新☆きらきら
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#151 [向日葵]
真貴「噛めば?」
迷いなくまた唇を押しつける。
私はただ涙を流すしかなかった。
『どうして……なんでっ!!』
珊瑚君っっ!!!!
――――……
珊瑚「?」
なんか友姫の声が聞こえた様な……。
暁「おーい珊瑚ー!!」
:07/05/13 16:54
:SO903i
:iNPBtArw
#152 [向日葵]
ブレザーとセーターを脱いでカッターシャツだけになった暁と、後ろから佳苗がやって来た。
珊瑚「またバスケ?」
暁「おう!あっちーわぁっ!」
佳苗「珊瑚君はどうしたの?」
珊瑚は手に持っているゴミ箱を「ん。」と出した。
珊瑚「早く帰らなきゃ友姫が待ってるから。」
暁「じゃあ俺らも一緒に帰るか。」
佳苗「ウン!」
:07/05/13 17:26
:SO903i
:iNPBtArw
#153 [向日葵]
3人でのんびりと歩きながら教室に向かう。
友姫が大変なことになってることも知らず…………。
――――……
私は未だキスを続けられていた。
それ以上に進むことはなく、ただただキスされるだけ。
友姫「―――っ!!」
ガクッ
息切れで力が入らなくなって床に座りこむ。
真貴もしゃがみ、またキスしようとするのを右手で口を塞いだ。
涙がスカートに落ちて吸い込まれていく……。
友姫「も……やめて……。」
:07/05/13 17:32
:SO903i
:iNPBtArw
#154 [向日葵]
目に光がともらず、虚ろな目で床を見つめる。
気持ち悪い……
吐きそう……
焦点が定まらない。
自分がどこを見つめてるのかもわからない。
友姫「なん……で…………。」
真貴は戸惑った。
ここまでするんじゃなかった。
友姫の頬に流れる涙を拭う。
友姫は、優しい真貴が戻ってきたのかと思った。
しかしこんな事をされた事のショックが大きくて、そんな事に思考を回すことなんて出来なかった。
:07/05/13 17:37
:SO903i
:iNPBtArw
#155 [向日葵]
真貴「ゆ、友姫ね」
ガラガラガラ
珊瑚「……。!!友姫!!」
ゴミ箱を放り投げて友姫の元へ駆け寄る。
暁と佳苗もそれに続く。
佳苗「友姫ちゃん!」
佳苗は友姫の頭を抱きしめる。
友姫は力無くその手を握る。真っ暗な目からは涙が次々と流れていった。
珊瑚は真貴の胸ぐらを掴んで黒板に押し付けた。
珊瑚「おいお前……。何したんだ……。」
真貴は目を泳がせる。
:07/05/13 17:44
:SO903i
:iNPBtArw
#156 [向日葵]
悪魔で冷静な声で尋ねる珊瑚。しかし怒っているのは一目瞭然だ。
珊瑚「何したって聞いてんだよ……。」
胸ぐらを更に上へグッと上げる。
真貴は苦しそうな声で答えた。
真貴「無理…矢理…キスしたんだ……。何回……も」
珊瑚の頭の中で何かが派手に弾ける音がした。
次の瞬間
バキィィィッッ!!!!!!
ドンッ!!!
:07/05/13 17:49
:SO903i
:iNPBtArw
#157 [向日葵]
殴られた反動でドアにぶつかる真貴。
もう一回殴りに行こうとすると、足元を何かが引っ張った。
見ると震える手で友姫が珊瑚を止めた。
珊瑚「友姫っ……。」
友姫は静かに首を横に振っていた。
そして佳苗と暁の手を借りて立ち上がり、教室を出て行く。
珊瑚達も急いでカバンを持ち、その後を追う。
ピシャンッ!
教室に残された真貴はドアにもたれながら、ただ後悔の涙を流していた。
:07/05/13 17:55
:SO903i
:iNPBtArw
#158 [向日葵]
どうやって家に帰ったか覚えていない。
気がつけば朝で、布団の中に入っていた。
携帯を見れば、もう8時。一緒に寝ている結女の姿は無い。
それもそのハズ。
部屋から出ようとすると鍵がかかっていた。
昨日帰って来てからすぐにかけたと思われる。
意識は段々ハッキリしてきた。昨日の事とか、今まだ涙が流れてるとか……。
:07/05/13 18:02
:SO903i
:iNPBtArw
#159 [向日葵]
真貴を許したい。
でも昨日したことは許せない。
このまま気まずくなる。
それだけは嫌だ。
誰か、昨日に時間を巻き戻して……。
私はベッドに倒れこんだ。
コンコン
母「友姫ちゃん……いるの?」
私は涙を拭いて、鍵を開けた。そして母は部屋に入ってくる。
母「ゴメンネ。聞くけどどうしたの?」
:07/05/13 18:08
:SO903i
:iNPBtArw
#160 [向日葵]
昨日の事は絶対言えない。
私はただ体がダルイと答えた。
しかし母さんは出て行かない。他にも用事があるようだ。
母「体の調子が悪い時に……こんな話、していいかわかんないけど……。」
手をギュッと握りしめて母さんは驚く事を口にした。
母「私達お父さんの仕事の関係で引っ越さなきゃいけないの……。」
――――……
秋帆「今日友姫は〜?」
律「え?さぁ。寛和なんか聞いてる?」
:07/05/13 18:23
:SO903i
:iNPBtArw
#161 [向日葵]
:07/05/13 18:27
:SO903i
:iNPBtArw
#162 [
]
あげ


:07/05/13 19:35
:N902i
:☆☆☆
#163 [向日葵]
:07/05/13 20:43
:SO903i
:iNPBtArw
#164 [
]
楽しみにしてます(^3^)/


:07/05/13 20:44
:N902i
:☆☆☆
#165 [向日葵]
:07/05/14 19:11
:SO903i
:.RBft.uU
#166 [向日葵]
珊瑚「……。実は……。」
昨日あったことを知らない秋帆と律と千歳に話す。
3人共呆気にとられる。
秋帆「友姫……。」
律「だからアンタしっかりしなさいって言ったでしょ!!」
律は珊瑚に喰いかかる。
しかしそれを佳苗が止める。
佳苗「りっちゃん。抑えて。」
律「もういい。私達今から行く。秋帆行こう。」
秋帆「ウン。」
:07/05/14 19:26
:SO903i
:.RBft.uU
#167 [向日葵]
しかし今度は珊瑚は止めた。
珊瑚「頼む…………
俺に行かせてくれ……。」
――――……
2つの出来事が重なって、私は頭が空っぽになっていた。
真貴とはもう元に戻れないの?
私は皆と離れ離れになっちゃうの?
珊瑚君とは?
一緒にいるって言ったのに……。
:07/05/14 19:30
:SO903i
:.RBft.uU
#168 [向日葵]
空っぽになった頭に一気に色んな事が押し込まれる。
頭を抱え、布団に蹲る。
頭に浮かぶのは、耳に聞こえるのは私に笑いかける珊瑚君と私を呼ぶ声。
そして口にする。
友姫「珊瑚君……。」
私は目を瞑り、現実から意識を切り離すことにした。
・・・・・・・・・・・・
コンコン… コンコン…
母「友姫ちゃん……?」
:07/05/14 19:45
:SO903i
:.RBft.uU
#169 [みぃ]
:07/05/14 20:06
:SH902iS
:CJyEhn8M
#170 [向日葵]
ノックの音と母さんの声で現実に引き戻される。
携帯の時間を見ると9時過ぎ。
さっきから30分ほどしか経っていない。
そんなことを思っていたら。
コンコン…
「友姫……。」
その声を聞いて私は飛び起きた。
急いで鍵を開けるも急ぎ過ぎて上手く開かない。
ガチャン!! バンッ!!
:07/05/14 20:19
:SO903i
:.RBft.uU
#171 [向日葵]
みぃさん

