…キコエナイ歌声…
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#101 [三ッ葉
]
………………。
数日経ったとき――…
恭「美和ごめんッ……
仕事がたくさん溜まっちゃって、断れない仕事もあってで………
しばらくお仕事で忙しくなると思う――…」
お父さんが申し訳なさそうな顔をする
しばらくは病院に顔だせないって事だよね………。
:07/03/19 12:58
:N902i
:☆☆☆
#102 [三ッ葉
]
麻「こんにちわ〜」
神山君が病室に入ってきた
肩にはランドセルを背負ってある
いつも、休みの日だけじゃなく、学校帰りによってくれてるんだ
グイッ……
麻「うわっ……え?」
私は、来たばかりの神山君の腕を引っ張り
:07/03/19 13:02
:N902i
:☆☆☆
#103 [三ッ葉
]
手を握った……
麻「あ〜そういうことか
"お父さん、心配しないで!!お仕事頑張って良い曲沢山作ってね!
私、平気だよ??
だって――…
神山君もいてくれるし…ね"
―――…って、俺??
なんか照れる…///」
神山君は、私の想いを口にしながら照れてた
:07/03/19 13:08
:N902i
:☆☆☆
#104 [三ッ葉
]
クスクス……
私とお父さんは笑った
恭「ありがと、美和。
じゃ、お父さん行ってくるな!!
麻人君、世話かかる美和をよろしく」
麻「はい!!
任しといてください」
私は、病室からでていくお父さんを余った手を振って見送った
いってらっしゃい
お父さん……
:07/03/19 13:14
:N902i
:☆☆☆
#105 [三ッ葉
]
麻「よっ…と」
神山君は、
光沢のある真っ黒なランドセルをベットの隅に置き
ベットの上にあがった
私が寝ている大きなベットには、まだ幼くて小さな子供二人なんてスッポリとおさまる
まだ、余裕も沢山あるぐらいだった
:07/03/19 13:23
:N902i
:☆☆☆
#106 [三ッ葉
]
"神山君いつも来てくれてありがとう、嬉しい!!"
麻「嬉しい?
そう言ってもらえて何か俺も嬉しくなる……」
お互い嬉しいんだね
それって何かいいな…
"そっか!!
一緒にいる時間も多いし………あ、毎日毎日病院来るの大変じゃない??"
私は首を傾げた
:07/03/19 13:30
:N902i
:☆☆☆
#107 [三ッ葉
]
麻「な〜に言ってんの?
俺等は一心同体ってか………"運命共同体"になったんだから気にしなくていいんだって!!」
神山君が私のおでこを軽くこづいたので、
私はおでこをさすった
"私と神山君は
運命共同体…か
じゃあ〜二人で一つみたいな感じだね!!"
私の想いは神山君にしか聞こえないから
病室には、神山君の声だけ響く………
:07/03/19 14:41
:N902i
:☆☆☆
#108 [三ッ葉
]
麻「そんな感じかも」
二人で一つ
それはまるで――…
"私達さくらんぼだね"
私は、顔を輝かせて言った
麻「さくらんぼ??
まぁいいか…
俺等、さくらんぼな♪」
:07/03/19 15:53
:N902i
:☆☆☆
#109 [三ッ葉
]
:07/03/19 16:19
:N902i
:☆☆☆
#110 [三ッ葉
]
【テディーベア】
毎朝目を覚ますと
明かりのついた天井が
目をチカチカとさせるんだ
でも今日は違った――…
麻「おはよ、美和」
目を覚まして一番初めに目に映るのは麻人の笑顔
私は、麻人の手を握る
:07/03/19 16:28
:N902i
:☆☆☆
#111 [三ッ葉
]
もう私達は小学六年生。
長い時間が過ぎていく中
私の声は戻ってくる事はなかった――…
だから…
"麻人、おはよ"
朝の挨拶も普通にできない
心で念じるんだ――…
:07/03/19 20:30
:N902i
:☆☆☆
#112 [三ッ葉
]
ずっと、お父さんと麻人は私の傍にいてくれた――…
麻人とは、名前で呼び合う仲になった
"今日は早かったね
……私のお父さんは??"
私は周りをキョロキョロと見回した
麻「忙しくて来れないってさ。今日は、何となく早く来たんだ…それで、
美和の寝顔みてた」
:07/03/19 20:37
:N902i
:☆☆☆
#113 [三ッ葉
]
"寝顔みたの!??
