「好き」と言いたい。
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#600 [あんみつ]
 

言わないままじゃ、終われない。

だったら、賭けてみようと思ったんだ。


「俺は、ねこちゃんの事が好きだ」


・・・「好き」と言ったら、その先に「終わり」じゃない何かがあるって、信じたかった。

.

⏰:07/12/31 22:04 📱:D904i 🆔:iTVZMdxU


#601 [かず]
今読んだ


洋平わかなり複雑な気持ちで「好き」って言うたんやろなぁ


応援したりたいケド健二とねこもくっついてほしいしなぁ



これからも楽しみにしてるんでよろしくです

⏰:08/01/01 21:58 📱:D703i 🆔:ktLkzclY


#602 [あんみつ]
かずさん
ありがと
てか、楽しみにしてくれてんのに遅くてごめんね
洋平君編が終わったら奈津美と佐古さんのも書きたいから、ねこ目線に戻るのだいぶ先になりそうだし

今から更新します

⏰:08/01/06 14:14 📱:D904i 🆔:oazS//9U


#603 [あんみつ]
――――――――


ねこちゃんに、「好き」と言った。

俺はねこちゃんの言葉を遮って、返事を聞くのを先延ばしにした。


終わらせたくなかった。

必死だったんだ。

.

⏰:08/01/06 14:18 📱:D904i 🆔:oazS//9U


#604 [あんみつ]
 

「好き」と言ったことに、後悔はない。

けど、一方的すぎる俺の告白のせいで、ねこちゃんが余計に悩んでやしないか不安だった。

だから、ねこちゃんが俺のことを真剣に考えるって、好きになりたいって言ってきてくれた時、本当に嬉しかったんだ。

.

⏰:08/01/06 14:20 📱:D904i 🆔:oazS//9U


#605 [あんみつ]
――――――――


7月31日、夏休み1日目。

俺は部屋で、昨日のことを思い出していた。


『私・・・洋平君のこと、好きになりたいの。だから・・・もっと洋平君のこと、知りたいの』

『それは、前向きに考えてくれる・・・って事??』

俺の言葉に、ねこちゃんはうなずいてくれた。

.

⏰:08/01/06 22:26 📱:D904i 🆔:oazS//9U


#606 [あんみつ]
 

本当に、本当に嬉しかった。

「好き」と言ったら、終わりじゃなかった。

大丈夫。

まだ、頑張れる。

これからだ。


ピーピピーピー♪

携帯が鳴った。

ベットに寝転んでいた俺は、その体勢のまま机の上の携帯に手を伸ばしたが、取れなかったので仕方なく起き上がる。

⏰:08/01/06 22:28 📱:D904i 🆔:oazS//9U


#607 [あんみつ]
 
――――――――
7/31 19:08
From 竹本健二
Sub 無題

明日暇??
話あるんだけど。
――――――――

(・・・やっと来たか)

メールを見て、俺は思った。

.

⏰:08/01/06 22:29 📱:D904i 🆔:oazS//9U


#608 [あんみつ]
 

ここんとこずっと、健二はおかしかった。

話をしてても上の空で、1人で何か考え事をすることが多くなった。

けど、健二が俺に対してそうするように、俺も健二が自分から話すまで、何も言わないことにした。

まぁ原因は、佐古さん。

それか・・・ねこちゃんだろうと思う。

.

⏰:08/01/06 22:31 📱:D904i 🆔:oazS//9U


#609 [あんみつ]
 

昨日、健二と佐古さんが一緒にいるのを見た。

佐古さんは相変わらず嬉しそうで、健二は前ほど迷惑がってなさそうに見えた。

健二も、まんざらではないんじゃないか。

佐古さんの頑張りは、報われてきてるんじゃないか。

そんな気がする。

・・・けどきっと、健二の話したいことは、それだけじゃない。

ねこちゃんのことも、何かあるはずだ。

.

⏰:08/01/06 22:32 📱:D904i 🆔:oazS//9U


#610 [あんみつ]
 
俺がねこちゃんに告白した頃から、ねこちゃんはうちのクラスに来なくなった。

初めのうちは、俺を避けてるのかと思って、だいぶへこんだ。

けど、違った。

ねこちゃんは、俺があいさつをすると普通に返してくれる。

ただ1つ、俺と健二が一緒にいる時を除いては。

健二とすれ違う時、ねこちゃんはうつむくようにして歩く。

・・・ねこちゃんが避けてるのは、健二だ。

.