アンカーありがとうございます

***************
そこに立っていたのは、紛れもなく珊瑚君だった。
珊瑚「よぉ…。」
薄く、それでも優しく笑う珊瑚君に私は安心して涙が溢れて、思わず抱きついた。
友姫「ふ…ふぇ……珊瑚く……。」
私を抱きしめながら部屋のドアを閉める珊瑚君。
私はしがみついたまんまだ。
:07/05/14 20:22
:SO903i
:.RBft.uU
#172 [向日葵]
珊瑚「言ってみろ。どうした?」
抱きついたまま、鳴咽をもらしながら、たどたどしく私は話した。
真貴の事には黙って聞いていた珊瑚君だけど、引越しのことについてはさすがに「引越し?!」と驚いていた。
友姫「私……行きたくない……っ。珊瑚君とも皆とも……離れたくないよ……。」
より一層強く抱きつく私。珊瑚君は私を抱きしめながら何かを考えていた。
珊瑚「……友姫。」
友姫「ん…?」
珊瑚「俺の家に来ないか?」
:07/05/14 20:28
:SO903i
:.RBft.uU
#173 [向日葵]
へ……?
――――……
夜11時。
珊瑚君はまだ私の家にいる。そして居間には私と珊瑚君。母さんと早く帰って来てと頼み、父さんがいる。
まるで「娘さんをください」バリに緊張した雰囲気。
ひとしきり、珊瑚君の話に耳を傾ける父さん。
そして、私も頼み込む。
父「珊瑚君……だったかな?事情はよくわかったよ。―――だが、大事な娘を男の子の家庭に置いていくわけには……。」
:07/05/14 20:33
:SO903i
:.RBft.uU
#174 [向日葵]
珊瑚「母は賛成してくれています。俺も一切いやらしい気持ちはありません。イトコさんの事もちゃんと預からせて頂きます。」
父さんはウーンと唸る。
そして「しかし」と言う前に珊瑚君が口を開く。
珊瑚「俺は、一度友姫さんに命を助けて頂きました。…………俺に、その恩返しをさせて頂きませんか。……お願いします!!」
私も珊瑚君と一緒に頭を下げる。
友姫「私も皆とここで過ごしたい。お願いします!!」
しばらく返事はなかった。時計の音だけがコチコチと鳴り響く。
:07/05/14 20:39
:SO903i
:.RBft.uU
#175 [向日葵]
―――そして……
父「友姫をしばらくお願いします…。」
顔を恐る恐る上げると母さんは柔らかく笑い、父さんは真剣な顔をして頼んでいた。
私達は顔を見合わせて、ホッとして笑った。
・・・・・・・・・・・
母「ホントはまだ納得してないんじゃないですか?」
友姫達が一旦家に上がってから、居間で夫婦2人がお茶を飲んでいた。
父の前に湯呑をコトッと置き、母は正面に座る。
:07/05/14 20:44
:SO903i
:.RBft.uU
#176 [向日葵]
父「当たり前じゃないか。大事な娘を男の子の家になんか……。」
母「なら何故承諾したんです?」
母はニコニコしながら問う。
本当はその訳を知ってるかの様に。
父はそれが分かっているのかバツが悪そうにお茶をすする。
父「頼みごとなんて滅多にしない友姫が、頼んだからさ。それに……命を助けたなんて、よっぽど彼が好きなんだろう。」
「彼も良さそうな子だ」と付け足して、またお茶をすする。
:07/05/14 20:48
:SO903i
:.RBft.uU
#177 [向日葵]
母「なんだか結婚しちゃいそうですね。」
父「はぁ……そうかもしれんなぁ……。」
どこか寂しげな父に、母はクスクスと笑った。
・・・・・・・・・・・
結婚まで話が進んでいるなんて知るよしもない私達は、私の部屋で喋っていた。
今日はもう遅いので、父が泊まっていきなさいと言ったのだ。
友姫「ありがとう。珊瑚君。」
珊瑚「ん?」
友姫「いつも助けてくれて……。」
ベッドに座り、珊瑚君が自分の布団を敷いている時に私は珊瑚君に微笑む。
:07/05/14 20:56
:SO903i
:.RBft.uU
#178 [向日葵]
珊瑚君はその手を止めて、ベッドに一緒に座る。
珊瑚「友姫が遠くにいくよりマシだ……。」
そう言って私に触れる。
……が。
ビクッ!
私は真貴にやられたことと被り、思わず脅えてしまった。
珊瑚「……っゴメン。手、出さない様にしなきゃな……。」
そう言って手を引っ込めて布団敷きを再開しようとした。
でも私がそれを止めた。
:07/05/14 21:00
:SO903i
:.RBft.uU
#179 [向日葵]
そして引っ張り、私はまた珊瑚君を座らす。
珊瑚「……友姫?」
私はギクシャクしながら珊瑚君の顔を両手で包み、顔を近づけ、唇を重ねた。
珊瑚君はびっくりして私を離した。
友姫「真貴の後だから、……イヤ?」
珊瑚「そうじゃ……ない。……いやそう言われると…嫌だけど……。」
珊瑚君は頭をカリカリとかいてから、私にゆっくり目線を合わす。
珊瑚「嫉妬で狂いそうになるから……。」
:07/05/14 21:06
:SO903i
:.RBft.uU
#180 [向日葵]
私は目を少し見開く。
珊瑚「友姫に、何回も触れたかと思うと狂って、友姫をどっかに閉じ込めたくなる……。」
それは嫉妬と言う名の束縛。そして甘い鎖。
珊瑚「だから、今は……。」
友姫「本当に、珊瑚君が閉じ込めてくれればいいのに……。」
そしたら私は、全て貴方の物だから。
2人だけの秘密の園。
私も狂ってしまったかもしれない。
この人が愛しすぎて……。私も、彼を束縛してしまう。
:07/05/14 21:35
:SO903i
:.RBft.uU
#181 [向日葵]
珊瑚君は私の言葉に驚いたが、真剣な目をして私に優しいキスをしてきた。
でも一瞬の触れるだけのもの。
それでも幸せで胸が張り避けそうになった。
珊瑚君…………
大好き……。
:07/05/14 21:37
:SO903i
:.RBft.uU
#182 [向日葵]
:07/05/14 21:39
:SO903i
:.RBft.uU
#183 [向日葵]
bS **諦めない**
秋帆「引越し?!」
私は頷く。
律「しかも寛和の家に!」
また頷く。
佳苗「1年くらい!」
そしてまた頷く。
お昼。皆でご飯の時、寛和家にお邪魔になることを告げる。
千歳「うっわぁ〜…。ナイト様生殺し?」
暁「いや襲い放題だろ。」
:07/05/14 23:45
:SO903i
:.RBft.uU
#184 [向日葵]
そんな事を言う2人の頭にトリプルアイスが出来たとこで、とりあえず本題を話す。
そこで秋帆が気にしていることを聞いた。
秋帆「ねぇ。弟君はどうするの?」
私と珊瑚君は顔を合わす。
あれ以来、真貴は避けているのか家でも学校でも姿を見せない。
そろそろちゃんと話をしないと……。
友姫「大丈夫。ちゃんと話すから……。」
―――……
同時間。
「真貴ー!サッカーやりに行こうぜー!」
:07/05/14 23:50
:SO903i
:.RBft.uU
#185 [向日葵]
真貴「悪い……。今日はいい。」
クラスメイトは「ちぇー。行こうぜー!!」と言って走って行った。
友姫[も……や…めて……]
友姫姉……ゴメン……。
「何だよ真貴。元気ねぇじゃん。」
友達の燈也(とうや)が話しかけてきた。
真貴「好きな人傷つけた……。」
燈也「あぁ。イトコの姉さん?」
ガタタン!!
真貴はイスから転げ落ちてしまった。
そして顔を真っ赤にして燈也を見る。
:07/05/14 23:56
:SO903i
:.RBft.uU
#186 [向日葵]
真貴「な…っ!おま…っ!わ…っ!」
これは訳すと「なんでお前分かったんだ!」だ。
燈也は面白そうに真貴を見下ろす。
燈也「毎日休み時間やら帰りやらいなくなりゃ誰でもわかるっつーの。」
真貴はグッとなって再びイスに座る。
顔はまだ赤いままだ。
真貴「……ムカつくから無茶苦茶にしたんだ…。そしたら、彼氏が殴ってきた。」
バキィィィ!!!!!
まだ殴られた跡が生々しく残っている。
真貴「もう一発。殴られそうになったら……友姫姉は止めたんだ……。」
:07/05/15 00:04
:SO903i
:43IGRlNU
#187 [向日葵]
俺、あんなヒドイことしたのに……
なんでかばうんだよ……。
どうせなら立ち上がれないくらいボコボコにされた方がマシだ。
あんな中途半端に優しさをくれて
俺の心掻きむしって……
それでも心を取っていって……。
ズルイよ友姫姉。
俺……まだ好きでもいい……?
そんな時だった。
「真貴。」
:07/05/15 00:08
:SO903i
:43IGRlNU
#188 [向日葵]
頭がぼーっとしながらドアを見る。
友姫「真貴。」
真貴「友姫……姉?」
・・・・・・・・・・・・
真貴は「なんでここに?」と言う顔をしていた。
私は真貴を手招きして廊下へ呼び出す。
真貴は少し戸惑って、ゆっくりとこちらへ来た。
真貴「友姫姉……。あの」
友姫「真貴。あのね。話があるの。」
私は真貴の言葉を遮る様に言葉を発した。
:07/05/15 00:12
:SO903i
:43IGRlNU
#189 [向日葵]
友姫「引っ越すことは知ってるわね?私達、珊瑚君の家に1年お邪魔になるの。」
真貴「え?!」
友姫「真貴はどうする?」
真貴は視線をあちこちにやっている。
そりゃそうだろう。
顔を合わせていきなりこんな質問をしているのだから。
でも真貴の答えは意外に早かった。
真貴「…………世話に…なる……。」
友姫「そっか……。」
私は真貴に笑う。
真貴もなんだかホッとしたらしく、緊張で強ばっていた顔が少し緩む。
:07/05/15 00:17
:SO903i
:43IGRlNU
#190 [向日葵]
友姫「じゃあ。それだけだから。」
私はその場から離れようとしたが真貴に呼ばれた。
真貴「友姫姉!」
私は足を止めて振り向く。
友姫「……ん?」
真貴は言う言葉を選んでいるのか、口を開けては閉め開けては閉めを繰り返す。
真貴「いや……いい。」
友姫「そう。じゃあね。」
私は分かっていた。
真貴が謝ろうとしているかと。
でもここまで私が折れたのに、真貴から言わないのはいけないと思うから無視をした。
:07/05/15 00:24
:SO903i
:43IGRlNU
#191 [向日葵]
:07/05/15 00:26
:SO903i
:43IGRlNU
#192 [向日葵]
――家にて――
結女「お姉ちゃん。珊瑚さんの家に行くってホント?」
私は予め用意をしながら結女の話を聞いていた。
実はあと1週間ほどで引っ越すのだ。
家は母さん達が帰って来たらまた使うのでそのまま。
たまに掃除に来ようと思う。
友姫「ホントだけど結女は嫌?」
結女「そうじゃないけど……」
結女『真貴大丈夫なのかなぁ…。』
:07/05/15 10:29
:SO903i
:43IGRlNU
#193 [向日葵]
そんな結女の心配事を余所に、私はあれこれ考えていた。
お世話になるからお手伝いした方がいいだろうし、あ、その前にご挨拶に行かなきゃいけない!
お世話になる印に何か持って行った方がいいよねー。
友姫「結女もそろそろ準備しなさいよ?」
結女「はぁーい。」
とりあえず、渡す物は後で考えよう。
トントントン
階段を下りて、お風呂の用意をしに行く。
シャ――
シャワーの水を浴槽にかけながらスポンジを持って洗う。
まだ肌寒いのでシャワーの水が冷たい。
:07/05/15 10:35
:SO903i
:43IGRlNU
#194 [向日葵]
『うー寒いー……』
シャワーを置くところにシャワーを置いた
…………つもりだった。
ビシャア!!
友姫「きゃあ!」
・・・・・・・・・・・・・・
真貴「ただいまー。おばさんお風呂出来てるー?」
母「あらお帰りなさい。今友姫ちゃんがしてくれているわ。あ、そうだ。真貴君タオルをお風呂場に持って行ってくれる?」
真貴はいいよ。と言って畳んだタオルを母から預かった。
そしてお風呂場へ向かう。
:07/05/15 10:39
:SO903i
:43IGRlNU
#195 [向日葵]
タオル置き場に置いてそこから離れようとしたら
友姫「きゃあ!」
と悲鳴が聞こえた。
真貴「友姫姉?!」
バンッ!!
真貴はどうしたのかとお風呂場のドアを勢いよく開けた。
中ではシャワーの水で濡れた友姫がいた。
・・・・・・・・・・・
ドアがいきなり開いたので私はびっくりした。
友姫「あぁ真貴。お帰り。」
:07/05/15 10:44
:SO903i
:43IGRlNU
#196 [向日葵]
濡れた髪をかきあげて私は真貴を見た。
すると真貴は顔を赤くしてうつ向いている。
友姫「?」
真貴「友姫姉……それはヤバイ……。」
『へ?』
今の友姫は髪は濡れていて、面倒くさくて履き替えなかったスカートは太ももに張り付き、上の薄いTシャツには下着ねキャミがうっすら写っていた。
私はそんなことも知らず「何が?」と言う顔で真貴を見る。
真貴はタオルを私に渡した後、足早に部屋へ行ってしまった。
:07/05/15 10:49
:SO903i
:43IGRlNU
#197 [向日葵]
お礼を言う間もなく、渡されたタオルでガシガシと頭を拭き、お風呂掃除を再開した。
真貴「あ゛―――!!!!友姫姉のアホ!!」
真貴は布団の上でゴロゴロ悶えていた。
あんなことしたのに…っ
なんでそんなに無防備なんだよ!!!!
ガチャ
結女「真貴ご飯」
真貴「も―――やだ―――!!」
開けると同時に真貴が叫んだので結女はビクッ!と後退りした。
:07/05/15 10:54
:SO903i
:43IGRlNU
#198 [向日葵]
:07/05/15 10:55
:SO903i
:43IGRlNU
#199 [向日葵]
:07/05/15 20:14
:SO903i
:43IGRlNU
#200 [向日葵]
結女「びっくりするなー。いきなり叫ばないでよー。」
真貴「なんだよ結女。」
結女「ごーはーん!早く来なよ。」
バタン!
真貴はため息をつきながらベッドから降り、部屋を出た。
すると頭を拭きながら友姫が上がってきた。
友姫「あ、真貴。タオルありがとうね!」
真貴「う、うん。」
そして真貴はそそくさとその隣を通り過ぎた。
:07/05/16 18:47
:SO903i
:ivm/9SRk
#201 [向日葵]
私は頭を拭き続けながら様子がおかしい真貴を振り返り見る。
『まだ気まずいのかなぁ…。』
私はと言えば珊瑚君のおかげですっかり浄化されていた。
やった事は許されないことだけどね。
部屋に入ると机の上で携帯のランプがピカピカ光っていたので見てみると珊瑚君からだった。
<受信メール>
イトコ達来るのか?
<返信>
来るみたい

