【CARTAIN CALL】美しい村の醜い男
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#71 [オッズ]
「守るためよ。
ミロに……殺されないように……」
キキの声はひどく擦れていた。
僕はキキの声の調子から、それが真実であって深刻な問題であると理解できたが、いきなり『殺される』と言われてもピンとこなかった。
ジェラルドも訝しげに首を傾げている。
「殺されるのよ……。
さっきの家の人々はみんな殺されたか、仲間にされてしまった。
臭いのは死体の匂いだと思う……」
:07/06/19 22:36
:N700i
:☆☆☆
#72 [ふぅ]
:07/06/20 06:26
:SH903iTV
:mxquRokw
#73 [オッズ]
ふぅさん
いつもいつも
あげ
てくださって
本当にありがとおございます
すごく嬉しいです(´;ω;`)
:07/06/20 17:54
:N700i
:☆☆☆
#74 [オッズ]
それを聞いただけで吐きそうになった。
「それ、どういうこと?」
やっとの思いで僕はそう言った。
まさか、あの気分の悪くなる匂いが死体のものだなんて……。
そんなのありえるのか?
でも、キキが嘘をついているようには見えない。
僕は家の壁に血のようなものが付着していたのを思い出した。
「詳しく話せ」
:07/06/20 17:59
:N700i
:☆☆☆
#75 [オッズ]
ジェラルドの口調はわずかではあるが、弱々しくなっていた。
キキも吐きそうな顔をしている。
「話すわ……。
ある日、突然この町の外れにミロっていう男が引っ越してきたの」
ミロ……。
そいつがどんなやつなのかさっぱりわからないのに、僕は思わず身震いをした。
「それで?」
:07/06/20 18:02
:N700i
:☆☆☆
#76 [オッズ]
ジェラルドが先を促す。
キキは続きを話しだした。
「ミロは変わった男だったわ。
いつも何かに怯えているみたいだったし。
町の人たちはみんな優しい人たちばっかりだから……ミロと仲良くしようとしたの。
最初はなかなかうまくいかなかった。
だけど、あるとき彼はパーティを開くと言ってきたのよ」
「パーティ?」
キキはうなずいた。
:07/06/20 18:06
:N700i
:☆☆☆
#77 [オッズ]
「そう、町の人を全員招待したの。
みんな喜んだわ。
多くの人が嬉しそうにパーティに向かった。
でも……」
キキはそこで啜り泣いた。
僕もジェラルドも口を挟まずに、キキが泣き止み、続きを話しだすのを待った。
キキは震えながら、辛そうに声を出す。
「みんな……」
:07/06/20 18:10
:N700i
:☆☆☆
#78 [オッズ]
「殺されたの?!」
僕は我慢できずにそう聞いた。
ジェラルドが責めるような視線で僕を見つめる。
キキは寂しげに、口元を歪めた。
「殺されてない。
だけど、みんなミロに切り刻まれたわ……」
キキの目から大粒の涙が零れた。
:07/06/20 19:07
:N700i
:☆☆☆
#79 [オッズ]
切り刻まれた……?
なのに殺されてない?
まったく矛盾してるじゃないか。
キキは涙を拭いて、肩をすくめた。
「ミロは不思議な力を持ってるの。
彼の包丁で体を切り裂かれても死ぬことはない。
彼の針で切り裂かれた体を縫い合わされたら、今まで通り動くことができる」
:07/06/20 19:34
:N700i
:☆☆☆
#80 [オッズ]
僕もジェラルドも唖然とした。
そもそもジャクリーンに奇妙な薬を飲まされてから、変なことばかりだ。
ここは本当にどこなんだろう……。
夢であってほしい。
だけど、苦心するキキの顔はあまりにもリアルだ。
ジャクリーンは僕らに何をさせたかったんだ?
ジャクリーンの頼みごと……。
:07/06/20 19:42
:N700i
:☆☆☆
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