…キコエナイ歌声…
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#310 [三ッ葉
]
詩「なら、僕の事も詩音でかまわないからさ。」
えっ……
今まで同期の男の子の中で麻人しか名前でよんだことなかった私。
麻人は自然的にだったけど、こんな風にも名前で呼びあえるきっかけがあるんだね。
でも――…
"せめて、君をつけて……いいかな?"
私は知らぬ間に口走っていた。
詩「うん。その方がいいなら。」
:07/07/11 22:53
:N902i
:☆☆☆
#311 [三ッ葉
]
詩音くんは、外した眼鏡を元の位置につけた。
詩「もうそろそろチャイム鳴りそうだし、いこっか……美和。」
美和って呼ぶ声。
いつもと違う――…。
麻人…
いつまでもずっと一緒にいたかったのにな――…。
寂しさがこみあげてきそうになるのを抑えて
"うん。"
私は詩音くんと一緒に教室へと向かった。
その途中にチャイムが鳴り、休憩が始まり廊下が騒つきはじめる。
:07/07/11 23:01
:N902i
:☆☆☆
#312 [三ッ葉
]
麻「……美和っ!!」
歩いていると、麻人が人込みをすりぬけて駆け寄ってくる。
美「………!!」
麻「どこに――…」
麻人が詩音くんに視線を移し、急に鋭い視線を送りだした。
そしてその視線は私にも向けられる。
麻「ふーん。
そういう事なんだ……。もぅ美和には、詩音がいるから俺は用ナシってこと?」
麻人の言葉に私は必死に首を左右に振った。
"違うっ…違うよ"
私の心のなかの叫びは、手をつないでいないためにむなしく届かない。
:07/07/11 23:08
:N902i
:☆☆☆
#313 [あぃ
]
:07/07/11 23:30
:N901iS
:☆☆☆
#314 [三ッ葉
]
あい
さん
失礼しちゃってください
(笑)
アンカー有難うございます
頑張りますねッ

:07/07/12 02:31
:N902i
:☆☆☆
#315 [三ッ葉
]
麻「俺が傍にいてやる……って言ったのに…な。」
麻人が今までに見たことのない辛そうな顔をして失笑する。
私は麻人から
離れなきゃ……ダメなのに
気が付くと頭より先に行動に移っていた。
麻「……み…わ」
私はがむしゃらに麻人の体に抱きついた。
違う…本当は離れたくないんだよ――…。
:07/07/12 02:37
:N902i
:☆☆☆
#316 [三ッ葉
]
私はすぐに麻人から離れて、どっかに走り去ろうとした。
麻「みっ美和!!?」
詩「……!?」
私は、少し離れた女子トイレの中へと駆け込んだ。
鏡を見ると
今にも泣きだしそうな顔がはっきりと写っていた。
若「あれ?榎坂さん。
ちょうど良かった……話したいことがあるの。」
振り向くと西浦さんをはじめとする数人の女子がいた。
私は首を横にかしげた。
:07/07/12 02:42
:N902i
:☆☆☆
#317 [三ッ葉
]
若「あんた絶対自惚れてない?
あの麻人君が何であんただけに優しいかわかる……?」
西浦さんの険しい目。
鋭く突き刺さる様。
何が言いたいのか薄々感付いてきた――…。
西浦さんが徐々に私に近付き、そして耳元でしっかりと囁く。
若「同情。に決まってるじゃない。」
その声とともに目頭が熱くなるのが分かった。
そんなの………
:07/07/12 02:48
:N902i
:☆☆☆
#318 [三ッ葉
]
―――そんなのアンタなんかに言われなくても分かってる!!
そういう気持ちから私は、西浦さんに負けないくらい睨み付けて、向こう側へと押し飛ばしてしまった。
西浦さんは「きゃっ」と言って尻餅をついた。
どの空間にいるのも胸が押しつぶされそうになり、唇を噛み締めながらすぐさまトイレから走り去り、
何ももたないまま学校すらも飛び出した。
―――――……
ある場所まで人目も気にせず走り続けた。
:07/07/12 02:53
:N902i
:☆☆☆
#319 [三ッ葉
]
私が来た場所は墓地。
大好きなお母さんの
お墓――…。
榎坂 理恵
とかかれた綺麗な墓石を見続けた。
体に力が入らず、墓石前で座り込んだ。
美「……ッ」
いつのまにか一粒の涙が頬に透明な道を作っていた。
それはとどまる事を知らず、あふれて、溢れて流れ続けていく―――…
私は墓石にしゃがみこんで声にならない声で泣いた。
:07/07/12 02:59
:N902i
:☆☆☆
#320 [三ッ葉
]
お母さん……
きっと私を見てる。
優しくて暖かい瞳で…?
ううん。違う……
氷のように冷たい瞳。
お母さん――…
ごめんなさい。
:07/07/12 03:02
:N902i
:☆☆☆
#321 [三ッ葉
]
:07/07/12 03:08
:N902i
:☆☆☆
#322 [はぁチャン]
:07/07/13 01:16
:F902i
:☆☆☆
#323 [三ッ葉
]
はぁチャンさん
アンカー
有難うございます

