きらきら
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#571 [向日葵]
『なんと……。』

律「佳苗ちゃん大きな勘違い。」

珍しい。律が頭抱えてる。明日は雨だ。

律「大体アンタ友姫はどうしたのよ!」

いや律それってどうよ……。

千歳「だぁかぁらぁ!律にしたの!……はっ!友姫ちゃん!ゴメンネ!俺の事は諦めてくれ!!」

友姫「ミジンコの欠片ほどもそんな気持ちないんで心配しないでください。」

⏰:07/03/31 00:37 📱:SO903i 🆔:dJp4Wn5Y


#572 [向日葵]
「アンタコイツどぅにかしなさいよ」と言う目を向ける律。
どうにかって言われてもどうしましょうねぇ……
秋帆に目線を投じてみる。
これには秋帆もどうしたらいいかわからないらしい。

秋帆「千歳君、冗談はそのナンパ癖だけにして。」

その時千歳君の顔が一瞬曇った。

『……あれ?』

千歳「あぁあ。辛いねぇ。」

軽く言ってるけど、ホントに辛そうだった。

⏰:07/03/31 00:43 📱:SO903i 🆔:dJp4Wn5Y


#573 [向日葵]
そして再びトランプに入り、とりあえず楽しく時間を過ごした。

―――――……

佳苗「――…あ!もぅ8時40分!!帰んなきゃ!」

暁「え?何で?」

佳苗「もー暁ちゃんしおり読んだ?9時に点呼なのよ?!」

暁「なぁんだ。まだ20分あんじゃん!」

しかし佳苗ちゃんはトランプをまとめだした。

佳苗「帰る途中に先生に会っちゃったら大変じゃない!というわけで、女子帰宅ー☆」

⏰:07/03/31 00:48 📱:SO903i 🆔:dJp4Wn5Y


#574 [向日葵]
友姫「…律、秋帆。先に帰ってて。…………千歳君。ちょっと。」

珊瑚「……っ?!」

珊瑚が急いで私の腕を掴んだ。とても心配してる。
私はその手を外して、笑った。

友姫「…大丈夫だよ。」

・・・・・・・・・・・・

千歳「何?告白?」

壁にもたれていつもみたいな茶化した態度をする千歳君。
私は真剣な顔をして千歳君に話しかけた。

⏰:07/03/31 00:52 📱:SO903i 🆔:dJp4Wn5Y


#575 [向日葵]
友姫「お願い。ちゃんと答えて。これが貴方を信じる最後のチャンスだから。」

千歳「フッ。何それ。」

友姫「律のことは…本気なの?」

律と言うと千歳君がこっちを向いた。その顔は、いつもの様に爽やかな表面上の笑顔じゃなくて、笑みは消え、真剣な眼差しをしていた。

千歳「……それが何か?」

友姫「それは本気ってこと?」

⏰:07/03/31 00:58 📱:SO903i 🆔:dJp4Wn5Y


#576 [向日葵]
千歳君は頭をポリポリかきながら困った顔をした。

千歳「なんっか……あの強気なトコ見てると、弱いトコ出さないタイプなんだろうなって…。」

友姫「……。」

千歳「少し、俺とも似てるし。気になるってゆうかなんてゆうか……」

友姫「千歳君…。」

話を聞いてると、遡ること私がお店を出ていった後の話。

千歳「あ。なぁ律。」

律「え?」

⏰:07/03/31 01:04 📱:SO903i 🆔:dJp4Wn5Y


#577 [向日葵]
千歳「仲良くなる印にメアド交換しね?」

律「なんの冗談?」

千歳「いや冗談じゃねぇし。」

律はキッと目を向けて千歳君を拒否したらしい。

律「そんなのどこぞなワケわからん女みたいなこと言わないで。絶対教えないんだから。」

その時はすでに深夜はいなかったらしいけど、いたらいたでまた大変な事になってただろう。

⏰:07/03/31 01:10 📱:SO903i 🆔:dJp4Wn5Y


#578 [向日葵]
律「アンタの本気はどこまでかわからないから嫌。」

―――……

友姫「律は、中途半端一番嫌いだからねぇ……。」

律はいつでも冷静沈着。そして真面目。なんでも決めたことはやらないと気が済まない。有言実行するのだ。
ただ、いい加減が嫌いなのだ。

友姫「律にホントに本気なら、それなりの態度見せなきゃいけないよ。」

⏰:07/03/31 01:15 📱:SO903i 🆔:dJp4Wn5Y


#579 [向日葵]
千歳「ぅ……うん。」

今までの千歳君ではなく、これはきっとこれが千歳君なんだ。

友姫「これが嘘なら、私はもぅ知らないからね。」

スチャ

私は携帯を取り出した。

千歳「……何?」

友姫「律のアド。今なら教えてあげてもいいけど?」

千歳「マジ?!やった!」

⏰:07/03/31 01:18 📱:SO903i 🆔:dJp4Wn5Y


#580 [向日葵]
友姫「私からっていうのは秘密ね。」

千歳「ウンッ!!!!」

『ウンって……』

無邪気に笑う千歳君は子供みたいで、少しだけ珊瑚君を思い出す。
珊瑚君もそーゆートコあるから。

千歳君に律のメアドを教えてから、私は部屋に向かった。

⏰:07/03/31 01:23 📱:SO903i 🆔:dJp4Wn5Y


#581 [向日葵]
 