や…やめてよッ…///"
私はテンパって麻人の手を更に握り締めた
麻「……嘘☆
俺、来たばっかだし……」
そう言う麻人の顔はにやけてて―――……
怪しい;;
二人のイメージ画です
崩してしまったらスミマセン
[jpg/25KB]
:07/03/19 23:11
:N902i
:☆☆☆
#114 [弥生]
面白いデス~
絵もぅまぃデスネI
これの他にも絵書きますか??
:07/03/20 00:52
:W42K
:☆☆☆
#115 [三ッ葉
]
:07/03/20 10:05
:N902i
:☆☆☆
#116 [三ッ葉
]
>>113から
怪しいけど、あえて触れないで置こう!!
麻(本当は見たし☆
でも、麻人の顔はにやけている………;;
あっ……!!
そんな事より――…
私は引き出しから数枚の紙を取り出した
"麻人……これ分かんない教えて――…??"
:07/03/20 21:15
:N902i
:☆☆☆
#117 [三ッ葉
]
麻人が紙をとり、問題を読んでいく……
麻「……はぁ;;」
呆れたため息が聞こえてくる
"な…何よ;;"
私は麻人を横目で見た
麻「こんなのも分かんないのかよ;;」
カチンッ…
:07/03/20 21:22
:N902i
:☆☆☆
#118 [三ッ葉
]
少し……いや結構ムカッときた!!
成長する度に麻人の口調が悪くなっていってる気がする――…
それに笑わなかったら
無愛想な顔………。
まぁ、優しいんだけね!
麻「これがこうで――…分かる??」
麻人は頭が良くて、スラスラと問題を解いていく
:07/03/21 11:39
:N902i
:☆☆☆
#119 [我輩は匿名である]
:07/03/21 13:34
:SO702i
:☆☆☆
#120 [三ッ葉
]
:07/03/21 20:46
:N902i
:☆☆☆
#121 [葉月]
あげぇ
:07/03/23 18:01
:W41SA
:☆☆☆
#122 [三ッ葉
]
:07/03/23 22:53
:N902i
:☆☆☆
#123 [三ッ葉
]
>>118から
麻人は本当に頭が良いんだ
私が特別バカってわけでもない!!
標準の頭をもってるはずだけど、この問題が結構難しいからで――…
"………あ〜!!
分かった気がする!!!"
ほら…ネ?
理解はできるんだ
麻「本当に分かってんだか……;;」
コイツっ……
やっぱり口悪くなった
:07/03/24 18:36
:N902i
:☆☆☆
#124 [三ッ葉
]
麻「…口悪くて結構」
しまった!!
心の声が読み取られたみたい………
強く考えすぎたのかな?
気を付けなきゃ;;
"聞こえてたか;;
なんか暇だね…………"
私は小さなあくびをした
麻「ねみぃ〜」
麻人はあくびをしながら
私の横に寝転んだ
:07/03/24 18:42
:N902i
:☆☆☆
#125 [三ッ葉
]
ゆとりのあったベットにも少し余裕がなくなっていた……
私達、大きくなったんだな〜とこの年で懐かしんでしまう私;;
麻「俺のクラスの奴でさ―――……」
麻人が学校の話をしだす
いつも、学校でのいろんな話をしてくれるんだ
私も行きたいな――…
:07/03/24 23:53
:N902i
:☆☆☆
#126 [三ッ葉
]
軽く横を見てみると麻人が無表情なのに楽しそうに話続けていた――…
私も楽しくなる
…………………。
でも
麻人の話はいつになっても終らない……;;
エンドレス――…??
:07/03/25 01:19
:N902i
:☆☆☆
#127 [三ッ葉
]
と、思ってたら――…
麻「あ………」
麻人が急に話すのを止めた
"どうかした……??"