昨日は睡魔に負けて
更新できずにすみません

こんな主ですが
暖かく見守ってくださると
光栄です
:07/07/13 08:17
:N902i
:☆☆☆
#324 [三ッ葉
]
:07/07/15 02:03
:N902i
:☆☆☆
#325 [三ッ葉
]
【 暖かい瞳 】
〜ア サ ト〜
少し前から
美和がおかしい………。
どうして俺から離れてくんだ?
何で詩音の所へ行くんだ?
何で俺の前になると泣きそうな顔するんだよ……。
俺お前に言っただろ?
辛いこと受けとめてやる。
ずっと傍にいてやるって――…。
:07/07/16 20:30
:N902i
:☆☆☆
#326 [三ッ葉
]
詩「麻人っ、ぼっとしてないでよ。」
詩音が俺の肩を揺らした。
麻「お前、俺の前で優等生ぶらなくていいから。
本当のお前がそんなんじゃない事ぐらい分かってんだけど。」
俺は詩音の手を払った。
詩「なんだ、知ってたんだ〜。さっすが麻人だね。
優等生面は疲れるわ」
詩音はニヤリと笑った。
:07/07/16 20:37
:N902i
:☆☆☆
#327 [三ッ葉
]
騒がしい廊下の中の俺と詩音だけの空間が静まる。
そんなとき
若「麻人くんっ…」
足音とともに少し目の潤んだ西浦が駆け寄ってきた。
麻「今それどこ」
若「榎坂さんがっ……」
西浦をかわそうとした俺は、美和の名前がでてピタリと声を発するのを止めた。
:07/07/16 20:43
:N902i
:☆☆☆
#328 [三ッ葉
]
若「わっ私……榎坂さんにトイレで思いっきり突き飛ばされて……ッ…。」
西浦の目から支えきれなくなった涙がこぼれ落ちた
声が震えている。
美和が突き飛ばした?
絶対何かあるはず――…。
俺は、西浦の手をとった。
麻「大丈夫か?
手も傷ついてない?」
:07/07/16 20:49
:N902i
:☆☆☆
#329 [三ッ葉
]
優しい声でたずねた。
若「うん。もう大丈夫。
麻人君、いつも冷たいけど……優しいね――…」
西浦は、頬を赤らめて
小さな笑顔をつくる。
俺の手を両手ではさんできた。
麻「……」
若「………麻人君?」
俺は自分の手に神経を集めた。
俺の頭の中に小さな頭痛とともに映像が入り込んでくる………
:07/07/16 20:54
:N902i
:☆☆☆
#330 [三ッ葉
]
……………………………
トイレにまだ涙目のままな美和の姿。
そして西浦がつぶやく
『同情。に決まってるじゃない。』
美和が睨んで西浦を突き飛ばした。
……………………………
麻「…………は?」
若「麻人君?」
西浦が上目使いで俺を見る。
俺は大事そうに握られていた西浦の手から自分の手を引き抜いた。
:07/07/16 21:00
:N902i
:☆☆☆
#331 [三ッ葉
]
麻「俺は……俺は同情なんかでアイツといるんじゃねぇよっ……」
若「……いッ…」
罵声をだしながら西浦の腕をきつく握った。
怒りから自分を抑えられない。
詩「おいっ麻人!!」
麻「……っ」
詩音の声で、西浦の腕をすぐに放した。
麻「ふざけんなよ……」
:07/07/16 21:05
:N902i
:☆☆☆
#332 [三ッ葉
]
俺は捨て台詞をはいて、西浦の傍から去った。
……………………
詩「気のない奴に優しくして…………
自分だって一瞬だけ二十人格使ったっしょ?
西浦の思考を読み取るために、さっ。」
後ろから付いてきた詩音が小さく笑っている。
授業が始まっているにも関わらず
俺と詩音は階段に座り込んでいた。
麻「うるせ〜。
仕方なかったんだよ;;」
:07/07/16 21:19
:N902i
:☆☆☆
#333 [三ッ葉
]
詩「そういえば、西浦も二十人格だったね……」
麻「知ってんのか?
アイツは何のために使ってんのか意味わかんねぇ。
言ったらアレだけど、煩わしい。」
俺はふぅっと息を吐いた。
詩「俺の場合は――…優等生の方が有利な事が多いから。それと………」
詩音は妙な間をためる。
そしてこっちをチラッと視線をおくった。
:07/07/16 21:25
:N902i
:☆☆☆
#334 [我輩は匿名である]
× 二十人格
○ 二重人格
頑張ってね
:07/07/16 21:45
:W43T
:☆☆☆
#335 [三ッ葉
]
匿名さん
わざわざご丁寧な
字誤りの指摘有難うございます
ミスを無くしていけるように
頑張ります
:07/07/16 22:04
:N902i
:☆☆☆
#336 [む]
あげます!
:07/07/21 09:15
:P903i
:☆☆☆
#337 [三ッ葉
]
むさん
あげて下さって
有難うございます
嬉しいです
頑張ります
:07/07/23 00:53
:N902i
:☆☆☆
#338 [囿]
続き楽しみにしてます