次の日。
今日はとぅとぅ帰る日だ。

律「ちょっと……だからアンタはなんなのよ!」

只今バスで新幹線乗り場に移動中。
前行くときは秋帆が1人だったので今回は律が1人だ。
その隣は、千歳君。

千歳「まぁまぁ。そう邪険にすんなって。少し話でもしようよ。」

律「嫌。絶対嫌。」

そんな後ろを気にしながら秋帆が私に話しかける。

⏰:07/03/31 01:28 📱:SO903i 🆔:dJp4Wn5Y


#582 [向日葵]
秋帆「ねぇ……大丈夫?」

友姫「まだ迷惑にはなってないから大丈夫。」

秋帆「いや……十分に迷惑っぽいよ……。」

『今…頑張ってるんだから。邪魔しちゃ駄目だよ。』

そうこうしてる間に新幹線乗り場に着いた。
帰りってあっという間だ。

⏰:07/03/31 01:32 📱:SO903i 🆔:dJp4Wn5Y


#583 [向日葵]
新幹線に乗って指定された席に座った。

秋帆「あーぁ……もぅ帰るのかぁ……。」

友姫「また来ようよ。」

律「次は卒業旅行かな……。」

友姫「……ちょっと、外出てくるね。」

私は車両と車両の通る道に出て、ドアの外にを眺めた。

『早いなぁ…。もぅあんなに泊まってたホテルが遠いや……。』

⏰:07/03/31 01:37 📱:SO903i 🆔:dJp4Wn5Y


#584 [向日葵]
友姫「――――まるで…、気持ちみたい。」

きっと、すれ違ってしまえばこんな早さでお互いが離ればなれになっちゃうんだろう。
もしくは、好きな人が出来れば駆け抜けるように相手に気持ちが走っちゃうんだろうなぁ。

『私は…前者にはなりたくないなぁ……。』

一瞬、深夜(既に呼び捨て)の顔が浮かんだ。

友姫「…っっ!」

珊瑚「友姫?」

⏰:07/03/31 01:41 📱:SO903i 🆔:dJp4Wn5Y


#585 [向日葵]
振り向くと珊瑚君がいた。

友姫「ぁ……」

珊瑚「どうした?冷えるぞ。」

珊瑚君はいつもみたいに頭をポンポンとした。
私はされるがままになってうつ向いた。
すると、珊瑚君のズボンのポケットに皆でお揃いにしたストラップと、私とお揃いのストラップが見えた。
私は深夜に取られたことを思い出す。

