…キコエナイ歌声…
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#70 [三ッ葉]
━━━━━━━━……

ムクッ――…


上体を起こすとお父さんはまだ眠っている……


忙しくて疲れてるんだろうな



そっとしといてあげなきゃ――…


ガラガラッ

⏰:07/03/12 21:53 📱:N902i 🆔:☆☆☆


#71 [三ッ葉]
私は
パジャマ姿のまま部屋の外へとでた


ガヤガヤ


朝の病院でもにぎやかだった


もしかしたら…
もう声がでるようになってるかも!!


私は、端にいた看護婦さんにあいさつしてみようと試みた

⏰:07/03/12 21:57 📱:N902i 🆔:☆☆☆


#72 [三ッ葉]
美「……ッ………」


やっぱりでないままだった


「どうかしたの??」


看護婦さんが私に気付いて優しく声をかけてくれた


ダッ


私は、首を横に振ってその場からにげた

⏰:07/03/12 22:02 📱:N902i 🆔:☆☆☆


#73 [三ッ葉]
自分を落ち着かせる為にも病院の外に出て
大きく息を吸い込んでみた


ズキンッ…


喉が痛む
それより心が痛かった


声がなくなっちゃったら
私どうしたらいいの…??



嫌だよ―…

⏰:07/03/12 22:08 📱:N902i 🆔:☆☆☆


#74 [三ッ葉]
昨日雨が降ったおかげで
外に出て見える空は
青空だった


でも、じわじわとあふれる涙でにじんでいた


私は、そのまま地面にしゃがみこんだ


美「………グスッ」


スッ…

地面にうつる私の影に違う影が忍び寄るのが見えた

⏰:07/03/13 10:45 📱:N902i 🆔:☆☆☆


#75 [三ッ葉]
美「……!!」


麻「え……のさか?
何で泣いてんの――…」


その影の正体は
  神山 麻人だった


心配そうな顔をしている



風がさわっと吹きあたる



声が出なくなった

⏰:07/03/15 11:21 📱:N902i 🆔:☆☆☆


#76 [三ッ葉]
……なんて言ったら
笑われそうで
   引かれそうで


    恐い。



私は黙り込んだ――…


麻「……」


ギュッ…


美「…ッ…!!?」

⏰:07/03/15 11:24 📱:N902i 🆔:☆☆☆


#77 [三ッ葉]
突然、神山くんが
私の手を握り締めた



………な…なに??


何かに気付いたのかな??


もしかして
私の声が
なくなったこと分かったのかな…………??     

まさか……ね;;

⏰:07/03/15 11:30 📱:N902i 🆔:☆☆☆


#78 [三ッ葉]
麻「……そのまさかだよ」


美「……!?」


神山君がポソリと呟く



………そのまさか
って………??



???

⏰:07/03/15 20:58 📱:N902i 🆔:☆☆☆


#79 [三ッ葉]
恭「……美和…」


後ろから声がして振り向くと心配そうな顔をしたお父さんがいた


スッ

私はしゃがみこんでいた体を起こして
お父さんの目をじっと見つめた――…


美「……」

⏰:07/03/16 18:38 📱:N902i 🆔:☆☆☆


#80 [三ッ葉]
私は口をパクパクさせながら、喉の前に両手の人差し指をもってきて
バツ印をつくった……


お父さん……

どうか気付いて――…



私、声でなくなっちゃったの――……


涙ぐむ目で見つめ続けた

⏰:07/03/16 18:40 📱:N902i 🆔:☆☆☆


#81 [三ッ葉]
恭「…美和――…?」


お父さんは分からないらしく戸惑っていた


ギュッ……

さっきから握り締められていた神山君の手に力が入った



麻「…声でなくなっちゃたの――…」

⏰:07/03/16 18:46 📱:N902i 🆔:☆☆☆


#82 [三ッ葉]
…………ッ!?


麻「お父さん……
どうか気付いて――…」


神山君……

ついさっきまで私が考えてたことを口にしてる


何で――…??


麻「…って言ってますよ」

⏰:07/03/18 01:12 📱:N902i 🆔:☆☆☆


#83 [三ッ葉]
恭「君は――…
それは本当か??」


お父さんは放心状態のような表情になる


麻「……はい」


神山君はスッと私の手を放した


私はお父さんに向かって
頷いた

⏰:07/03/18 01:16 📱:N902i 🆔:☆☆☆


#84 [三ッ葉]
恭「…美和ッ……」


お父さんは
私をぎゅっと優しく抱きつつんでくれた


お父さんの温もりが心地よくて安心する


恭「お前は…一人で背負って……」


お父さんが赤くなっている私の喉に触れる

⏰:07/03/18 01:22 📱:N902i 🆔:☆☆☆


#85 [三ッ葉]
私はお父さんにしがみついて泣き喚いた


本当は恐い……

すごくすごく――…


自分の気持ちを簡単に伝える事ができなくなるなんて――…


まだ子供の私には
    恐い。

⏰:07/03/18 01:26 📱:N902i 🆔:☆☆☆


#86 [三ッ葉]
お母さんを失わせた
私への戒め―――……



罰なのかな??



