strip
最新 最初 🆕
#201 [can]
 
プワンッ―――

高級車のクラクションの音が
私を振り返らせた。

そこには
ピカピカの高級車に乗った
内藤が笑顔で
手を振っている。

パーッと笑顔になり
私は内藤の車に
駆け寄った。

莉奈『内藤さ〜ん!
久しぶりです』

⏰:07/02/13 22:10 📱:SH901iC 🆔:☆☆☆


#202 [can]
 
内藤『久しぶり!
…乗って!
ドライブしよう』

莉奈『はい!』

私は車に乗り込んだ。

車は行き先もなく
ただ走り続けた。

⏰:07/02/13 22:12 📱:SH901iC 🆔:☆☆☆


#203 [can]
 

莉奈『どこ行きます?』

内藤『行きたい所は?』

莉奈『内藤さんとなら
どこでもいいです』

内藤『アハハッ!莉奈は
口が上手くなったな』

莉奈『本気ですよ?』

内藤『ありがとう』

内藤は
嬉しそうに笑った。

⏰:07/02/13 22:13 📱:SH901iC 🆔:☆☆☆


#204 [can]
 
莉奈『内藤さんったら
しばらく見ない間に
痩せましたね』

内藤『莉奈こそ
また細くなったな』

莉奈『そうですか?』

内藤『すごく魅力のある
女性になったよ』

莉奈『やだ…照れるよ』

⏰:07/02/13 22:14 📱:SH901iC 🆔:☆☆☆


#205 [can]
 
内藤『そういう
可愛らしい所も
前にも増して
俺を虜にさすんだよね』

莉奈『え?
ありがとうございます』

ヤッタ!と言う気持ちで
自然に笑みがこぼれた。

⏰:07/02/13 22:16 📱:SH901iC 🆔:☆☆☆


#206 [can]
 
しばらく車を走らせながら
沢山の話をした。

内藤『暗くなってきたし
そろそろ飯でも行くか』

莉奈『うん』

内藤『フレンチでいい?
予約してあるんだ』

莉奈『はい!』

私は自然と
満面の笑みを浮かべた。

⏰:07/02/13 22:19 📱:SH901iC 🆔:☆☆☆


#207 [can]
 
車はフレンチレストランにつき、
エスコートされながら
店に入った。

店員『いらっしゃいませ
内藤様。
お待ちしておりました』

上品な男の店員が
私達に頭を下げた。

セレブになった気分で
私はテーブルに向かって
足を進めた。

⏰:07/02/13 22:21 📱:SH901iC 🆔:☆☆☆


#208 [can]
 
―――

内藤『どう?』

莉奈『すごい美味しい〜
幸せだあ〜!!』

内藤『アハハッ…
莉奈は本当に
上手そうに食べるから
俺も嬉しいよ』

莉奈『内藤さん!
ありがとうございます』

内藤『沢山食べてね』

⏰:07/02/13 22:23 📱:SH901iC 🆔:☆☆☆


#209 [can]
 
料理は
すごく美味しくて
無意識に笑顔が溢れる。

内藤も私を見ながら
笑顔で料理を食べていた。

そして、
デザートも食べ終えて
私達は店を出た。

⏰:07/02/13 22:25 📱:SH901iC 🆔:☆☆☆


#210 [can]
 
また車が走り出す。

今度は
ショッピングモールに向かう。

地下駐車場に車を止め、
私達は出掛けた。

沢山のブランド店が並ぶ。

目が泳ぎそうになるのを
必死に耐えながら
内藤に腕を絡ませ
歩いていく。

⏰:07/02/13 22:27 📱:SH901iC 🆔:☆☆☆


#211 [can]
 
私達が普段見ている
値段とは1桁も2桁も
値段が違う。

これ可愛いね。

その一言で
内藤は店員を呼び
その品を買う。

金使いの荒さは
私の知ってる人の中で
1番だと思う。

⏰:07/02/13 22:29 📱:SH901iC 🆔:☆☆☆


#212 [can]
 