⏰:07/03/31 01:45 📱:SO903i 🆔:dJp4Wn5Y


#586 [向日葵]
『もしいつか……このストラップを本当に取られる日が来てしまったら――っ』

どうするだろう。
違う。こんなこと、なんで考えてるんだろ。
たまたま今さっき思っただけじゃないっ。

珊瑚「……友姫?」

友姫「ぁ……あのね?珊瑚君っ。あの……っ私っ!!」

⏰:07/03/31 01:49 📱:SO903i 🆔:dJp4Wn5Y


#587 [向日葵]
***********
今日はここまでです
感想いただければ嬉しいです
bbs1.ryne.jp/r.php/novel/1859/

⏰:07/03/31 01:50 📱:SO903i 🆔:dJp4Wn5Y


#588 [向日葵]
「やぁっだぁ!!!!珊瑚ぉぉ☆♪」

誰かが珊瑚君の背後に飛び付いた。

珊瑚「…っ?!誰だっ!」

深夜「みーよでぇっす☆」
ウィンクをしながら目許でピースしている深夜がいた。

深夜「こんなトコで合うなんて運命じゃぁん!やっぱりウチらくっつくべきなんだよぉ!!」

抱きついて離れようとしない深夜に私は痺をきらした。

⏰:07/03/31 14:45 📱:SO903i 🆔:dJp4Wn5Y


#589 [向日葵]
友姫「ちょっと離れてください。」

深夜「あ、ぱっとしない子だ。」

珊瑚「オイ。口を慎めよ。」

そう言って深夜を引き剥がした。

深夜「あぁん!もぅちょーぉカッコイイ〜!!!!絶対手に彼氏にする!」

『なんか漫画みたい。』

若干他人事の私だ。

⏰:07/03/31 14:49 📱:SO903i 🆔:dJp4Wn5Y


#590 [向日葵]
深夜「ねぇそこの子?」

ビシィッと指を指された。
その指をよけて深夜を見る。

友姫「……何か。」

深夜「アンタ彼女よね?見たところ。」

友姫「はぁ。」

深夜「宣戦布告よ。珊瑚をアンタから奪うわ!!」

…………さてさて。千歳君の件が済んだと思いきや、今度はこの子…。
平和な日はいづこへ……。

⏰:07/03/31 14:54 📱:SO903i 🆔:dJp4Wn5Y


#591 [向日葵]
15章へいきます(●´∀`●)読んで頂いてるでしょうか
ではどうぞ

⏰:07/03/31 14:55 📱:SO903i 🆔:dJp4Wn5Y


#592 [向日葵]
【第15章 場所・・・届く距離でさえ…】

修学旅行が終わって代休2日目。
ベッドの上で寝そべっていた。

友姫「明後日からまた学校だ……。ダル……。」


それに、あの深夜って子……。絶対学校に来る。なんてったって隣の高校だし。

『なんで私の周りってこんなんばっかりなんだろう……。』

⏰:07/03/31 15:05 📱:SO903i 🆔:dJp4Wn5Y


#593 [向日葵]
なんだか私の周りの空気がモンモンとしてきた気がする。

ガバッとベッドから飛び起きた。

友姫「ダメだ。外行って来よう。」

トントントントン……

私は階段を降りて、リビングにいる母さんに声をかけた。

友姫「母さん。ちょっと庭に出てくるよ。」

⏰:07/03/31 15:14 📱:SO903i 🆔:dJp4Wn5Y


#594 [向日葵]
************
休憩します

⏰:07/03/31 15:15 📱:SO903i 🆔:dJp4Wn5Y


#595 [向日葵]
母「ハイハイ。あ、友姫ちゃん。お花にお水あげててくれる〜?」

友姫「わかった。」

キィ…パタン

私はジョウロを持って、庭にある水道で水をくんだ。
キュッキュッ ジャー…

ジョウロに入っていく水を見つめながら、私はボンヤリした。
最近どうもマイナス思考気味だ……。

⏰:07/03/31 21:15 📱:SO903i 🆔:dJp4Wn5Y


#596 [向日葵]
『考えたくないことまで考えちゃう。』

私が気にしているのはもちろん深夜のことだ。
あのお店での一件。
あの時私は珊瑚君はなびかないから大丈夫と思った。でも……やっぱり恐い。

友姫「佳苗ちゃんも、こんな気持ちだったのかもしれない。」

――ジョボジョボ…

友姫「……ん?…!ぅおう!!!」

水を入れすぎて洪水状態になっていた。

⏰:07/03/31 21:21 📱:SO903i 🆔:dJp4Wn5Y


#597 [向日葵]
友姫「あちゃちゃ!」

私は急いで蛇口をひねった。

『あぁあ…。いっそお花になって光合成してきたいよ……。』

友姫「お水だよー」

咲いているパンジーに水をかける。

『やっぱり千歳君以上にあの子は注意しなきゃなぁ……』

⏰:07/03/31 22:12 📱:SO903i 🆔:dJp4Wn5Y


#598 [向日葵]
ジャバジャバジャバジャバ

「――?」

『佳苗ちゃんに相談に乗ってもらおう。』

ジャバジャバジャバジャバ

「―――ぃ!」

『あ、でも秋帆達に先に話した方が…いっそのことみんなに集合してもらって……いやでもそんな迷惑をかけちゃ…』

「おいっ!」

⏰:07/03/31 22:37 📱:SO903i 🆔:dJp4Wn5Y


#599 [向日葵]
友姫「へ?」

現実に戻って手許を見ると、ジョウロの先に人の手。目をあげて見ると人がいた。

友姫「珊瑚君!どーしたの?こんな所ってー言っても通るか……。」

珊瑚「お前がいたから声かけたのになんの反応もしないから寄ってみたんだ。」

その時気付いた。そして下を見る。
見事に水を遣りすぎてビショビショになってるわ、気を抜いていたせいで水を適当にかけていたので、ズボンが濡れていた。

⏰:07/03/31 22:52 📱:SO903i 🆔:dJp4Wn5Y


#600 [向日葵]
友姫「……ぁ……あぁ……」

とりあえずジョウロを置いて、意味は無いが足の水を払う。
そして門の外に出る。
珊瑚君の手には袋が持たれていた。

友姫「どこかの帰り?」

珊瑚「2丁目の角の本屋さん。」

耳を疑った。本屋…さん?!さんを付けた!

『この人のこーゆー時々カワイイトコに弱い…。』

⏰:07/03/31 23:08 📱:SO903i 🆔:dJp4Wn5Y


#601 [向日葵]
*************
明日早いので寝ます
感想頂ければとても嬉しいです

⏰:07/03/31 23:15 📱:SO903i 🆔:dJp4Wn5Y


#602 [向日葵]
友姫「ホント本好きだね〜。」

珊瑚「小さい頃から玩具より本が好きだったしな。」

こーゆー時、どう対応したらいいんだろうと私は悩んだ。珊瑚君の家庭は複雑な事情があるから、入りこんで聞いていいかわからなくなる。

その時、珊瑚君はおでこをコツンとした。

友姫「!」

珊瑚「なんも思わないから聞きたいなら聞け。気使いすぎ。」

⏰:07/04/01 13:31 📱:SO903i 🆔:4dTDDOgo


#603 [向日葵]
友姫「いや別に聞きたいことはないんだけど…絵本とか読んでたのかな〜って……。」

自分で言って自分で小さい頃の珊瑚君が絵本読んでるトコ想像したら悶えた。

『かっ…!可愛いすぎるー!!!』

珊瑚「まぁ小さい頃に小説は読めないし。もっぱらディズニーとかの物語見てたなぁ……。」

『ディズニ―――――ッ!!!!!!』

⏰:07/04/01 18:49 📱:SO903i 🆔:4dTDDOgo


#604 [向日葵]
悶える自分を脳裏で浮かべながら、表では普通にしていた。

友姫「そぅなんだ。私はシャボン玉とかして遊んでたなぁ〜。」

珊瑚「シャボン玉か。なんか久々にしたいなぁ」

友姫「ゴメン珊瑚君それ以上可愛いこと言わないで…。」

珊瑚「え?」

そんなこんなで代休はあっという間に過ぎていった。

⏰:07/04/01 18:57 📱:SO903i 🆔:4dTDDOgo


#605 [向日葵]
――――…
<学校にて>

ピシャァァァァン!!!