⏰:08/01/06 22:34 📱:D904i 🆔:oazS//9U


#611 [あんみつ]
 

ねこちゃんが健二と、うまくいってほしいわけじゃない。

けど、お互いに目も合わせない2人を見て、俺は目を覆いたくなった。

矛盾している。

うまくいってほしくない。

けど、仲が悪くなってほしくもない。

俺は、お人好しなのかもしれない。

ねこちゃんと健二の仲が悪くなったら、俺の恋にとっては、その方がいいはずなのに。

⏰:08/01/06 22:36 📱:D904i 🆔:oazS//9U


#612 [あんみつ]
 
俺は喜ぶどころか、悲しくなってくる。

それはきっと、2人にとってお互いが、大切な存在なのが分かってるから。

1年ちょっと見てきて、「好き」とか以前に2人には固い絆みたいなのがあるって。

だから・・・こんな風に終わってほしくない。

なくならないものがあるって、信じたいんだ。

.

⏰:08/01/06 22:37 📱:D904i 🆔:oazS//9U


#613 [あんみつ]
 

カチカチッ

――――――――
7/31 19:15
To 竹本健二
Sub Re:

いいよ、暇。
てか俺も話したいことあるし。
うちにでも来る??
――――――――

メールを返した後、今度は枕元に携帯を置いて、俺は再びベッドに寝転んだ。

(・・・話したいことが、ある)

⏰:08/01/06 22:39 📱:D904i 🆔:oazS//9U


#614 [あんみつ]
 
ピーピピーピー♪

やけに返ってくるの早いな、と思いつつ携帯を開く。

――――――――
7/31 19:16
From 根宮奈子
Sub Re:Re2:Re2:Re2:

うち、ねこ飼ってるよー!!
洋平君の家は??
――――――――

健二からかと思ったメールは、ねこちゃんからだった。

.

⏰:08/01/06 22:41 📱:D904i 🆔:oazS//9U


#615 [あんみつ]
 

ねこちゃんとは、昨日からたわいもないメールのやり取りが続いている。

それだけでも俺は、ねこちゃんのことを知るのが楽しくて、俺のことを知ってもらえるのが嬉しかった。

距離が縮まっていく気がして、嬉しかった。

.

⏰:08/01/06 22:42 📱:D904i 🆔:oazS//9U


#616 [あんみつ]
 

ピーピピーピー♪

返事を打とうとした時、また携帯が鳴った。

――――――――
7/31 19:18
From 竹本健二
Sub Re:Re:

そうする。
何時頃行けばいい??
――――――――

今度こそ、健二からだった。

俺は、ねこちゃんにメールを打つのを途中で止めて、健二とねこちゃんから来たメールを見比べた。

⏰:08/01/06 22:43 📱:D904i 🆔:oazS//9U


#617 [あんみつ]
 
頭に浮かぶのは、楽しそうに話す2人の姿。

俺は、頭を左右に振った。

(・・・何でこうなんだ、俺は)

「・・・はぁー」

俺は、携帯を置いて目を閉じた。


俺も、話したいことがある。

話さなくちゃいけないことがある。

.

⏰:08/01/06 22:44 📱:D904i 🆔:oazS//9U


#618 [あんみつ]
 
今日は以上にします
よかったら読んでみてください
感想板
bbs1.ryne.jp/r.php/novel/2685/

⏰:08/01/06 22:47 📱:D904i 🆔:oazS//9U


#619 [あんみつ]
――――――――


俺が健二に、ねこちゃんのことが好きだと言ったら、健二は勇んで協力しようとしただろう。

ねこちゃんの気も知らずに。

そうなったら、気持ちの言えないねこちゃんは、つらいだろう。

だから俺は、言わなかった。

けど、ねこちゃんに「好き」と言った今。

もう、言ってもいいんじゃないか??

.

⏰:08/01/07 13:39 📱:D904i 🆔:G8vxcjfk


#620 [あんみつ]
 

ピンポーン

チャイムが鳴って、俺は玄関に向かう。

「おっす」

ドアを開けると、健二がいた。

ついて来た俺の家の犬が、健二の足に飛び付く。

⏰:08/01/07 13:41 📱:D904i 🆔:G8vxcjfk


#621 [あんみつ]
 
「お、ユンタ。俺のこと覚えてんのか??」

嬉しそうにしっぽを振るユンタ。

健二はしゃがんで、ふさふさの毛を撫で回す。

「ま、入れよ」

俺の言葉に健二は、ユンタを抱えて立ち上がった。

.

⏰:08/01/07 13:42 📱:D904i 🆔:G8vxcjfk


#622 [あんみつ]
 

ジュースの缶を2本持って、階段を上がる。

部屋のドアを開けると、先に上がらせた健二がユンタとじゃれていた。

「お前も犬だな」

言いながら俺は缶を開けて、1口飲む。

「うるせー」

仰向けになっていた健二は、笑いながら自分の上のユンタをどかして起き上がった。

そして、同じようにジュースを飲む。

⏰:08/01/07 13:44 📱:D904i 🆔:G8vxcjfk


#623 [あんみつ]
 
懲りずにじゃれつくユンタを、健二は片手で相手をする。

「・・・あのさー」

健二が口を開いた。

俺は、缶を机に置く。

「俺、佐古と付き合うわ」


いきなりだった。

好きかもとか、好きになるかもとか、そんな言葉を予想していた俺は、すぐに言葉が出なかった。

.

