クソガキジジイと少年」
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#785 [ザセツポンジュ]
ジョウはエノシタさんの困った顔を見ていられないほど
複雑な心境だった。
だけど、その時
ジョウは黙って
資料室に向かう事が
エノシタさんのためにできる最善の策だと思い
トミーに従ったのだ。
それから
新生徒会役員計6名の
会議する場所は
生徒会室から3階資料室に変わった。
:08/06/02 22:26 :W51CA :qzJ1Dt5o
#786 [ザセツポンジュ]
『生まれ変わっても西田トキムネと言う名前にだけは生まれたくないな。ニもシもダも嫌だ。くそぅ絶対俺の方が西田よりストU強いのに!た〜つまきせんぷうきゃく!た〜つまきせんぷうきゃく!た〜つ…』
『トミー、もう!いい年して何やってんの。早くやろうよ。みんな集まってくれてるのに。』
トミーは
ふざけて
竜巻せんぷうきゃくを
ジョウにおみまいしているが
狭い資料室の方が
会議しやすかっただろう。
気も楽だっただろう。
:08/06/03 00:48 :W51CA :zIUGw8LY
#787 [ザセツポンジュ]
『まず、西田達に渡すダミーの企画書を作る人と、ぶっつけ本番の議題での進行を考える人と、1・5でふたてに別れよう。』
『トミー!もう、おべんちゃらはいいってば。3・3でいいんでしょ。じゃあボクは新企画の方にまわる。』
『じゃあお〜れも!生徒会長だからな!当然よ!あとひとり、入りたい人は勝手に入ってきてみほ。』
こうして
木田、鈴木、
生徒会役員の
公文式に通っている頭の良い佐野くんは
新企画班。
残る3人は
ダミー企画班に回った。
『ダミー企画班。もう、西田達が去年やったやつモロパクりでさっさとすませて、こっちに入って来て一緒に作戦ねろう。』
:08/06/03 00:56 :W51CA :zIUGw8LY
#788 [ザセツポンジュ]
日がたつごとに
テキパキと事を
済ませ、
ダミー企画班が
新企画班にまざった時
ジョウとトミーは
作戦をみんなに伝えた。
そして
エノシタさんの
クーポン雑誌いじめ問題を打ち明けた。
絶対に
外に漏らさないように
ワイロとして
生徒会役員の男子には
人気AV女優の新作を
トミーが贈呈し
生徒会役員の女子には
今までひそかにお世話になっていたエロ本を
ジョウが贈呈した。
『え!鈴木くん、ガラじゃないんだけど!私、遠慮する!』
ウケ狙いの為に
持って来たのに
受け取るどころか
どん引きされてしまい、
ジョウは
この割とブサイクな女子達の冗談の通じなさに
不安を覚えた。
:08/06/03 01:41 :W51CA :zIUGw8LY
#789 [ザセツポンジュ]
:08/06/03 01:45 :W51CA :zIUGw8LY
#790 [ザセツポンジュ]
会議の3分の2は
ストリートファイターネタでふざけ続けた
トミーだったが
残りの3分の1は
ジョウと同じくらい
真剣に取り組み
的確な作戦を公言した。
こういうところは
なぜか隣のじーさん
鈴木ひとしに似ている。
放課後、会議のために
集まる資料室に
最後まで残るのは
変なじーさんを持つ
少年2人で
家に持ち帰ってまでも
どちらかの家で
話し合いをした。
時に7791カフェに
立ち寄ることもあった。
:08/06/03 18:20 :W51CA :zIUGw8LY
#791 [ザセツポンジュ]
『ボクは小夜子ストロベリー。』
ジョウはいつも通り。
トミーもいつも通り。
『俺はちーちゃんとの男女交際。』
『梅昆布茶ね。かしこまりました。』
ちーちゃんは
ガキには目もくれず
いつも通りニコっと笑い
準備をした。
2人はいつも通り
“七夕の席”に座った。
『ちょっと待って。ちーちゃんて何で俺のこと見ないわけ?頭おかしいよね多分。俺?俺の頭は正常だよね。』
『誰としゃべってるの、トミー。あきらめなよ。エノモトさんがいるじゃない。』
『まぁな。エノモトさんヤリマンかもしれないけども可愛いしさ。仕方ないよね、ジョウジロウちゃん。』
『うん。』
:08/06/03 18:28 :W51CA :zIUGw8LY
#792 [ザセツポンジュ]
ジョウは
ただただ
小夜子ストロベリーが
来るのを待っていた。
『でさ、ジョウジロウちゃんはエノシタさんが好きだもんね。』
『うん、うん。…うん。』
トミーは
ジョウに顔を近づけてまで
わざとらしく驚いていた。
『えぇえ!!!お前、お前“うん”て3回言うほどエノシタさんが好きなの?』
『お待たせしま…』
『え!え!ちーちゃん!ちーちゃん!うちの隣のジョウジロウちゃんがさ!恋をしちゃったんだって!』
『はい、梅昆布茶。トミーも毎日ジョウくんといるんだから、分かっていたんでしょ。からかうのはやめてよね。』
ちーちゃんは
そんじょそこらの
田舎女子中学生とは
違うのだ。
:08/06/03 18:35 :W51CA :zIUGw8LY
#793 [ザセツポンジュ]
『はぁい。もうしませーん。ちーちゃん怒らないで。で、でさ!そんな恋をしちゃった鈴木くんさ!今回の集会、親達も来る参観日だしさ、絶対的にミスは許されないわけよ。』
トミーは熱そうに
梅昆布茶に口をつけた。
『そうだよね。石崎さんのお母さんも山田さんのお母さんもいるだろうしさ。』
ジョウは小夜子ストロベリーをパクっと食べた。
『なぁ…。そうだよなぁ。どんな感じの親なんだろう。あちち…。嫌な感じな親なのかな。』
『う〜ん。嫌な感じなのかなぁ。』
『ツンケンしててさ、ウチの子に限ってそんなことはしてません的な感じだったらコテンパンにやってやろうぜ。例えばサイコクラッシャーとかでな。』
:08/06/03 18:45 :W51CA :zIUGw8LY
#794 [ザセツポンジュ]
『トミー、最近ストファイネタにもっぱらハマってるね。やりたくなるね。』
『おい、お前。早く食え。ほうばれ。今からウチでストリートファイターごっこだ!』
トミーは猫舌にも
関わらず
無理して急いで飲んだ。
『ごっこ?ごっこなの?せめてスーファミにしてよ。』
ジョウもつられて
パクパクと口に入れた。
せっかく甘いのに
もったいないな。と
思ってはいるのだが。
『ごちそうさま!ばいばいちーちゃん!お釣りはちーちゃんにあげる!』
『フグっ。ファイファイヒーヒャン…』
『2人で500円です。トミー、お釣りありがとう。フフ。』
ちーちゃんはトミーが置いたピッタリ500円玉をレジの中にしまった。
こうして2人は木田家へと急いだのだった。
:08/06/03 18:57 :W51CA :zIUGw8LY
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