2時間程
ブランド店街を回り
溢れんばかりの
アクセサリーや洋服や鞄を
部下に取りに来て貰い
私の家に配達して貰った。

そして、これから
お詫びが始まる。

⏰:07/02/13 22:31 📱:SH901iC 🆔:☆☆☆


#213 [can]
 
高級ホテルに向かい
内藤とSEXをする。

内藤の性癖は
狂っていた。

1回2回のSEXでは
気が済んでくれない。

金の限界を知らない上に
SEXの限界も知らない。

何度もイカされて
翌日はアソコが痛くなる。

⏰:07/02/13 22:33 📱:SH901iC 🆔:☆☆☆


#214 [can]
 
その日も
何度も何度も抱かれた。

内藤のSEXは
気持ちいのだが…乱暴。

痛々しいSEXだ。

でも
それさえ我慢すれば
セレブになれた気分に
満たされる。

だから私は我慢する。

⏰:07/02/13 22:39 📱:SH901iC 🆔:☆☆☆


#215 [can]
 
―――

夢を見た。

乱暴なSEXをされた後
必ずと言ってもいいぐらい
必ず見る夢。

私の過去の夢。

本当にあった
高校時代の時の夢。

初恋をした時の夢。

⏰:07/02/13 23:01 📱:SH901iC 🆔:☆☆☆


#216 [can]
 
>>215ミス!

×高校時代
○中学時代
 

⏰:07/02/13 23:01 📱:SH901iC 🆔:☆☆☆


#217 [can]
 
私が中2の頃
初恋を知った。

相手は3年生の
耕太くん。

耕ちゃんって呼んでいて
すごく整った顔立ちだけど
女遊びがひどかった。

⏰:07/02/13 23:03 📱:SH901iC 🆔:☆☆☆


#218 [can]
 
中2の頃の私は
死にたいぐらい
親から見放されていたから
誰とでも寝てた。

学校中で有名になり
女友達からは嫌われ
男友達からは
体を求められていた。

⏰:07/02/13 23:05 📱:SH901iC 🆔:☆☆☆


#219 [◆u/km8TbafI]
>>1-200
>>201-400
頑張れッッ

⏰:07/02/13 23:05 📱:SH903i 🆔:☆☆☆


#220 [can]
 
耕ちゃんとは
メル友程度だった。

恵まれた家庭じゃないから
援交して
初めて会った親父に
名義を借りて
保証人になってもらい
携帯を購入した。

⏰:07/02/13 23:07 📱:SH901iC 🆔:☆☆☆


#221 [can]
 
>>219どうも

⏰:07/02/13 23:07 📱:SH901iC 🆔:☆☆☆


#222 [can]
 
使用料金も
控えないといけないから
自分からメールを送ったり
電話をかけたりなどは
しなかった。

耕ちゃんは
週5ぐらいの割合で
私に電話やメールをくれた。

メールを返すと金がいるから
返信をしない時は
電話をかけてくれた。

⏰:07/02/13 23:09 📱:SH901iC 🆔:☆☆☆


#223 [can]
 
そんな優しい耕ちゃんに
惹かれていった。

ある時、
耕ちゃんが友達と
話しているのを
盗み聞きしていた。

耕ちゃん『俺はやっぱ
巨乳がいいな〜』

友達『胸だけかよ』

耕ちゃん『女は胸だよ』

⏰:07/02/13 23:11 📱:SH901iC 🆔:☆☆☆


#224 [can]
 
そう言って
耕ちゃんと友達は
笑い合っていた。

ショックだった。

私は胸が小さい。

耕ちゃんを
振り向かせたくて
私はバストアップ体操や
サプリメントを買ったりと
たくさん努力した。

⏰:07/02/13 23:12 📱:SH901iC 🆔:☆☆☆


#225 [can]
 
だけど
なかなか大きくならなくて
落ち込む日が続いた。

そんなある日
追い討ちをかける事が
起こった。

私は屋上で
授業をサボっていた時。

男と女も
サボっていたらしく
壁の向こうから
笑い声が聞こえた。

⏰:07/02/13 23:15 📱:SH901iC 🆔:☆☆☆


#226 [匿名]
>>1-50
>>51-100
>>101-150
>>151-200
>>201-250
>>251-300

⏰:07/02/13 23:24 📱:W42K 🆔:☆☆☆


#227 [can]
 