なら……

これで良かったのかもしれないのかな??


分かんないよ

⏰:07/03/18 01:30 📱:N902i 🆔:☆☆☆


#87 [三ッ葉]
神「榎坂……
俺には、不思議な力があるんだ。
少し気付いてると思うけど、人の気持ちが読めるんだ―――……」



神山君が真剣な顔で
話をきりだす



俺「榎坂の力になれると思うんだ……
俺がずっと傍にいてやるよ……
だから、涙ばっか流すな」

⏰:07/03/18 01:38 📱:N902i 🆔:☆☆☆


#88 [三ッ葉]
>>87訂正します

麻「榎坂……
俺には、不思議な力があるんだ。
少し気付いてると思うけど、人の気持ちが読めるんだ―――……」



神山君が真剣な顔で
話をきりだす



麻「俺、榎坂の力になれると思うんだ……
俺がずっと傍にいてやるよ……
だから、涙ばっか流すな」

⏰:07/03/18 01:40 📱:N902i 🆔:☆☆☆


#89 [三ッ葉]
…………え??

私の力になってくれるの?

でも、悪いよ――…



私は首を横にふった



麻「もう俺が決めたんだから、決定だ!!
俺がそうしたいんだから良いんだよ」

⏰:07/03/18 01:44 📱:N902i 🆔:☆☆☆


#90 [三ッ葉]
神山君が不器用に笑った


そして、
私に手を差し伸ばす


少し間をあけて……



私は涙をこぼしながら笑って


神山君の手を握り締めた

⏰:07/03/18 01:48 📱:N902i 🆔:☆☆☆


#91 [三ッ葉]
この時の小さな私には


この時の小さな君の笑顔と言葉が

本当に嬉しくて……

私の小さな希望になった



私にとって小さいけど
光になった


小さい光………。
蛍の様に私を照らす――…

⏰:07/03/18 01:52 📱:N902i 🆔:☆☆☆


#92 [三ッ葉]
まとめてアンカーはりますね\(^O^)/

>>2-4
 登場人物 プロローグ

>>5-35
【消しゴムのように…】

>>36-66
【失いしもの】

>>69-91
【…ホ タ ル ノ ヒ カ リ…】
良ければ感想ください
bbs1.ryne.jp/r.php/novel/1905/

⏰:07/03/18 02:11 📱:N902i 🆔:☆☆☆


#93 [三ッ葉]
【Cherry】

麻「でさ、今俺等は手握ってるよね??」


私は頷いた


麻「この状態が気持ち読み取れるんだ
だから、気持ちを伝えるときは、お互い手握ってないといけないんだ」


病室に戻った私とお父さんは、麻人君の説明を聞いていた

⏰:07/03/18 08:14 📱:N902i 🆔:☆☆☆


#94 [三ッ葉]
今なら神山君に聞こえるのかな…??



"今日は、いい天気ですね………聞こえてる?"

と心の中で念じる



麻「聞こえてる…てか、何でそんな文章;;?」


神山君は口の前に手をあてて、少し笑った

⏰:07/03/18 12:56 📱:N902i 🆔:☆☆☆


#95 [三ッ葉]
麻「それから、俺は力のコントロールをしなきゃなんない………
俺の集中力次第で、細かいところまで読んでしまうんだ;;」



グイッ……

神山君が私の腕を引っ張り、体を近付ける


麻「普通に心を読むときは、どれぐらいの力でいいのか分かっとかないと
榎坂の知られたくないとこまで読んじゃうことになる………」

⏰:07/03/18 18:18 📱:N902i 🆔:☆☆☆


#96 [三ッ葉]
麻「これまでに何度か手を握ったことあるけど
力の大きさが合わなくて、榎坂に何があったか、
何を抱えて苦しんでるか分かっちゃったんだ……

ごめん――…
気持ち覗くつもりじゃなかったんだけど…」



神山君が罪悪感を抱えた表情を見せた



神山君は、私の気持ちの殆どを知っちゃったって事だよね…………??