⏰:08/01/07 13:46 📱:D904i 🆔:G8vxcjfk


#624 [あんみつ]
 

沈黙に耐えられなくなった健二は、ジュースを飲む。

「・・・ゴホッ!!」

飲んだ途端、健二は吹き出した。

ユンタがびっくりして飛び退く。

「うわ、きたねー!!」

俺は、慌ててティッシュを渡す。

健二は、苦しそうに咳き込む。

「ゴホッ・・・ゲホッ・・・てか洋平!!何か言えよ!!」

口と机を拭きながら健二が言う。

⏰:08/01/07 13:47 📱:D904i 🆔:G8vxcjfk


#625 [あんみつ]
 
「・・・わりー。・・・佐古さんのこと、好きなの??」

俺は聞いた。


本当は、聞かなくても分かる。

照れを隠すようにジュースなんか飲んで、咳き込む健二。

緊張していたのだろう。

それに何より健二は、何とも思ってない子と付き合うようなやつじゃない。

.

⏰:08/01/07 13:49 📱:D904i 🆔:G8vxcjfk


#626 [あんみつ]
 

健二は照れたように頭をかいて、下を向いた。

「・・・話してて、けっこうかわいいとこあるなって思って、もっと話したいって思って・・・好きかな、と」

言ってから健二は、再びユンタを撫で回す。

俺はそんな健二を見ながら、こいつかわいいな、なんて思ったりした。

変な意味じゃなくて、素直に。

⏰:08/01/07 13:52 📱:D904i 🆔:G8vxcjfk


#627 [あんみつ]
 

きっと、いっぱい考えたんだろう。

それで出した答えなら、俺は文句言わない。


「・・・佐古さんには??」

「・・・まだ。・・・明日言う」

「・・・そっか」

「・・・おう」

・・・再び沈黙。

⏰:08/01/07 13:53 📱:D904i 🆔:G8vxcjfk


#628 [あんみつ]
 
ドカッ

俺は机の下から、健二の足を蹴った。

「何だよ!!」

「ははっ!!・・・よかったな」

健二の友達として言って、俺は笑った。

健二も照れ臭そうに笑う。

「・・・ありがとな」

.

⏰:08/01/07 13:54 📱:D904i 🆔:G8vxcjfk


#629 [あんみつ]
 

友達として、本当に嬉しかった。

心から祝ってやりたかった。

けど、ねこちゃんの気持ちを考えたら、少しだけ心が陰った。

屈託なく笑う健二に対してか、ねこちゃんに対してかは分からないが、俺は少しの罪悪感を覚えた。


「・・・で??洋平の話は??」

健二が言う。

⏰:08/01/07 13:57 📱:D904i 🆔:G8vxcjfk


#630 [あんみつ]
 
「俺は・・・」

健二がねこちゃんのことを話したら言おうと思っていた俺は、口をつぐんだ。


健二は、ねこちゃんのことは話さないのか??

けど、何もないわけがない。


「・・・健二、ねこちゃんと何かあった??」

思い切って、聞いた。

⏰:08/01/07 13:58 📱:D904i 🆔:G8vxcjfk


#631 [あんみつ]
 
ユンタをじゃれつかしていた健二の手が、ぴたりと止まる。

その手で頭を押さえた。

「・・・やっぱそれか」

健二はそう言って、力なく笑う。

「・・・何か、幼なじみって言ってもさ。お互いの全部を知ってるわけじゃないし、言いたくないこともあるし。・・・分かってんだけど・・・」

健二はそこで、一度息を吐いた。

俺は、黙って聞く。

⏰:08/01/07 14:00 📱:D904i 🆔:G8vxcjfk


#632 [あんみつ]
 
「・・・最近のねこの態度見てたら、それ実感してさ。なんだかんだ言っても俺、一番ねこのこと分かってんのは自分だと思ってたから・・・何か・・・寂しくて」

健二の顔から、笑いは消えている。

「一番は俺じゃない・・・って。そう思ったら、俺もねこに言いたいこと言えなくなって、それで喧嘩して・・・くだらねーよな」

.

⏰:08/01/07 14:04 📱:D904i 🆔:G8vxcjfk


#633 [あんみつ]
 

口ではそう言うけど、それで2人がこんなになるなら、くだらなくないだろ。

・・・きっと、ねこちゃんが言わないのは、健二への気持ちだ。

けど、言えるわけがない。

もちろん、俺も。

だから、俺は聞く。

.