:07/07/29 23:28
:N702iD
:☆☆☆
#339 [我輩は匿名である]
なんか無責任じゃない?
完結する前に違うの書いて、こっちを放置だよ?
先に書き始めた方を進めるべきじゃないかな?
頑張ってくださいって言ってくれてるからって調子のってんじゃん。
『何をしても大丈夫。』
ってさ。
言葉キツくなったかもだけど、小説書くのは勝手だけど、勝手に書いた小説にも読者がいるってこと忘れないでね。
:07/07/30 09:29
:P902iS
:☆☆☆
#340 [三ッ葉
]
匿名さん
確かに無責任でした。
匿名さんの言ってくださった事に否定はありません。
私自身もたまに思っていましたが、許してしまっていました。
匿名さんにはっきり言ってもらえて、これから読者の事を考えたいと思います

ですが、両方を同等に更新していく事にします。
はっきり言ってくださって有難うございます

勝手ですみませんでした

今忙しいので
又更新しますね

:07/07/30 12:54
:N902i
:☆☆☆
#341 [三ッ葉
]
囿さん
続きを楽しみにしてくださって
有難うございます

これからは
ちゃんと更新します


:07/07/30 12:56
:N902i
:☆☆☆
#342 [三ッ葉
]
詩「美和に良い印象もってもらいたいもん。」
詩音の言葉に耳がぴくりと反応し、俺は横目でじっと見た。
『美和』って……。
麻「気やすく呼んでんじゃねーよ……。」
詩「美和が良いっていったんだよ?」
詩音は自慢げに言うので、少しいらついた。
:07/07/31 15:32
:N902i
:☆☆☆
#343 [三ッ葉
]
麻「あ……っそ。」
どうでも良いように言う。
詩音がただたんに美和の事を呼ぶだけでも
胸がしめつけられる。
悔しい。
格好わりぃけど
……………嫉妬。
麻「俺、行くわ。」
腰をさっと起こした。
詩「美和を捜しに?」
麻「………当たり前。」
:07/07/31 15:40
:N902i
:☆☆☆
#344 [三ッ葉
]
〜ミ ワ〜
小さな山の上にある墓地から見える空はすっかり暗くなっていた。
暗くて静かな空間には私のすすり泣く音しか聞こえない――…。
お母さんの代わりに
私がいなくなれば良かったのに――…
そしたら麻人に
迷惑かける事にならなかった……
こんなに辛い思いしなくて良かったのに――…。
:07/08/01 02:32
:N902i
:☆☆☆
#345 [三ッ葉
]
私の気持ちは底を知らない海の様に沈む一方……。
美「………ッ…」
目から大きな一粒の
涙がこぼれ落ちた。
麻人、お母さん……
私は傍にいない方が良かったね。
恐い…恐いよ。
私の傍にいることで
麻人もいつかいなくなってしまうかもしれない。
体が小刻みに震える
:07/08/01 02:37
:N902i
:☆☆☆
#346 [三ッ葉
]
フワッ
美「……ッ…!?」
そんな冷えた体が急に暖かい何かに包まれた。
麻「………ッ美和。
どんだけ捜したと思ってんだよ。
捜してもいっこも携帯つながんねぇし、まじ心臓止まりそうになった――…」
振り向く前に声がして気付く。
後ろからきつく抱き締めたのは、麻人。
少し怒った声混じりの声が、耳に入った途端
涙腺が切れたように自然と涙が溢れだした。
:07/08/01 02:46
:N902i
:☆☆☆
#347 [三ッ葉
]
麻「…ハッ……ずっと傍にいてやるから…って言っただろ?俺の前からいなくなんなよ。……てか、
傍にいたいんだよ、お前の。」
荒い息をかきわけながら麻人が喋る。
麻人はいつも私を捜し出してくれるね。