⏰:07/03/18 18:20 📱:N902i 🆔:☆☆☆


#97 [三ッ葉]
"大丈夫だよ……
そんな顔しないで!!
私は何をしたらいい??"

私は両手で神山君の手を握った


麻「……おでこ貸して」


ペタッ

私と神山君は、
おでこをぴったりとくっつける形になった


近くて緊張する……;;

⏰:07/03/18 18:46 📱:N902i 🆔:☆☆☆


#98 [三ッ葉]
麻「さっきみたいな文章でもいいから、このまま伝えたい事だけを思い続けて」

さっきみたいな文章…か―――…


"今日はいい天気ですね
うん、本当いい天気!!

神山君……こんな私に手を差し伸べて助けてくれるなんてすごく優しいね…

無理しないでね?
嫌だったらちゃんと言ってね??


本当……ありがとう"

⏰:07/03/18 18:48 📱:N902i 🆔:☆☆☆


#99 [三ッ葉]
また涙ぐんできた……


麻「…泣くなって
これからよろしくな」


ポンポンッ…

神山君が私の頭を撫でる


"うん、よろしくね…"  

そんな私達をお父さんは
にこやかに眺めていた

⏰:07/03/18 19:53 📱:N902i 🆔:☆☆☆


#100 [三ッ葉]
━━━━━━━━……
私は、声がでるようになるまで病院の施設に通うことになった……


当分は、病院生活だ

今のところ
それも苦ではなかった


なぜなら、神山君とお父さんが逢いにきてくれるから………。

いつもいろんな話を聞かせてくれて、私の笑顔を作ってくれるから……。

⏰:07/03/19 00:13 📱:N902i 🆔:☆☆☆


#101 [三ッ葉]
………………。
数日経ったとき――…


恭「美和ごめんッ……
仕事がたくさん溜まっちゃって、断れない仕事もあってで………
しばらくお仕事で忙しくなると思う――…」


お父さんが申し訳なさそうな顔をする


しばらくは病院に顔だせないって事だよね………。

⏰:07/03/19 12:58 📱:N902i 🆔:☆☆☆


#102 [三ッ葉]
麻「こんにちわ〜」

神山君が病室に入ってきた

肩にはランドセルを背負ってある
いつも、休みの日だけじゃなく、学校帰りによってくれてるんだ

グイッ……
麻「うわっ……え?」


私は、来たばかりの神山君の腕を引っ張り

⏰:07/03/19 13:02 📱:N902i 🆔:☆☆☆


#103 [三ッ葉]
手を握った……


麻「あ〜そういうことか

"お父さん、心配しないで!!お仕事頑張って良い曲沢山作ってね!
私、平気だよ??
だって――…
神山君もいてくれるし…ね"

―――…って、俺??
なんか照れる…///」


神山君は、私の想いを口にしながら照れてた

⏰:07/03/19 13:08 📱:N902i 🆔:☆☆☆


#104 [三ッ葉]
クスクス……

私とお父さんは笑った


恭「ありがと、美和。
じゃ、お父さん行ってくるな!!
麻人君、世話かかる美和をよろしく」


麻「はい!!
任しといてください」


私は、病室からでていくお父さんを余った手を振って見送った


いってらっしゃい
お父さん……

⏰:07/03/19 13:14 📱:N902i 🆔:☆☆☆


#105 [三ッ葉]
麻「よっ…と」

神山君は、
光沢のある真っ黒なランドセルをベットの隅に置き
ベットの上にあがった


私が寝ている大きなベットには、まだ幼くて小さな子供二人なんてスッポリとおさまる

まだ、余裕も沢山あるぐらいだった

⏰:07/03/19 13:23 📱:N902i 🆔:☆☆☆


#106 [三ッ葉]
"神山君いつも来てくれてありがとう、嬉しい!!"


麻「嬉しい?
そう言ってもらえて何か俺も嬉しくなる……」


お互い嬉しいんだね
それって何かいいな…


"そっか!!
一緒にいる時間も多いし………あ、毎日毎日病院来るの大変じゃない??"


私は首を傾げた

⏰:07/03/19 13:30 📱:N902i 🆔:☆☆☆


#107 [三ッ葉]
麻「な〜に言ってんの?
俺等は一心同体ってか………"運命共同体"になったんだから気にしなくていいんだって!!」


神山君が私のおでこを軽くこづいたので、
私はおでこをさすった


"私と神山君は
運命共同体…か
じゃあ〜二人で一つみたいな感じだね!!"