⏰:08/01/07 14:05 📱:D904i 🆔:G8vxcjfk


#634 [あんみつ]
 

「・・・これから、どうすんの??」

「・・・戻りてーよ」

健二は、振り絞るように言った。


・・・こんな健二、見たことない。


「・・・なんてな!!まぁとりあえずは、流れに身を任す」

いきなり顔を上げて、健二は言った。

そして、ニッと笑ってみせる。

.

⏰:08/01/07 14:07 📱:D904i 🆔:G8vxcjfk


#635 [あんみつ]
 

・・・強がってんだろーが。


「てか、洋平の話そんだけ??」

健二が聞く。


言っていいのか??

今の健二に。

けど・・・いつかは分かるんだ。

それなら・・・

.

⏰:08/01/07 14:09 📱:D904i 🆔:G8vxcjfk


#636 [あんみつ]
 

「・・・俺さ」

俺は、ゆっくり口を開く。

「俺、ねこちゃんのことが好きなんだ」

言った。

健二が、驚いた顔で俺を見る。

(・・・やっぱ気付いてなかったか)

「黙ってたけど・・・本当は、1年の時からずっと好きだった」

健二に相手をしてもらえなくなったユンタが、俺の所に来た。

⏰:08/01/07 14:11 📱:D904i 🆔:G8vxcjfk


#637 [あんみつ]
 
「・・・で、この間ねこちゃんに告白した」

「は!?」

ここで初めて、健二が声を出した。

俺は、ユンタを自分の膝に乗せてやる。

「・・・ねこは何て??」

驚きを隠せない健二が聞く。

「前向きに・・・考えてくれるって」

それを聞いた健二は、はーとかへーとか、驚きの声をもらす。

⏰:08/01/07 14:12 📱:D904i 🆔:G8vxcjfk


#638 [あんみつ]
 
ガンッ

俺の話が終わったと分かると、健二は机の下から俺の足を蹴った。

「何だよ!!」

「洋平、見る目あるな!!」

そう言って笑う健二の顔に、嘘はなかった。

.

⏰:08/01/07 14:14 📱:D904i 🆔:G8vxcjfk


#639 [あんみつ]
――――――――


健二が帰った後、俺はねこちゃんにメールを送った。

――――――――
8/1 16:28
To 根宮奈子
Sub 無題

7日の夜って暇??
よかったら祭り行かない??
できれば2人で。
――――――――

メールを待つ間、時間がやけに長く感じた。

⏰:08/01/07 14:15 📱:D904i 🆔:G8vxcjfk


#640 [あんみつ]
 
ピーピピーピー♪

メールが来て、俺はドキドキしながら携帯を開く。

――――――――
8/1 16:36
From 根宮奈子
Sub Re:

行けるよ☆
何時に待ち合わす??
2人でもいいよ。
――――――――

⏰:08/01/07 14:17 📱:D904i 🆔:G8vxcjfk


#641 [あんみつ]
 
(・・・よ)

「っしゃー!!」

思わず叫んだ。


それだけ、嬉しかったんだ。

それだけ、ねこちゃんとの約束が、俺にとって特別だったんだ。

.

⏰:08/01/07 14:19 📱:D904i 🆔:G8vxcjfk


#642 [あんみつ]
――――――――


『私・・・洋平君と付き合う』

祭りの夜。

花火を見ながら、ねこちゃんが言ってくれた言葉。

握った左手の温もり。

今でも忘れない。

.

⏰:08/01/07 17:41 📱:D904i 🆔:G8vxcjfk


#643 [あんみつ]
 

『大事にする』

ねこちゃんのこと、ずっと守っていきたい。

ずっと笑わせてあげたい。

そう思ったんだ。

なのに・・・

.

⏰:08/01/07 17:42 📱:D904i 🆔:G8vxcjfk


#644 [あんみつ]
 

『・・・ねこちゃんの1番って誰??俺は、健二以上になれないの??』

・・・あんなこと、言うつもりじゃなかった。

ねこちゃんと付き合う前。

『健二の事、・・・まだ想っててもいい。俺はその想いごと、ねこちゃんを大事にしていける』

俺は、そう言った。

⏰:08/01/07 18:13 📱:D904i 🆔:G8vxcjfk


#645 [あんみつ]
 
けど・・・健二とねこちゃんが手をつないで走る姿を見て、俺の心は平静を保ってはいられなかった。

健二に嫉妬して、ねこちゃんを困らせた。

傷つけた。

・・・最低だ。

.

