黒蝶・蜜乙女
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#135 [向日葵]
なんだか寝ぼけているみたい……。
目半開きだし…。
蜜「帰りますよ。しゃんとして下さい!」
セツナ「んー……。」
そう言うと私に手を回してきて抱き寄せた。
蜜「ちょ、セツナ!」
セツナ「寒いからちょっと温めさせてくれ…。」
蜜「だから先に帰ったら良かったんですよ…。」
まったく。なんでよりによってこんなトコで寝てられるのか…。
:07/07/11 18:51
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#136 [向日葵]
セツナは力を少し入れた。
セツナ「お前は俺の気持ちが分からんか。だから馬鹿なんだ。」
プチッ
もうすでに「馬鹿」が口癖になってしまってる。
あんまり嬉しくないな。
蜜「馬鹿だから分かりませんよっ。」
セツナ「お前と少しでも一緒にいたいからに決まってるだろう。」
そこで私は反論出来なくなった。
さらりとそんなクサイことよく言えるよ。
:07/07/11 18:55
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#137 [向日葵]
蜜「それなら…っもう少しマシなトコにいて下さいよ。」
セツナ「一目散にここに来た癖に。」
耳元でククッとセツナが笑う。それがなんだか心地いい。
あーハイハイ。私が負けで結構です。
……だから
蜜「こんな寒いトコ、早く去りましょう。私も寒くなります!」
セツナ「ならあっためてやるよ。」
蜜「え……?」
セツナは私の耳元に唇を近付けた。
:07/07/11 18:59
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#138 [向日葵]
セツナ「好きだ。」
吐息と魅惑の声が私の耳を突き抜ける。
一気に体温上昇。熱をぶり返しそう。
セツナは体を離してその効果を見てみる。
見なくても分かるだろうに……。
私の体を支える力が一気に無くなった。
蜜「み、耳…っ、耳元で……囁かないで下さいよっ……!!」
セツナ「クククク…。でも体は温まっただろ?ならいいだろ。」
「それに」とセツナは続けた。
セツナ「お前はからかうと可愛いからな。」
:07/07/11 19:14
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#139 [向日葵]
―――!!!
頼むからもう止めて……。
蜜「体……温まったんですから帰りますよ……っ!」
セツナ「クスクス。ハイハイ。じゃあ、空中散歩は如何かな?花嫁殿。」
蜜「寒いのに余計寒くしてどうするんですかっ。」
セツナの背中辺りが微かに光を放つ。
セツナ「心配ない。また、温めればいいだけの話だ。」
そしてその魔法にまんまとかかるのがこの私。
……なんか不公平な気がする。
:07/07/11 19:29
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#140 [向日葵]
セツナに抱きかかえられ、私は宙へと舞っていく。
あ。
蜜「セツナ降ろして!靴履き替えてない!!」
セツナ「気にするな。俺が明日向かえに来てやる。」
えー。
すっかり夜になった街並みは、光が点々としていた。
蜜「綺麗……。」
セツナ「嬉しいか。」
蜜「すごく。」
:07/07/11 19:34
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#141 [向日葵]
セツナ「ならこれは俺からのバレンタインデーだ。」
蜜「はい?!バレンタインデーは普通女の子からであって」
セツナ「男から送っちゃ駄目だなんて決まりはないだろ?」
う……。それを言われると苦しい。
蜜「セツナは……。何かいりますか?」
とりあえず聞いてみる。
……セツナの答えなんか目に見えてたけど。
セツナ「お前がいるならそれでいい。」
:07/07/11 19:38
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#142 [向日葵]
ホンットこの人は……甘いセリフをここ数日で16年分聞いた気分だ。
蜜「せめて何か送らせてください。私には飛んでこんな景色見せてあげれること出来ないんですから。どうぞなんでも。」
“なんでも”と言ったのを後で後悔してしまった。
セツナはニヤッと笑った。
セツナ「なんでも?」
蜜「はぁ、まぁ、出来る限りで……。」
セツナ「少し時間あるか?」
蜜「ありますけど?」
:07/07/11 19:43
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#143 [向日葵]
セツナはしっかりと私を抱きかかえて山へ入って行くと、あの教えてくれた場所に来た。
太めの枝に座ると、セツナが抱き上げて私を自分の方に向かせた。
セツナ「なんでも……だな?」
蜜「はぁ。」
セツナ「出来る限り。」
蜜「何ですか。」
まるで嘘偽りがないか確認している様に私が言った言葉を繰り返す。
セツナ「では蜜から……“愛のくちづけ”をしろ。」
:07/07/11 19:48
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#144 [向日葵]
……。
私、そろそろ耳掃除しなきゃいけないかしら。今なんて?
私から?“愛のくちづけ”?あんな恥ずかしいことをまたしろと……?
蜜「ぅえぇぇぇぇぇっっ?!?!」
叫びがこだまする。
風で木樹が揺らめいた。
蜜「貴方あのこっ恥ずかしい事をもう一度しろとおっしゃいますかぁぁぁぁ!!!!」
セツナ「なんでもと言ったのはお前だろ。」
:07/07/11 20:19
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