私は上体をムクッと起こした
麻人はベットの隅に置いてある物を凝視していた
それは、
クマのぬいぐるみ
:07/03/25 01:24
:N902i
:☆☆☆
#128 [三ッ葉
]
麻「……何これ…
美和のもんなの??」
麻人がそれを手を伸ばしてとり、私の空いてる手に手渡す
私はコクリと頷いた
手のひらからちょっぴりはみ出るくらいの
フワフワのテディーベア
"………麻人…
これね…宝物なの"
:07/03/25 02:07
:N902i
:☆☆☆
#129 [三ッ葉
]
私は、小さなテディーベアを大事に両手で胸に抱え込んだ
ら、麻人の手を握ったままで麻人も軽く引き寄せてしまった;;
"あは…ごめん;;
これね……私のお母さんが一番初めにくれた
プレゼントなの――…"
私が生まれた時にくれたもの――…
気が付けばずっと大事にしてたもの――…
お母さんの代わりにもっと大事にしてるんだ
:07/03/25 02:13
:N902i
:☆☆☆
#130 [三ッ葉
]
"お…おかしいよねッ…
小6になったのに、こんなぬいぐるみずっと大切にしてるなんて――…"
私は目をそらして笑った
麻「…そんな事ねぇよ
宝物があるっていいじゃん!!俺、ないからさ」
麻人はいつも私が暗くなると頭を撫でてくれる
落ち着くんだ…
"……ふふッ
いつか麻人にもできるよ、宝物が!!"
:07/03/25 02:20
:N902i
:☆☆☆
#131 [三ッ葉
]
私は、すぐに元気になった
気持ちを伝えるとともに顔で表情を伝える
できるよ――…
麻人にも、きっと……
私にとってのテディーベアみたいな
大切な宝物が……
:07/03/25 02:23
:N902i
:☆☆☆
#132 [三ッ葉
]
━━━━━━━…………
━━━━━………
麻人が帰った後…
やってくる暗い時間。
…………夜。
私はベットの布団にくるまりながら、テディーベアを抱え込んだ
これは毎日してる事。
寂しさを紛らわすため――…
それから――……
:07/03/25 02:28
:N902i
:☆☆☆
#133 [三ッ葉
]
お母さん……
本当にごめんなさい…
毎日、テディーベアを通してお母さんに謝るため。
私の所為でお母さんが亡くなってしまった時から
かかさずにやっている事―――……
麻人やお父さんがいて笑ってられるけど
ずっと平気なんかじゃない
平気でいられる訳がない
:07/03/25 02:33
:N902i
:☆☆☆
#134 [三ッ葉
]
心の底では
鉛の様に重くのしかかる
罪悪感と喪失感――…。
今までずっと…
そしてこれからもずっと…
消える事なく
積み重なっていくだけ―――……
ごめんね……お母さん
:07/03/25 02:36
:N902i
:☆☆☆
#135 [三ッ葉
]
:07/03/25 02:40
:N902i
:☆☆☆
#136 [三ッ葉
]
【モ ノ ク ロ の 世 界】
中学1年生の歳になる。
お父さんは、仕事
麻人は、学校行事や家庭の行事
こういう事で病院に来れない日が多くなってくる
私はもう中学1年生…。
寂しくて本当は、逢いにきて欲しいけど
わがままは言えない!!
我慢、我慢ッ……!!
:07/03/25 02:52
:N902i
:☆☆☆
#137 [三ッ葉
]
最近は
目を覚ました時も
目を覚ましてからもずっと一人なんです;;
………憂欝だ。
美「………」
私は、何もせずにベットの上でボーッとしていた
病室の中が静かすぎて
病室の外の音がドアを擦り抜けて聞こえてくる
例えば……
ナースさんの足音とか…
美和←→(
;) [jpg/21KB]
:07/03/25 03:06
:N902i
:☆☆☆
#138 [三ッ葉
]
ガララッ…
病室に一人のナースさんが入ってきた
「榎坂さん、今日は……10時にいつもの場所に来てくださいね」
と、いう言葉を添えて朝食を置いていく
私は、朝食を前に静かに両手を合わせた
……いただきます
:07/03/26 11:36
:N902i
:☆☆☆
#139 [三ッ葉
]
全て食べ終えた後、トレイを返した
いつもの場所……
病院の中の施設……
そこで、勉強したりしている
私は、エレベータを使って下に降りた
:07/03/27 10:54
:N902i
:☆☆☆
#140 [三ッ葉
]
施設の手前の角を曲がろうとしたとき――……
「榎坂さん……六年間も声戻らないままなのよ
本当に戻るのかしら??」
「……そうね〜
戻りそうな予感もないみたいですしね………」
施設でお世話になっている二人の先生の話し声が聞こえた
ドクンッ…
:07/03/27 11:03
:N902i
:☆☆☆
#141 [三ッ葉
]
自分が一番気にしていた事が他の人によって話されていた
思わず胸がうずく
私の声…
いつ戻るの――…??