大勢行っちゃってゴメンネ^^;
:07/05/16 18:52
:SO903i
:ivm/9SRk
#202 [向日葵]
送信した後、私は服を探し始めた。
早くスカートを乾かさなければ明日履いて行く事ができない。
ヴーヴーヴー
パカッ
<受信メール>
わかった。
『返信しなくてもいいかな〜…。』
と思い携帯を閉じて着替える。
そして階段を降りて居間へ向かう。
母「はい友姫ちゃん。ご飯。」
母さんがホカホカのご飯を差し出す。
それを受け取りながら「もう少しすれば暫くこのご飯が食べれなくなるんだ」と思うと、少し切なくなった。
:07/05/16 18:59
:SO903i
:ivm/9SRk
#203 [向日葵]
ご飯を食べ終えて、母さんの洗い物の手伝いをする。
私は洗った物を乾燥機に入れる係。
母「一応仕送りはするつもりだからちゃんと珊瑚君のお母さんに渡してね。」
友姫「ウン。わかってる。」
すると母さんの手の動きが止まる。
友姫「母さ…」
と母さんを見ると目に涙をいっぱい溜めてウルウルしていた。
:07/05/16 19:04
:SO903i
:ivm/9SRk
#204 [向日葵]
友姫「え?!どうしたの!」
母「お母さんのこと忘れないでね…っ!」
んな今生の別れみたいな……(笑)
エプロンで涙を拭くとまた洗い物を再会。
親からしたら、たった一人の子供の私を置いて行くのは辛いのかもしれないなぁ……。
##############
時は早いもので、母さん達が行く日が来た。
今日は日曜。
母さん達の見送りが済んだら、私達は珊瑚君宅へ引越しなのだ。
:07/05/16 19:08
:SO903i
:ivm/9SRk
#205 [向日葵]
珊瑚君もお見送りに来てくれている。
家から空港まではタクシーで行く。
大抵の荷物はもう送ってしまった。
父「じゃあ行って来るな。」
母「たまには連絡してね!!」
また母さんは涙をボロボロと流す。
それを父さんがなだめる。
バタン
タクシーに乗り込んで、中から2人が手を振る。
私も「元気でね」と言って振り返す。
:07/05/16 19:12
:SO903i
:ivm/9SRk
#206 [向日葵]
そして別れが済むと、タクシーは出発してしまった。
タクシーが見えなくなるまで見届ける。
珊瑚君は軽くお辞儀をしていた。
結女「お姉ちゃん。そろそろ用意しよっか。」
友姫「そうね……。」
:07/05/16 19:15
:SO903i
:ivm/9SRk
#207 [
]
:07/05/16 21:40
:N902i
:☆☆☆
#208 [向日葵]
:07/05/16 21:49
:SO903i
:ivm/9SRk
#209 [
]
無理しないでさいね


