きらきら
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#575 [向日葵]
友姫「お願い。ちゃんと答えて。これが貴方を信じる最後のチャンスだから。」
千歳「フッ。何それ。」
友姫「律のことは…本気なの?」
律と言うと千歳君がこっちを向いた。その顔は、いつもの様に爽やかな表面上の笑顔じゃなくて、笑みは消え、真剣な眼差しをしていた。
千歳「……それが何か?」
友姫「それは本気ってこと?」
:07/03/31 00:58
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#576 [向日葵]
千歳君は頭をポリポリかきながら困った顔をした。
千歳「なんっか……あの強気なトコ見てると、弱いトコ出さないタイプなんだろうなって…。」
友姫「……。」
千歳「少し、俺とも似てるし。気になるってゆうかなんてゆうか……」
友姫「千歳君…。」
話を聞いてると、遡ること私がお店を出ていった後の話。
千歳「あ。なぁ律。」
律「え?」
:07/03/31 01:04
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#577 [向日葵]
千歳「仲良くなる印にメアド交換しね?」
律「なんの冗談?」
千歳「いや冗談じゃねぇし。」
律はキッと目を向けて千歳君を拒否したらしい。
律「そんなのどこぞなワケわからん女みたいなこと言わないで。絶対教えないんだから。」
その時はすでに深夜はいなかったらしいけど、いたらいたでまた大変な事になってただろう。
:07/03/31 01:10
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#578 [向日葵]
律「アンタの本気はどこまでかわからないから嫌。」
―――……
友姫「律は、中途半端一番嫌いだからねぇ……。」
律はいつでも冷静沈着。そして真面目。なんでも決めたことはやらないと気が済まない。有言実行するのだ。
ただ、いい加減が嫌いなのだ。
友姫「律にホントに本気なら、それなりの態度見せなきゃいけないよ。」
:07/03/31 01:15
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#579 [向日葵]
千歳「ぅ……うん。」
今までの千歳君ではなく、これはきっとこれが千歳君なんだ。
友姫「これが嘘なら、私はもぅ知らないからね。」
スチャ
私は携帯を取り出した。
千歳「……何?」
友姫「律のアド。今なら教えてあげてもいいけど?」
千歳「マジ?!やった!」
:07/03/31 01:18
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#580 [向日葵]
友姫「私からっていうのは秘密ね。」
千歳「ウンッ!!!!」
『ウンって……』
無邪気に笑う千歳君は子供みたいで、少しだけ珊瑚君を思い出す。
珊瑚君もそーゆートコあるから。
千歳君に律のメアドを教えてから、私は部屋に向かった。
:07/03/31 01:23
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#581 [向日葵]
次の日。
今日はとぅとぅ帰る日だ。
律「ちょっと……だからアンタはなんなのよ!」
只今バスで新幹線乗り場に移動中。
前行くときは秋帆が1人だったので今回は律が1人だ。
その隣は、千歳君。
千歳「まぁまぁ。そう邪険にすんなって。少し話でもしようよ。」
律「嫌。絶対嫌。」
そんな後ろを気にしながら秋帆が私に話しかける。
:07/03/31 01:28
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#582 [向日葵]
秋帆「ねぇ……大丈夫?」
友姫「まだ迷惑にはなってないから大丈夫。」
秋帆「いや……十分に迷惑っぽいよ……。」
『今…頑張ってるんだから。邪魔しちゃ駄目だよ。』
そうこうしてる間に新幹線乗り場に着いた。
帰りってあっという間だ。
:07/03/31 01:32
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#583 [向日葵]
新幹線に乗って指定された席に座った。
秋帆「あーぁ……もぅ帰るのかぁ……。」
友姫「また来ようよ。」
律「次は卒業旅行かな……。」
友姫「……ちょっと、外出てくるね。」
私は車両と車両の通る道に出て、ドアの外にを眺めた。
『早いなぁ…。もぅあんなに泊まってたホテルが遠いや……。』
:07/03/31 01:37
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#584 [向日葵]
友姫「――――まるで…、気持ちみたい。」
きっと、すれ違ってしまえばこんな早さでお互いが離ればなれになっちゃうんだろう。
もしくは、好きな人が出来れば駆け抜けるように相手に気持ちが走っちゃうんだろうなぁ。
『私は…前者にはなりたくないなぁ……。』
一瞬、深夜(既に呼び捨て)の顔が浮かんだ。
友姫「…っっ!」
珊瑚「友姫?」
:07/03/31 01:41
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