私の想いは神山君にしか聞こえないから
病室には、神山君の声だけ響く………

⏰:07/03/19 14:41 📱:N902i 🆔:☆☆☆


#108 [三ッ葉]
麻「そんな感じかも」


二人で一つ
それはまるで――…


"私達さくらんぼだね"

私は、顔を輝かせて言った


麻「さくらんぼ??
まぁいいか…
俺等、さくらんぼな♪」

⏰:07/03/19 15:53 📱:N902i 🆔:☆☆☆


#109 [三ッ葉]
  感想板です
感想くださると
      嬉しいです
bbs1.ryne.jp/r.php/novel/1905/

⏰:07/03/19 16:19 📱:N902i 🆔:☆☆☆


#110 [三ッ葉]
【テディーベア】

毎朝目を覚ますと
明かりのついた天井が
目をチカチカとさせるんだ

でも今日は違った――…


麻「おはよ、美和」

目を覚まして一番初めに目に映るのは麻人の笑顔


私は、麻人の手を握る

⏰:07/03/19 16:28 📱:N902i 🆔:☆☆☆


#111 [三ッ葉]
もう私達は小学六年生。


長い時間が過ぎていく中
私の声は戻ってくる事はなかった――…


だから…

"麻人、おはよ"

朝の挨拶も普通にできない

心で念じるんだ――…

⏰:07/03/19 20:30 📱:N902i 🆔:☆☆☆


#112 [三ッ葉]
ずっと、お父さんと麻人は私の傍にいてくれた――…


麻人とは、名前で呼び合う仲になった


"今日は早かったね
……私のお父さんは??"

私は周りをキョロキョロと見回した


麻「忙しくて来れないってさ。今日は、何となく早く来たんだ…それで、
美和の寝顔みてた」

⏰:07/03/19 20:37 📱:N902i 🆔:☆☆☆


#113 [三ッ葉]
"寝顔みたの!??
や…やめてよッ…///"


私はテンパって麻人の手を更に握り締めた


麻「……嘘☆
俺、来たばっかだし……」


そう言う麻人の顔はにやけてて―――……


怪しい;;

二人のイメージ画です崩してしまったらスミマセン [jpg/25KB]
⏰:07/03/19 23:11 📱:N902i 🆔:☆☆☆


#114 [弥生]
面白いデス~
絵もぅまぃデスネI
これの他にも絵書きますか??

⏰:07/03/20 00:52 📱:W42K 🆔:☆☆☆


#115 [三ッ葉]
弥生さん

面白いですか
嬉しいです
絵も見てくださって有難うございます
これからもたまに貼っていきますょ
ヘタでもよければ
見てやってください

⏰:07/03/20 10:05 📱:N902i 🆔:☆☆☆


#116 [三ッ葉]
>>113から

怪しいけど、あえて触れないで置こう!!


麻(本当は見たし☆

でも、麻人の顔はにやけている………;;


あっ……!!
そんな事より――…

私は引き出しから数枚の紙を取り出した


"麻人……これ分かんない教えて――…??"

⏰:07/03/20 21:15 📱:N902i 🆔:☆☆☆


#117 [三ッ葉]
麻人が紙をとり、問題を読んでいく……


麻「……はぁ;;」

呆れたため息が聞こえてくる


"な…何よ;;"

私は麻人を横目で見た


麻「こんなのも分かんないのかよ;;」


カチンッ…

⏰:07/03/20 21:22 📱:N902i 🆔:☆☆☆


#118 [三ッ葉]
少し……いや結構ムカッときた!!


成長する度に麻人の口調が悪くなっていってる気がする――…

それに笑わなかったら
無愛想な顔………。


まぁ、優しいんだけね!


麻「これがこうで――…分かる??」


麻人は頭が良くて、スラスラと問題を解いていく

⏰:07/03/21 11:39 📱:N902i 🆔:☆☆☆


#119 [我輩は匿名である]
滅茶苦茶
面白LIです
頑張って
下さ
応援
∪てます

⏰:07/03/21 13:34 📱:SO702i 🆔:☆☆☆


#120 [三ッ葉]
匿名さん

面白いに滅茶苦茶
を付けてくださって嬉しいです
応援に応えれるように
頑張りますネ
コメ有難うございました

⏰:07/03/21 20:46 📱:N902i 🆔:☆☆☆


#121 [葉月]
あげぇ

⏰:07/03/23 18:01 📱:W41SA 🆔:☆☆☆


#122 [三ッ葉]
葉月さん
あげ
有難うございます
頑張りますネ

⏰:07/03/23 22:53 📱:N902i 🆔:☆☆☆


#123 [三ッ葉]
>>118から

麻人は本当に頭が良いんだ

私が特別バカってわけでもない!!
標準の頭をもってるはずだけど、この問題が結構難しいからで――…


"………あ〜!!
分かった気がする!!!"