律「ゆ――きぃ――!!!(怒)」

ドアを開けると共に怒鳴る律。

友姫「あ、律。おはよー。」

律「おはよー。…じゃぁない!!!アンタ……千歳にメアド教えたでしょ…。」

友姫「…………さぁ?」

律「間ぁ!!何その間ぁぁ!!!」

⏰:07/04/01 19:03 📱:SO903i 🆔:4dTDDOgo


#606 [向日葵]
秋帆「やっだぁ!律。朝からそんな大声!」

友姫「大体なんで私?」

律「修学旅行の時、私達先に帰らして千歳と話してたでしょ!」

友姫「だからって私が理由にならないよ?」

律「薄情なさい?」

これ以上は嘘はつけないなと思い、素直に薄情。

⏰:07/04/01 20:00 📱:SO903i 🆔:4dTDDOgo


#607 [向日葵]
律「はぁ…お願いだから勝手なことはしないでね……?」

友姫「ハァイ。ゴメンネ。」

律は決して頭ごなしには怒らない。そーゆーところが好き。(前の珊瑚君の件は別として……。)

秋帆「千歳君とのメールはどうなの?」

律「別に。メールなんてホントの気持ちわかんないものだし。」

『そっけなく返してそうだなぁ…。』

⏰:07/04/01 20:06 📱:SO903i 🆔:4dTDDOgo


#608 [向日葵]
暁「おいーっす!」

佳苗「おはよー♪」

秋帆・律「おっはよー!」

佳苗ちゃんが来たので、一昨日考えてたことを相談しようと思った。

友姫「あ、佳苗ちゃん。それと秋帆も。放課後時間貰える?」

佳苗「ん?ハイハイ?」

律「何があるの?」

千歳「そーりゃ恋関係っしょー!」

⏰:07/04/01 20:16 📱:SO903i 🆔:4dTDDOgo


#609 [向日葵]
窓からいきなり千歳君が顔を出した。

千歳「律おはよー♪」

律「アンタのせいで寝不足よ。」

千歳「メールぶちればよかったじゃぁん!」

律「ぶちってもアンタが何回も送ってくんでしょうがぁぁぁぁぁ!!」

一同『夫婦漫才…!』

言い合ってるんだけど訳を知らない周りからはラブラブに見えるだろう。

⏰:07/04/01 20:46 📱:SO903i 🆔:4dTDDOgo


#610 [向日葵]
珊瑚「なんの騒ぎ?」

友姫「あ、おはよー!……?眠そうだね。」

珊瑚「あのわけわからない女がメールしてきたんだ。いつの間にかアド見たらしい。」

―――ドクン…

『……え?』

珊瑚「ん?心配すんな。どこにも行かないから。」

友姫「え?……あ、……ウン……。」

⏰:07/04/01 20:51 📱:SO903i 🆔:4dTDDOgo


#611 [向日葵]
珊瑚君。どこにも行かない保証なんてないよ…。
信じてないわけじゃない。

ただ胸騒ぎがして。

例えば、忘れ物ないように荷物を準備したのに落ち着かない様な……。

わかんないの。
どう表現すればいいか。

ゴメンナサイ。珊瑚君。
信じてるよ?
珊瑚君。



…………恐いよ…。

⏰:07/04/01 20:56 📱:SO903i 🆔:4dTDDOgo


#612 [向日葵]
暁「友姫ちゃん?どしたの?顔青いよ?」

友姫「ハッ。ううん。…………なんでもない。」

学校始まりのチャイムが鳴り響く。
私は、私の中で何かが始まる合図にしか聞こえなかった。


―――……

<1時間目>

黒板には自習の文字。
先生が風邪をひいたらしい。

⏰:07/04/01 21:10 📱:SO903i 🆔:4dTDDOgo


#613 [向日葵]
配られたプリントをやる気にはなれず、裏に落書きをしていた。

友姫「はぁ……」

千歳「何書いてんの?」

千歳君がプリントを取った。

友姫「あ!っちょ!」

千歳「……なにこれ……猫?」

秋帆「え?ネズミでしょ?」

律「カバじゃ……。」

⏰:07/04/01 21:14 📱:SO903i 🆔:4dTDDOgo


#614 [向日葵]
この会話を聞いてわかったでしょう。
私は絵が最低最悪に苦手。

友姫「犬なんですけど……。」

一同「………………。」

静かに私を見る3人。

『最悪だ……』

勉強はまぁまぁ出来る方だが、美術の才能は無いに等しい私。
3人はプリントの絵と私を交互に見る。

⏰:07/04/01 21:18 📱:SO903i 🆔:4dTDDOgo


#615 [向日葵]
************
今日はここまでにします
感想頂ければ嬉しいです

bbs1.ryne.jp/r.php/novel/1859/

⏰:07/04/01 21:22 📱:SO903i 🆔:4dTDDOgo


#616 [我輩は匿名である]
おもしろすぎです★私的に律が好き(≧艸≦*)

これからも頑張ってください!