どんな時も走ってきてくれるね。
麻人……あなたは
優しすぎるんだよ?
スッ
麻人がしゃがみこんでいる私の体から離れて、静かに立ち上がった。
そして
片手をそっと墓石に置いた。
:07/08/01 02:55
:N902i
:☆☆☆
#348 [三ッ葉
]
しばらくの間、沈黙がつのる。
突然、墓石に触れている麻人の手から薄白い光が体全体に広がっていく。
その光景に驚くばかりであった。
……麻人?
心配になり、麻人の手をぎゅっと力を込めて掴んだ。
その時――…
麻「……わ」
麻人の唇が小さく動く。
:07/08/01 02:59
:N902i
:☆☆☆
#349 [三ッ葉
]
麻「……み…わ」
麻人が私の名を呼ぶ。
…………ッ!?
私は思わず息を飲んだ。
だって
麻人の傍に紛れもなくお母さんが立っているから。
でもそれは薄白くて、
きっと幻影なんだ――…
"お…お母さん?"
:07/08/03 14:58
:N902i
:☆☆☆
#350 [三ッ葉
]
麻「美和……もぅ泣かないで――…」
麻人の声がお母さんの声に染まっていく。
麻人が私の隣にしゃがみこむのと同時に、お母さんの幻影も同じように動く。
涙がこぼれる。
"本当にお母さんなの?"
私はくしゃくしゃな顔を見せながら、問い掛けた。
お母さんは優しく目を細めて頷いた。
:07/08/03 15:03
:N902i
:☆☆☆
#351 [三ッ葉
]
"ご…ごめんなさいっ"
私は深く頭を下げた。
冷たいコンクリート面に涙が落ちてシミをつくった。
麻「美和、顔をあげて?
もぅ謝らなくていいの――…」
私は首を数回横に振った。
すると
麻人の手によって顔があがる。
:07/08/03 15:07
:N902i
:☆☆☆
#352 [三ッ葉
]
麻「あのね、お母さんは美和の事恨んだりなんかしてない。
むしろ嬉しかったの。
大事な美和をしっかりと守れたんだもの――…。
もし美和が死んじゃってたら、お母さん生きていられない――…」
お母さんの言葉一つ一つが胸にしみ込んでいく。
"お母さん、本当にごめんなさい……。"
私は謝る事しかできない。
お母さんの幻影が私の頬に手を添えて、人差し指を目下に滑らせ、涙を拭った。
:07/08/03 15:15
:N902i
:☆☆☆
#353 [三ッ葉
]
麻「愛してるわ、美和。
あなたは私の最高な娘よ。だから――…
もぅお母さんの事で泣かなくていいの。
笑っていてほしいの!」
お母さんは涙を浮かべながら満面の笑みをみせた。
お母さんが両手を広げて、私を抱き締める。
体の周りの空気が暖かくなった気がする。
心地よい香が何故だかして、鼻をかすめる。
今まで私を縛っていた鎖が消えていく――…
"お母さん……大好き。
ずっと大好きだから。"
:07/08/03 15:19
:N902i
:☆☆☆
#354 [三ッ葉
]
麻「当たり前でしょ?」
お母さんの幻影は八重歯を見せながら笑った。
スッ
お母さんは麻人の方を指差した。
麻人の瞳は黒く底光している。
麻「麻人君に感謝してるわ。麻人君のおかげで美和とこうやって話す事ができたんだから――…。
これで悔いなく空にいけるっ。」
お母さんの幻影が足元から少しずつ消えていく――…
:07/08/03 15:25
:N902i
:☆☆☆
#355 [三ッ葉
]
麻「もうすぐ消えちゃうみたい。
麻人君が力を強制解放してくれたから、保たないみたい……。」
もぅ胸元あたりまで消えている。
もうすぐお別れ。
"空からでも私の事ずっと見ててくれる?"
手を伸ばしても幻影を突き抜けてしまう。
