恋愛喫茶店
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#470 [向日葵]
世津「あ、あのね。マスターは」

マスター「健輔です。」

………………え。

「健輔さんだってー!」

「わかりましたー!ありがとうございます☆」

女子軍団は約束通り名前を教えたら帰って行った。
しかし今はそんなことが問題じゃない。

『どーして……?』

私は教えてもらえなかった。今からだって断られるの覚悟で聞こうとした。―――なのに…。

⏰:07/05/06 01:33 📱:SO903i 🆔:dyICY6Qg


#471 [向日葵]
世津「マスター。意味分からないんですけど……。」

マスター「え?……あ、あれは」

世津「なんであの子達なんかに教えて私には教えてくれないんですか?!」

あんな恐い顔するからあんまり聞きたくなかった。

でも私はマスターを名前で呼びたかった。

だってみんなマスターって呼ぶ中で私にだけ教えてもらって、私だけがそれを呼んだらなんだか私は特別の様な気がして……。

でも違う。
思い上がってたんだ。

⏰:07/05/06 01:38 📱:SO903i 🆔:dyICY6Qg


#472 [向日葵]
世津「私もうマスターがわかんないよ!!」

私はその場を走り去った。

湖穂[取られちゃうわよ?!]

そうだね湖穂。
もしかしたらマスターはもう私のことが好きじゃないかもしれない。

だから特別にしか教えないから私は教えてもらえないのかもしれない。

世津「自分で考えといて…悲しいなぁ……。」

泣きそうになった。
こんなことなら早く返事すればよかった。

私も好きですって……。

⏰:07/05/06 01:42 📱:SO903i 🆔:dyICY6Qg


#473 [向日葵]
#############
すいませんホントに少しですが今日は終らせていただきます
bbs1.ryne.jp/r.php/novel/2116/

⏰:07/05/06 01:43 📱:SO903i 🆔:dyICY6Qg


#474 []
またAコメしましたぁ続き気になる主サン更新頑張ってねあげ↑↑(^-^)

⏰:07/05/06 22:56 📱:N902i 🆔:☆☆☆


#475 [向日葵]
さん
ありがとうございます
明日早いんで今日も少ししか更新できませんがご了承くださいm(__)m

⏰:07/05/06 23:57 📱:SO903i 🆔:dyICY6Qg


#476 [向日葵]
「ちょっとアンタ。」

世津「え?ちょ、何よ!!」

私はさっきの女子軍団に囲まれて、どこかへ引きずられていった……。

――――……

一方。

見事に置いてけぼりをくらったマスターは、まだ階段のところに座りこんでいた。

⏰:07/05/07 00:00 📱:SO903i 🆔:ig2tmRBQ


#477 [向日葵]
世津[何で私には教えてくれないんですか?!][もうマスターが分からない!!]

実は世津は誤解をしていた。その誤解をマスターは解かなければならない。

マスターは立ち上がり、世津を探しに行くことにした。お昼を少し過ぎたので大分人混みがマシになってきた。

世依「あ!マスター!!」

制服に戻った世依が駆け寄って来た。

マスター「世依さん。どうなされたんですか?」

世依「な、なんか、せっちゃんが大勢の女の子に連れて行かれてたの!!あれ一体何?!」

それだけでマスターはさっきの人達だと言うことが分かった。

マスター「早く探しに行かないと……」

⏰:07/05/07 00:06 📱:SO903i 🆔:ig2tmRBQ


#478 [向日葵]
世依「で、でもどこに…。」

それはマスターもわからなかった。

とりあえず落ち着いて考え様と試みた。

マスター「…………そういえば…」

世津[空き教室が北館の3階に集中してて……]