ほら…ネ?
理解はできるんだ


麻「本当に分かってんだか……;;」

コイツっ……
やっぱり口悪くなった

⏰:07/03/24 18:36 📱:N902i 🆔:☆☆☆


#124 [三ッ葉]
麻「…口悪くて結構」


しまった!!
心の声が読み取られたみたい………
強く考えすぎたのかな?
気を付けなきゃ;;


"聞こえてたか;;
なんか暇だね…………"

私は小さなあくびをした


麻「ねみぃ〜」

麻人はあくびをしながら
私の横に寝転んだ

⏰:07/03/24 18:42 📱:N902i 🆔:☆☆☆


#125 [三ッ葉]
ゆとりのあったベットにも少し余裕がなくなっていた……

私達、大きくなったんだな〜とこの年で懐かしんでしまう私;;        

麻「俺のクラスの奴でさ―――……」


麻人が学校の話をしだす
いつも、学校でのいろんな話をしてくれるんだ

私も行きたいな――…

⏰:07/03/24 23:53 📱:N902i 🆔:☆☆☆


#126 [三ッ葉]
軽く横を見てみると麻人が無表情なのに楽しそうに話続けていた――…


私も楽しくなる


…………………。


でも
麻人の話はいつになっても終らない……;;


エンドレス――…??

⏰:07/03/25 01:19 📱:N902i 🆔:☆☆☆


#127 [三ッ葉]
と、思ってたら――…


麻「あ………」

麻人が急に話すのを止めた

"どうかした……??"

私は上体をムクッと起こした


麻人はベットの隅に置いてある物を凝視していた

それは、
クマのぬいぐるみ

⏰:07/03/25 01:24 📱:N902i 🆔:☆☆☆


#128 [三ッ葉]
麻「……何これ…
美和のもんなの??」


麻人がそれを手を伸ばしてとり、私の空いてる手に手渡す


私はコクリと頷いた


手のひらからちょっぴりはみ出るくらいの
フワフワのテディーベア


"………麻人…
これね…宝物なの"

⏰:07/03/25 02:07 📱:N902i 🆔:☆☆☆


#129 [三ッ葉]
私は、小さなテディーベアを大事に両手で胸に抱え込んだ

ら、麻人の手を握ったままで麻人も軽く引き寄せてしまった;;


"あは…ごめん;;
これね……私のお母さんが一番初めにくれた
プレゼントなの――…"


私が生まれた時にくれたもの――…

気が付けばずっと大事にしてたもの――…


お母さんの代わりにもっと大事にしてるんだ

⏰:07/03/25 02:13 📱:N902i 🆔:☆☆☆


#130 [三ッ葉]
"お…おかしいよねッ…
小6になったのに、こんなぬいぐるみずっと大切にしてるなんて――…"


私は目をそらして笑った


麻「…そんな事ねぇよ
宝物があるっていいじゃん!!俺、ないからさ」


麻人はいつも私が暗くなると頭を撫でてくれる

落ち着くんだ…


"……ふふッ
いつか麻人にもできるよ、宝物が!!"