⏰:07/04/02 14:05 📱:W43T 🆔:WKgh7Of2


#617 [向日葵]
我輩さん
ありがとうございます(´;ω;`)
でも今日更新できるかわかりませんでも更新してたら見て下さいね

⏰:07/04/02 19:44 📱:SO903i 🆔:72U4uVxk


#618 [向日葵]
ほんの少し更新
**********

秋帆「ねぇ……これ寛和君に」

友姫「見せたらどうなるか分かってる?」

千歳「あ、友姫ちゃん。携帯貸して?」

友姫「?いいけど」

これが間違いだった。
千歳君は携帯をいじり、カメラモードにして写した。
そして……

千歳「そーしーん☆」

⏰:07/04/02 20:41 📱:SO903i 🆔:72U4uVxk


#619 [向日葵]
友姫「え?!何?!?!」

千歳「ナイト様に送っちゃった。」

ウィンクしながら言う千歳君に、青くなる私。

『あ…っあんなの見られたらっ!!』

友姫「最低!」

私は携帯を奪い返して、珊瑚君にメールを打った。

⏰:07/04/02 20:44 📱:SO903i 🆔:72U4uVxk


#620 [向日葵]
<新規メール作成>
ゴメン!それ千歳君が勝手に送ったの絵は私だけど…

送信。

律「あんまり無神経な事しないであげてよ千歳。」

千歳「あー…ゴメンネ?友姫ちゃん。」

友姫「はぁぁ…。もぅいいから……。」

それより気になってたことがある。

秋帆「ねぇ。なんで律は律なのに千歳君は千歳なの?」

律・千歳「は?」

⏰:07/04/02 20:55 📱:SO903i 🆔:72U4uVxk


#621 [向日葵]
私が聞きたい事を秋帆が先に聞いてしまった。
つまり千歳君は律と呼ぶのに律は何故千歳と苗字で呼ぶのかと言いたいのだ。

律「アンタはダメと言われたから千歳なだけ。」

千歳「やっぱり彼女だから?」

律「ふざけんな。」

ヴーヴーヴー

友姫「あ、珊瑚君だ。」

<受信メール>
そうか。

『え?それだけ?』

⏰:07/04/02 21:07 📱:SO903i 🆔:72U4uVxk


#622 [向日葵]
珊瑚君……?

―――……

お昼休みになって、E組に行ってみた。

ドアの入口からヒョコッと顔を出して珊瑚君を探す。

佳苗「あれ?友姫ちゃん。」

お弁当を持って佳苗ちゃんが私に声をかけてきた。

友姫「佳苗ちゃん。珊瑚君知らない?」

佳苗「珊瑚君ならどっか行っちゃったよ?」

⏰:07/04/02 21:14 📱:SO903i 🆔:72U4uVxk


#623 [向日葵]
***********
スイマセン今日はこれで感想頂ければ嬉しいです

⏰:07/04/02 21:15 📱:SO903i 🆔:72U4uVxk


#624 [我輩は匿名である]
>>1-200
>>201-400
>>401-600
>>601-800
>>801-1000

⏰:07/04/02 22:50 📱:SH702iD 🆔:UzW2HnX.


#625 [我輩は匿名である]
続きかなーりっ
気になる!!

⏰:07/04/03 00:03 📱:SH702iD 🆔:MvFWKwCI


#626 [向日葵]
我輩さん
ありがとうございますですが、今日は残念ながら更新できません
スイマセン(ノд;)

⏰:07/04/03 23:05 📱:SO903i 🆔:IXrmHxLY


#627 [向日葵]
なかなか更新できませんが、少しずつ更新します
************

友姫「そっか……」

『食堂にでも行ったのかな……』

私はとりあえず食堂に行くことにした。


・・・・・・・・・・・・・

ペタペタペタ……

珊瑚君がどこかにいないか見渡しながら歩いて行った。

⏰:07/04/04 19:50 📱:SO903i 🆔:H2BXQggI


#628 [向日葵]
『……あれ?』

立ち止まって外を見る。
食堂は玄関を通り過ぎないと行けない。
そして玄関からは正門が見える。
外にある姿を見つけた。
珊瑚君だ。

『どうしたんだろ。』

―――!