麻「もちろん。
ずっと見てるって。
美和の歌声聞かせてね。」
パンッ…
:07/08/03 15:31
:N902i
:☆☆☆
#356 [三ッ葉
]
その言葉が耳に届いた瞬間、幻影は弾けて消えた。
お母さんは行ってしまった――…
私の鎖を解いて
無邪気な笑顔を残して――…
お母さんに
又聞かせたい――…。
声が戻るように頑張るからねっ!!
乾いた頬に一筋の涙をこぼしながら、星がちらつく真っ暗な空の満月に向かって、笑った。
:07/08/03 15:36
:N902i
:☆☆☆
#357 [三ッ葉
]
ドサッ
……………!!
私のすぐ横で何かが崩れさる音がした。
振り向くとさっきまでしゃがんでいた麻人が倒れていた。
額には汗をかいていて
不規則な荒い息を口からこぼしながら気を失っているようだ――…。
私は慌てて麻人の頭を膝の上にのせた。
力を解放してこんなになるまで――…
:07/08/03 15:41
:N902i
:☆☆☆
#358 [三ッ葉
]
しかめっ面に似合わないくらい、優しすぎるんだって―――…
……ばぁか。
うそ。
…………有難う。
そう思いながら麻人の頭を優しく何回も撫でた。
麻人を見てたら胸がきゅ〜っとする――…
胸の奥から高ぶるこの気持ちは一体なんなのかな?
:07/08/03 15:46
:N902i
:☆☆☆
#359 [三ッ葉
]
「……美和。
麻人、大丈夫?」
少し離れた所から声が届く。
ガサガサと音をたててながら、山の茂みから登場したのは詩音くんだった。
なんで此処にっ!?
私の目は点になった。
そんな様子に気付いて
詩「麻人に来るなって山の下で止められたんだ;;」
と苦笑しながら言う。
:07/08/03 15:52
:N902i
:☆☆☆
#360 [三ッ葉
]
詩「こんな事になってるとは思わなかったんだけど……麻人、力を大量発動しちゃったみたいだね;;
しばらくは起きないんじゃないかな?
僕も過去になった事あるからさ――…」
私の手をとる詩音くん。
詩「本当に心配したんだからね。」
"ごめんなさい……"
私は改めて反省した。
詩「よろしい。
さて、どうしようか……」
:07/08/03 15:58
:N902i
:☆☆☆
#361 [瑞希
]
:07/08/03 18:27
:D904i
:☆☆☆
#362 [三ッ葉
]
:07/08/03 19:54
:N902i
:☆☆☆
#363 [三ッ葉
]
【 秘密のkiss 】
ガチャッ
詩「あ、美和っ。
おはよう」
次の日の朝。
玄関を出ると、優しい笑みを浮かべた詩音君が待っていた。
私は頭を小さく下げて挨拶を返した。
そして、麻人の家のチャイムを鳴らした。
:07/08/08 18:18
:F904i
:☆☆☆
#364 [三ッ葉
]
「あら美和ちゃんっ。
麻人…まだ起きないみたいなのよ。
ごめんなさいね。」
家から出てきてくれた麻人のお母さんが言う。
私は頭を下げてその場から離れて
詩音君の自転車の後ろに乗せてもらった。
―――――――……
瞳に流れ込むのは、麻人ではなく詩音君の大きな背中。
麻人の時みたいには抱きつく事ができなくて、バランスを取るのが大変だった。
:07/08/11 10:50
:F904i
:☆☆☆
#365 [三ッ葉
]
学校に着いてからも詩音君はずっと私の傍にいてくれた。
麻人、大丈夫かな?
ずっと起きなかったらどうしよう――…
私はずっと気にしてしまう――…
そんな私を見かねた詩音君はお昼休憩に
詩「麻人のお見舞い行こっか!」
と、言い出した。
私は笑顔を見せて大きく頷いた
:07/08/11 11:25