⏰:07/03/25 02:20 📱:N902i 🆔:☆☆☆


#131 [三ッ葉]
私は、すぐに元気になった


気持ちを伝えるとともに顔で表情を伝える


できるよ――…
麻人にも、きっと……


私にとってのテディーベアみたいな


大切な宝物が……

⏰:07/03/25 02:23 📱:N902i 🆔:☆☆☆


#132 [三ッ葉]
━━━━━━━…………
━━━━━………


麻人が帰った後…
やってくる暗い時間。

…………夜。


私はベットの布団にくるまりながら、テディーベアを抱え込んだ


これは毎日してる事。  

寂しさを紛らわすため――…


それから――……

⏰:07/03/25 02:28 📱:N902i 🆔:☆☆☆


#133 [三ッ葉]
お母さん……
本当にごめんなさい…



毎日、テディーベアを通してお母さんに謝るため。



私の所為でお母さんが亡くなってしまった時から
かかさずにやっている事―――……


麻人やお父さんがいて笑ってられるけど
ずっと平気なんかじゃない

平気でいられる訳がない

⏰:07/03/25 02:33 📱:N902i 🆔:☆☆☆


#134 [三ッ葉]
心の底では
鉛の様に重くのしかかる
罪悪感と喪失感――…。


今までずっと…

そしてこれからもずっと…


消える事なく

積み重なっていくだけ―――……



ごめんね……お母さん

⏰:07/03/25 02:36 📱:N902i 🆔:☆☆☆


#135 [三ッ葉]
  感想板です
     ↓↓
bbs1.ryne.jp/r.php/novel/1905/

⏰:07/03/25 02:40 📱:N902i 🆔:☆☆☆


#136 [三ッ葉]
【モ ノ ク ロ の 世 界】

中学1年生の歳になる。


お父さんは、仕事

麻人は、学校行事や家庭の行事


こういう事で病院に来れない日が多くなってくる


私はもう中学1年生…。
寂しくて本当は、逢いにきて欲しいけど
わがままは言えない!!


我慢、我慢ッ……!!

⏰:07/03/25 02:52 📱:N902i 🆔:☆☆☆


#137 [三ッ葉]
最近は
目を覚ました時も
目を覚ましてからもずっと一人なんです;;


………憂欝だ。


美「………」

私は、何もせずにベットの上でボーッとしていた


病室の中が静かすぎて
病室の外の音がドアを擦り抜けて聞こえてくる

例えば……
ナースさんの足音とか…

美和←→(;) [jpg/21KB]
⏰:07/03/25 03:06 📱:N902i 🆔:☆☆☆


#138 [三ッ葉]
ガララッ…


病室に一人のナースさんが入ってきた


「榎坂さん、今日は……10時にいつもの場所に来てくださいね」


と、いう言葉を添えて朝食を置いていく


私は、朝食を前に静かに両手を合わせた

……いただきます

⏰:07/03/26 11:36 📱:N902i 🆔:☆☆☆


#139 [三ッ葉]
全て食べ終えた後、トレイを返した


いつもの場所……


病院の中の施設……


そこで、勉強したりしている


私は、エレベータを使って下に降りた

⏰:07/03/27 10:54 📱:N902i 🆔:☆☆☆


#140 [三ッ葉]
施設の手前の角を曲がろうとしたとき――……


「榎坂さん……六年間も声戻らないままなのよ
本当に戻るのかしら??」


「……そうね〜
戻りそうな予感もないみたいですしね………」


施設でお世話になっている二人の先生の話し声が聞こえた


   ドクンッ…

⏰:07/03/27 11:03 📱:N902i 🆔:☆☆☆


#141 [三ッ葉]
自分が一番気にしていた事が他の人によって話されていた

思わず胸がうずく



私の声…
いつ戻るの――…??


でも、
戻ってしまえばお母さんに悪いよ



でも、
お父さんにも麻人にも
大きな迷惑かけちゃうし

⏰:07/03/27 11:12 📱:N902i 🆔:☆☆☆


#142 [三ッ葉]
今は、考えないでおこう

私は、足で軽くステップしながらはずんで歩く


施設の二人の先生がそんな私に気付く


「あ……美和ちゃん、おはよ〜!!」


挨拶の代わりに作り笑顔でペコッと頭を下げた


ちゃんと笑えてるよね?

⏰:07/03/27 11:17 📱:N902i 🆔:☆☆☆


#143 [三ッ葉]
私は、笑い作り続けて授業を受けた


…………………………
…………………

終った後、
施設を出た角を曲がり
作り笑顔をやめた


そして、不意に動く手


赤くなった跡はすっかりと消えた喉を
手でキツク握り掴んだ

⏰:07/03/27 11:23 📱:N902i 🆔:☆☆☆


#144 [三ッ葉]
ずっと声がでない私に
気を使い続ける施設や病院の人達――…


私にとって、逆に辛いんだ


普通に生活したい――…

普通に学校いって
たくさんの友達が欲しい


我儘だけど、

もう病院生活は嫌―…

⏰:07/03/27 11:30 📱:N902i 🆔:☆☆☆


#145 [三ッ葉]
自分の病室の前


美「――…ッ……ヒッ……」


声にならない泣き声と
今まで我慢してた分の涙がとめどなく溢れてくる


泣いちゃダメなのに――…


"俺が傍にいてやるから
涙ばっか流すな"


―――…麻人

⏰:07/03/27 11:42 📱:N902i 🆔:☆☆☆


#146 [三ッ葉]
麻人がそう言ってくれたのに、泣いちゃったよ


私は、泣きながら病室のドアを開けた


ガラッ…


入って目に移る窓の外。

夕日が沈みかけていて
オレンジの明かりと黒色の明かりが交ざっていく空の景色……。


「……美和っ!??」

⏰:07/03/27 11:47 📱:N902i 🆔:☆☆☆


#147 [三ッ葉]
美「……ッ…!!」


視界に映る空の景色の隅には、ベットに腰掛ける麻人の姿があった!!


