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最新 最初 全
#301 []
頑張って
:07/02/16 19:15 :P902i :☆☆☆
#302 [あさ]
この小説好きだわ
:07/02/16 22:00 :P902i :☆☆☆
#303 [can]
:07/02/16 22:35 :SH901iC :☆☆☆
#304 [can]
―――
何も変わらない
いつものショー。
それを終えて
舞台袖に行くと
あの子がいた。
莉奈『あ、久しぶり!』
自然と笑顔になった。
ボーイ『久しぶりです』
あの新人のボーイも
照れ臭そうに笑った。
:07/02/16 22:44 :SH901iC :☆☆☆
#305 [can]
莉奈『どう?慣れた?』
わざとらしく
肩をボーイに見せた。
ボーイ『いや…ちょっと…
まだ慣れてないんで…』
莉奈『アハハッ!あんた
可愛いね〜。名前は?』
ボーイ『司です』
:07/02/16 22:45 :SH901iC :☆☆☆
#306 [can]
莉奈『司か…まだ裸とか
慣れないの?』
司『はい。
莉奈サンとか特に…』
莉奈『アハハハハッ!
あんた面白いね〜
私の癒し係だわ』
:07/02/16 22:49 :SH901iC :☆☆☆
#307 [can]
司『え?癒し?』
焦っている司が
可愛かった。
魔法を使ったみたいに
思えた。
可愛い弟ができたみたいで
私は司といると
自然な笑顔を
浮かべる事もできた。
:07/02/16 22:54 :SH901iC :☆☆☆
#308 [can]
楽屋までの道のりが
楽しくて仕方ない。
司をからかうと
期待通りの反応で
照れている。
母性本能って言うのかな?
顔とは真逆なその
奥手な性格に
私は癒された。
:07/02/16 22:55 :SH901iC :☆☆☆
#309 [can]
―――
季節が変わった。
何も変わらない。
充実してると言ったら
嘘になる。
だけど充実してない
わけではない。
何とも言えない日々を
送っていた。
:07/02/16 22:57 :SH901iC :☆☆☆
#310 [can]
お蔭さまで
私は沢山のショーに
出させてもらっている。
亜由美も夏美さんも
私と同じで
ショーの登場回数も増えた。
だからと言って
忙しい訳でもなく
…本当、平凡な毎日。
:07/02/16 22:58 :SH901iC :☆☆☆
#311 [can]
ある日
テレビから流れる言葉に
頭を抱えた。
『あなたの夢は
何ですか?』
…夢?
夢かぁ。
夢は…ない。
何の目標もない私。
今に満足している。
:07/02/16 23:02 :SH901iC :☆☆☆
#312 [can]
私には
悩む脳が無いのか…
考え事が嫌い。
何か壁にぶち当たると
私は決まって
亜由美か夏美サンか司に
相談する。
その日は
夏美サンに相談した。
莉奈『夏美サンは
夢ってあります?』
:07/02/16 23:03 :SH901iC :☆☆☆
#313 [can]
夏美サンの部屋に行くなり
私は問い掛けた。
夏美『はい?
いきなり何?』
莉奈『だから〜
夏美サンの将来の夢!』
夏美『何で聞きたいの?』
莉奈『私には
夢がないから…
皆はあるのかな?って』
:07/02/16 23:04 :SH901iC :☆☆☆
#314 [can]
夏美『…夢かぁ。
私はあるよ!
でも私の夢は叶わない
かもしれないけどね』
眉を下げて
苦笑いした夏美サン。
莉奈『え?』
夏美『恥ずかしいけど
私ね子供好きなの』
莉奈『子供?』
:07/02/16 23:09 :SH901iC :☆☆☆
#315 [can]
夏美『保育士とかに
なれたらな〜…なんて
淡い夢だけどね』
莉奈『…素敵ですね』
私は普通に感動した。
夏美『でも無理でしょ!
職歴はストリッパーだなんて』
莉奈『秘密にすれば
いいじゃないですか』
:07/02/16 23:10 :SH901iC :☆☆☆
#316 [can]
夏美『ん〜…そうだけど
いずれバレちゃいそうだし
…専門学校とか
この歳で通うのもって
感じじゃない?』
莉奈『そんな事ない!
大丈夫ですよ』
夏美『…そうかな?』
自信なさげに
夏美サンは呟く。
:07/02/16 23:12 :SH901iC :☆☆☆
#317 [can]
莉奈『夢があるって
素敵じゃないですか!