でも、
戻ってしまえばお母さんに悪いよ
でも、
お父さんにも麻人にも
大きな迷惑かけちゃうし
:07/03/27 11:12
:N902i
:☆☆☆
#142 [三ッ葉
]
今は、考えないでおこう
私は、足で軽くステップしながらはずんで歩く
施設の二人の先生がそんな私に気付く
「あ……美和ちゃん、おはよ〜!!」
挨拶の代わりに作り笑顔でペコッと頭を下げた
ちゃんと笑えてるよね?
:07/03/27 11:17
:N902i
:☆☆☆
#143 [三ッ葉
]
私は、笑い作り続けて授業を受けた
…………………………
…………………
終った後、
施設を出た角を曲がり
作り笑顔をやめた
そして、不意に動く手
赤くなった跡はすっかりと消えた喉を
手でキツク握り掴んだ
:07/03/27 11:23
:N902i
:☆☆☆
#144 [三ッ葉
]
ずっと声がでない私に
気を使い続ける施設や病院の人達――…
私にとって、逆に辛いんだ
普通に生活したい――…
普通に学校いって
たくさんの友達が欲しい
我儘だけど、
もう病院生活は嫌―…
:07/03/27 11:30
:N902i
:☆☆☆
#145 [三ッ葉
]
自分の病室の前
美「――…ッ……ヒッ……」
声にならない泣き声と
今まで我慢してた分の涙がとめどなく溢れてくる
泣いちゃダメなのに――…
"俺が傍にいてやるから
涙ばっか流すな"
―――…麻人
:07/03/27 11:42
:N902i
:☆☆☆
#146 [三ッ葉
]
麻人がそう言ってくれたのに、泣いちゃったよ
私は、泣きながら病室のドアを開けた
ガラッ…
入って目に移る窓の外。
夕日が沈みかけていて
オレンジの明かりと黒色の明かりが交ざっていく空の景色……。
「……美和っ!??」
:07/03/27 11:47
:N902i
:☆☆☆
#147 [三ッ葉
]
美「……ッ…!!」
視界に映る空の景色の隅には、ベットに腰掛ける麻人の姿があった!!
何で……
今日は家の事情でこれないって――…
面会時間も後少しで終わりなのに………
わざわざ逢いにきてくれたの―――??
私は、驚いてその場で固まる……
:07/03/27 12:02
:N902i
:☆☆☆
#148 [三ッ葉
]
〜 ア サ ト 〜
ガタンッ
麻「俺ッ…病院行ってくる!」
「こらっ…麻人ッ!!
まだ終ってないでしょ〜」
俺は母親の言うことに耳をかさず、靴を履いて
急いで家をでた
用事も最後までしてねぇけど、面会時間もあと少ししか残ってねぇし――…
今日は逢いにいけないって言ってたけど
急に逢いにいったら
美和、驚くだろーな
:07/03/28 10:30
:N902i
:☆☆☆
#149 [三ッ葉
]
ガラッ…
麻「美和――…って
いねぇし…;;」
病室を開けると誰もいなかった
窓の外から見える夕日が真っ白いシーツをオレンジ色に染め上げていた
俺は、
ハァッ…と一息つきながらその上にゆっくりと腰掛けた
美和、施設の方にいんのかな??
:07/03/28 10:38
:N902i
:☆☆☆
#150 [三ッ葉
]
そんな事を考えてたら
ガララッ
病室のドアが開いた
麻「……美和っ!??」
美和は足を一歩踏み入れたっきり、動かなくなった
光の加減で美和の顔が影で隠れている
さぞかし驚いてるんだろーな(笑)
俺は首を傾けて美和の表情を伺おうとした
:07/03/28 11:34
:N902i
:☆☆☆
#151 [三ッ葉
]
俺の目に映る美和の表情に驚いてしまう
美和の頬には、いくつもの涙が零れていた
それに、赤みの引いていた喉がまた赤くなっていた
見るからに痛々しかった
麻「………」
俺は何も言わず、その場で手を前にだした
美和の思いを教えてもらうために――…
:07/03/28 11:55
:N902i
:☆☆☆
#152 [三ッ葉
]
美「―――ッ…」
美和はコチラに両手を差し出して走りだす
スッ――
でも美和は、
俺の手を掴まなかった
麻「……美和ッ?
