNxykz.


#45 [愛華]
あたし、幸せだったかな。



誰かを幸せにできたかな。




雨が強くなってきた。




直純くん、まだ待ってるかな。

ごめんね。

⏰:11/01/08 23:37 📱:840SH 🆔:VTNxykz.


#46 [愛華]
神様。





苦しいのは嫌なんです。




でも、もしできるなら。


あの一瞬が戻るなら。


もう一度だけ、 あの手で。

⏰:11/01/08 23:41 📱:840SH 🆔:VTNxykz.


#47 [愛華]
強く、




強く、




強く。





抱きしめてください。

⏰:11/01/08 23:48 📱:840SH 🆔:VTNxykz.


#48 [愛華]
今日の更新分
>>30-48

感想、アドバイスあれば
感想板にて待ってます。

⏰:11/01/09 00:28 📱:840SH 🆔:Sc8ldkxg


#49 [愛華]
'









ここは、どこだろう?





真っ白だ。なにもない。

⏰:11/01/09 21:31 📱:840SH 🆔:Sc8ldkxg


#50 [愛華]
なんか苦しいけど…………


気のせいかな。






あたし、なんでここにいるの?




………………思い出せない。

⏰:11/01/09 21:40 📱:840SH 🆔:Sc8ldkxg


#51 [愛華]
ふ、と遠くを見つめた。




あれは…………




「………………隆則?」







隆則だ。

⏰:11/01/09 21:42 📱:840SH 🆔:Sc8ldkxg


#52 [愛華]
あたしは隆則のもとに走った。




「……………隆則っ!」





…………あれ。


隆則はなにか話しているけど
なにも聞こえない。
さわれない。

⏰:11/01/09 21:44 📱:840SH 🆔:Sc8ldkxg


#53 [愛華]
すぐそこにいるのに。



ガラスの壁があるみたい。



………あたしが見えないの?
目の前にいるのに。

声も聞こえないの?




「………隆則っ……隆則!」

⏰:11/01/09 22:09 📱:840SH 🆔:Sc8ldkxg


#54 [愛華]
ガラスの壁をどんどん叩く。


隆則はちっともあたしを見ない。



………ねぇ………見てよ。
あたしここにいるんだよ。



隆則………



「…………泣かないでよ、馬鹿」

⏰:11/01/09 22:18 📱:840SH 🆔:Sc8ldkxg


#55 [愛華]
隆則は泣いてた。



前にも見た。こんな夢。



夢?





これも……………夢?

⏰:11/01/09 22:25 📱:840SH 🆔:Sc8ldkxg


#56 [愛華]
夢ならいいのかな。




「…………隆則………
どうして泣いてるの、ねぇ…」




あたし、やだよ。
隆則が泣いてるのやだよ……




でも声は、 届かない。

⏰:11/01/09 22:54 📱:840SH 🆔:Sc8ldkxg


#57 [愛華]
目の前にいるのに触れられない。
目の前にいるのに話せない。




もう声は届かない。

届かないんだ…………。





もう抱きしめてなんてもらえない

⏰:11/01/09 23:01 📱:840SH 🆔:Sc8ldkxg


#58 [愛華]
あの病院で出会って




あなたに恋をした。



闇しかなかった私の毎日を
光で満たしてくれた。


いや、違うね。


隆則は私の光そのものだった。

⏰:11/01/09 23:04 📱:840SH 🆔:Sc8ldkxg


#59 [愛華]
「……………那佑………」




聞こえてるよ、隆則。



ありがとう。







「隆則。好きだよ。大好きだよ」

⏰:11/01/09 23:07 📱:840SH 🆔:Sc8ldkxg


#60 [愛華]
やっと聞こえた………隆則の声。




あたしの声は届いてる?