何で……
今日は家の事情でこれないって――…
面会時間も後少しで終わりなのに………


わざわざ逢いにきてくれたの―――??


私は、驚いてその場で固まる……

⏰:07/03/27 12:02 📱:N902i 🆔:☆☆☆


#148 [三ッ葉]
〜 ア サ ト 〜

ガタンッ
麻「俺ッ…病院行ってくる!」

「こらっ…麻人ッ!!
まだ終ってないでしょ〜」
俺は母親の言うことに耳をかさず、靴を履いて
急いで家をでた


用事も最後までしてねぇけど、面会時間もあと少ししか残ってねぇし――…

今日は逢いにいけないって言ってたけど
急に逢いにいったら

美和、驚くだろーな

⏰:07/03/28 10:30 📱:N902i 🆔:☆☆☆


#149 [三ッ葉]
ガラッ…

麻「美和――…って
いねぇし…;;」


病室を開けると誰もいなかった


窓の外から見える夕日が真っ白いシーツをオレンジ色に染め上げていた


俺は、
ハァッ…と一息つきながらその上にゆっくりと腰掛けた


美和、施設の方にいんのかな??

⏰:07/03/28 10:38 📱:N902i 🆔:☆☆☆


#150 [三ッ葉]
そんな事を考えてたら

    ガララッ

病室のドアが開いた


麻「……美和っ!??」

美和は足を一歩踏み入れたっきり、動かなくなった


光の加減で美和の顔が影で隠れている

さぞかし驚いてるんだろーな(笑)


俺は首を傾けて美和の表情を伺おうとした

⏰:07/03/28 11:34 📱:N902i 🆔:☆☆☆


#151 [三ッ葉]
俺の目に映る美和の表情に驚いてしまう


美和の頬には、いくつもの涙が零れていた

それに、赤みの引いていた喉がまた赤くなっていた


見るからに痛々しかった


麻「………」

俺は何も言わず、その場で手を前にだした


美和の思いを教えてもらうために――…

⏰:07/03/28 11:55 📱:N902i 🆔:☆☆☆


#152 [三ッ葉]
美「―――ッ…」


美和はコチラに両手を差し出して走りだす


スッ――

でも美和は、
俺の手を掴まなかった


麻「……美和ッ?
おっ…おい―――ッ!!」 

    ドサッ

⏰:07/03/28 12:31 📱:N902i 🆔:☆☆☆


#153 [三ッ葉]
美和は、急に走り寄り
俺に抱きついてきた


本当に急で、
反動に耐えられない俺はベットへと押し倒される

ちゃんと、筋トレしときゃよかった;;なーんて…


麻「……どうしたんだよ」

少し悶える俺にお構いなく、美和は更に俺を抱き締めた


体が小刻みに震えている

美和の涙が俺の服にシミを作っていく――…

⏰:07/03/28 14:34 📱:N902i 🆔:☆☆☆


#154 [三ッ葉]
美和の震える手を握ろうとした時、美和が軽く手を遠ざけた……


知られたくないのかよ?


でもさ、
美和の泣いてる顔見ててじっとしてらんねぇよ


俺は、もう一度手を握った――…


ちょっと強引だけど;;


ドクンッ……

⏰:07/03/30 00:47 📱:N902i 🆔:☆☆☆


#155 [三ッ葉]
――――――………
   …………―――――
病院はもう嫌。
   私を哀れな目で
見ないで――……。

  普通に生活したい
学校行きたい。
   友達ほしい。

泣いちゃ駄目。麻人が傍にいてくれてるのに。

お父さん……。
  お母さんごめんね。

声――…戻らない。
 でも、戻っても素直に喜べないよ。
  これは、罰だもん。

⏰:07/03/30 00:55 📱:N902i 🆔:☆☆☆


#156 [三ッ葉]
  嫌だ……。
      もう嫌。

 普通に生きたい――…


  なんで、私なの??


なんで私は普通に生きられないの――…??


  普通に生きたい
  普通に生きたい

―――――……………
  …………――――――

⏰:07/03/30 00:58 📱:N902i 🆔:☆☆☆


#157 [三ッ葉]
麻「…み……わ…」


手をつないだ瞬間に
美和の記憶と想いが頭の中に伝わってきた


いろんな想いがぐちゃぐちゃに入り混ざっていた


思わず言葉を失ってしまいそうになる


"麻人……もう大丈夫
突然ごめん……"


美和は震える体をゆっくりと離した

⏰:07/03/30 01:11 📱:N902i 🆔:☆☆☆


#158 [三ッ葉]
〜 ミ ワ 〜

私…何してんだろ??