おっ…おい―――ッ!!」
ドサッ
:07/03/28 12:31
:N902i
:☆☆☆
#153 [三ッ葉
]
美和は、急に走り寄り
俺に抱きついてきた
本当に急で、
反動に耐えられない俺はベットへと押し倒される
ちゃんと、筋トレしときゃよかった;;なーんて…
麻「……どうしたんだよ」
少し悶える俺にお構いなく、美和は更に俺を抱き締めた
体が小刻みに震えている
美和の涙が俺の服にシミを作っていく――…
:07/03/28 14:34
:N902i
:☆☆☆
#154 [三ッ葉
]
美和の震える手を握ろうとした時、美和が軽く手を遠ざけた……
知られたくないのかよ?
でもさ、
美和の泣いてる顔見ててじっとしてらんねぇよ
俺は、もう一度手を握った――…
ちょっと強引だけど;;
ドクンッ……
:07/03/30 00:47
:N902i
:☆☆☆
#155 [三ッ葉
]
――――――………
…………―――――
病院はもう嫌。
私を哀れな目で
見ないで――……。
普通に生活したい
学校行きたい。
友達ほしい。
泣いちゃ駄目。麻人が傍にいてくれてるのに。
お父さん……。
お母さんごめんね。
声――…戻らない。
でも、戻っても素直に喜べないよ。
これは、罰だもん。
:07/03/30 00:55
:N902i
:☆☆☆
#156 [三ッ葉
]
嫌だ……。
もう嫌。
普通に生きたい――…
なんで、私なの??
なんで私は普通に生きられないの――…??
普通に生きたい
普通に生きたい
―――――……………
…………――――――
:07/03/30 00:58
:N902i
:☆☆☆
#157 [三ッ葉
]
麻「…み……わ…」
手をつないだ瞬間に
美和の記憶と想いが頭の中に伝わってきた
いろんな想いがぐちゃぐちゃに入り混ざっていた
思わず言葉を失ってしまいそうになる
"麻人……もう大丈夫
突然ごめん……"
美和は震える体をゆっくりと離した
:07/03/30 01:11
:N902i
:☆☆☆
#158 [三ッ葉
]
〜 ミ ワ 〜
私…何してんだろ??
麻人に抱きついちゃって
泣いて
気持ちぶつけて――…
ホント何してんだろ;;
麻人から体を離して
顔を上げた
意外にも麻人の顔は、
戸惑った様子はなくなっていて、キリッとした大人の表情だった
:07/03/30 01:16
:N902i
:☆☆☆
#159 [三ッ葉
]
そして麻人の口が開く
麻「…………いこ」
………………いこ??
何それ――…;;
私は、鼻をすすりながら眉を歪ませた
麻「だーかーら、俺の学校いこ!!」
麻人は普通に言う
驚いて涙は止まってしまった
:07/03/30 01:26
:N902i
:☆☆☆
#160 [三ッ葉
]
:07/03/30 02:05
:N902i
:☆☆☆
#161 [まくら]
あげ(・∀・)
:07/04/02 12:02
:N902i
:☆☆☆
#162 [さぁ]
ァゲ
ガンバフフフ
:07/04/03 14:25
:W41SA
:☆☆☆
#163 [三ッ葉
]
まくらさん

さぁさん

アゲ有難うございます


亀更新ですが頑張りますのでよろしくです


:07/04/04 02:09
:N902i
:☆☆☆
#164 [三ッ葉
]
【 出発進行 】
麻人の思いのよらぬ発言から数日が過ぎていった
今日、病室には
お父さんと、私と、麻人と、担当の先生を合わせて四人が座っている
お父さんと担当の先生は
何について話をするのかは知らない
麻「あの……美和を俺の学校に通わせられないですか??」
麻人がさっそく話を切り出した
:07/04/04 02:30
:N902i
:☆☆☆
#165 [三ッ葉
]
━━━━━━……………
━━━━━…………
麻人が私の代わりに話始めてから結構経った気がする
今私の前には、お父さんが難しい顔をしながら座っていて
横には、麻人が私の片手を握りながら座ってくれている
そして、担当の先生はカルテを見ながら
お父さんの横に座っている
チク…タク…
時計の細い針が容赦なく小さな音をたてながら
一周する
:07/04/04 18:07
:N902i
:☆☆☆
#166 [三ッ葉
]
重い沈黙のような中で
ゴクリの唾を飲み込んだ
美「…………」
まずは、お父さんの答えがでるまで静かにしてなきゃ―――……
って言っても声が出ないから何もできないけど;;
恭「……美和…」
ついにお父さんが沈黙を破った
:07/04/04 18:11
:N902i
:☆☆☆
#167 [三ッ葉
]
>>166の最初の文を
×
【重い沈黙のような中で
ゴクリの唾を飲み込んだ】
○
【重い沈黙の中で
ゴクリと唾を飲み込んだ】
にして読んでください

お手数かけてすみません

:07/04/04 18:15
:N902i
:☆☆☆
#168 [あリさ]
:07/04/04 18:25
:SH703i
:☆☆☆
#169 [三ッ葉
]
恭「普通の学校へ行くことは、今の生活よりももっと苦しくなるかもしれない……。
それでも良いのか??」
お父さんは心配そうにコチラを見ている
美「……」
何となく思ってた
私みたいなのが普通の学校にいっちゃうと
皆に何か言われるかもしれない――…って。
でも、友達作って
笑って楽しい思い出作りたい!!
