新☆きらきら
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#877 [向日葵]
友姫「ホントに心配かけてごめんなさい。」
私はペコリと頭を下げた。
暁「まぁいいじゃない!なぁ珊瑚。今日の夜花火しねぇ?」
珊瑚「いいけど友姫はどうする?」
友姫「やりたいっ。」
千歳「じゃあ今から買いに行くか!」
っとここで私と珊瑚君はストップをかけた。
……そう。今日は……。
友姫「先約があるの。終わったら連絡するから。」
律「そう。わかった。」
:07/07/05 10:02
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:UpYnC7f.
#878 [向日葵]
そして皆が行ってしまった後、近くの喫茶店へと向かった。
カランカラン
「珊瑚。」
声がした方を向くと、珊瑚君のお父さんが奥の方の席で座っていた。
私達はそこへ向かって席に着いた。
珊瑚父「この度は……ホントに申し訳ありませんでした。」
友姫「いいえ。もう元気になりましたから…。」
そしてまたしばらく口を閉ざす。こちらからはあまり話さないでおこうと思っている。
:07/07/05 10:06
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#879 [向日葵]
お父さんの考えを聞いてみたいから……。
珊瑚君は喋りたくないとでも言う様に足と腕を組んで下を向いていた。
そしてまたお父さんが口を開く。
珊瑚父「こんな事をして許してもらえないし、勝手だとは思いますが……。……珊瑚を養子に迎えるのを諦めてはいません。貴方は……お嬢さんは、どうお考えになりますか?」
「諦めてはいません」とお父さんが言った時、珊瑚君がお父さんを睨んだけど、テコでも喋りたくないのかまた視線を下に戻した。
:07/07/05 10:10
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#880 [向日葵]
私は考えながら答えを述べる。
友姫「お父さんの仰っている事はよく分かります。けれど……お父さんは会社の為だけに珊瑚君を利用したいだけで…………。そこには、珊瑚君が息子として大事だと言う意図が見えないんです。」
お父さんは落雷を受けた様に顔を歪ませた。
しかし私は続ける。
友姫「先日、初めてお会いした時のお父さんは久しぶりの息子を懐かしんで、ちゃんとお父さんの顔をしていました。それならば……珊瑚君もまた、考えたと思います。」
:07/07/05 10:14
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#881 [向日葵]
珊瑚君の視線が横から向けられているのが分かる。
まるで「俺は絶対にそんな事を考えない。」とでも言う様に。
だから私は急いで付け加えた。
友姫「そんな事を考えていたら、今度は私が泣いて止めると思いますけど……。」
それからは視線が来なくなった。
珊瑚父「それでも……珊瑚達の幸せを思うなら……」
友姫「失礼ですけど。」
私は遮る様に言った。
:07/07/05 10:18
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#882 [向日葵]
友姫「幸せをと願うならば……珊瑚君達を置いて行かれる時、その幸せを思わなかったのですか……?」
お父さんは目を見開いた。
珊瑚父「あれは確かに……私の勝手でした……。」
友姫「それならば尚更、珊瑚君は貴方に渡す事はなりません。幸せは、本人が決めることですから……。」
私は珊瑚君に目を向けた。同時に珊瑚君も私に目を向ける。
友姫「元の関係と言うのは難しいと思います。けど、近い関係なら修復は出来ると思うんです。」
:07/07/05 10:22
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#883 [向日葵]
そこでまたお父さんに目を向ける。
友姫「珊瑚君だって、完全にお父さんを嫌ってはいないと思うんです。……だって、元々は大好きな大好きなお父さんですもの。」
私は言葉を優しくした。
お父さんの目は珊瑚君に向けられる。
友姫「会社関係無しなら……分かり合うのもいいと思われます。お父さんも、それを望んでいるんではないですか?」
珊瑚君は黙ってお父さんを睨む。
後は2人の問題だから、私は黙って2人を見つめた。
:07/07/05 10:26
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#884 [向日葵]
硬く閉ざしていた珊瑚君の口がゆっくりと開かれていった。
珊瑚「帰ってくることは許さない。母さんが嫌がるから。それだけは駄目だ。」
珊瑚父「あぁ……。それはしない。今の家族があるから。」
珊瑚「なら俺と仲良くする必要もないだろ。」
珊瑚父「……。子供は作らない事に決めていた。子供は……お前達だけと思ったから。」
珊瑚「意味が分からん。俺は修復するなんてしない。」
:07/07/05 10:30
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#885 [向日葵]
そしてまた口を閉ざしてしまった。
珊瑚父「……そうだな。虫が良すぎる…。もう、無理なんだな……。」
お父さんはガタッと席を立った。
珊瑚父「会ってくれて、ありがとう。もう絶対姿を見せないから。」
そう言って立ち去ろうとした。
珊瑚君の横を通り過ぎる時、珊瑚君がまた口を開いた。
珊瑚「全くの他人でなら、時々会ってもいい。」
お父さんの足がピタッと止まる。
珊瑚「俺とアンタは家族と言う形ではもうつながっていないんだから。」
:07/07/05 10:34
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#886 [向日葵]
振り向いたお父さんの目が輝いていて、また、出口に顔を向ける。
珊瑚父「あぁ……っ。ありがとう……。」
そしてお父さんは、喫茶店を後にした。
私達はしばらく何も話さなかった。
珊瑚君はいつの間にか私の手を握り締めていた。
きっと、最後の言葉を口にする時に、勇気がいったんだと思う。
珊瑚「憎しみが大半を占めていたけど…。」
珊瑚君が静かに言った。
珊瑚「ホントは嬉しかった部分もあったんだ……。」
:07/07/05 10:38
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