⏰:07/04/04 19:59 📱:SO903i 🆔:H2BXQggI


#629 [向日葵]
正門にもたれるようにしている珊瑚君の傍らに、あの子の姿…………深夜の姿があった。


訳が分からず、何故か靴箱の陰に隠れた。

『なんであの子?そういえばメールが来るって……。』

色々なことが頭を回った。
私は自分に自信が持てない。この頃不安で……。だっていつか手が……










離れてしまうかもって……

⏰:07/04/04 20:05 📱:SO903i 🆔:H2BXQggI


#630 [向日葵]
友姫「―――――っや…だ……」

そんなの絶対に……

珊瑚「あれ?友姫?」

ハッとして横を向くと珊瑚君が私の顔を覗き込んでいた。

友姫「……ぁ…………。」

珊瑚「どうした?泣きそう顔して。」

『泣きそう……な顔。』

⏰:07/04/04 20:12 📱:SO903i 🆔:H2BXQggI


#631 [向日葵]
歯を食いしばって、今言いたいことを全て押し止めた。

今不安なこと。深夜のこと。さっきのこと。

友姫「泣きそうなんかじゃ…ないよ……。」

目を反らして歩き出した。

珊瑚「おい友姫」

友姫「珊瑚君探しに来たの。それで休憩してただけだから…っ」

⏰:07/04/04 20:19 📱:SO903i 🆔:H2BXQggI


#632 [向日葵]
珊瑚「友姫!」

腕を後ろに引っ張られた。
私は前を向いたまんま返事をする。

友姫「なに?」

珊瑚「言いたい事があるなら言えよ。」

友姫「…………何もないから。」

言ってしまえば止まらなくなりそうで恐い。
今は嘘をつくしかできない。

珊瑚「言えよ。何だよ。」

⏰:07/04/04 20:28 📱:SO903i 🆔:H2BXQggI


#633 [向日葵]
友姫「何もないって……。」

珊瑚「言えって。」

友姫「お願いだから離して!!!!」

ハッ!
強く言い過ぎたと思い、口に手を当てる。
一瞬強く握られた手は、ゆっくりと離されていった。

珊瑚「…………わかった。」

珊瑚君は反対方向に歩いて行って、どこかへ行ってしまった。

友姫「珊瑚君…………」

⏰:07/04/04 20:38 📱:SO903i 🆔:H2BXQggI


#634 [向日葵]
**********
今日はここまでにさせてください

感想頂ければ嬉しいです
感想板
bbs1.ryne.jp/r.php/novel/1859/

⏰:07/04/04 20:41 📱:SO903i 🆔:H2BXQggI


#635 [我輩は匿名である]
続きが気になリすぎる

⏰:07/04/04 21:15 📱:SH702iD 🆔:xzq9jkrY


#636 [向日葵]
我輩さん
どうもです
今日は更新出来ませんが、明日また更新するんで、見てくださいね

⏰:07/04/05 20:56 📱:SO903i 🆔:/2jTWVYM


#637 [我輩は匿名である]
もちっ見るよ

⏰:07/04/06 12:01 📱:SH702iD 🆔:Gwin8xeE


#638 [向日葵]
我輩さん
ありがとうございます
スイマセンが、今日風邪ひいてしまったのでまた更新できませんホントにゴメンナサイ

⏰:07/04/06 23:28 📱:SO903i 🆔:s.4O6AVI


#639 [向日葵]
私は恋愛なんて
この17年間一度もしたことなくて


さっきの光景について、どうしたらいいかわからない。
この不安な気持ちもどうすればいいかわからない。

でも珊瑚君を失う。
それだけは嫌なの。
離れないで。行かないで。



嫌いにならないで……。

⏰:07/04/07 14:57 📱:SO903i 🆔:fVOPQGbk


#640 [向日葵]
佳苗「えー?あの女の子が?」

私は首を縦に振る。

只今放課後。
「友姫ちゃんお悩み相談室!」と黒板に書いた秋帆と、静かに話を聞いてくれている律がいる。

⏰:07/04/07 15:27 📱:SO903i 🆔:fVOPQGbk


#641 [向日葵]
友姫「私、それでどうしたらいいかわかんなくて…なんか責めちゃいそうで見なかったフリしたら、…………ちょっといざこざになっちゃって……」

律「言っちゃえばよかったのに。そんなので寛和は怒んないでしょ?」

友姫「それでも言っちゃう自分が嫌だったの。」

そんな自分が醜くて、嫌だった。
私は頭を抱えた。
どうしてた?前まで珊瑚君とどう接してた?

⏰:07/04/07 20:19 📱:SO903i 🆔:fVOPQGbk


#642 [向日葵]
友姫「せっかく集まってもらってなんだけど…。私今日は帰るよ。」

秋帆「え?友姫?!」

私は帰る支度をしてカバンを持った。

友姫「ホント、ゴメンナサイ……じゃぁ」

秋帆「ちょ、ちょっとゆ」
ピシャン

秋帆「友姫ぃ……」

⏰:07/04/07 20:28 📱:SO903i 🆔:fVOPQGbk


#643 [向日葵]
―――……

私は階段を降りて靴箱の前で立ち止まった。
今日のことを思い出した。
『珊瑚君…。』

私は相談してほしかったのかも知れない。
あの深夜について迷惑なこと、嫌なことがあったなら。

友姫「だって…言ったじゃない……」

私にも珊瑚君を守らせて……って……

⏰:07/04/07 20:35 📱:SO903i 🆔:fVOPQGbk


#644 [向日葵]
視界が歪む。
目に珊瑚君を思う滴が溜まる。

友姫「珊瑚君……私…………頼りない……?」

遠くで消防車か、救急車のサイレンが聞こえた。
よくあることだ。


でも


なんでだろう……

⏰:07/04/07 20:39 📱:SO903i 🆔:fVOPQGbk


#645 [向日葵]
 