体に気をつけてください(^^ゞぃつでもいいんで更新してください

笑

:07/05/16 21:53
:N902i
:☆☆☆
#210 [向日葵]
:07/05/16 22:15
:SO903i
:ivm/9SRk
#211 [向日葵]
あっという間の別れになんとなくとまどいながらも、私達は家に戻った。
珊瑚「荷物の方はどうだ?」
友姫「家具とかは引越し屋さんに頼んだから後は自分達の手で持てるだけの量だよ。」
その時、先に言ってる真貴と目があった。
真貴[友姫姉が好きだよ……。]
そういえば告白されてたんだっけ……。
それすら忘れそうになっていた。
私はそれを考えると気まずくなり、押し黙ってしまった。
:07/05/17 00:15
:SO903i
:CeLsVQJc
#212 [向日葵]
その様子に気付いた珊瑚君はふぅと息をついた。
珊瑚「友姫。」
友姫「何…え?!ちょ、止め、キャハハハハハ!!!!」
いきなり珊瑚君が私の脇腹をくすぐってきた。
私は我慢出来ず大声で笑う。
友姫「イヤァハハハハハ!!!!止めアハハハハ!!」
その様子を見て真貴が寄って来た。
真貴「お前何やってんだよ!止めろよ!!」
珊瑚「別にいいだろ。これくらい。」
:07/05/17 00:20
:SO903i
:CeLsVQJc
#213 [向日葵]
こそばし終わった私は息をゼーハー言わせていた。
な……なんでこんなことを……
結女「だ、大丈夫?お姉ちゃん。」
友姫「大丈夫ー…。大丈夫ー……。」
顔を上げると2人はまだ言い争っていた。
真貴もなんだかいつもの真貴に戻った様な気がする。
私はホッとして微笑んだ。結女もそんな私を見て微笑む。
やっぱり、困った時に助けをくれるのは珊瑚君しかいないんだなぁ……。
:07/05/17 00:24
:SO903i
:CeLsVQJc
#214 [向日葵]
・・・・・・・・・・・
部屋で用意が終わり、皆が家を出た。
私は鍵を閉め、少し家を見つめてから珊瑚君宅へ足を運んだ。
珊瑚「……寂しい?」
私は首を振る。
でも寂しくないと言えば嘘になる。
いつでも会えるんだからと思うのだが……
例えば、仲良い友達がクラス代えで別々のクラスになってしまった様な……
そんな気分。
結女「また、お掃除しに来るんでしょ?」
友姫「ウン。じゃないと埃まみれになっちゃうからね。」
:07/05/17 00:29
:SO903i
:CeLsVQJc
#215 [向日葵]
そして私達は、珊瑚家に到着。
これからお世話になる証として、門前で一度3人で礼。
そしていざ!お宅へ!!って1回行った事あるけどね……。
前の様に、おばさんが出てきて快く受け入れてくれた。
珊瑚母「いらっしゃい。これから少しの間だけどよろしくね!」
3人「よろしくお願いします!!」
ここで90゚直角お辞儀。
すると……
:07/05/17 00:34
:SO903i
:CeLsVQJc
#216 [向日葵]
汰樹「おねーちゃーん!」
友姫「汰樹君!」
プリッとした笑顔で汰樹君が来たのでハグ!をしてご挨拶。
ゴツンッ!
真貴「いって…何すんだよ!」
頭を派手にグーで殴られた真貴は珊瑚に抗議の目を向ける。
珊瑚「子供相手に妬くな…。しかも俺の弟だぞ。」
真貴「人の事言える立場かよ…。」
頭をさすりながら呟く真貴。残念ながら2人の会話は友姫達には聞こえていなかった。
:07/05/17 00:40
:SO903i
:CeLsVQJc
#217 [向日葵]
**************
すいません…
激しく眠いんで寝ます……
ホント亀ですいません……