⏰:08/01/07 18:15 📱:D904i 🆔:G8vxcjfk


#646 [あんみつ]
 

「・・・洋平」

借り物が終わって、健二が話しかけてきた。

「・・・何だよ」

俺の声は、自分でも分かるくらいぶっきらぼうだった。

「っ・・・ねこと付き合ってんのは、お前だろ!!」

健二が怒鳴るように言った。

⏰:08/01/07 20:38 📱:D904i 🆔:G8vxcjfk


#647 [あんみつ]
 
この一言で、健二が何を言いたかったのか、だいたい分かる。

けど今の俺は、素直にそれを受け止められない。

「そうだよ!!けどっ・・・」

俺は、言おうとした言葉を何とか呑み込む。

「・・・ごめん」

呑み込んだ言葉に代わって言った。

.

⏰:08/01/07 20:39 📱:D904i 🆔:G8vxcjfk


#648 [あんみつ]
 

『1番は俺じゃない・・・』

なぁ健二。

お前はあの時、俺にそう言ったよな。

けど、俺から見たらねこちゃんにとっての1番は、やっぱり健二なんだよ。

これまでも・・・今も。

.

⏰:08/01/07 20:41 📱:D904i 🆔:G8vxcjfk


#649 [さ−]


>>312-700

⏰:08/01/07 23:11 📱:F703i 🆔:rp8LEM/I


#650 [あんみつ]
さ−さん
ありがとうございます

⏰:08/01/11 14:52 📱:D904i 🆔:9qUYJqO.


#651 [あんみつ]
――――――――


こんな日が来るんじゃないかって、ずっと思ってた。


「・・・私、健二が好きなの」

ねこちゃんが、吐き出すように言った。

体の中を、冷たいものが通り抜けた気がした。


本当は、話があるって言われた時から、なんとなく分かってた。

けど、認めたくなかった。

.

⏰:08/01/11 14:54 📱:D904i 🆔:9qUYJqO.


#652 [あんみつ]
 

「・・・洋平君のこと、好きだよ。けど・・・私にとっての1番は・・・やっぱり健二なの」

ねこちゃんは、続ける。

ゆっくりと、自分の気持ちを言葉にしていく。


・・・健二なんだな。

分かってた。

分かってたけど・・・いいのか??

ねこちゃんは、それで。

.

⏰:08/01/11 14:56 📱:D904i 🆔:9qUYJqO.


#653 [あんみつ]
 
また、つらい恋になるよ??

これからもまた、そんな想いを抱えてくのか??

けど・・・そんなこと言えない。

きっと、いっぱい悩んで考えて。

それで、つらい恋を、健二への想いを選んだんだ。

それだけ、ねこちゃんの中で健二は、大きな存在だったのだろう。

俺は、それを越えられなかった。

・・・きっと今、俺が何を言っても変わらない。

.

⏰:08/01/11 14:58 📱:D904i 🆔:9qUYJqO.


#654 [あんみつ]
 

「・・・ごめんなさい」

ねこちゃんが、頭を下げる。

(・・・何で)

「・・・謝るなよ」

俺は、ねこちゃんの頭に手を置いた。

「俺・・・ねこちゃんが、ちゃんと俺と向き合ってくれて、嬉しかったよ」

ねこちゃんが、俺を見る。

「・・・ねこちゃんといれて、楽しかったし」

.

⏰:08/01/11 15:00 📱:D904i 🆔:9qUYJqO.


#655 [あんみつ]
 

だから、謝るな。

俺は、後悔してない。

ねこちゃんに、「好き」と言ったこと。

ねこちゃんを、好きになったこと。


ねこちゃんの目から涙がこぼれた。

「・・・て、こら泣くなよ」

俺は袖で、それを拭う。

「・・・洋平君、優しすぎだよー・・・」

ねこちゃんが言う。

.

⏰:08/01/11 17:16 📱:D904i 🆔:9qUYJqO.


#656 [あんみつ]
 

優しくなんかないよ。

俺は、ねこちゃんをいっぱい傷付けた。

優しくなんか・・・ない。


「泣くなって・・・また、ほっとけなくなるから」

俺は、そう言って笑って見せた。

「ほら、笑え!!」

俺の言葉に、ねこちゃんは自分の手で涙を拭う。

⏰:08/01/11 17:19 📱:D904i 🆔:9qUYJqO.


#657 [あんみつ]
 
「・・・ありがと」

ねこちゃんは、笑顔で言った。

俺は、ねこちゃんの頭をぽんぽんと叩く。


頑張れなんて言えない。

頑張っても、君はどうせ泣くだろう??

だから、俺は言う。

.

⏰:08/01/11 17:21 📱:D904i 🆔:9qUYJqO.


#658 [あんみつ]
 

「・・・どうしてもつらくなったら、言いなよ。聞くからさ」

俺に言える、精一杯。

ねこちゃんが何か言う前に、俺は立ち上がった。

「・・・じゃ、またな!!」

校舎に向かって、走った。

後ろを振り向かずに。

走りながら、鼻の奥がツンとなった。

.