:07/04/04 18:25
:N902i
:☆☆☆
#170 [三ッ葉
]
私は、大きく縦に頷いた
恭「………そうか…
でも、やっぱり心配だしな――…」
お父さんの困惑した顔がうかがえた
やっぱ駄目なのかな……。
と諦めかけたとき、
麻「おじさん…俺がついてるんで大丈夫ですよ」
昔みたいに力強く言う麻人……。
:07/04/05 03:36
:N902i
:☆☆☆
#171 [三ッ葉
]
麻「それに…
俺も美和と一緒に学校行ってみたいですし」
美「………」
俺がついてるんで大丈夫ですよ
って………
一体どこからその自信がでてるんだろ;;
でもさ、悔しいけど
麻人がいれば大丈夫って
思っちゃうんだよな
「榎坂さん……ここは、とりあえず娘さんの希望を叶えてみませんか??」
:07/04/05 03:49
:N902i
:☆☆☆
#172 [三ッ葉
]
……!!
私は驚いた!!
だって、まずお父さんを説得してから
担当の先生を説得しようと思ってたから……。
先に担当の先生の口から
承諾みたいな言葉をもらえるなんて――……
希望はすぐそこだ!!
私は席を立ちお父さんの手をギュッとにぎった
:07/04/05 10:21
:N902i
:☆☆☆
#173 [三ッ葉
]
恭「……」
「娘さんは、施設にいる事で大きなストレスを抱え込んでいます。
確かに榎坂さんが言うように、学校で行くことは決して安全なことではないです……。
ですが希望の暮らしをして、友達を作る事でストレスもとれて、声が戻る事に繋がるかもしれません。
病院側としても不安ですが、試してみては??」
先生がカルテから目を離して、淡々と話していく
恭「……先生もそこまで言うのなら」
:07/04/05 10:32
:N902i
:☆☆☆
#174 [三ッ葉
]
恭「美和を……麻人君の学校に通わせます」
お父さんの声が耳に入る
美「―――ッ!!」
私は、声にできないけど驚いた
麻「よかったな美和っ」
麻人が私の頭をグシャグシャと撫でる――…
私の胸の中は
喜びと期待で満ち溢れていた
:07/04/06 09:19
:N902i
:☆☆☆
#175 [三ッ葉
]
━━━━━━…………
━━━━━………
夜…。
私は、小さなテディーベアを抱えていた
お母さん……
私、学校行けるんだって!!
辛い事は必ずあると思うけど、頑張るから!!
ごめんね――…
:07/04/06 09:27
:N902i
:☆☆☆
#176 [三ッ葉
]
…中2の春…
私は、中2の春に始業式と共に入学する事になった
ピピピピピ……
ベットの中からモソモソと手を出して目覚まし時計を止めた
そして、ベットから立ち上がり伸びをした
今日が中学校デビューの日だ!!
気合いを入れなくては!!
:07/04/06 09:34
:N902i
:☆☆☆
#177 [さぁ]
ァゲ
ファイトですっy
:07/04/07 23:23
:W41SA
:☆☆☆
#178 [三ッ葉
]
ガチャッ…
麻「おはよ、美和」
ドアを開くと自転車に乗った麻人が出迎えてくれた
美「おっ…おはっよ…」
初めて麻人の制服姿を見て何だか上手く挨拶ができない………
なんか新鮮…
:07/04/08 01:20
:N902i
:☆☆☆
#179 [三ッ葉
]
さぁさン

アゲ嬉しいです
>>178の
美和の会話文は、
手を握って想いを伝えてるということにしてほしいです

間違いばかりですみません

:07/04/08 01:25
:N902i
:☆☆☆
#180 [三ッ葉
]
麻「緊張すんの早いだろ」
麻人は少しだけはにかんで笑った
何だか麻人がいつもと違って見える――……
制服のせいかな??