マスター「……!世依さん。北館はどちらですか?」

世依「北館?それならあっち……え?!マスター?!」

マスターは世依が指差した方に疾風がごとく走って行った。

⏰:07/05/07 00:11 📱:SO903i 🆔:ig2tmRBQ


#479 [向日葵]
―――……

ダァァァ……ン

私は女子軍団に囲まれて壁に追い詰められていた。
その内の1人が私の顔の横に手を勢いよく置いた。

世津「何なのよアンタ達。陰湿じゃない。」

「はぁ?うっとおしいわねぇ。双子の影の分際で。」

「アンタなんか妹がいなきゃ存在感ないもんねぇ?」

ここで女子軍団が高らかに笑った。

まったくもって何が面白いのか全然分からん。

⏰:07/05/07 00:20 📱:SO903i 🆔:ig2tmRBQ


#480 [向日葵]
世津「アンタらに構ってる暇ないんだけど。」

化粧だけ濃いくて外を飾っても所詮中身は腐ってるなコイツら。

私が睨むと、私の左にいた奴が私の髪を掴んだ。

「なんだよその目。文句ある?」

世津「大有り。私アンタらに何もしてないじゃん。」

「影の存在があんないい男連れて目立ってんじゃねぇよ!」

パシッ

平手を喰らった。
いきなりだったんで口の中を噛んでしまった。

⏰:07/05/07 00:24 📱:SO903i 🆔:ig2tmRBQ


#481 [向日葵]
世津「いったいなー。噛んだじゃんか。アンタらだって彼氏ぐらいいるでしょーが。」

「うっとおしい奴見ると嫌気さすじゃない?」

『自己中も甚だしいな。』

私はとりあえず負ける気はしなかった。
気は強い方なので、ここにいる奴全員を蹴散らす元気ぐらいはある。

世津「知ってる?そーゆーのヒガミって言うの。」

笑いながら言ってやったら、図星を突かれた何人かが私を蹴ってきた。

⏰:07/05/07 00:29 📱:SO903i 🆔:ig2tmRBQ


#482 [向日葵]
「アンタみたいな奴、あんなカッコイイ人が本気で相手してると思ってんのかよ!!」

『……』

そんなの私にはわからない。でもマスターがくれた暖かさとか、優しさとか、抱きしめてくれた力強さとか……

それはきっと嘘なんかじゃない。

マスターのことなんて、まだ3分の1以下くらいしかきっと知らない。

でも私は知っていきたい。
だって……

大好きなんだもん!!

⏰:07/05/07 00:33 📱:SO903i 🆔:ig2tmRBQ


#483 [向日葵]
世津「私が相手されてないんなら、アンタらなんか眼中にも無いよ!!」

女子軍団の怒りに触れた。

「超ウゼェ!!ふざけてんじゃねぇよ!!」

複数の女子が殴りかかってきた。
仕方ない。我慢してたけど……反撃開始!!



――――と思ったら。

ガラッ!!!

マスター「おや。皆様お揃いのご様子で。」

世津「マ、マスター!!」

⏰:07/05/07 00:38 📱:SO903i 🆔:ig2tmRBQ


#484 [向日葵]
女子軍団はバツが悪そうに少し身を引く。

マスター「綺麗どころがお集まりになりまして…。大変失礼します。」

執事さんがやるような礼をして、マスターは私に目を向ける。

私はと言うと蹴られたせいで制服に足跡が付いてたり、髪の毛を掴まれたりしたせいでグシャグシャになっていた。

その姿を見たマスターは、笑顔なのにどこか怒っていて周りには冷たい空気が流れていた。

マスター「世津さん。行きましょうか。」

世津「え?あ、ハイ…。」

⏰:07/05/07 00:46 📱:SO903i 🆔:ig2tmRBQ


#485 [向日葵]
差し延べられた手を半ば呆然として握る。

そして教室を出て行く時にマスターが一言。

マスター「名前。健輔なんて嘘ですよ。」

ピシャン

…………

「「エェェェェェ!!!!」」

中に入る女子は大騒ぎ。
一方の私もびっくり。

世津「え?マスター…?」
マスター「……どこか、空いてる教室はありませんか?」

そう言ったマスターはいつもの優しいマスターに戻っていた。

⏰:07/05/07 00:53 📱:SO903i 🆔:ig2tmRBQ


#486 [向日葵]
――――……

階の一番端にある空き教室に私達は入った。

女子軍団が乗り込んできてはダメなので、一応鍵を閉める。

ガチャン

『…ちょっと待って……。』

男女が密室に2人…。それってかなりヤバくない?!