:F904i
:☆☆☆
#366 [一]
あげー!
:07/08/17 01:00
:P903i
:☆☆☆
#367 [三ッ葉
]
:07/08/18 17:59
:F904i
:☆☆☆
#368 [三ッ葉
]
〜♪
麻人の家前に着きチャイムを鳴らす。
「……………」
しばらく沈黙がつのる
ガチャッ……
麻「……み…わ?」
ドアの隙間から麻人の姿が目に入った瞬間
私は麻人に飛び付いた。
が、麻人の体は私の体を支える事なく力無く傾いていき――…
ドサッ
………………倒れた;;
:07/08/18 18:12
:F904i
:☆☆☆
#369 [三ッ葉
]
私も麻人と一緒に倒れこんでしまった。
抱きついた手から
麻人の体がまだ熱を帯びていて、汗ばんでいる事を察知した!
息使いも昨日と同様に荒いまま――…
まだ体調悪いんだ…
詩「みわっ…麻人を部屋に運ばないと」
詩音くんの声と共に体を起こすと、詩音くんが麻人を担いで部屋へと運んでくれた。
周りを様子をみると麻人のお母さんは、留守らしい。
:07/08/18 18:20
:F904i
:☆☆☆
#370 [三ッ葉
]
麻人の額に水で絞りなおしたミニタオルをそっと置いた。
「………う…」
麻人の体がそれにピクッと反応して、小さくうめき声を発した。
それから私達は、ただただしんどそうに横になっている麻人を見守る事しかできなかった。
周りから見ると来た意味がないのかもしれない――…
でも
目の届く範囲で麻人を見守る事が少なくとも安心に繋がるんだ。
:07/08/22 11:54
:F904i
:☆☆☆
#371 [三ッ葉
]
ギュッ……
無意識に麻人の手を握ると、
「ん……美和?」
麻人がゆっくり瞼を開いて、こちらを向く。
"あ、起こしちゃったね。ごめん…。"
私は更に手に力を込めた――…
「――――っつ―!!」
突然の大きなうめき声と同時に麻人の手が私の手から即座にすり抜けた。
……………えっ!?
麻人の顔は苦痛からか歪んでいる。
:07/08/22 13:19
:F904i
:☆☆☆
#372 [三ッ葉
]
「あっ……はぁっ…っ……」
麻人はベッドの上で、もがき苦しむ。
なんとか私の声を届けようと麻人の手に手を近づけようとした。
「駄目だ、美和っ!!」
体の前に詩音君の手が伸びてきて、遮られた。
"どっどうして……?"
私は詩音君の手に触れたまま戸惑った。
「力が暴走してる……。一度解放してしまった力を制御できないんだと思う。」
:07/08/22 14:05
:F904i
:☆☆☆
#373 [我輩は匿名である]
あげ
:07/08/24 08:57
:P902iS
:☆☆☆
#374 [三ッ葉
]
:07/08/31 18:12
:F904i
:☆☆☆
#375 [三ッ葉
]
……………………
……………
あれからしばらく経つと麻人の表情は、少し和らいだ。
私と詩音くんは、ベッドから少し離れてずっと見守っていた。
「……美和、詩音ごめんな。着てくれたのに。」
麻人がゆっくり話すが、答えたくてもさっきの光景を見てしまって
手を繋ぐ事な抵抗があった。
"気にしないでいいよ。
ましになった?"
意味もないのにその場で念じてみた。
:07/08/31 18:13
:F904i
:☆☆☆
#376 [三ッ葉
]
「…………」
案の定、
麻人からの返事はない――…と、思われたが
「……え?」
麻人が詩音君の方を目を開いて見た。
「どうかした?」
「…手……繋いでねぇのに声聞こえる。
これで2度目。」
「力が制御できてないんだよ、きっと。」