尊敬しますよ』
夏美『うん…ありがと。
でもこの仕事から
保育士なんかになるには
金銭感覚も急に
変えないといけない
だろうから、きっと
大変だよね』
:07/02/16 23:14 :SH901iC :☆☆☆
#318 [can]
莉奈『確かにそれは…
貯金してるんですか?』
夏美『してるよ。
学校に通うお金とか』
莉奈『ほんと夏美サンって
すごいですね〜』
夏美『莉奈も
自然と夢が見つかる日が
来るから焦らないで
今を楽しみなよ?』
:07/02/16 23:15 :SH901iC :☆☆☆
#319 [can]
そう言ってくれた
夏美サンは
すごく素敵だった。
キラキラと輝いてるみたい。
夏美サンのような
夢を持った人になりたい。
この日
そんな夢を抱いた。
:07/02/16 23:16 :SH901iC :☆☆☆
#320 [can]
きっと
こんな仕事は
偏見ばかりだろう。
だけど需要があるから
私達は成り立つ。
こんな仕事だから
保育士は無理。
…そんな訳ない。
誰にでもチャンスは
絶対にある。
それを夏美サンから
学んだ気がする。
:07/02/16 23:18 :SH901iC :☆☆☆
#321 [can]
―――
もぅ
夢とか希望とか
無理に考えない事にした。
亜由美もまだ夢は
無いって言ってたから。
何だか仲間がいて
余計に気が楽になった。
:07/02/16 23:21 :SH901iC :☆☆☆
#322 [can]
時間は過ぎてく。
また季節が変わろうと
していた。
亜由美『莉奈も
せっかくだし行かない?』
莉奈『ん〜…どうしよ』
亜由美『たまには
いいじゃんか!?』
莉奈『ん…』
亜由美の強引さには
勝てなかった。
:07/02/17 09:24 :SH901iC :☆☆☆
#323 [can]
莉奈『少しだけなら…』
亜由美『本当?』
亜由美は嬉しそうに
目を輝かせた。
莉奈『うん』
不安だったけど
私はコクッと頷いた。
亜由美『やったー!
ありがとう!
莉奈と行くなんて
何年ぶりだろ〜』
:07/02/17 09:26 :SH901iC :☆☆☆
#324 [can]
莉奈『風俗以来かな』
亜由美『そうだね〜。
よし!早く着替えよ』
莉奈『うん』
…本当に久しぶりだな。
二、三回しか
行った事がないもん。
どんな服を
着ればいいのか
わからないぐらい
久しぶり。
:07/02/17 09:29 :SH901iC :☆☆☆
#325 [can]
亜由美『ねえ莉奈?』
莉奈『ん?』
亜由美『せっかく行くって
決めてくれたのに
こんな事聞くの悪い
かもしれないけどさ…
何で行く気になったの?』
莉奈『ん〜…気分かな。
最近エッチしてないし』
:07/02/17 09:34 :SH901iC :☆☆☆
#326 [can]
そう。
…気分。
亜由美『そっか〜。
それでも嬉しいよ!
久しぶりに裕也クン
見てね?かなり男前に
なってるんだよ』
莉奈『裕也クンと
まだ繋がってたんだ』
亜由美『当たり前じゃん』
:07/02/17 09:36 :SH901iC :☆☆☆
#327 [can]
綺麗に着飾った亜由美は
可愛く笑った。
莉奈『アハハッ!
さすが亜由美だね』
亜由美の笑顔につられて
私も笑った。
そして
二人は出掛けた。
…久しぶりの
乱交パーティーに。
:07/02/17 09:40 :SH901iC :☆☆☆
#328 [can]
亜由美『ゴム買ってこ』
莉奈『うん』
二人はコンビニに寄った。
まだ少し乗り気じゃない
私をよそに亜由美は
鼻歌を歌いながら
コンドームを選んでいた。
亜由美『コレにしよ〜っと。
莉奈はどれにする?』
:07/02/17 09:41 :SH901iC :☆☆☆
#329 [我輩は匿名である]
:07/02/17 13:46 :W43H :☆☆☆
#330 [can]
:07/02/17 22:07 :SH901iC :☆☆☆
#331 [can]
莉奈『私も亜由美と
同じのでいいや』
亜由美と同じコンドームを
手に取った。
莉奈『ジュースも〜』
楽しそうに
飲み物売り場の所に
歩いていく亜由美。
私はトボトボと
亜由美に付いて行く。
:07/02/17 22:10 :SH901iC :☆☆☆
#332 [can]
亜由美『あれ〜!?
奇遇だねー』
亜由美の声が聞こえた。
品物の棚が高くて
誰と話しているか
見えない。
ゆっくり足を進めて
角を曲がる。
飲み物が並ぶ冷蔵庫前に
亜由美と男の子が
話しているのが見えた。
:07/02/17 22:15 :SH901iC :☆☆☆
#333 [can]
『あ、莉奈さん!』
…え?