胸騒ぎが止まらなかった。

――――……

秋帆「はぁ〜。あの子、意外に不器用に生きてるなぁ……。」

教室では秋帆達がまだ話をしていた。

佳苗「不安になるのは分かるけど、あそこまで深刻に考えてちゃねー……」

⏰:07/04/07 21:06 📱:SO903i 🆔:fVOPQGbk


#646 [向日葵]
その時、佳苗の携帯が鳴った。

佳苗「あ、暁ちゃんだ!もしもし?……ウン」

律「って言うか付き合い始めにそんなこと気にするなんて……」

秋帆「私なんてそこまで考えたことないけどねぇ。」
佳苗「えぇぇぇ?!?!」

叫びながらイスから立つ佳苗に2人はびっくりした。
受話器の所を抑えながら、青ざめながら2人の方に振り向く佳苗。

⏰:07/04/07 21:11 📱:SO903i 🆔:fVOPQGbk


#647 [向日葵]
そんな佳苗に涙が溜まる。

佳苗「……った…大変……。」

その内容を聞いて、秋帆と律も青ざめ、友姫に連絡した。


―――――……

私は電車待ちをしていた。

『とりあえず、落ち着こう。落ち込んでも仕方ない。』

⏰:07/04/07 21:14 📱:SO903i 🆔:fVOPQGbk


#648 [向日葵]
まだ空の上の方にある太陽が暖かい。

『そういえば……あの時。』

あのファンクラブのせいで帰りが遅くなった日。
空気はキンとするぐらい寒かったのに、握られた手はすごく暖かくて、胸が締め付けられた。

友姫「…………私…」

信じたいのに、珊瑚君を疑ってる……っ!!
深夜のこと。
自分から離れてしまうかもと。
あんなに暖かい人を。

友姫「私……最低じゃない……っ」

⏰:07/04/07 21:19 📱:SO903i 🆔:fVOPQGbk


#649 [向日葵]
ピルルルルル

ビクッ!
いきなり静かなホームに着信音が鳴り響く。

<着信・秋帆>

友姫「もしもし?どうかした?」

秋帆「……ゆ、ゆき……落ち着いて聞いて?」

その瞬間、頭の中で鳴り響いた音がある。

⏰:07/04/07 21:22 📱:SO903i 🆔:fVOPQGbk


#650 [向日葵]
 







秋帆「寛和君が事故にあった……。」


あのサイレンの音だ。

⏰:07/04/07 21:23 📱:SO903i 🆔:fVOPQGbk


#651 [向日葵]
*************
15章終りです(●´∀`●)暗いですが次の章も暗くなります
見て頂ければ幸いです
ではどうぞ

⏰:07/04/07 21:25 📱:SO903i 🆔:fVOPQGbk


#652 [我輩は匿名である]
はやーくみたいっ

⏰:07/04/07 21:28 📱:SH702iD 🆔:2xxVwSiE


#653 [向日葵]
【第16章 声・・・奇跡の瞬間】

私はホームに座りこんで動けなかった。
そこへ佳苗ちゃん達が来て、私を支えながら病院に連れて行ってくれた。

目の前が真っ暗で、佳苗ちゃんが珊瑚君の容態を詳しく言ってくれてるのに、耳に入って来るのは「重体」って言葉とサイレンの音だけだった。

バタバタバタ……

暁「佳苗…。友姫ちゃん……っ」

律「寛和は?」

⏰:07/04/07 21:29 📱:SO903i 🆔:fVOPQGbk


#654 [向日葵]
我輩さん
頑張りますありがとうございます
**************
暁「今、手術室に行ったらしい。俺も今来た所だから……。」

秋帆「え?じゃあ誰が……っ貴方!」

秋帆が叫んだ先を見てみた。

深夜が泣いていた。

深夜「わ、私のせいだ……っ」

⏰:07/04/07 21:32 📱:SO903i 🆔:fVOPQGbk


#655 [向日葵]
佳苗「暁ちゃん。なんで……。」

暁「……この子をかばったらしい……。」

『――――っ』

深夜「珊瑚が…私をフッたから……腹が立って帰ろうとしたら……道路…渡ってる時、車来てるの知らなくて…………」

―――……

<放課後>

深夜「あ!さーんご!♪」

⏰:07/04/07 21:36 📱:SO903i 🆔:fVOPQGbk


#656 [向日葵]
珊瑚「またお前か……昼休みにもうやめろって言っただろ。」

深夜「アタシも嫌だっていったじゃん☆ねぇ1回でいいからデートしてってばぁ!」

昼休みに珊瑚が深夜といた訳。それは深夜に付きまとうのをやめるようにと言う内容だった。

珊瑚「だから嫌だ。」

深夜「1回くらい浮気になんないって!いいじゃん!!そんなにあの子大事なの?」

珊瑚「当たり前だろ。」

⏰:07/04/07 21:40 📱:SO903i 🆔:fVOPQGbk


#657 [向日葵]
それまで楽しそうに笑ってた深夜の顔が意地悪そうに笑った。

深夜「じゃああの子に何かしてもいいんだ?」

帰ろうとしていた珊瑚の背中がピクリと動く。

深夜「駄目ならデートしてよ……」

珊瑚は振り向き、これ以上ないほどの不機嫌な顔をして深夜を睨む。

珊瑚「やってみろよ……。」

深夜「……!」

珊瑚「俺が守るまでだ……。」

⏰:07/04/07 21:44 📱:SO903i 🆔:fVOPQGbk


#658 [向日葵]
悔しそうに顔を歪ませた深夜は珊瑚を突き飛ばして歩いていった。

珊瑚「おい!ちょっと待てよ!」

深夜「何よ!あの子のどこがいいのよ!私の方がカワイイのに!!」

プァァァ…ン

深夜「……え?」

珊瑚「……っ!危ない!!」

キィィィィ!!!!!