2人を話を聞いていると、どうやら麻人には、私の声が届いているらしい。
私は詩音君の手を握った。
:07/08/31 18:15
:F904i
:☆☆☆
#377 [三ッ葉
]
"とにかくっ……
私の声聞こえるんだよね!?"
「まぁな。」
「そうだよ。」
私は2人の反応をみて、とりあえず笑った。
"お粥つくりたいっ!"
何か麻人にしてやりたくて、聞いてみた。
「勝手ど〜ぞ。」
麻人がドサッとベッドに寝直したのを見て、私はキッチンへと向かった。
:07/08/31 18:17
:F904i
:☆☆☆
#378 [三ッ葉
]
…………………
あれ?
ない……。
私は、キッチンにある棚を開けていくがお鍋が見つからない。
周りを見渡すと上の方に開いていない棚があり、そこへと手を伸ばすが届かなかった。
こうなったら――…
と、意気込んだものの良い案が浮かばなかったので、背伸びだけしてみる。
む………届かないっ!
:07/08/31 18:18
:F904i
:☆☆☆
#379 [三ッ葉
]
もう少し、もう少し
身長があれば〜!!
今になって自分の背の小ささを悔やむことになった。
「上の棚あけようか?」
突然した詩音君の声に
わっ…!!!
ズルッ
視界が揺れ、
「鍋なら上の棚に…」
次は麻人の声が耳に入ってってきた。
:07/08/31 18:30
:F904i
:☆☆☆
#380 [三ッ葉
]
がその時は既に
床に倒れてしまっていた。
正しく言い直すと
詩音君に抱きつきながら倒れてしまった。
「お前ら人ん家へなにしにきたんだよ…。」
麻人が少し不機嫌な表情で言い捨てて、階段をドタドタ鳴らしながら上がってってしまった…。
説明する暇さえくれなかった。
「美和、驚きすぎだよ。
大丈夫?」
:07/08/31 18:37
:F904i
:☆☆☆
#381 [三ッ葉
]
詩音君が私の体を乗せたまま上体をゆっくり起こした時、ハッとしてすぐに詩音君から離れた。
"ごめんっ…
大丈夫?痛くない?"
しっかりと手を繋いでから、謝罪する。
「僕は大丈夫だよ。
それより、麻人の機嫌そこねちゃったから、帰るね。」
詩音君は優しく笑う。
"え…?そんなの大丈夫だって……"
「何?
俺にいてほしいの?」
あ……又だ。
詩音君の顔つき、話し方が変わった。
:07/08/31 18:45
:F904i
:☆☆☆
#382 [三ッ葉
]
"えっ…あ、
一緒の方が、多いほうが楽しいから……。"
「困らせちゃったね。
どっちにしたって用事があるから帰らないとダメなんだ。
だからバイバイ。」
詩音君は、戸惑った私を見て頭を撫でた。
あ…
又戻ってる。
私は玄関までいって詩音君に手を振ってお別れをした。
何だかここの家の人みたいになってる自分。
今さらだけど、いいのかな?
:07/08/31 18:54
:F904i
:☆☆☆
#383 [三ッ葉
]
――――――…………
――――………
何事もなくお粥を作り終えた私は、麻人の部屋にいく。
「…………」
麻人の静かな寝息が聞こえる。
お粥の入ったお皿を小さなテーブルの上に置き、麻人に近寄ってみる。
ずっと眺めていると、いつのまにかきれいに整った顔から目が離れなくなる。
:07/08/31 18:59
:F904i
:☆☆☆
#384 [リラ]
:07/09/01 01:06
:D902iS
:☆☆☆
#385 [三ッ葉
]
リラさん
初めまして
アンカー有難うございます
続き..が出ないように
頑張りますね
!
ご忠告どうもです
:07/09/01 18:00
:F904i
:☆☆☆
#386 [悠斗]
さがってたからあげる