「那佑、もどってこい」


隆則が優しくあたしに言う。

いつのまにかガラスの壁は
なくなっていた。

⏰:11/01/09 23:09 📱:840SH 🆔:Sc8ldkxg


#61 [愛華]
涙でにじんでみえないよ。






「隆則………好き………好き…」


大好き。
それだけは言えるよ。


空回りしてばかりだったけど
やっぱり大好きなんだよ。


多分、これからもずっと。

⏰:11/01/09 23:12 📱:840SH 🆔:Sc8ldkxg


#62 [愛華]
戻りたい。あの場所に


帰りたい。あの場所で……





もう一度光が見たい。




あなたと一緒に



生きたい。

⏰:11/01/09 23:14 📱:840SH 🆔:Sc8ldkxg


#63 [愛華]
今日の更新

>>49-63

⏰:11/01/09 23:15 📱:840SH 🆔:Sc8ldkxg


#64 [愛華]
'








「…………那佑!!……」

「那佑!!…………那佑…!」



誰か、あたしを呼んでる?

⏰:11/01/10 17:08 📱:840SH 🆔:xC/okvn6


#65 [愛華]
目を開けると、目の前には
ぼんやりと二人の影が見えた。


「…………おとー…さん」

「那佑!!わかるか!!」


………ってことは……


だんだん視界がはっきりと
してきた。


「…………おかーさん……」

⏰:11/01/10 17:10 📱:840SH 🆔:xC/okvn6


#66 [愛華]
「那佑…………よかった……」


お母さんとお父さんは寄り添って
泣いていた。



あたし………生きてる。


まだ生きてた。



「那佑……あなた路地で
倒れててね。それで…………」

⏰:11/01/10 17:30 📱:840SH 🆔:xC/okvn6


#67 [愛華]
「隆則の声が聞こえたの……」


「え…………隆則…さん?」








隆則の声が聞こえてたんだ。
ずっと…………頭の中で。


もどってこいって言ってくれた。

⏰:11/01/10 17:41 📱:840SH 🆔:xC/okvn6


#68 [愛華]
「………………那佑?」



「…………え……」



愛しい声。
何度この声に救われただろう。




「………………隆則……?」

⏰:11/01/10 17:51 📱:840SH 🆔:xC/okvn6


#69 [愛華]
隆則は、 お母さんとお父さんの
後ろに立っていた。


すごく懐かしく感じるのは
なんでだろう。




「………隆則さんがね、那佑を
見つけて救急車を呼んでくれた
んだよ」


隆則が……………あたしを?

⏰:11/01/10 18:14 📱:840SH 🆔:xC/okvn6


#70 [愛華]
「…………那佑………」


隆則は一歩一歩あたしに
近寄ってきた。



「………………はは。また
泣いてるし…………」

「また、ってなんだよ」


隆則は涙をぬぐいながら言った。

そっか……泣いてたのは夢だった

⏰:11/01/10 18:29 📱:840SH 🆔:xC/okvn6


#71 [愛華]
「お母さん……二人にして」



お父さんとお母さんは病室から
でていった。




あたし、また戻ってこれた。

この場所にまた。



戻してくれたのは………。

⏰:11/01/10 18:39 📱:840SH 🆔:xC/okvn6


#72 [愛華]
「………隆則……………」


「お前心配かけてんじゃねーよ。
マジこっちが心臓止まるから」


「うん…………ありがとう」



隆則はゆっくりと椅子に腰掛けた



窓の外は少し明るかった。

夜が明ける。

⏰:11/01/10 22:09 📱:840SH 🆔:xC/okvn6


#73 [愛華]
「隆則………どうして、あたしを見つけられたの?」


「…………」


隆則は口を開こうとしない。



「隆則…………教えてよ」



隆則ははぁーっと息をはいてから
覚悟を決めたように話し始めた。

⏰:11/01/10 22:14 📱:840SH 🆔:xC/okvn6


#74 [愛華]
「……………止めに、いった」


…………止めに?あたしを?


