漆黒の夜に君と。V[BL]
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#74 [ちか]
その声が向こうにもしっかりと届いたようで、二人と目があった。

「冥ちゃんにきょんやん!何してんのー?」

かけよって大きな目をパチパチさせるめぐさん。

「何って初詣に来てるんだから見たら分かるだろ。」

それとは対象に相変わらず冷めた碧眼をめぐさんに向ける凌さん。

凌さんの言葉にめぐさんは少し膨れたが、それ以上つっかかることもない。
そこらへんが最近雰囲気が柔らかいと思う理由の1つでもある。

⏰:11/10/13 11:44 📱:Android 🆔:iMqIqKtk


#75 [ちか]
「俺たちもちょうど今お詣りしてきたとこ。」

そう言って凌さんは手前の方を指差した。
重ねて、めぐさんが思い出したように言う。
「あ、そう言えばさっき神楽にも会ったわー!」

「あ、俺たちもさっき会いました」

返事をしたあと、チラリと横目で恭弥を見るとこれまた思い出したかのように嫌な顔をしていた。

それにしても…

「最近めぐさんと凌さんよく一緒に居ますよねー、なんかあったんですか?」

前から少し気になっていたことをおもむろに聞いてみる。

⏰:11/10/13 18:58 📱:Android 🆔:iMqIqKtk


#76 [ちか]
「え…」


何の気なしに聞いただけのつもりだったが、地雷を踏んだようだ。

一瞬、時間が止まったような気分になる。

「あ…、えっとその、なんか俺マズイこと…」

俺が慌てて謝ろうとした時、
ふいに凌さんがめぐるさんを顎を軽く上げた。

そして、


「こういうこと。」

⏰:11/10/13 19:09 📱:Android 🆔:iMqIqKtk


#77 [ちか]
「……え、ええぇえぇぇ?!?!?」

一瞬重なった唇。

それを目の当たりにして思わず驚嘆の声をあげた。


めぐるさんはみるみる赤くなっていく。

驚きすぎて言葉も出ない俺を見て、恭弥は笑っている。
コイツは知ってたのか。

そんな俺を差し置いて、めぐさんは怒鳴った。

「ななな、なんもいきなりせんでええやろ?!///」

「いちいちしますよ、つってキスするのか?中学生かお前は。」

そして再び始まる口喧嘩。

⏰:11/10/13 19:15 📱:Android 🆔:iMqIqKtk


#78 [ちか]
しかし、
今までは見てて不安にしか思えなかった口喧嘩も、こうカミングアウトされてしまうと、なんだか微笑ましく見えてきた。


にやけ顔でその様子を見ていると、凌さんがこっちを見た。
にやけ顔を隠そうと思わず片手で口元を覆う。


「じゃ、俺たちもう帰るから。」

「ちょ、まだ話終わってへんやろ!!」

「はいはい、俺が悪かった。」

「それがむかつく言うてんねん!!」

そんなエンドレスな会話をしながら、二人は遠ざかっていく。

⏰:11/10/13 19:46 📱:Android 🆔:iMqIqKtk


#79 [ちか]
「年始早々騒がしい奴らだね。」

恭弥がそう言って呆れ半分で笑う。
つられて俺も自然と笑った。

「でも、まさかこんないろんな人に会えると思わなかった!」

「たしかに。みんなも正月=初詣、甘酒ってわけか。」

「それは関係ないと思うけど…」


相変わらずの天然ボケに軽くツッコミを入れてるうちに、漸く賽銭箱が目の前に来た。

⏰:11/10/13 19:57 📱:Android 🆔:iMqIqKtk


#80 [ちか]
「こうやって、小銭投げて願い事すんの。」

「ふーん。」

チャリンと小銭が跳ねて、
賽銭箱に入っていく。

隣同士に並んで両手を叩いた。

そして目を瞑り、願い事。


…―願い事。

⏰:11/10/13 20:02 📱:Android 🆔:iMqIqKtk


#81 [ちか]
暫くして顔を上げた。

恭弥も続いて顔を上げる。

目が合って少し照れくさくなった。
すぐにそらして、来た道に足を戻す。

少し歩いたところでふいに恭弥が口を開いた。


「そう言えば冥、なんてお願いしたの?」

「ほえ?!///」

やべ、変な声出しちゃった。

⏰:11/10/13 20:08 📱:Android 🆔:iMqIqKtk


#82 [ちか]
「な、なんでもいいじゃん、別に!!///」

「え、なんで?教えてよ。」

必要以上に童謡されたのが気にかかったのか、さらに詰めよって来る。

だから、言えないんだって!!
心の中で懇願するように叫んだ。

「〜…っ、そういう恭弥はなんてお願いしたんだよ?!///」

「僕?」

そして、そんな俺に全く気づかない恭弥を避けるように質問に質問で返す。

が、恭弥は動じず真顔で答えた。

⏰:11/10/13 20:18 📱:Android 🆔:iMqIqKtk


#83 [ちか]
「冥とずっと一緒に居れますように。って。」

「…〜っ!!!////」


なんで、コイツは
こう恥ずかしいことを
簡単に言えるんだよ!!////


内心でそう叱咤して、
俺の顔は一瞬で紅潮した。

⏰:11/10/13 20:28 📱:Android 🆔:iMqIqKtk


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