⏰:08/01/11 17:27 📱:D904i 🆔:9qUYJqO.


#659 [あんみつ]
――――――――


ねこちゃんと別れてから、1週間。

傷は、まだまだ癒えない。


「洋平、俺帰るわ」

健二が立ち上がって言った。

「おう、じゃあな」

俺が言うと健二は、ドアの所にいる佐古さんの方へ向かっていく。

.

⏰:08/01/14 09:21 📱:D904i 🆔:2mvCZBnA


#660 [あんみつ]
 

俺が健二に冷たく当たっても、健二は普通に俺に話しかけてくれた。

あんないい奴は、いない。

そう思う。

けど、俺は健二に、ねこちゃんと別れたことをまだ言っていない。

⏰:08/01/14 09:25 📱:D904i 🆔:2mvCZBnA


#661 [あんみつ]
 
ねこちゃんと健二の様子が、またおかしいことに気付いたから。

それもある。

けど本当は、正直健二に対して悔しい気持ちがあるから。

だから・・・まだ言わない。


(・・・俺も帰るか)

俺は、カバンを持って立ち上がった。

.

⏰:08/01/14 09:26 📱:D904i 🆔:2mvCZBnA


#662 [あんみつ]
 

俺は、ねこちゃんに「好き」と言ったことを、後悔してない。

けど実際の所、ねこちゃんはどうなんだ??

傷つけてばかりだった。

俺と付き合ったこと、後悔してないのか??

.

⏰:08/01/14 09:28 📱:D904i 🆔:2mvCZBnA


#663 [あんみつ]
 

「・・・あ」

下駄箱で、ねこちゃんの友達に会った。

木原さんだ。

俺は、軽く頭を下げた。

向こうも気付いて、頭を下げる。

俺と別れたことは、ねこちゃんから聞いているのだろう。

木原さんは少し気まずそうだった。

⏰:08/01/14 09:30 📱:D904i 🆔:2mvCZBnA


#664 [あんみつ]
 
「・・・じゃ」

俺は靴を履き替えて、木原さんの横を通り過ぎようとする。

「・・・洋平君!!」

呼ばれて俺は立ち止まった。

振り返ると、俺を呼んだ本人木原さんは、少し赤くなった顔で俺を見ていた。

「・・・あのっ・・・ねこは、洋平君に救われたと思う」

一瞬下を向いた後、言った。

⏰:08/01/14 09:31 📱:D904i 🆔:2mvCZBnA


#665 [あんみつ]
 
「ねこは、洋平君と付き合ってよかったと思う。・・・だから・・・」

言葉を詰まらせた木原さんの顔が、赤みを増していく。

「・・・ありがとう」

少しうつむいた木原さんに、俺は言った。

木原さんは、パッと顔を上げて俺を見る。

そして、少し照れたように笑った。

.

⏰:08/01/14 09:32 📱:D904i 🆔:2mvCZBnA


#666 [あんみつ]
 

木原さんと別れて、俺は駐輪場に向かう。

自転車をこぎ始めると、少し涼しくなった風が顔に当たった。


ただの同情かもしれない。

けど木原さんの言葉は、俺の中にすんなりと入ってきて、ぽかりとあいた心の穴をほんの少しだが埋めてくれた。

・・・少し、救われた気がした。

.

⏰:08/01/14 09:34 📱:D904i 🆔:2mvCZBnA


#667 [あんみつ]
 

『ねこは、洋平君に救われたと思う』

そうかな??

『ねこは、洋平君と付き合ってよかったと思う』

・・・そうだと、いいな。


木原さんの言葉は、俺の中に暖かく響く。

.

⏰:08/01/14 09:35 📱:D904i 🆔:2mvCZBnA


#668 [あんみつ]
 

『洋平君!!』


ねこちゃんの笑った顔が、頭に浮かんだ。

胸が痛む。

(・・・あー)

「・・・あー!!」

横を流れる川に向かって思い切り叫んだら、自分の中の余計なものを吐き出した気がして、少し気分がすっとした。

.

⏰:08/01/14 09:37 📱:D904i 🆔:2mvCZBnA


#669 [あんみつ]
 

・・・よし、大丈夫。

俺は大丈夫だ。

だから、願う。


大好きな君に、幸あれ。

.

⏰:08/01/14 09:38 📱:D904i 🆔:2mvCZBnA


#670 [あんみつ]
20話目の洋平君目線は以上です
長かった割に微妙な感じ・・・
キリがいいんで感想板貼っときます
読んだ方、感想くれると嬉しいです
感想板
bbs1.ryne.jp/r.php/novel/2685/
次の21話目は奈津美目線になります

⏰:08/01/14 09:46 📱:D904i 🆔:2mvCZBnA


#671 [あんみつ]
21、「好き」と言えない。


できることなら気付きたくなかった。

けど、あなたのこと見てたら気付いちゃった。

あなたの目線の先にいるのが、私の親友だってこと。



…………奈津美's side…

.