感想よければください


:07/05/17 00:41
:SO903i
:CeLsVQJc
#218 [向日葵]
:07/05/17 00:48
:SO903i
:CeLsVQJc
#219 [向日葵]
汰樹「お姉ちゃん、やっぱりお兄ちゃんのおよめさんになるのー?」
友姫「…へ?」
カアァァァ
顔が赤くなる。
確かにこの年で、しかも前珊瑚君が私を「大事な人」と称している為単純に考えたらそう言う風にとってもおかしくはないだろう。
しかし横から真貴がやって来て汰樹君の頭を撫でながら
真貴「違うよー。お世話になるだけだからー。」
と言った。
汰樹君はふぅーん。と答えて私をまた見る。
:07/05/17 09:38
:SO903i
:CeLsVQJc
#220 [向日葵]
汰樹「じゃあお兄ちゃんのおよめさんになって!!」
真貴「駄目―――っ!!!!」
珊瑚「お前が言うな。汰樹、お姉ちゃんは忙しいから後でな。」
汰樹君はもう一回ギューッと抱きしめてまたね!と言って私から離れた。
階段を上がっていくつかの部屋があった。
ドアが開けられていて見慣れた部屋が見えた。
珊瑚君の部屋だ。
珊瑚「さてと。部屋割りを決めたいんだが、どうする?」
:07/05/17 09:48
:SO903i
:CeLsVQJc
#221 [向日葵]
結女「どうするって…。」
真貴「何が?」
珊瑚「男女で分かれるか、友姫と俺。んで双子で分かれ」
真貴「男女!」
言い終える前に真貴が決めた。
私はどっちでも良かったが、珊瑚君と同じ部屋はきっと口から心臓が飛び出す思いが毎日続くだろう。
珊瑚「友姫達はそれでいいか?」
結女「いいです!」
友姫「私も。」
:07/05/17 09:52
:SO903i
:CeLsVQJc
#222 [向日葵]
と言う訳で……
真貴は珊瑚君の部屋に。
私達はその隣の部屋にお世話になることになった。
結女は「ワーイ!」とはしゃぎながら部屋を見渡したり窓を開けてみたりしたが、私は珊瑚君の部屋側の壁を見つめて、心配をしていた。
『あの2人……大丈夫なのかなぁ…。』
・・・・・隣の部屋にて
珊瑚「まぁ適当に使ってもいいが、汚したら承知しないぞ。」
真貴「女みてぇなこと言うなよ……。」
:07/05/17 09:56
:SO903i
:CeLsVQJc
#223 [向日葵]
荷物をそこらに置きながら真貴は呟く。
珊瑚はバタバタするだろうと言うことを考えて窓を全開した。
爽やかな風が入ってくる。
真貴「なぁ…。アンタ……。」
珊瑚「珊瑚でいい。」
真貴「さ…、珊瑚。お前いつから友姫姉が好きなんだ?」
珊瑚はしばらく考えてから「去年の冬」と答えた。
真貴は珊瑚を睨みながら話を続ける。
真貴「俺は、お前が現れるずっと前から友姫姉が好きなんだ。だからいい気になんなよっ!」
珊瑚は真貴が何を言いたいのかさっぱり分からなかった。
首を捻る珊瑚に対して、真貴はメラメラと対抗心の炎を燃やしていた。
:07/05/17 10:03
:SO903i
:CeLsVQJc
#224 [向日葵]
珊瑚「なんなんだ……。」
真貴「前の事は絶対やっちゃいけないことだし、あれで俺は株が落ちたと思う。」
「でも」と真貴は続ける。珊瑚はそれを黙って見ていた。
真貴「絶対諦めない!いつかお前から友姫姉を奪う!!」
宣戦布告。と言わんばかりに珊瑚に眼光を向ける。
まともにそれを受けながらも、珊瑚は感情がない冷たい目で真貴を見返す。
珊瑚「やってみろよ。」
珊瑚は壁にもたれながら腕組みをした。
珊瑚「そんな事無理だって証明してやるから。」
:07/05/17 10:08
:SO903i
:CeLsVQJc
#225 [向日葵]
真貴は珊瑚から目をそらさない。
むしろ挑戦するオーラが漂っている。
真貴「望むとこだ。」
珊瑚「まぁ精々頑張れや。」
ニヤッと笑う珊瑚と同じ様に真貴も笑う。
真貴「後悔してもしんねぇーからな。」
「しねぇーよ」と答えて珊瑚は部屋を出ていき、階段を降りた。
友姫「おばさん。部屋大体片付けが終わりました。」
下に行くと友姫が居間にいた。
:07/05/17 10:12
:SO903i
:CeLsVQJc
#226 [向日葵]
珊瑚母「ご苦労様!友姫ちゃん、おばさんじゃなくてお母さんって呼んでいいのよ!」
友姫「え?でも。」
珊瑚母「だって将来の娘なんですものー!」
珊瑚『またその話か……。』
友姫は絶対呼ばないだろう。それほどの未来の事なんて想像してないだろうから。
俺は……結構考えてたり……するんだがな……。
友姫「……じゃ、じゃあお母さん。」
:07/05/17 10:16
:SO903i
:CeLsVQJc
#227 [向日葵]
:07/05/17 10:16
:SO903i
:CeLsVQJc
#228 [向日葵]
珊瑚は耳を疑った…。
え……今なんて……
珊瑚母「きゃー!嬉しい!!…あら珊瑚いたの?」
友姫「あ、珊瑚君。どうしたの?なんか嬉しそうだね。」
知らず知らずに珊瑚は微笑んでいた。
分かってる。
友姫のことだから
深い意味なんて考えていないだろうし
ただそう呼んだ方がいいと思ったから呼んだんだろう。
:07/05/17 22:01
:SO903i
:CeLsVQJc
#229 [向日葵]
でも
それでもなんだか
意思が通じあった気がして……
友姫も俺と同じ事を考えてくれてる気がして……
それがすごく嬉しくて
珊瑚「何でもない……。」
友姫を
ずっと離したくないと
更に思わせたんだ。
・・・・・・・・・・・・
結女「どーゆー心境?」
珊瑚の部屋に結女がやって来た。
:07/05/17 22:11
:SO903i
:CeLsVQJc
#230 [向日葵]
荷物整理をしながら真貴は結女と喋る。
真貴「どーもこーもねぇよ。ただ勝ちたいだけだ。」
結女「……。」
真貴「まぁ。そんな事、結女にはわからないよな。」
と鼻で笑い、荷物整理を続けた。
しかし手を進めながら異変に気づく。
結女が何も言い返してこない。
ただドアのヘリに持たれて目の前を見つめている。
真貴「……?オイゆ」
結女「いるよ。好きな人。」
:07/05/17 22:15
:SO903i
:CeLsVQJc
#231 [向日葵]
真貴「え……。」
結女は笑っているものの、悲しい雰囲気が漂っていた。
結女「私は……先生が好き。坂本先生が……好きなの。」
坂本先生と言えば、学校で人気の若い先生だ。
とは言え……まさか教師…っ!
真貴「は?!お前バカか!!冗談もほどほどに…」
ピクッ
結女「冗談?」
結女の顔が一気に怒りに満ちる。
普段おっとりしてる結女が中々見せない表情だ。
:07/05/17 22:20
:SO903i
:CeLsVQJc
#232 [向日葵]
結女「自分はそうやって取られて怒ってたくせに!同じ様な事言わないでよ!!」
その言葉を聞いて、半信半疑だった真貴は結女が本気だと言うことに気づいた。
真貴「ゴメン…。でも教師なんて絶対無理だろ!!」
結女「無理だから諦めろ?……そんなの真貴だって同じじゃない!!」
真貴はハッとする。
気付きたくなかった。
だってあの友姫姉があんな幸せそうに笑うのを初めて見た。
:07/05/17 22:25
:SO903i
:CeLsVQJc
#233 [向日葵]
無理だって、ホントはわかってる……
でも
真貴「可能性が例え1%でも!俺は諦めない!!」
結女「ホラ見なさいよ。アタシだっておんなじよ。」
真貴「う……ゴメン……。」
友姫「真貴ー結女ー!降りてきなさーい!!」
その声に結女は「は〜い」と返事し、部屋を出かける。
結女「アタシはお姉ちゃんが好きだから、真貴を応援しない。……でも健闘なら祈るから。」
:07/05/17 22:29
:SO903i
:CeLsVQJc
#234 [向日葵]
それだけを言って階段を降りた。
部屋に残された真貴は自分の言葉を思い返していた。
[1%]……。
なんて虚しい数字。
でも…それでも…
簡単に諦めたり……出来ないから。
真貴は階段を降りて、居間へと向かった。
するとテーブルの上にホールのケーキが置いてあった。
珊瑚の母が用意したらしい。
:07/05/17 22:33
:SO903i
:CeLsVQJc
#235 [向日葵]
友姫は入り口で立ち止まっている真貴を見つけると早くおいでよと笑顔で手招きしてくれた。
その笑顔を見て真貴は思う。
真貴『絶対…見てろよ!!』
:07/05/17 22:34
:SO903i
:CeLsVQJc
#236 [向日葵]
:07/05/17 22:35
:SO903i
:CeLsVQJc
#237 [向日葵]
:07/05/17 22:36
:SO903i
:CeLsVQJc
#238 [向日葵]
**bT 衝撃**
ヴーン ヴーン
『あ、携帯のバイブ…起きなきゃ……。』
夢の世界から現実へ引き戻された私は暗闇から光を入れる為に目を開く。
『……あれ?まだ夢?』
だってこんな部屋知らない。結女は相変わらず寝ている。
『模様替えでもしたっけ……。』
見慣れない部屋の見慣れないドアを開ける。
カチャ
カチャ
:07/05/18 01:00
:SO903i
:vKbedVXw
#239 [向日葵]