マスター「世津さん」

世津「はいぃぃぃぃっ!!」

意識しすぎて突然のマスターの呼びかけに飛び上がる私。

マスター「どうぞこちらへ。制服をキレイにします。」

⏰:07/05/07 00:58 📱:SO903i 🆔:ig2tmRBQ


#487 [向日葵]
マスターはズボンのポケットからハンカチを取り出し、パッパッと足跡を払ってくれた。

少し汚れているけれど、大分マシになった。

そしてグシャグシャになった髪の毛をほどく。

世津「あ、マスターいいです!そのままで!!」

マスター「じゃあ。手櫛で失礼します。」

マスターの細くて長い指が私の髪の間を通る。
なんだかドキドキして、ゾクッとした。

マスター「キレイな髪をなさってますね……。」

⏰:07/05/07 01:03 📱:SO903i 🆔:ig2tmRBQ


#488 [向日葵]
世津「や、あの…っ」

マスター「私の母もそうでした。」

『えっ……』

髪の毛をキレイにし終ったマスターは私の後ろに立ったまま話始めた。

マスター「私は、両親に捨てられたんです。9つの時に……」

世津「……っ!」

マスターはそれから弧児院で育てられ、喫茶店の元マスターに育てられたんだと言う。元マスターは2年前に亡くなり、今はマスターが継いでいる。

⏰:07/05/07 01:10 📱:SO903i 🆔:ig2tmRBQ


#489 [向日葵]
マスター「私を育ててくれた父は、それは優しく、愛情を持って接してくれました。……でも名前で呼ばれることはありませんでした。」

世津「どー…して?」

私は振り向いた。
するとマスターは穏やかな、だけど寂しそうな顔をしていた。

マスター「私が、名前を教えなかったんです。いえ知っていたでしょう。でも私は自分の名前が嫌いで偽りの名前を言いました。それが……健輔なんです。」

世津「口からでまかせじゃなかったんですね……。」

私はクスッと笑った。
マスターも少し笑顔になった。

⏰:07/05/07 01:16 📱:SO903i 🆔:ig2tmRBQ


#490 [向日葵]
マスター「世津さん。私の名前を呼んでくれませんか?」

世津「え……?」

マスター「貴方に呼ばれたら好きになれそうなんです。」

私は少し考えた。
それはマスターが私に心を預けてる様な気がした。

ならば私もマスターに心を渡そう。

世津「マスター。私は貴方が好きです。お名前を聞いてもいいですか…?」

マスターは少し目を見開いて、直ぐに暖かい笑みを溢した。

⏰:07/05/07 01:20 📱:SO903i 🆔:ig2tmRBQ


#491 [向日葵]
マスター「な…つきです。五十嵐 那月。」

世津「いが…らし……那月……。」

私は知らず知らずにマスターの頬に手を添えた。

世津「那月さん…那月さん……」

マスターは目を閉じて私の手に手を添える。

世津「那月…。」

マスターは少し目を開けて幸せそうに笑う。

マスター「世津さん。唇切れてますよ。大丈夫ですか?」

世津「あぁ。多分さっきの……」

⏰:07/05/07 01:27 📱:SO903i 🆔:ig2tmRBQ


#492 [向日葵]
「さっきの時ついた傷です。」そう言う前にマスターの唇が私の唇に重なった。

外では、みんながその一瞬を楽しむように騒いでいる……。


―――……

マスター「これが最後のお話です。如何でしたか?」

世津「ちょっと那月さん!ミルクティー注文出てますよー!」

マスター「ハイ。只今。」

⏰:07/05/07 01:33 📱:SO903i 🆔:ig2tmRBQ


#493 [向日葵]
ここは恋愛喫茶店。

様々な恋愛話を、ここのマスターと……奥さんが話してくれる不思議な喫茶店。

次また貴方が必要な時に、扉が開くでしょう。

では
またのご来店を心よりお待ちしています……。

カラン…カラン……

⏰:07/05/07 01:35 📱:SO903i 🆔:ig2tmRBQ


#494 [向日葵]
【双子〜行方〜】

Fin

>>438-492

⏰:07/05/07 01:37 📱:SO903i 🆔:ig2tmRBQ


#495 [向日葵]
間違えました
>>438-493

⏰:07/05/07 01:38 📱:SO903i 🆔:ig2tmRBQ


#496 [向日葵]
あとがき

長らくの間「恋愛喫茶店」をご愛読&応援していただき、ホントにありがとうございました
なんとか書き上げることができました
次回作は「きらきら」の続編を書くことを予定しています。よろしければ手にお取りください
ありがとうございました
感想よければ
bbs1.ryne.jp/r.php/novel/2116/

⏰:07/05/07 01:41 📱:SO903i 🆔:ig2tmRBQ


#497 [奈津歩]
とても素晴らしいこの小説を読んでない方に読んでほしいのであげにきます
みなさんの心に響いてほしいと思います
恋話を聞く事で傷付いた心,恋したい心に刺激と癒やしをくれると思います
是非みなさん読んでみてください

⏰:07/05/08 19:38 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#498 [奈津歩]
読んで見てねッ
読む意味あり2だぜぇ!

⏰:07/05/10 19:27 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#499 []
>>1-200
>>200-400
>>400-500

失礼しましたッ

⏰:07/05/12 15:12 📱:P903iTV 🆔:☆☆☆


#500 [向日葵]
さん
アンカーありがとうございます

⏰:07/05/12 15:17 📱:SO903i 🆔:eR9ub5EA


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