⏰:08/01/14 15:53 📱:D904i 🆔:2mvCZBnA


#672 [あんみつ]
 

話した回数なんて、数える程しかない。

私の名前を覚えてくれてるのかさえ危うい。


「奈津美ー、今日うち寄る??」

「うん!!」

ねこの誘いに、私は大きくうなずいた。

.

⏰:08/01/14 15:55 📱:D904i 🆔:2mvCZBnA


#673 [あんみつ]
 

根宮奈子、縮めて「ねこ」。

高校に入ってすぐに仲良くなった、私の友達。

高1の秋。

今では、大好きな私の親友。

.

⏰:08/01/14 15:56 📱:D904i 🆔:2mvCZBnA


#674 [あんみつ]
 

「あ、健二のとこ寄っていい??一緒に帰れないって言わなきゃ」

廊下を歩きながら、ねこが言った。

「うん、いいよー」

私たちは、健二君のクラス、2組に向かう。

.

⏰:08/01/14 15:58 📱:D904i 🆔:2mvCZBnA


#675 [あんみつ]
 

健二君は、ねこの幼なじみ。

そして・・・ねこの好きな人。

幼なじみという立場から、健二君に「好き」と言えないねこ。

ねこは、健二君が好き。

けど、健二君にとって、ねこはただの幼なじみらしい。

1番近くにいるねこが言うんだから、きっとそうなんだろう。

.

⏰:08/01/14 15:59 📱:D904i 🆔:2mvCZBnA


#676 [あんみつ]
 

転勤族だった私には、幼なじみと呼べる人がいない。

けど、ねこの気持ちはよく分かる。

叶わないと分かってて気持ちを伝えるなんて、できない。

ねこみたいに、相手との関係が壊れるんじゃないかと思うとなおさら。

怖くて、「好き」と言えない。

.

⏰:08/01/14 16:31 📱:D904i 🆔:2mvCZBnA


#677 [あんみつ]
 

「あ、健二!!」

2組のドアの所から、ねこが健二君を手招きした。

気付いた健二君が、こっちに来る。

健二君の隣には、友達だろう、背の高い男子が一緒にいた。

「ねこ、ごめん!!今日一緒に帰れんわ。洋平んち寄るから」

来るなり健二君が言った。

⏰:08/01/14 18:06 📱:D904i 🆔:2mvCZBnA


#678 [あんみつ]
 
「あー、ならよかった。私も今日奈津美と帰るから」

ねこが、私を見て言う。

「そうなん??じゃ木原さん、こいつのことよろしくねー」

健二君がねこのお母さんみたいな口調でいうから、おかしくて笑えた。

「あははっ!!まかしといてー!!」

⏰:08/01/14 18:08 📱:D904i 🆔:2mvCZBnA


#679 [あんみつ]
 
「洋平君も、健二のことよろしくね!!」

ねこは、もーっという顔をした後、健二君の隣の男子に言った。

「ははっ!!了解」

洋平君と呼ばれた男子が、笑って答える。


・・・それだけだった。

優しそうに笑う顔が、ちょっといいなって思った。

ただ、それだけだった。

.

⏰:08/01/14 20:22 📱:D904i 🆔:2mvCZBnA


#680 [あんみつ]
――――――――


別に、好きになったわけじゃない。

けど・・・何だか少し、気になる人。


「今日の日直ー、このあとすぐ職員室来てくれ」

帰りのSHRの時、担任が言った。

「うえー、今日私だー」

そう言って、ねこが机にうなだれる。

⏰:08/01/14 20:48 📱:D904i 🆔:2mvCZBnA


#681 [あんみつ]
 
SHRが終わって私が近づくと、ねこはむくりと起き上がった。

「ついてないねー」

私はそう言って、ぽんぽんとねこの頭を叩いた。

「ほんとに!!どうせ雑用だよー」

言いながらねこは、座ったまま地団太を踏む。

⏰:08/01/14 20:51 📱:D904i 🆔:2mvCZBnA


#682 [あんみつ]
 
「・・・あ!!健二に先帰ってって言わなきゃ!!」

ねこが思い出したように言った。

「根宮ー。早く来いよー」

「えー!!」

担任の呼ぶ声に、ねこが焦る。

「・・・私、言っとこうか??」

.