「お前言っただろ。直純と
つきあったらどうするか、って。


俺 嬉しい なんて言ったけど。
嬉しいわけねぇじゃんか」



これは…………夢かな。
だとしたらあの夢の続き?

⏰:11/01/10 22:19 📱:840SH 🆔:xC/okvn6


#75 [愛華]
「だから…………止めにいった。
でも家に行ったらもういねーし。
探しにいったら……倒れてて」



隆則は、あたしが本当に
会いたい時いつも来てくれる。


それが叶わない時もあった。


でも………また自惚れていいの?

あたしの側にいてくれるって。
信じてもいいの?

⏰:11/01/10 22:34 📱:840SH 🆔:xC/okvn6


#76 [愛華]
苦しい夜は抱きしめてほしい。


嬉しい時は一緒に笑いたい。


悲しい時は一緒に泣いてほしい。


何度も思ったこの願いを


また、願ってみてもいいの?


もう正直になっていいの?

⏰:11/01/10 22:56 📱:840SH 🆔:xC/okvn6


#77 [愛華]
「………那佑。俺は………」

「すき」



やっぱり、大好き。
誰よりも大好き。
大好きより、もっともっとすき。




「隆則…………あたしダメだよ。やっぱりダメだ………」

⏰:11/01/10 23:05 📱:840SH 🆔:xC/okvn6


#78 [愛華]
「ダメって………」



隆則がいないと強くなれない。
隆則がいないとあたしじゃない。



「………隆則と、いたいよ」



今はそれだけでいい。

だからこの願いを、叶えて下さい

⏰:11/01/10 23:11 📱:840SH 🆔:xC/okvn6


#79 [愛華]
とめどなく溢れる涙を、
隆則は優しくぬぐってくれた。


ふわっと隆則のにおいがした。


ずっと求めていた隆則の腕。

この温もりがいつもあたしを
あたためてくれるんだよ。


隆則の腕に包まれたまま、
朝がきた。

⏰:11/01/10 23:15 📱:840SH 🆔:xC/okvn6


#80 [愛華]
「………あー…もういいや……」

「………どういう意味?」

「もう周りとかどーでもいい。
もうどっか行ったりすんな」




隆則が笑いながら言った。


だから、あたしも笑った。

⏰:11/01/10 23:48 📱:840SH 🆔:xC/okvn6


#81 [愛華]
「最初に約束破ったのは
隆則じゃん…………」


「それは言うなよ………」





光がまた足元を照らす。



20歳まで あと2年。

⏰:11/01/11 00:52 📱:840SH 🆔:MVin1ViA


#82 [愛華]
そんな言葉が頭をよぎった。


今はいい。


神様、お願いです。
隆則の側にいさせてください。


それ以外なにも望まない。
望みませんから。


隆則の腕のなかでひたすら願った

私はまた、幸せになれますか?

⏰:11/01/11 01:05 📱:840SH 🆔:MVin1ViA


#83 [愛華]
今日の更新分
>>64-83
感想まってます。

⏰:11/01/11 01:07 📱:840SH 🆔:MVin1ViA


#84 [愛華]
-隆則side-

⏰:11/01/11 13:31 📱:840SH 🆔:MVin1ViA


#85 [愛華]
何度も何度も考えた。


直純の幸せを奪って

その罪から逃れるために

那佑を裏切った。




俺はどうしたら救われる?


