【CARTAIN CALL】美しい村の醜い男
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#56 [オッズ]
必死で臭いから鼻を守りつつ、辺りを見回す。
僕達がいるのは小さな広場みたいなところで、まわりには民家が建っている。
変わったデザインの洋風な家々。
一見、特におかしな点はなかった。
「……変わったデザインの家だね」
僕はジェラルドに向かってそう言った。
:07/06/16 15:19
:N700i
:☆☆☆
#57 [ふぅ]
:07/06/16 17:09
:SH903iTV
:xkPU0VwQ
#58 [オッズ]
:07/06/16 22:21
:N700i
:☆☆☆
#59 [オッズ]
ジェラルドは僕を哀れむような目で見た。
暴力をふられるくらい、嫌な気分になった。
「お前ってマジで馬鹿だな。びっくりするぜ。
俺はデザインのことを聞きたいわけじゃない」
僕は首をひねった。
ジェラルドに馬鹿なんて言われる筋合いはない。
だけど、デザイン以外なにも思い浮かばない。
馬鹿と言われても仕方ないのかも……。
:07/06/16 22:27
:N700i
:☆☆☆
#60 [オッズ]
「見てみろよ」
ジェラルドは一軒の家を指した。
僕は家をしっかりと観察するが、やっぱりダメだ。
デザインのことしか考えられない。
「全然人の気配がない。
庭なんて荒れ放題だし。
まわりの家も全部そうだ。
それに……ドアの近くの壁のところにある染みは血みたいだ」
:07/06/16 22:31
:N700i
:☆☆☆
#61 [オッズ]
僕は息を呑んだ。
ジェラルドの言っていることはもっともだ。
人が長年住んでいないかのように、家々は不気味な静寂に包まれている。
壁の赤黒い染みも血のように見えるし。
なんの血であったとしても恐ろしい。
「あのババァは俺たちに何をやったんだ?
ここはどこなんだ?
夢じゃないんだよな?」
ジェラルドは呟いた。
:07/06/16 22:36
:N700i
:☆☆☆
#62 [オッズ]
僕は何も答えることができなかった。
僕だって何もわかない。
やっぱりジャクリーンの頼みなんて聞こうとするべきじゃなかったんだ。
そもそも頼みがなんであるかもわからない。
僕がうなだれていると、ジェラルドが背後にある茂みを見つめた。
「……誰だ」
:07/06/16 22:40
:N700i
:☆☆☆
#63 [オッズ]
僕は慌ててジェラルドが見つめている方を睨んだ。
すると茂みがごそごそと動き、人影が見えた。
僕は腰が抜けるんじゃないかというほど驚いた。
ジェラルドは鋭い目付きで人影を眺めている。
「……あ、あの」
透き通った女の人の声。
茂みから出てきた人影は、今まで見たこともないような美しい女の子だった。
:07/06/18 22:25
:N700i
:☆☆☆
#64 [オッズ]
僕とジェラルドは一気に肩の力が抜けた。
綺麗な子だな……。
女の子は僕らよりも少し年上くらいに見えた。
肌は皮膚の中にラメが入っているんじゃないかと疑うほど、キラキラと白く輝いている。
すらっと背が高く、浮かんでいるのかと錯覚してしまいそうになるくらい、美のこなし方が優雅だ。
そして、何より驚いたのが髪。
頭の天辺は藍色で、毛先にいくほど水色っぽい色になっていく。
僕はうっとりと見惚れた。
:07/06/18 22:34
:N700i
:☆☆☆
#65 [オッズ]
ジェラルドも、僕には絶対に見せそうもない気取った笑みを浮かべている。
町の女の子なら、いちころだったろう。
しかし、藍色の髪の女の子はそれどころではないようだ。
何かに怯えた顔をしている。
「ここわ危ないわ!
速くしないとミロが……死刑執行人が来ちゃう!」
女の子は切羽詰まったような口調でそう言い、茂みの中に飛び込んでいった。
「ついてきて!」
茂みの奥から女の子の声が聞こえてくる。
:07/06/18 22:39
:N700i
:☆☆☆
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