すると隣のドアも開いた。
珊瑚「うす。フッ。まだ寝足りない顔だな。」
友姫「さっ……!!!!」
そうだ思い出した!!
ここは珊瑚君宅!
昨日からお世話になってるんだった!!
自分の身なりを考えたら一気に恥ずかしくなって、髪の毛をザカザカと整えた。
友姫「お、おはよう!!」
珊瑚「朝ごはん、出来てるだろうから食いに行くぞ。」
友姫「う、うん…っ!」
:07/05/18 01:04
:SO903i
:vKbedVXw
#240 [向日葵]
お互いがパジャマだなんて何だか不思議な気分。
修学旅行の時はあくまでもジャージとトレーナーの組み合わせであったからパジャマではないのだ。
下へ降りると甘いいい香りがした。
珊瑚母「おはよう友姫ちゃん!」
友姫「あ、おはようございます!」
お母さんは何か焼いているようだった。
この香りからして大体はわかる。
珊瑚母「はぁい。ホットケーキ!朝から大丈夫かしら?」
:07/05/18 01:08
:SO903i
:vKbedVXw
#241 [向日葵]
目の前に置かれたのは、キレイに焼けたホットケーキ2枚とメープルシロップ。それに紅茶。
私はどっちかと言うと朝は和食なんだが、ホットケーキのいい香りがナイフとフォークを握らせる。
友姫「いただきます!」
一口、口に入れればフワフワの食感とメープルシロップの甘い香りが拡がって、幸せな気分にさせる。
珊瑚「友姫バターいらないのか?」
と言いながら珊瑚君はバターとメープルでホットケーキを食べる。
:07/05/18 01:13
:SO903i
:vKbedVXw
#242 [向日葵]
友姫「んー…。それで食べた事はないけど……挑戦してみる!」
と言い二口目。
これまたなんとも言えない美味しさが口に広がる。
優雅な朝ごはんを終えて私達はまた部屋に戻る。
5月にも入り、大分暖かくなったのでそろそろブレザーはいらないかもしれない。
カチャ
結女「あ、お姉ちゃん。おはよー。」
部屋に入ると結女は既に起きていた。
:07/05/18 01:17
:SO903i
:vKbedVXw
#243 [向日葵]
友姫「おはよう。下でお母さんがご飯用意してくれてるからよばれてきなさい。」
結女「ねぇ…。お姉ちゃん……。」
結女は神妙な面持ちで私に話しかけてきた。
友姫「ん?何?」
結女「……。んーん。何でもない!食べてくるね♪」
友姫「え?ウン……。」
バタン
『どうしたんだろう……。』
:07/05/18 01:21
:SO903i
:vKbedVXw
#244 [向日葵]
何か相談でもあったかな?でもそれならまた何か言ってくるだろう。
そう思い、私は制服に着替え今日の準備をした。
コンコン
友姫「?ハイ。」
珊瑚「今日の英語の訳、やったか?」
私は「あー…」っと言ってルーズリーフの紙をパラパラと見る。
友姫「やっ……てるけど、わかんないトコ飛ばしてる…。」
珊瑚「じゃあ学校で見せ合いしよ。俺もわかんないとこあるから。」
:07/05/18 01:27
:SO903i
:vKbedVXw
#245 [向日葵]
友姫「ウン!」
笑い合った後、珊瑚君はドアを閉めた。
これからこんな日々を送ると思うと…なんだか夢の様だった。
・・・・・・・・・・・・
珊瑚は顔を洗おうと下に降りようとすると、丁度結女が上がって来ていた。
しかし、その顔は少し青ざめた様にも見えた。
珊瑚「おい。…どうした?」
珊瑚の声に結女はハッとした。
:07/05/18 01:31
:SO903i
:vKbedVXw
#246 [向日葵]
:07/05/18 01:32
:SO903i
:vKbedVXw
#247 [向日葵]
結女「ぁ……いえ、何でもないです!低血圧なだけなんで!!」
そう言って足早に珊瑚の隣を通り過ぎて2階のトイレに入ってしまった。
様子のおかしさに少々気になったが、相談なら友姫が乗るだろうと思い、対して気にはしなかった。
・・・・・・・・・・・
ジャー…
結女はトイレの水を流していた。
青い顔は青さを増し、目にはうっすらと涙が浮かんでいた。
:07/05/18 12:47
:SO903i
:vKbedVXw
#248 [向日葵]
――――……
秋帆「あ、友ー姫ー!」
皆で登校中、秋帆とその彼氏、恵都君が一緒にこちらへ向かっていた。
友姫「おはよう。」
秋帆「おはよう!えーっとぉ……結女ちゃん?もおはよう!」
結女はトロンとした目で一礼をする。
明らかに調子が悪そうなのだ。
友姫「結女?」
結女「ごめんなさいお姉ちゃん。……今日学校休みます。」
「え?」と答える前に結女は回れ右をして来た道を小走りで引き返していった。
:07/05/18 12:52
:SO903i
:vKbedVXw
#249 [向日葵]
結女は滅多に体調を崩さない。
そんな結女があれだけひどい顔色をしてるのだから、よっぽどなのかもしれない。
秋帆「結女ちゃん…。どうしたの?」
友姫「わかんない…。」
珊瑚「そういえば、朝様子がおかしかったぞ。」
そんな…。なんで私に言ってくれなかったんだろう……。
私は珊瑚君達に先に行くように言って、結女の後を追い掛けた。
ガチャ…
珊瑚君宅には誰もいない。
:07/05/18 12:56
:SO903i
:vKbedVXw
#250 [向日葵]
それもそのハズ。
お母さんは仕事。
汰樹君はついこの間小学校に上がってはしゃぎながら学校へ行ったからだ。
私はとりあえず部屋に行く。
上へ上がると、私達の部屋のドアが開きっぱなしになっていた。
友姫「結女…?」
ベッドに顔を伏せていた結女はビクッとして私をゆっくり見る。
私の姿を認めた瞬間。
結女は泣き出した。
:07/05/18 13:04
:SO903i
:vKbedVXw
#251 [向日葵]
結女「おねえちゃぁぁんっっ!!ひっ、どー…しよー!!」
と言いながら私に抱きついてきた。
何がどうしようなのかわからない私は結女の頭を撫でながらゆっくり静かに尋ねた。
友姫「どーしたの…?」
結女「おな…なっ、あ……ちゃ……」
『おななあちゃ?』
暗号かと思うぐらい訳が分からないその言葉は、すこし落ち着いた結女が次の言葉を発して明らかになった。
:07/05/18 13:08
:SO903i
:vKbedVXw
#252 [向日葵]
結女「お腹…の中……に…、赤ちゃ…いるかもっ……。」
友姫「えぇっ?!?!」
泣いていた結女は吐き気を催し、トイレに駆け込んでいった。
『結女に…赤ちゃん……?!』
―――……
とりあえず私が取り乱してはいけないと思い、冷静になって結女を楽な格好に着替えさせた。
友姫「話、聞かせて?誰の子供かもしれないか。」
結女はさっきより少しマシな顔色になって、ちょこんと座り私の隣に座った。
:07/05/18 13:13
:SO903i
:vKbedVXw
#253 [向日葵]
結女「私…物理の林先生が……好きなの。」
物理の林……。
あぁあの若い。確か前秋帆がカッコイイと騒いでいた人だ。
結女の話はこうだった。
―――……
入学して直ぐに林先生に一目惚れした結女は、何かと先生と接すれる様にしたらしい。
そして2人の秘密の場所が、友姫達の秘密の場所でもあったあの場所だと言う。
そして(友姫は知らないが)珊瑚と会ったあの日、二人は愛し合ってしまったらしい。
:07/05/18 13:19
:SO903i
:vKbedVXw
#254 [向日葵]
そして、何も考えず毎日を過ごしていたら予定日である女の子の日が来ても女の子にはならないのだ。
予定日なんてズレたり遅れたりすることなんて珍しくはないから、さほど気にはしなかった……。
…………が。しばらくすると吐き気すら伴う様になった。
こんな事知られたら自分は嫌われるとずっとひたすら隠していたらしい。
しかし、日々のつわりかもしれない吐き気に、とうとう今日ダウンしてしまったのだ。
――――……。
:07/05/18 13:23
:SO903i
:vKbedVXw
#255 [向日葵]
話を一段落聞いた私は、つわりがどれくらいで来るとか、赤ちゃんはどれくらいでお腹に命を宿すかなんて全然わからなかったから簡単に「違う」とは言えなかった。
こんな時、何してあげたらいいかすら分からなかった。
とりあえず、今はどちらかを知らなければいけない。
友姫「結女、検査薬買いに行こう?」
そう言った途端、結女はまた青ざめた。
結女「い…、嫌…。こわいよ……。」
:07/05/18 13:27
:SO903i
:vKbedVXw
#256 [向日葵]
友姫「怖がってたって仕方ないでしょ?!早く知って、もしもがあるなら体大事にしなきゃいけないんだから!!」
結女「…………うん…。」
青ざめた結女を支えながら、私も着替えて薬局へ行った。
・・・・・・・・・・・・
佳苗「今日友姫ちゃんお休み?」
珊瑚「あぁ。イトコの女の方が調子悪いみたいだ。」
学校では、友姫が必死になっていることも知らず、通常通り授業が行われていた。
:07/05/18 13:32
:SO903i
:vKbedVXw
#257 [向日葵]
:07/05/18 13:33
:SO903i
:vKbedVXw
#258 [向日葵]
やっぱり時間あるので書きます