>>226
どうもで〜す
 

⏰:07/02/13 23:27 📱:SH901iC 🆔:☆☆☆


#228 [can]
 
女『アハハ…面白〜い』

嫌でも聞こえてくる
女の笑い声。

恋に苦しんでいた私には
ウザイとしか
感じなかった。

⏰:07/02/13 23:29 📱:SH901iC 🆔:☆☆☆


#229 [can]
 
ボンヤリと
ひなたぼっこしながら
教室にあった漫画を
適当に持って来て
眠りそうになりつつも
読み始めた。

クリクリした目。

細い体。

大きな胸。

少女漫画は
非現実的だから嫌い。

⏰:07/02/13 23:31 📱:SH901iC 🆔:☆☆☆


#230 [can]
 
恋愛物のストーリーらしく
主人公は私のように
サッカー部の爽やかな先輩に
恋をしていた。

読むのが面倒になり
最後のページを開くと
主人公と先輩は
キスしていた。

⏰:07/02/13 23:33 📱:SH901iC 🆔:☆☆☆


#231 [can]
 
ハッピーエンドか…

いいね…

漫画の主人公は
幸せになれて…

そう心の中で呟いた。

もう一つの漫画を
手に取った。

こっちはエロ漫画だった。

主人公はセフレとして
ある男に恋してた。

⏰:07/02/13 23:35 📱:SH901iC 🆔:☆☆☆


#232 [can]
 
最終的には
セフレから恋人になる
って言う物語だった。

またハッピーエンド…

セフレが恋人に?

ありえない…

実際にセフレと言う物を
目の当たりにしていた私は
漫画に入り込めずに
心の中で文句ばかり
思い浮かぶばかりだった。

⏰:07/02/13 23:36 📱:SH901iC 🆔:☆☆☆


#233 [can]
 
莉奈『ハァ〜』

自然と溜め息が出た。

本腰で眠くなったので
私は瞼を閉じた。

温かい太陽が
眠りを誘う。

壁越しのカップルも
昼寝をしてるのかな?

急に静かになった。

⏰:07/02/13 23:38 📱:SH901iC 🆔:☆☆☆


#234 [∀]
主さんがんばってますね
一日でめっちゃ更新があって感激しました
応援してます

⏰:07/02/14 02:05 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#235 [can]
 
>>234頑張ってます
これからも応援
お願いしま〜す
 

⏰:07/02/14 09:35 📱:SH901iC 🆔:☆☆☆


#236 [can]
 
朝から急用が

今から更新
 

⏰:07/02/14 19:38 📱:SH901iC 🆔:☆☆☆


#237 [can]
 
だけど
静かな屋上も
つかの間だった。

女『ンッ…やだ…』

女の甲高い声が耳に入り
私は目を開けた。

まさか…?

耳を澄ませて聞いていると
予想は的中…

男と女は
SEXしようとしていた。

⏰:07/02/14 19:41 📱:SH901iC 🆔:☆☆☆


#238 [can]
 
女『ヤダ…痛い…』

男『嫌なの?
辞めよっか?』

男は相当Sだな。

話し方一つでわかる。

女『…意地悪』

男『素直に言えば?
ヤリたいですって』

女『ヤリ…たい…です』

女は恥じらいながら
答えた。

⏰:07/02/14 19:45 📱:SH901iC 🆔:☆☆☆


#239 [can]
 
男『ん』

男はたった一言
満足気に相槌を打ち
また女を触り出した。

女の喘ぎ声が
嫌でも聞こえてきた。

男『淫乱だね』

男『濡れすぎ』

男『ここ気持ちいの?』

⏰:07/02/14 19:46 📱:SH901iC 🆔:☆☆☆


#240 [can]
 
男は女に言葉攻めする。

聞いていると
呆れてくるから、
私は漫画をもう一度
手に取り
読もうと思った。

今、私が出ていくと
気まずくなるから
いないフリをしようと
そう決めた。

⏰:07/02/14 19:48 📱:SH901iC 🆔:☆☆☆


#241 [can]
 
女『アッ…こう…気持ちい』

…こう?