麻人に抱きついちゃって
泣いて
気持ちぶつけて――…


ホント何してんだろ;;


麻人から体を離して
顔を上げた


意外にも麻人の顔は、
戸惑った様子はなくなっていて、キリッとした大人の表情だった

⏰:07/03/30 01:16 📱:N902i 🆔:☆☆☆


#159 [三ッ葉]
そして麻人の口が開く


麻「…………いこ」


………………いこ??
何それ――…;;


私は、鼻をすすりながら眉を歪ませた       

麻「だーかーら、俺の学校いこ!!」


麻人は普通に言う

驚いて涙は止まってしまった

⏰:07/03/30 01:26 📱:N902i 🆔:☆☆☆


#160 [三ッ葉]
まとめてアンカーはりますね\(^O^)/
>>2-4
 登場人物 プロローグ
>>5-35
【消しゴムのように…】
>>36-66
【失いしもの】
>>69-91
【…ホ タ ル ノ ヒ カ リ…】
>>93-108
【Cherry】
>>110-134
【テデイーベア】
>>136-159
【モ ノ ク ロ の 世 界】

良ければ感想ください
bbs1.ryne.jp/r.php/novel/1905/

⏰:07/03/30 02:05 📱:N902i 🆔:☆☆☆


#161 [まくら]
あげ(・∀・)

⏰:07/04/02 12:02 📱:N902i 🆔:☆☆☆


#162 [さぁ]
ァゲ
ガンバフフフ

⏰:07/04/03 14:25 📱:W41SA 🆔:☆☆☆


#163 [三ッ葉]
まくらさん
さぁさん

アゲ有難うございます亀更新ですが頑張りますのでよろしくです

⏰:07/04/04 02:09 📱:N902i 🆔:☆☆☆


#164 [三ッ葉]
【 出発進行 】

麻人の思いのよらぬ発言から数日が過ぎていった


今日、病室には
お父さんと、私と、麻人と、担当の先生を合わせて四人が座っている


お父さんと担当の先生は
何について話をするのかは知らない



麻「あの……美和を俺の学校に通わせられないですか??」


麻人がさっそく話を切り出した

⏰:07/04/04 02:30 📱:N902i 🆔:☆☆☆


#165 [三ッ葉]
━━━━━━……………
━━━━━…………

麻人が私の代わりに話始めてから結構経った気がする

今私の前には、お父さんが難しい顔をしながら座っていて
横には、麻人が私の片手を握りながら座ってくれている


そして、担当の先生はカルテを見ながら
お父さんの横に座っている


チク…タク…
時計の細い針が容赦なく小さな音をたてながら
一周する

⏰:07/04/04 18:07 📱:N902i 🆔:☆☆☆


#166 [三ッ葉]
重い沈黙のような中で
ゴクリの唾を飲み込んだ


美「…………」


まずは、お父さんの答えがでるまで静かにしてなきゃ―――……

って言っても声が出ないから何もできないけど;;



恭「……美和…」


ついにお父さんが沈黙を破った

⏰:07/04/04 18:11 📱:N902i 🆔:☆☆☆


#167 [三ッ葉]
>>166の最初の文を

×
【重い沈黙のような中で
ゴクリの唾を飲み込んだ】



【重い沈黙の中で
ゴクリと唾を飲み込んだ】


にして読んでください
お手数かけてすみません

⏰:07/04/04 18:15 📱:N902i 🆔:☆☆☆


#168 [あリさ]
>>70-170

⏰:07/04/04 18:25 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#169 [三ッ葉]
恭「普通の学校へ行くことは、今の生活よりももっと苦しくなるかもしれない……。
それでも良いのか??」


お父さんは心配そうにコチラを見ている


美「……」


何となく思ってた

私みたいなのが普通の学校にいっちゃうと
皆に何か言われるかもしれない――…って。


でも、友達作って
笑って楽しい思い出作りたい!!

⏰:07/04/04 18:25 📱:N902i 🆔:☆☆☆


#170 [三ッ葉]
私は、大きく縦に頷いた


恭「………そうか…
でも、やっぱり心配だしな――…」


お父さんの困惑した顔がうかがえた


やっぱ駄目なのかな……。


と諦めかけたとき、


麻「おじさん…俺がついてるんで大丈夫ですよ」


昔みたいに力強く言う麻人……。

⏰:07/04/05 03:36 📱:N902i 🆔:☆☆☆


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