**************
律「あとで連絡でもしてみようか。」
秋帆「そうだねー。」
授業の始まるチャイムが鳴り、皆は席に着いた。
―――……
検査薬を買った私達はまた家に帰って試してみることにした。
怖いからここに居てと頼まれたので、私はトイレのすぐ近くで座っていた。
:07/05/18 14:10
:SO903i
:vKbedVXw
#259 [向日葵]
もうすぐ5分が経過。
確か結果が出るのに3〜5分かかるって書いてあった様なー……なかった様なー……。もしかしたら5〜8分だったかもしれない。なんだか読んだんだけど頭にはしっかり入っていなかった。
っていうか冷静になっているつもりだが内心心臓バクバクなのだ。
もし… もしもがあれば……私はまず何をすればいいだろうと思っていた。
そんな時
ジャーという音が中から聞こえてきた。
ハッとしてドアの方を見ると結女が出てきた。
:07/05/18 14:15
:SO903i
:vKbedVXw
#260 [向日葵]
友姫「結女……っ?」
結女「…………だった。」
最初が何て言ってるか分からない。
結女は涙を再び流していた。
え…っ そんな……まさかっ!!!
友姫「結女?!もう一回はっきり言って!!どうだったの?!」
結女は涙を拭くものの、すぐに顔をフニャッと歪めて泣き始めた。
結女「……ぃ、……陰性だったよーっ…。」
:07/05/18 14:18
:SO903i
:vKbedVXw
#261 [向日葵]
陰性。
と言うことは
友姫「大丈夫だったんだね?!良かったー!!」
私達は抱き合って喜んだ。
15歳に赤ちゃんを宿すと言うのはあまりに過酷だと思った。
だけど違う。
あれ……?なら何故吐いていた?
やっぱり不安になる。
私は念のため、産婦人科ではなく内科に行こうと言った。
産婦人科に行こうと言ったらまた結女が不安がると思ったからだ。
:07/05/18 14:22
:SO903i
:vKbedVXw
#262 [向日葵]
―――……
「東雲さーん。お入りくださーい。」
看護婦さんに呼ばれて診察室へ。
「今日はどうなさいました?」
友姫「吐き気がこの所しているらしくて……。」
女医さんは聴診器を結女の胸などに当てた。
私はドキドキしながらそれを見届ける。
「……んー。最近何か悩んでましたか?」
結女「あ、……あの、生理が遅れてて…に、妊娠したか……と。」
:07/05/18 14:26
:SO903i
:vKbedVXw
#263 [向日葵]
「フフ。大丈夫。只の軽〜い胃かいようだから!」
と言って何かをカルテに書き込む女医さん。
友姫「い、胃かいよう……ですか?」
「えぇ。そう。女の子って言うのはデリケートでね。悩んだり疲れが出たりしたら生理が遅れちゃったりするものなの!私は内科専門だからそっちの話は産婦人科に行った方がいいかと思うんだけど……。」
念のために行くか聞かれたが、結女はいいと断った。
そして薬を貰うため、待合室で待っていることにした。
:07/05/18 14:31
:SO903i
:vKbedVXw
#264 [向日葵]
結女「ちょっと、トイレ行ってくるね。」
友姫「ウン。分かった。」
トイレに行く結女を見て、私は一応産婦人科にも行って欲しかったと思った。
でも結女がいいと言うのだから、今はそれに従っておく。
それに、大丈夫と分かって結女は段々元気になってきた。
それなら、ホントに胃かいようだったのかもしれない。
しばらくして、結女がなんだか嬉しそうに帰ってきた。
友姫「どうしたの?」
結女「……きたっ!!」
:07/05/18 14:34
:SO903i
:vKbedVXw
#265 [向日葵]
きた……
来た…北……ってボケてる場合じゃなくて。
友姫「何が?」
結女「生理来たー!!!!」
と大声で言った為、周りがびっくりしていたが、私達はお構いなく「ぃやったー!!!」っと抱き合った。
看護婦さんに「静かに(怒)」と怒られたが、私達は2人で喜びを噛み締めていた。
友姫「次からは気をつけさいよ!」
結女「お姉ちゃん…。ありがとう……。」
:07/05/18 14:40
:SO903i
:vKbedVXw
#266 [向日葵]
また泣き出す結女に私は「泣かないの」と言って頭を撫でた。
薬を貰ってから私達は手を繋いで仲良く帰った。
帰るともうお昼なので、台所を借りて焼き飯を作った。食べてから、2人で部屋で昼寝をした。
――……
――ン…
……ポ――ン。
……ん?
何の音?
目を瞑ったまま半分寝てる頭を働かす。
しばらく耳をすませていたが、何も聞こえない。
:07/05/18 14:44
:SO903i
:vKbedVXw
#267 [向日葵]
『気のせいか……』
再び夢の国へ旅立とうとすると
ピンポ―――ン
チャイムの音だ。
私は起きて、少し早足で玄関へ向かう。
友姫「はーい。どちら…。」
「こんにちわ。東雲結女っていますか?」
そこに立っていたのは、さっきまで悩ませていた原因の林先生だった。
友姫「結女なら…上で寝てますけど……。」
:07/05/18 14:48
:SO903i
:vKbedVXw
#268 [向日葵]
するとタイミングよく結女が上から降りて来た。
林「結女。」
結女「…?――っ!林先生!!」
結女は嬉しそうに林先生に駆け寄る。
どうやら林先生は結女を心配して来たらしい。
その前に先生……。
貴方の学校の生徒がここにも1人いるんですがご存知ですか……?
結女達は楽しそうに話しているので、お邪魔かと私は階段を上りだした。
結女「それでねっ」
林「結女。聞いてくれないか?」
:07/05/18 14:52
:SO903i
:vKbedVXw
#269 [向日葵]
いきなりシリアスな雰囲気が漂う。
私はいけない事だけど聞耳を立てて玄関からは見えない所に隠れた。
結女「……何?」
林「…………ゴメン。俺、結婚するんだ…。」
――――ドクン
結女の心臓の音が聞こえた気がした。
結女「え…。……冗談」
林「冗談じゃないよ。いたんだ。婚約者。」
私は知らずの内に階段を降りて林先生の前にいた。
友姫「どう言うこと…?」
:07/05/18 14:56
:SO903i
:vKbedVXw
#270 [向日葵]
結女を後ろにして私は問うた。
林先生は悲しそうにうつ向いて「すまない…。」と呟いた。
悲しそうな顔なんかしないで…。
だって結女は……結女は……誰に何も言えず、さっきまで悩んでいて
それも、先生の子かもしれなかったのに……
なら結女は、なんの為に…悩んで……。
友姫「じゃあ…っ、結女はなんなんですか?……遊び?」
林「……違うよ」
ふつふつと怒りが沸き上がる。
:07/05/18 15:00
:SO903i
:vKbedVXw
#271 [向日葵]
なら何?
婚約者がいたくせに……結女と愛し合って…。
友姫「結女をなんだと思ってるんですかぁっ!!!!」
私は先生の胸ぐらを両手で掴んでガクガク揺らした。
友姫「結女は……純粋に貴方が好きで……きっと……」
貴方との子供なら喜んでいただろう。
例え15歳と言う年齢が邪魔をしていても、それは嬉しそうに……。
林先生は言葉に詰まり、握りしめた私の手を優しく取ると、後ろを向いた。
:07/05/18 15:04
:SO903i
:vKbedVXw
#272 [向日葵]
結女「先生…?」
そんな先生を結女は静かで穏やかな声で呼び止めた。
先生は振り向き2人は見つめ合う。
結女「私の事……好きでしたか?」
林「……。あぁ。……大好きだった。」
下を向いていた私は顔を上げた。
なぜなら答える先生の声が震えていたからだ。
でも予想に反して先生は泣いてはいなかった。
しかし耐えていた。
:07/05/18 15:08
:SO903i
:vKbedVXw
#273 [向日葵]
そんな先生を結女は暖かく優しい眼差しで微笑みながら見つめる。
結女「……ありがとう。幸せになってね…。」
私はその時分かった。
先生も結女もホントに好き合っていたんだ。
でも世の中の理不尽な何かが2人を邪魔して、結ばれない様に仕向けてしまったのだ。
そんな2人が切なくて、私は座りこんで涙を流した。
何故か結女は泣かないで、私を慰める。
私は、2人の涙を受け取ったのかもしれない。
:07/05/18 15:12
:SO903i
:vKbedVXw
#274 [向日葵]
結ばれるばかりじゃない現実を受け止めきれない私は、静かに震えながら泣いた。
結女はその張本人なのに、黙って私の背中を擦る。
その手は暖かくて、優しくて、私は余計に結女が結ばれるこてなく終わってしまったことがひどく悲しくなった。
―――……
しばらくすると、珊瑚君達が帰ってきた。
私は部屋にいて、抜け殻の様にボーッとしていた。
結女は下でテレビを見ている。
:07/05/18 15:16
:SO903i
:vKbedVXw
#275 [向日葵]
:07/05/18 15:17
:SO903i
:vKbedVXw
#276 [向日葵]
まるで壁と会話するみたいに私は壁を見つめていた。
壁の向こう側が見える様な遠い目をして。
するとノックする音が聞こえた。
珊瑚「友姫。入るぞ。」
私は返事をする元気すらなかった。
珊瑚君は私の返事をしばらく待ったが無いので勝手に入ってきた。
そして床に座り、私の様子をじっと見る。
私は未だ壁を見たままだ。
珊瑚「友姫…?」
:07/05/20 03:10
:SO903i
:woH/s1W.
#277 [向日葵]
友姫「……。わからない。」
私はかすれた声で聞こえるか聞こえないかぐらいの音量で呟いた。
珊瑚君の耳はなんとか音を聞き取ったらしい。
「何が?」と聞いてきた。
いくら理不尽の壁があっても、気持ちだけではどうにもならないの?
友姫「好きなだけじゃ…。駄目なのかな……?」
珊瑚「……友姫?」
だって、あんなに幸せそうで……あんな辛そうにして……。
:07/05/20 03:14
:SO903i
:woH/s1W.
#278 [向日葵]
それを
好きと言う気持ちでは
何も解決することなんて出来なかったんだろうか……
珊瑚「友姫…。何があったんだ……?」
ここでようやく珊瑚君の顔を見た。
でも、また流れだしてしまいそうな涙を必死に抑えた。
友姫「他に……方法なかったのかなぁ……っ」
それでも抑えることなんて出来なかった。
私……なんでこんなに悲しいんだろう……。
:07/05/20 03:19
:SO903i
:woH/s1W.
#279 [ゅぅ]
:07/05/20 03:22
:N702iD
:☆☆☆
#280 [向日葵]
その理由はこの先もわからなかった。
どうにかしてあげたいとジダンダを踏みたくなる衝動に追いやられる。
ただ無償に悲しくて
好き合っていて結ばれない苦しい現状が
私はたまらなく
悲しかった。結女が大人びたあの笑顔が胸を苦しくさせた。
友姫「なんで……っいけないんだろう…っ!」
手で顔を覆い私は泣いた。珊瑚君は何も言わず私を包みこむ。
私はしばらく泣き続けた。
:07/05/20 03:26
:SO903i
:woH/s1W.
#281 [向日葵]
ゆうさん

