†horror†
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#641 [輪廻]
 
 
『今朝方、彼女の遺体が山中で発見されました。遺体から少し離れた場所でこの電話も見つかり、着信履歴から最後に電話があったのがアナタの番号だったので何か知っている事があると思い、こうして電話をかけたのです』

そう告げられた瞬間、私は放心状態になり片手に持っていた携帯電話をぽとりと落とした。


その電話口からは警察の人の『もしもし?』という言葉が何度も連呼されている。


数分そんな状態が続いた後、携帯電話を手に取ると通話はすでに切れていた。
 
 

⏰:11/11/10 17:14 📱:Android 🆔:.54zK52w


#642 [輪廻]
 
 
響歌『黒川さん…』

自分を悔やんだ。

あの時彼女が言った事を私は話半分で聞いていた。


デスカメラの時と同じ。

今回も私の周りで人がまた一人…消えた。


携帯電話に一滴の涙がこぼれ落ちる。


それからは言うまでもなく、大きな声で子供のように泣きじゃくった。
 
 

⏰:11/11/10 17:26 📱:Android 🆔:44gYKaK6


#643 [輪廻]
 
 
私の泣き声に気がついたお母さんも来たけど、いっぱいいっぱいで何も話す事ができずお母さんの胸に飛びついて…とにかく泣いた。



その数時間後、私が迷う事なく向かったのは近くの交番。


昨夜見た事を全て話したんだ。


あの男に『僕達を見た事は秘密』と言われたが、別に忘れていた訳ではない。


くだらない出会い系殺人ネットとやらで亡くなった黒川さんが少しでも浮かばれるなら何だってするって決めただけ。
 
 

⏰:11/11/10 17:28 📱:Android 🆔:44gYKaK6


#644 [輪廻]
 
 
昨日起こった事はおそらくこうだ。


黒川さんはあの廃屋に一人でいた。


そこにあの男達が現れ、黒川さんを殺した。


男達は彼女の死体を山に捨てに行く為、中から死体を出そうとする。


その頃に丁度私が来た。


そして偶然にも私はその場面を目撃してしまう。
 
 

⏰:11/11/10 17:32 📱:Android 🆔:44gYKaK6


#645 [輪廻]
 
 
全ては私の想像に過ぎないけど、少しでも手がかりになればと思って警官に話した。


すると最後に警官から思わぬ言葉が返ってくる…


『話してくれてありがとうね。でも…約束はちゃんと守らないと駄目だよ?』

そう言って深く被っていた帽子のつばをゆっくりとあげる警官。


響歌『…えっ!?』


その警官の顔は、まさに昨夜見たあの男だった―
 
 

⏰:11/11/10 17:34 📱:Android 🆔:44gYKaK6


#646 [輪廻]
 
 
ニヤリと笑うその口元は昨日と全く同じ。


男は制服のポケットから黒い携帯電話を取り出し、私に見せた。


『誰の携帯電話なのかは聞かなくてもわかるだろ?』と言うように男が目で訴える。


響歌『それ…』


  『…当ったり。黒川奈穂のものだよ』

ストラップの部分を持って本体をブラブラとさせながら、からかい口調で言う。
 
 

⏰:11/11/10 23:42 📱:Android 🆔:4CCwSVHs


#647 [輪廻]
 
 
響歌『あなた達が黒川さんを…』

急に怒りが込み上げてきて、気がついたら男に飛びかかっていた。


だけど、戻ってきた別の警官によって私は取り押さえられ事情を聞かれる事に。


あの男はその警官と入れ替えでパトロールに向かった。



最後に私にあの笑みを浮かべて―
 
 

⏰:11/11/10 23:44 📱:Android 🆔:4CCwSVHs


#648 [輪廻]
 
 
 
 
 
追憶・完
 
 
 
 
 

⏰:11/11/10 23:46 📱:Android 🆔:4CCwSVHs


#649 [輪廻]
 
過去篇
>>568-648

お仕事の都合でこれからしばらく更新ができなくなりますm(_ _)m

⏰:11/11/10 23:58 📱:Android 🆔:4CCwSVHs


#650 [我輩は匿名である]
もう書かなくていいよ

⏰:11/11/11 12:09 📱:W62P 🆔:☆☆☆


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