⏰:07/04/07 21:47 📱:SO903i 🆔:fVOPQGbk


#659 [向日葵]
――――……

友姫「……さ……」

私は絶句して足がフラついた。

秋帆「ぁっ!友姫……」

そんな私を秋帆が支える。

友姫「な……で……なんで……こん…………な……」

涙がとめどなく流れる。

もうあの手に触れることも……
柔らかい声を聞くことも……
優しい笑顔も……

⏰:07/04/07 21:51 📱:SO903i 🆔:fVOPQGbk


#660 [向日葵]
見ることが出来ないかもしれないのに……。

深夜「ゴメンナサイ!!」

友姫「謝らないで…………!!!貴方の…せいじゃない……から……」

赤く点灯する「手術中」のランプ。

友姫「珊瑚君……どうか……」

生きて……
戻ってきて……

⏰:07/04/07 21:55 📱:SO903i 🆔:fVOPQGbk


#661 [向日葵]
バン!!!!

手術室の扉がいきなり開かれた。

看護師「家族の方ですか?」

暁「いえ……。珊瑚は……っ」

看護師「まだオペ中ですので。寛和さんの血液が足りません。この中でO型の方いらっしゃいますか?」


友姫「―――っ!私!私O型です!!」

看護師さんはニコッと笑って私を部屋へと案内した。

⏰:07/04/07 22:03 📱:SO903i 🆔:fVOPQGbk


#662 [向日葵]
看護師「ちょっとチクッとしますねー。」

針が、私の腕に食い込む。

友姫「……っつ」

『珊瑚君…。私の血を全部あげてもいい……。だから頑張って……。』

しばらくして終わり、血が早急に運ばれて行った。

血を抜かれたので私は少しめまいがした。

⏰:07/04/07 22:06 📱:SO903i 🆔:fVOPQGbk


#663 [向日葵]
――――……

珊瑚「真っ暗だ……」

珊瑚は暗闇にいた。
どこまでも果てしなく続く闇の中で1人立たずんでいた。

『なんか……体ダルいな……。』

ペタペタと歩きだす。
すると仄かに光が見えた。

『出口……?』

光に向かって歩き出す珊瑚。

その時

⏰:07/04/07 22:09 📱:SO903i 🆔:fVOPQGbk


#664 [向日葵]
「――…ん」

珊瑚「……?何だ?」

―――……

ピ――――

心臓停止を告げる音が手術室内に流れる。

執刀医「心臓マッサージ。」

看護師「ハイ。」

ドッドッドッドッド

ピ―――――

依然珊瑚の心臓は動かない。

⏰:07/04/07 22:13 📱:SO903i 🆔:fVOPQGbk


#665 [向日葵]
看護師「寛和さん!」

執刀医「輸血の流れる速度早くして!」

看護師「ハイ!」


―――――……

知ってるこの声。
どこかで聞いた。

「―――……ごくん!」

珊瑚「…佳苗?」

いや違う。
その声を聞けば嬉しくて、振り向かずにはいられない。

⏰:07/04/07 22:17 📱:SO903i 🆔:fVOPQGbk


#666 [向日葵]
大好きで……大好きで大好きで仕方ないくらい。

でも自分は泣かせてばかりで、守れてなくて……
でも、君は言ってくれた。

自分も俺を守ると。

だから……帰るよ。

珊瑚は声のする方に足を進めた。

嬉しかった。その言葉。
俺の愛しい人……。

「珊瑚君!」

珊瑚「…友姫……」

⏰:07/04/07 22:21 📱:SO903i 🆔:fVOPQGbk


#667 [向日葵]
その名を呟いた瞬間。
珊瑚は光に包まれた。

――――……

パッ

手術中の電気が消えたのに気付き、私達はその方に目をやった。

バンッ

看護師「……もぅ心配ありませんよ。」

友姫「……!!――っふっ…うわぁぁぁ!!」

私は支えてくれてた秋帆の胸に顔を埋めて泣いた。

よかった……
ホントによかった……

⏰:07/04/07 22:29 📱:SO903i 🆔:fVOPQGbk


#668 [向日葵]
みんなが喜ぶ中、深夜は涙を堪えている様子だった。

私はかまっていられず、ひたすら泣いていた。

?「!ハァハァッ!」

暁「あ、おばさん……。」

私は走ってきた様子の女性に目を向けた。

『珊瑚君の……お母さん……』

珊瑚母「さ……っ珊瑚……は?」

暁「大丈夫ですよ。途中血が足りなくて、こちらの友姫ちゃんが輸血してくれたんだ。」

⏰:07/04/07 22:33 📱:SO903i 🆔:fVOPQGbk


#669 [向日葵]
白月君が紹介してくれた私を見る珊瑚君のお母さん。
年はわからないくらい若く見える。
よく見れば珊瑚君に似てるのかもしれない。

珊瑚君のお母さんはゆっくり私に近づいてきた。

私は涙を急いで拭き、珊瑚君のお母さんに向き直った。

珊瑚母「…っありがとう……本当に……ありがとうねぇっ……」

⏰:07/04/07 22:38 📱:SO903i 🆔:fVOPQGbk


#670 [向日葵]
涙を流して震える手で私の手を握って珊瑚君のお母さんはお礼を言ってくれた。

その手の暖かみが、珊瑚君を思い出させて私もせっかき涙を拭いたけどまた沢山流れてきた。

友姫「ぃ……いえ…いえっ……!」

それだけしか言えなくて、ただただ喜びあった。

―――……

今日は面会は出来ないらしいので私達は帰ることにした。

⏰:07/04/07 22:42 📱:SO903i 🆔:fVOPQGbk


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