ありがとうございました

*************
一方下ではソファに座りながら真貴と結女はドラマの再放送を見ていた。
ドラマの佳境らしく、ヒロインに主役が何か台詞を言っていた。
「僕達はきっと離れない。」
「何故…そう言えるの……?」
「それは……僕らが運命だからさ!!」
主役はヒロインを抱きしめ、画面は次のシーンに入っていた。
:07/05/20 03:31
:SO903i
:woH/s1W.
#282 [向日葵]
結女「運命……。」
真貴「んあ?」
ポテチを食べながら見ていた真貴は、バリボリ音を立てながら結女を見た。
結女「真貴…。先生結婚するんだって……。」
真貴「え……。」
次のポテチを取ろうとした真貴の手が止まった。
結女は依然としてクッションを抱きかかえたままドラマを見ていた。
真貴「じゃあどう……っ」
結女「別れたよ。今日…。」
ドラマはエンディングロールになっていた。
:07/05/20 03:35
:SO903i
:woH/s1W.
#283 [向日葵]
少し切ない雰囲気の曲が流れている。
結女「先生が結婚を選んだ…ってことは。……運命じゃなかったんだね……。」
クッションを抱える手に力が入る。
下唇を噛み締めて結女は震えていた。
結女「ホントに……大好きだったよ……。でも運命の相手じゃないなら…し・方なっ」
最後までは言えず泣き顔を見られたくなくてクッションで隠す。
体は小刻みに震え、泣いていることを象徴していた。
:07/05/20 03:40
:SO903i
:woH/s1W.
#284 [向日葵]
目を閉じて泣けば泣くほど、短いながらも沢山の思い出があった。
それが浮かんでは消えていく。
愛しい日々。
二度と戻らない。
でも貴方が幸せであるなら……
貴方が笑ってくれているなら……
もうそれでいいから……。
涙と一緒に貴方への想いも流していくから。
だから……どうか……
幸せになって下さい。
:07/05/20 03:43
:SO903i
:woH/s1W.
#285 [向日葵]
泣いている結女の頭を真貴は撫でた。
寄り添い、優しく撫でた。
結女は頭の感触を認識しながらもクッションに涙を染み込ますことしか今は出来なかった。
――――――――
「林先生結婚するんだってー!」
そんな噂がたったのは数日後だった。
人気があったせいか広まりは早くて、1〜3年まで一気だった。
私は結女が大丈夫か心配になった。
:07/05/20 03:47
:SO903i
:woH/s1W.
#286 [向日葵]
<用具室>
窓からの爽やかな風が心地よい。
もうすぐ夏だと告げる匂いがした気がする。
結女は頬杖を突きながら遠くで広がる景色を眺めていた。
ふと下を見ると、渡り廊下に先生がいた。
女子が先生におめでとうと言ってるらしい。
先生は嬉しそうにありがとうと言っていた。
女子が離れたら目が合いそうだと思い、再び景色に目を移す。
:07/05/20 03:52
:SO903i
:woH/s1W.
#287 [向日葵]
林「ゆ…。東雲。」
結女は少し目を見開いてバッと下を見た。
渡り廊下の窓から先生が顔を出している。
先生は何か言いたそうだったが音になることはなかった。
出てくるのは謝罪の山だろうと悟った結女はニコッと笑った。
結女「先生――!!おめでとう!!……バイバイ!!」
それだけ言って窓を閉めて窓からは見えない角度の位置に座った。
:07/05/20 03:56
:SO903i
:woH/s1W.
#288 [向日葵]
ポロポロ涙が出る。
もう「結女」とは呼んでもらえない。
そう思うのが嫌で、辛かった。
結女は涙をグイッと拭き、前を見据えて立ち上がった。
そして用具室を出て、もうこれでここへ来るのは最後て誓い、歩いていった。
ねぇ先生。
貴重な時間を……
ありがとう。
:07/05/20 03:59
:SO903i
:woH/s1W.
#289 [向日葵]
**bU 贈り物**
気温は上がり、最早初夏ではないだろうかと世間は言う。
制服も半袖は今年最後となった。
佳苗「はいはぁーい!!注もーく☆」
右手を高くあげ、私達が佳苗ちゃんに注目するよう声をあげる。
秋帆「何?佳苗ちゃん。」
佳苗「暁ちゃんと言ってたんだけど…みんなでお祭り行かない?!」
一同「お祭り?」
こんな中途半端な時期にお祭りなんかあるんだ。
:07/05/20 04:06
:SO903i
:woH/s1W.
#290 [向日葵]
小さい頃はよく連れられて行ったもんだ。
金魚すくいに夢中になって手で掴もうとしたら父さんに怒られたことがある。
けど近頃は行ってないし、お祭り情報なんか耳にすらしたことない。
律「それって◎◎市の河川敷である花火大会?あすこ毎年早いよねー。」
暁「なんかこう目一杯はしゃぎたい気分だからさぁっ!!花火見て「たーまごー」」
律「「たまやー」ね。」
暁「って叫びたい!!」
:07/05/20 04:12
:SO903i
:woH/s1W.
#291 [向日葵]
:07/05/20 04:14
:SO903i
:woH/s1W.
#292 [向日葵]
花火なんて久しく見てない。
あまりあのドーンて言う音が得意じゃなかった。
今はどうかわからない。
秋帆「いいねー!私行きたい!!友姫達も行こうよ!!」
律「直どうする?」
千歳「俺行きたいよ。律の浴衣姿見たいし♪」
そんな千歳君の言葉を無視して律達は行くと言った。
となると私達も行かざるを得ないだろう。
多分オマケで真貴達も来ると思う。
:07/05/20 21:12
:SO903i
:woH/s1W.
#293 [向日葵]
それ以前に浴衣はあったっけ…?
荷物から探さなきゃいけない。実家にもまだいくつか家具が置いてあるからまた探しに行こう。
秋帆「お祭りいつあるの?」
佳苗「えっとー…。今週の土日!」
……早急に探しに行こう。
友姫「珊瑚君は大丈夫?バイトー……。」
珊瑚「時間ずらすから大丈夫だ。」
友姫「珊瑚君も浴衣?」
ちょっと期待した。
絶対色気がある!!と想像して。
:07/05/20 21:27
:SO903i
:woH/s1W.
#294 [向日葵]
珊瑚「……それ以前に浴衣あるかが謎だな。」
やっぱりどこの家庭でも滅多に着ない物は記憶が薄い。
でも今の答えはあったら着るってことだよね?!
それなら楽しみ!
佳苗「じゃあ詳しいことはまた後日にしようか。」
・・・・・・・・・・・・・・
ゴソゴソ ガタン ガサガサ
友姫「んー…ないなぁー…。」
家に帰ってから早速探すも、持って来た荷物にやはりそれしきものはなかった。
:07/05/20 21:36
:SO903i
:woH/s1W.
#295 [向日葵]
結女「ただいまー!わっ!!お姉ちゃんどーしたの?」
部屋に帰ってくるなり散らかっている部屋に結女はびっくりしていた。
友姫「お帰りー。結女、浴衣持ってる?」
結女「浴衣?なんで?」
私は結女にお祭りの事を話すと目を輝かして行くと返事をした。
しかし……
結女「アタシ浴衣小さい頃にしか着た記憶無いやぁ…。」
と残念そうに言った。
:07/05/20 21:41
:SO903i
:woH/s1W.
#296 [
]
ぁげ

:07/05/20 22:10
:N902i
:☆☆☆
#297 [向日葵]
:07/05/20 23:46
:SO903i
:woH/s1W.
#298 []
P向日葵さんPいつも楽しみに読んでますイ
更新楽しみにしてます頑張って下さい
:07/05/21 00:46
:W41CA
:ZD/Q.ykc
#299 [向日葵]
[]さん

ありがとうございます


頑張ります


*************
友姫「仕方ないなぁ…。一回実家帰ってみるかぁ!」
結女「ウン!アタシも行く!!」
真貴「どこ行くって?」
真貴がひょこっと顔を出した。
また私がお祭りの説明をすると真貴も目を輝かした。
:07/05/21 01:37
:SO903i
:p6jyTPI.
#300 [向日葵]
真貴「俺も見たい!(友姫姉の浴衣姿)」
友姫「そうだね。みんなで見ようね(花火)」
言葉の裏を唯一知る結女は笑い合う二人を交互にみやり、やれやれと肩をすくめた。
珊瑚「楽しそうなトコ失礼。友姫。ちょっといいか。母さんが呼んでる。」
友姫「あ、ハイ。」
手招きする珊瑚君と一緒に私はお母さんの所まで連れて行かれた。
:07/05/21 01:41
:SO903i
:p6jyTPI.
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