その言葉に私は
すぐに反応した。

もしかして耕ちゃん?

そう言えば
耕ちゃんの声に
似てるかも…

好きな人の声にも
気付かないくらい
私は
ボーッとしていたのだろう。

⏰:07/02/14 19:50 📱:SH901iC 🆔:☆☆☆


#242 [can]
 
本当は見たくないけど、
私はゆっくりと
壁から顔を出した。

…嘘。

そこにいたのは
初めての恋の相手。

やっぱり耕ちゃんだった。

私は抜け殻のように
耕ちゃんを見つめた。

ただ気持ちよさそうに
腰を振る耕ちゃんを…

⏰:07/02/14 19:52 📱:SH901iC 🆔:☆☆☆


#243 [can]
 
見たくないけど
女の人に目が勝手に行く。

大きな胸だった。

きっと耕ちゃんとタメ。

中3のくせに
あの胸はズルいよ。

私は
自分が恥ずかしかった。

胸が小さい上、
根が生えたように
その場所から動けない。

⏰:07/02/14 19:55 📱:SH901iC 🆔:☆☆☆


#244 [can]
 
私は弱虫なのかな?

ギュッと目をつぶり、
顔を反らした。

女『アッ…耕ッ』

男『ヤベ…締まる…ウッ』

聞きたくない。

好きな人が知らない女と
ヤッてる所なんて
見たくない。

私は目を閉じて
耳を塞いで俯いた。

⏰:07/02/14 19:57 📱:SH901iC 🆔:☆☆☆


#245 [can]
 
自然と涙が溢れる。

鼻水だって垂れそう。

だけど
物音立てると
気付かれるって気持ちが
私をもっと弱くする。

今、私がいる事が
耕ちゃんにバレたら
きっと嫌われる。

そんな気持ちで
いっぱいいっぱいだった。

⏰:07/02/14 20:00 📱:SH901iC 🆔:☆☆☆


#246 [can]
 
―――

あの日以来
私は耕ちゃんと
上手く接する事が
出来なかった。

メールや電話は全て無視。

学校で話しかけられても
よそよそしい態度。

そんな自分が
大嫌いだった。

⏰:07/02/14 20:05 📱:SH901iC 🆔:☆☆☆


#247 [can]
 
そんな私だけど
耕ちゃんは私を
見放したりしなかった。

一日一回必ず、
学校で話しかけてくれた。

食堂で出会うと
『莉奈〜!
カレーパンおごって』
…とか。

休み時間出会うと
『大富豪やんない?』
…とか。

⏰:07/02/14 20:09 📱:SH901iC 🆔:☆☆☆


#248 [can]
 
くだらない事だし
私を妹ぐらいにしか
見てないんだろうけど
そうやって
優しくしてくれる
耕ちゃんを
嫌いになるどころか
益々好きになっていった。

⏰:07/02/14 20:10 📱:SH901iC 🆔:☆☆☆


#249 [can]
 
―――

あれはとても寒い、
ある三学期の事。

もうすぐ3年は
卒業だから
学校も卒業ムードで
いっぱいだった。

耕ちゃんが卒業する事が
すごく寂しかった。

だけど素直になれず
あの日からの態度は
変わらないまま。

⏰:07/02/14 20:13 📱:SH901iC 🆔:☆☆☆


#250 [can]
 
そんな私に
耕ちゃんは限界
だったのかも。

二時間目が終わり
休み時間になった途端
耕ちゃんが私の教室に
入って来た。

耕ちゃん『莉奈!
三時間目サボるぞ。
ちょっと来い』

そう言って私の腕を
引っ張った。

⏰:07/02/14 20:18 📱:SH901iC 🆔:☆☆☆


★コメント★

←次 | 前→
↩ トピック
msgβ
💬
🔍 ↔ 📝
C-BoX E194.194