聞き慣れたあの声。
見慣れたあの顔。
莉奈『…司?』
:07/02/17 22:21 :SH901iC :☆☆☆
#334 [can]
司『こんばんは!』
初めて見る私服姿。
すごく驚いた。
いつもの制服と
全然違う雰囲気だから
別人にあったみたい。
だけど笑顔は
いつもの笑顔。
莉奈『奇遇だね…』
:07/02/17 22:24 :SH901iC :☆☆☆
#335 [can]
少し戸惑いながらも
話しかけた。
司『二人とも今から
お出かけですかー?
綺麗な服ですね』
亜由美『ちょっと
パーティーにね』
司『パーティー?
すごいな!』
亜由美『別にすごく
ないよ?乱パだもん』
:07/02/17 22:27 :SH901iC :☆☆☆
#336 [can]
莉奈『あ…』
司『らん…ぱ?』
司は意味がわからない
と言う顔をしている。
莉奈『違うの…えっと…』
いいわけしようと
思ったけど
すでに遅かった。
亜由美『乱交パーティー。
ほら!準備万端っしょ?』
:07/02/17 22:30 :SH901iC :☆☆☆
#337 [can]
そう言って亜由美は
手に持っていた
コンドームの箱を
司に見せ付けた。
司『あ…えっと…
楽しんでくださいね』
少し気まずそうに
笑った司。
亜由美『うん!』
:07/02/17 22:32 :SH901iC :☆☆☆
#338 [can]
亜由美はニコッと笑った後
ジュースを選び始めた。
司の方をチラッと見ると
目が合った。
反らす事ができなくて
数秒間は目が合ったまま。
乱パなんて
本当は行きたくないの。
そんな気持ちを
沈黙の会話として
伝えたかった。
:07/02/17 22:34 :SH901iC :☆☆☆
#339 [can]
司には
この気持ち届いたかな?
どうしてだろう。
司に知られるのが
嫌だった。
どうしてだろう。
司の事が好きだとか
そういうんじゃないのに
すごく嫌。
どうしてなのかな…
:07/02/17 22:35 :SH901iC :☆☆☆
#340 [can]
亜由美『莉奈は?』
亜由美の明るい声で
二人は目を反らした。
莉奈『え?あ…紅茶
取ってくれる?』
亜由美『は〜い』
亜由美にジュースを
取ってもらい
コンドームとジュースを
手に持ってレジに向かう。
:07/02/17 22:37 :SH901iC :☆☆☆
#341 [can]
亜由美『つかっちゃん!
私おごったげるから
持ってきなよ』
レジ近くで亜由美が
司に向かって叫んだ。
司『え?いいっすよ』
亜由美『早く持ってこい』
司『…いいんですか?
ありがとうございます』
:07/02/17 22:39 :SH901iC :☆☆☆
#342 [can]
司は亜由美の方に
近寄って行った。
ジュースやガムなどが
レジ台に置かれた。
亜由美が司の分を
支払う。
司『亜由美サン…
本当にいいんですか?』
亜由美『いいよ〜
今日は気分いいしね』
:07/02/17 22:40 :SH901iC :☆☆☆
#343 [can]
司『…パーティーだから
ですか!?』
亜由美『うん』
亜由美と司が
楽しそうに話していた。
そして私も亜由美も
支払いが終わって
店の外に出た。
:07/02/17 22:43 :SH901iC :☆☆☆
#344 [can]
司『それじゃあ
楽しんできて下さいね』
亜由美『うん!
つかっちゃんは原付き?』
司『はい。本当
おごっちゃってもらって
ありがとうございました』
亜由美『はいよ〜
気をつけてね』
:07/02/17 22:48 :SH901iC :☆☆☆
#345 [can]
莉奈『気をつけてね。
バイバイ』
亜由美『バイバイ』
司『お疲れ様です!
さようなら!』
司は原付きを乗って
去って行った。
莉奈『ハァ…』
溜め息がこぼれた。
亜由美『莉奈?』
莉奈『ん?』
:07/02/17 22:52 :SH901iC :☆☆☆
#346 [can]
亜由美はさっきまでの
明るい声じゃない。
亜由美『莉奈さぁ…
つかっちゃんの事
好きなの?』
心臓がドキッとした。
莉奈『え?何それ』
亜由美『好きなの?』
莉奈『好きなわけないよ』
:07/02/17 22:57 :SH901iC :☆☆☆
#347 [我輩は匿名である]
:07/02/17 23:29 :D902i :☆☆☆
#348 [あさ]
最新されてる
頑張って(〇*>UO)b+*★
:07/02/18 08:40 :P902i :☆☆☆
#349 [can]
:07/02/18 12:34 :SH901iC :☆☆☆
#350 [can]
亜由美『素直になれば?』
亜由美は真面目な顔を
している。
莉奈『何言ってんの?
亜由美らしくないよ!
早く行こう』
気持ちを掻き消す様に
私は亜由美の腕を
引っ張りながら
足を進めた。
:07/02/18 12:38 :SH901iC :☆☆☆
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