麻「ほらっ……ぼーっとしてないで早く自転車乗れよ!!」
麻人は、私の手を離して早く出発できるように急かした
……………;;;
:07/04/08 01:29
:N902i
:☆☆☆
#181 [三ッ葉
]
私は、ぎこちなく自転車にまたがった
ハンドルを持つ手が力を入れすぎて大きく震える
麻「…美和、お前――…」
麻人がそんな私を見て口を開くと同時に
私は、ペダルを踏んで進めた!!
グラグラッ……
安定感が全くなく、左右に大きく前輪が暴れるように動きだす!!
美「―――ッ;;」
:07/04/08 01:36
:N902i
:☆☆☆
#182 [三ッ葉
]
ガッチャーン
この効果音でお気付きでしょーか??
私、榎坂 美和は
自転車に乗れないのです;;
いや、もうそれは派手にこけましたとも……
麻「みっ…美和ッ……」
麻人が自分の自転車をとめて、私に駆け寄る
美「……ッ…」
…………………痛い
:07/04/08 01:48
:N902i
:☆☆☆
#183 [三ッ葉
]
両膝からちょっぴり血がにじみ出ている
そんな事よりも……
カラカラカラ……
倒れた私の自転車のタイヤが空回りする音が聞こえてくる
NEWの自転車に傷が付いたことの方がショックだったり――…。
麻「お前、自転車乗れないのかよ……
しかも、そのこけっぷり………ははっ」
今度は、人を馬鹿にしたように笑う麻人。
:07/04/08 01:55
:N902i
:☆☆☆
#184 [三ッ葉
]
私は、子供みたいにプクッと頬を膨らませながら麻人を睨んだ
麻「ごめんごめん。
てか、早く学校行くぞ」
学校行きたいけど
私の交通手段ないよ;;
とか考えてたら――
フワッ
美「!??」
私は麻人に抱き抱えられて、麻人の自転車の後ろに乗せられた
:07/04/08 02:03
:N902i
:☆☆☆
#185 [三ッ葉
]
私がきょとんとしてたら
麻「仕方ないから俺が乗せてやるわ。
んじゃ、いくぞ。」
とだけ言って自転車をこぎ始める
私は、麻人の制服の端を掴んだ
久しぶりの町中……
見るものすべてが私をドキドキさせた
自転車のスピードで出来る心地よい風に体をゆだねそうになった
グイッ
:07/04/08 02:29
:N902i
:☆☆☆
#186 [三ッ葉
]
突然、体が前に引っ張られ麻人の背中に頭を鈍くぶつけた
どうやら麻人がブレーキをかけたらしい!!
麻「俺の体ちゃんと掴んどかねーと又ブレーキかけたとき、こんなことになるぞ………」
ギュッ…
私は、麻人の体に腕を回してしがみついた
それも、ありったけの力を込めてね!!
:07/04/08 02:35
:N902i
:☆☆☆
#187 [三ッ葉
]
麻「いっ…お前強くしがみ付きすぎだろ!
マジ痛いから…」
私は、後ろで笑って力を緩めた
何とか会話できないかな〜??
私はがんばって後ろから片手を伸ばし、ハンドルを握る麻人の手に触れた
麻「……何??」
"ずっとこいでて大丈夫?
しんどくない??"
:07/04/08 02:42
:N902i
:☆☆☆
#188 [我輩は匿名である]
がんばれーっ


:07/04/08 09:08
:SH702iD
:☆☆☆
#189 [匿名さん
頑張りますネ
]
麻「ん〜ちょっとしんどいかも。
だって、お前重いもん!!」
"えっ…!!
私ってそんなに太ったんだ……;;
もう降りて走るよっ"
私は、後ろで慌てた
すると、しがみ付いている麻人の体がプルプルと震えている
麻「嘘。てか、慌てすぎ!!逆に軽すぎるくらいだし」
おちょくられた!!
