【CARTAIN CALL】美しい村の醜い男
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#52 [オッズ]
ジャクリーンは目を見開いた。
「馬鹿なことを言うんじゃない!
いいから速くお飲み!」
僕は首を横に振った。
涙が頬を濡らしている。
ジャクリーンは観念したようにため息を吐いた。
「何を勘違いしているのかわからないが、ジェラルドなら生きている。
いいからさっさとしてくれないかい?」
生きている……?
僕はジェラルドを見なおした。
:07/06/15 22:44
:N700i
:☆☆☆
#53 [オッズ]
確かに胸の辺りが上下に動いている。
僕はようやく液体を飲む決心をした。
なぜならジャクリーンが先程の銃をちらつかせはじめたからだ。
試験管の蓋を開ける。
僕は息を止めた。
そして中身のものを一気に飲み干す。
ひどい吐き気を感じたが、すぐに何が何だかわからなくなり、僕はジェラルドの隣に倒れた―――。
:07/06/15 22:48
:N700i
:☆☆☆
#54 [オッズ]
―――――――――…
腹に痛みを感じて僕は目覚めた。
てっきり薬のせいで痛みを感じるのかと思ったが、ジェラルドが僕の腹を蹴り飛ばしたからだった。
「……ん?」
僕は目を擦りながら起き上がる。
頭がボーッとしていて気分が悪い。
ジェラルドが僕の頭を思いっきり殴った。
「痛っ!」
:07/06/16 11:17
:N700i
:☆☆☆
#55 [オッズ]
「いつまでもボーッとしてんじゃねぇ!
まわりを見てみろ。それにこの臭いはなんだ?」
ジェラルドは忌々しそうに顔をしかめた。
彼の言うとおり、変な臭いがあたりに充満していた。
頭がちゃんと働くようになるにつれ、臭いはどんどん強烈になっていく。
僕も顔をしかめ、急いで鼻を摘んだ。
なんともいえない濃厚な生臭さ……。
この臭いを嗅ぎ続けたら、気がおかしくなりそうだ。
:07/06/16 11:22
:N700i
:☆☆☆
#56 [オッズ]
必死で臭いから鼻を守りつつ、辺りを見回す。
僕達がいるのは小さな広場みたいなところで、まわりには民家が建っている。
変わったデザインの洋風な家々。
一見、特におかしな点はなかった。
「……変わったデザインの家だね」
僕はジェラルドに向かってそう言った。
:07/06/16 15:19
:N700i
:☆☆☆
#57 [ふぅ]
:07/06/16 17:09
:SH903iTV
:xkPU0VwQ
#58 [オッズ]
:07/06/16 22:21
:N700i
:☆☆☆
#59 [オッズ]
ジェラルドは僕を哀れむような目で見た。
暴力をふられるくらい、嫌な気分になった。
「お前ってマジで馬鹿だな。びっくりするぜ。
俺はデザインのことを聞きたいわけじゃない」
僕は首をひねった。
ジェラルドに馬鹿なんて言われる筋合いはない。
だけど、デザイン以外なにも思い浮かばない。
馬鹿と言われても仕方ないのかも……。
:07/06/16 22:27
:N700i
:☆☆☆
#60 [オッズ]
「見てみろよ」
ジェラルドは一軒の家を指した。
僕は家をしっかりと観察するが、やっぱりダメだ。
デザインのことしか考えられない。
「全然人の気配がない。
庭なんて荒れ放題だし。
まわりの家も全部そうだ。
それに……ドアの近くの壁のところにある染みは血みたいだ」
:07/06/16 22:31
:N700i
:☆☆☆
#61 [オッズ]
僕は息を呑んだ。
ジェラルドの言っていることはもっともだ。
人が長年住んでいないかのように、家々は不気味な静寂に包まれている。
壁の赤黒い染みも血のように見えるし。
なんの血であったとしても恐ろしい。
「あのババァは俺たちに何をやったんだ?
ここはどこなんだ?
夢じゃないんだよな?」
ジェラルドは呟いた。
:07/06/16 22:36
:N700i
:☆☆☆
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