こうしんまってます

いろいろたいへんだとおもいますががんばってください

:07/09/09 23:16
:N702iD
:☆☆☆
#387 [三ッ葉
]
悠斗さん
初めまして
上げ
嬉しいです
予想以上に忙しくて
更新に差し支えばかり
出来てしまい
すみません

暇があれば
頑張ります

:07/09/11 22:27
:F904i
:☆☆☆
#388 [か]
:07/09/18 01:36
:SH903i
:☆☆☆
#389 [三ッ葉
]
かさん
アンカー
有難うございます

:07/09/18 02:37
:F904i
:☆☆☆
#390 [三ッ葉
]
>>383ベッドに手をつき、体を支える。
今、顔を下に向けると見えるのは麻人の顔…。
吸い寄せられるように
麻人に顔が近付いていってしまう――…
自分何しようとしてるの?
自分何してるの?
そんな自分の気持ちとは、裏腹に顔は近付いて――…
ズルッ…
ゴンッ!!!
:07/09/18 02:56
:F904i
:☆☆☆
#391 [三ッ葉
]
「……ッ…」
「いってぇーッ!!」
部屋には、声にならない私の声と麻人の大きな声が響いた。
「……ッ…お前、何してんだよ!?」
麻人が少し赤く染まっているおでこをさすりながら言う。
あたしの馬鹿〜!!
私は心の中で悲鳴をあげた。
「ほんと馬鹿だ!!」
:07/09/18 03:11
:F904i
:☆☆☆
#392 [三ッ葉
]
あっしまった!
溢れた力を制御出来ない今の麻人には、手を握らなくたって、何だって読み取られてしまう!!
「……」
麻人が急に口を閉じた。
も、もしかして
私が何しようとしてたかバレたかな?
冷や汗が流れる…
「寝てる病人に頭突きくらわす女なんて、どこにいんだよ……」
麻人は腹を抱えて、ククッと笑いを抑えて笑う。
この反応を見ると
セーフセーフ!!
:07/09/18 03:17
:F904i
:☆☆☆
#393 [三ッ葉
]
って、安心してる場合じゃない……。
本当に何しようとしてたんだろ。
顔と顔……ちゃんと言うと唇と唇……を近づけようとしてた自分がする事なんて――…
キスしかないじゃない!!
変態か、自分は。
心の中で激しくうろたえた。
でも、麻人なら
いいと……思ったんだ
:07/09/18 03:22
:F904i
:☆☆☆
#394 [三ッ葉
]
なんだかんだ言って
私の体が勝手に動いて招いた変態な行動も、
ベッドからずり落ちた私の手の所為でバランスを崩し、勢い良く麻人の頭に頭突きしちゃったし
キスした訳じゃないからいいのか………。
でも、麻人の頬に少し唇がかすったのは事実。
きっと顔が熱いから
赤く染まっているんだろうな。
本当に馬鹿だ私は。
「それ、飯?」
いろいろと考えすぎて、パンクしそうな私に麻人がお粥の入ったお皿を指差し、話し掛ける。
:07/09/18 03:30
:F904i
:☆☆☆
#395 [三ッ葉
]
私は小さく頷いた。
「そ、さんきゅーな。
じゃあくわせてよ。」
"え、えっ?"
何恥ずかしいことサラッと言ってのけてるの!?
麻人の発言に更に熱をあげた筈だ。
麻人、こんなキャラじゃないし……!!
「俺、何言ってんだろな。きもいな……」
麻人は布団で少し赤みがかっている顔半分を覆い隠し、更に大きな手で顔を覆った。
:07/09/18 03:41
:F904i
:☆☆☆
#396 [三ッ葉
]
何だかそんな麻人が可愛らしく思えて、私はフッと微笑んだ。
"仕方ないなぁ〜"
私はお粥の入ったお皿とスプーンを手にもってから、少量のお粥をすくったスプーンを麻人の口の前に持って行った。
少し手が震える。
「……まじかよ」
麻人は少し躊躇ってからゆっくり口を開けた。
自分から言った癖に躊躇った麻人に少しツッコミをいれたくなった。
:07/09/18 03:49
:F904i
:☆☆☆
#397 [三ッ葉
]
しばらく同じ事をしていると麻人は、躊躇う事なくお粥を口に入れてくれて、お皿の中を空にしてくれた。
とりあえず食事はとれたみたいで安心した。
"じゃあ、お皿洗ってくるね"
立ち上がって進もうとした私の動きは、麻人に制される。
麻人が私の制服の裾を掴んだからだ。
振り向いて目に映る麻人の目は、まるで行くなといっているようだった
:07/09/18 03:58
:F904i
:☆☆☆
#398 [さと]
:07/09/23 11:04
:SH904i
:☆☆☆
#399 [か]
あげ

:07/09/25 22:48
:SH902i
:☆☆☆
#400 [か]
放置?
:07/09/30 22:06
:SH902i
:☆☆☆
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