:07/04/08 10:37
:N902i
:☆☆☆
#190 [三ッ葉
]
何か頭にきた……
ガンッ
私は、麻人の背中に頭をわざとぶつけた
"ごめんね〜"
私は、わざとらしく謝った。顔はもちろん笑っている
麻「っ…お前絶対わざとだろ!!
もう笑わせんなよ!
笑いすぎて腹痛いから;;」
そういう麻人の声はまだ笑ってて……
なんか良いなこういうの
:07/04/08 10:44
:N902i
:☆☆☆
#191 [三ッ葉
]
………………
他愛のない話をしながら私達は学校に着いた
"わぁ〜おっきい!!"
小学校しかしらない私は思わず感激する
"麻人、二年の階は三階だよね??"
と言って階段に脚をかけた
麻「お前はまずこっち」
すぐに麻人に引っ張られて階段から離れていく
:07/04/08 10:51
:N902i
:☆☆☆
#192 [三ッ葉
]
ある教室の前に着く
どうやら保健室らしい
ガララッ…
麻「失礼します」
麻人が私を引っ張りながら中へと入る
「あら?怪我したの??」
優しそうな声が奥から聞こえる
麻「俺じゃなくて……」
麻人が私に視線をむけた
:07/04/08 21:08
:N902i
:☆☆☆
#193 [三ッ葉
]
そこで先生の姿がはっきりする
スラッとした大人な体系に優しそうな笑顔。
きれ〜!!
私、女じゃなかったら
禁断の恋しちゃいそう;;
「足怪我したのね??
消毒しましょうか」
美「……」
私は自分の足に視線を向けた
そういえば怪我してたんだっけ??忘れてた;;
自分に苦笑いする
:07/04/08 21:19
:N902i
:☆☆☆
#194 [三ッ葉
]
先生が消毒液とコットンを持って近づいた時
麻「俺…外で待ってるわ」
と言って出ていった
「……しみるけど我慢してください」
私は、首を縦にふった
先生が傷口に消毒液をかける
う〜やっぱしみるな
「あの神山君が女の子といるなんてびっくり」
:07/04/08 21:33
:N902i
:☆☆☆
#195 [三ッ葉
]
美「………??」
私は首を傾げた
「神山君ね……女の子をよせつけないらしいの………って言うのは女子生徒から聞いたんだけどね」
美「………」
よせつけない??
なんだか良くわからなかった
「……?あっ…!!」
何も答えれない私に保健医の先生は何かに気付いたように声をあげた
「あなたが榎坂美和さん??話は聞いているわ」
:07/04/08 21:48
:N902i
:☆☆☆
#196 [三ッ葉
]
私はコクリと頷いた
真「あ…私は保健医の
小野 真紀です。
榎坂さん、もし何かあったら相談も聞いているから気軽にしてね??
今では、女の子に恋の相談相手にまでなってしまっているから………」
と言って小さく笑った
この先生…
きっと皆に好かれてるんだろうな〜
なんだか先生の笑顔が
私に元気をくれた
:07/04/08 21:55
:N902i
:☆☆☆
#197 [三ッ葉
]
軽い手当ても終わり
私は頭を下げて保健室をでようとした
真「あっ……神山君に授業さぼりにココに毎回来る事、注意しないと――…」
出る際に小野先生の言葉が聞こえてきた
麻人……
さぼってたりするんだ!?
なのに
頭良いってどういう事よ〜〜;;
うらやましい――…
:07/04/08 22:01
:N902i
:☆☆☆
#198 [三ッ葉
]
ガララッ……
私は保健室のドアを閉めて、体の向きを変えた
美「………ッ??」
あれ……??
周りを見回しても麻人の姿が見つからない;;
それどころか
大勢の生徒が登校してきている――…
周りは知らない人達ばかりだし……
麻人どこ――――ッ!!?
:07/04/08 22:06
:N902i
:☆☆☆
#199 [三ッ葉
]
:07/04/08 22:11
:N902i
:☆☆☆
#200 [三ッ葉
]
【 守護係…ガーディアン… 】
〜 ア サ ト 〜
ピシャンッ
麻「はぁ……」
俺は、保健室をでて一息ついた。
美和が手当てをしてもらってる間、俺は外で待つことにした……
登校する人達の声や足音によって、廊下が少しずつにぎやかになっていた
「あっ……麻人君おはよう!!」
麻人
ストーリーとは関係ない絵です
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:07/04/08 22:50
:N902i
:☆☆☆
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