心にぽっかり穴が空いたまま
ふさがることはなかった。

⏰:11/01/11 13:34 📱:840SH 🆔:MVin1ViA


#86 [愛華]
俺はこれからもこうして
生きていくのかよ。


そんなの耐えらんねぇよ。


自分の気持ちを隠したまま
直純と那佑の前で笑って……



つきあうことになった二人に
『おめでとう』なんて言えるか。



言えるわけねーじゃん。

⏰:11/01/11 13:37 📱:840SH 🆔:MVin1ViA


#87 [愛華]
そう。言えるわけない。






あぁ。俺は……もう。







那佑なしじゃ生きてけねーわ。

⏰:11/01/11 13:40 📱:840SH 🆔:MVin1ViA


#88 [愛華]
直純のこととか
そんなの全部なしにして考えた


やっぱり側にいたいって思う。








「……………いかなきゃ」


止めなきゃ。
直純のとこになんか…行かせない

⏰:11/01/11 13:49 📱:840SH 🆔:MVin1ViA


#89 [愛華]
ただそれしか考えてなかった。



それ以外は考えないように。


考えたらきっと止まってしまう。


だから、それだけを考えて。



走った。

⏰:11/01/11 13:56 📱:840SH 🆔:MVin1ViA


#90 [愛華]
家にいったら那佑はもう出た後。
那佑の母さんに挨拶だけして
すぐに飛び出す。

……初対面なのに、絶対変に
思われた……

でも今はどうでもいい。



直純と行くところなんか見当も
つかない。

それでも、探さなきゃいけない。

⏰:11/01/11 14:00 📱:840SH 🆔:MVin1ViA


#91 [愛華]
那佑。




那佑。




ごめん。ごめん。




俺には……お前がいればいい。
お前しかいらない。

⏰:11/01/11 14:06 📱:840SH 🆔:MVin1ViA


#92 [愛華]
それを 伝える。














「…………すき」

⏰:11/01/11 14:17 📱:840SH 🆔:MVin1ViA


#93 [愛華]
病室で那佑に言われた言葉。




やっと見つけた那佑はボロボロで
なにがなにやらわからないまま
救急車を呼んだ。



あとはあまり覚えてない。




ただ心を支配してたのは"恐怖”

⏰:11/01/11 14:24 📱:840SH 🆔:MVin1ViA


#94 [愛華]
那佑がいなくなったら



いなくなったら?









那佑が いなくなる。


初めて那佑の『死』を意識した。
死にそうなほど苦しくなった。

⏰:11/01/11 14:43 📱:840SH 🆔:MVin1ViA


#95 [愛華]
いやだ。


那佑が死ぬ?

認めてたまるか、そんなもん。




俺がそんなこと、させない。





だから、那佑。

側にいて。

⏰:11/01/11 14:54 📱:840SH 🆔:MVin1ViA


#96 [愛華]
「………周りとかどーでもいい。もうどっかいったりすんな」



もう離れることのないように。

強く抱きしめた。




…………まだ好きでいてくれた。


それがなにより嬉しかったから。
今度こそ守るって誓った。


朝の光が俺達を照らしていた。

⏰:11/01/11 21:00 📱:840SH 🆔:MVin1ViA


#97 [愛華]
この日のことを後悔する日が
来るかもしれない。


それでもいい。那佑がいる。



みっともないけど、それだけが
全てだった。



涙が止まらなくなるほどに


那佑は、 あたたかったんだ。

⏰:11/01/12 15:42 📱:840SH 🆔:grMj3a42


#98 [愛華]
-那佑side-

⏰:11/01/12 15:43 📱:840SH 🆔:grMj3a42


#99 [愛華]
「隆則!!それとって!!」

「なに、これ?」

「ちーがーう!!その隣!!」



あれから2日。


隆則とはつきあっていた頃と
なんら変わりなく過ごしていた。


まぁ病院で、だけど………。

⏰:11/01/12 15:46 📱:840SH 🆔:grMj3a42


#100 [愛華]
「隆則くん、ごめんね。那佑の
わがままひどくて……」

「あー全然!慣れてますから」

「隆則そこは否定してよ!」


お母さんも相当隆則が気に入ったみたいで、隆則に母親がいない
ことを知って、まるで自分の
息子みたいに接してる。


やっぱり自分の母親と彼氏が
仲いいとうれしいもの。

⏰:11/01/12 15:51 📱:840SH 🆔:grMj3a42


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