⏰:08/01/14 20:52 📱:D904i 🆔:2mvCZBnA


#683 [まあ]
あげ

⏰:08/01/19 23:37 📱:D904i 🆔:z4VRGs.A


#684 [あんみつ]
まあさん
機種一緒ですね
ありがとうございます

⏰:08/01/20 15:44 📱:D904i 🆔:VCGVswmk


#685 [あんみつ]
――――――――


私は今、2組の前にいる。

ねこの代わりに、健二君に伝言を伝えるため。


(・・・えーと)

後ろのドアから、そっと中を覗く。

すでにあまり人がいない教室に、健二君がいないことはすぐ分かった。

⏰:08/01/20 15:46 📱:D904i 🆔:VCGVswmk


#686 [あんみつ]
 
(えー、どうしよ・・・)

「あれ??」

しつこく教室の中を見ていた私の後ろから、聞き覚えのある声がした。

私は、驚いて後ろを振り向く。

「・・・あ」

(・・・洋平君)

目の前には、洋平君がいた。

⏰:08/01/20 15:48 📱:D904i 🆔:VCGVswmk


#687 [あんみつ]
 
「ねこちゃんの友達だよね??」

不思議そうな顔で、私を見る。

「あ、うん」

私はうなずいた。

(・・・覚えててくれたんだ)

そう思うと、嬉しくなった。

.

⏰:08/01/20 15:49 📱:D904i 🆔:VCGVswmk


#688 [あんみつ]
 

洋平君のこといいなって思ったあの日から、約1ヶ月。

本当は、どこかで見かける度、無意識に目で追ってた。

背の高いその姿を、何度も探した。

今日だって・・・本当は、会いたかった。

もっと、話してみたかったんだ。

.

⏰:08/01/20 15:52 📱:D904i 🆔:VCGVswmk


#689 [あんみつ]
 

「で、どしたの??」

洋平君が聞く。

(わ、えっと・・・)

「あ、ねこが健二君に先帰ってて・・・って言ってたの伝えに来たんだけど」

私は、どぎまぎしながら答えた。

洋平君が私の上から、教室の中を覗く。

⏰:08/01/20 15:54 📱:D904i 🆔:VCGVswmk


#690 [あんみつ]
 
「あれ、健二いねーな。荷物あるから戻ってくるとは思うけど・・・伝えとこうか??」

「あ・・・じゃあ、お願い」

「ん、分かった」

洋平君は、笑顔で言った。

(・・・やっぱいいな)

「あ、てかあれねこちゃんじゃない??」

洋平君が、廊下の窓から外を指さす。

見ると、2階の渡り廊下を、ねこがプリントを抱えて歩いていた。

⏰:08/01/20 15:56 📱:D904i 🆔:VCGVswmk


#691 [あんみつ]
 
「あーほんとだ・・・」

ねこを見てそう言った後、私は隣にいる洋平君を見た。

(・・・あ)

ドクンッ

自分の、心臓の音が聞こえた気がした。

ねこを見つめる・・・洋平君の優しそうな顔。

⏰:08/01/20 15:58 📱:D904i 🆔:VCGVswmk


#692 [あんみつ]
 
「あ、じゃあバイバイ!!伝えとくから」

洋平君は突然言って、教室に戻るのかと思ったら、廊下を早足で行ってしまった。


・・・ここで、止めておけばよかった。

大人しく、帰っていればよかった。

けど私は、じっとねこの姿を見ていたんだ。

.

⏰:08/01/20 16:00 📱:D904i 🆔:VCGVswmk


#693 [あんみつ]
(・・・あ)

ねこに、走って近づく後ろ姿。

・・・洋平君だ。

洋平君はねこを引き止めて、何やら話している。

そして、ねこの持っているプリントを半分持った。

2人は、並んで校舎に消えた。

.

⏰:08/01/20 16:01 📱:D904i 🆔:VCGVswmk


#694 [あんみつ]
 

「木原さん??どしたの??」

呼ばれて、私はハッとした。

隣には、いつの間にか健二君がいた。

「あ・・・ねこが、用事できたから先に帰っててって」

「そうなん??わざわざありがとね」

「ううん。じゃ、バイバイ!!」

私はそう言って、健二君の横をすり抜けた。

.

⏰:08/01/20 16:04 📱:D904i 🆔:VCGVswmk


#695 [あんみつ]
 

大丈夫。

別に、好きなわけじゃないし。

ちょっといいなって、思っただけだし。


階段を下りながら、私は深呼吸した。


・・・大丈夫。

洋平君がねこを好きでも、関係ない。

・・・まだ、恋じゃない。

.

⏰:08/01/20 16:06 📱:D904i 🆔:VCGVswmk


#696 [我輩は匿名である]
>>600-750

⏰:08/01/20 17:29 📱:D902iS 🆔:MKauKImE


#697 [あんみつ]
匿名さん
ありがとうございます

⏰:08/01/27 16:59 📱:D904i 🆔:NhPeZHpY


#698 [あんみつ]
――――――――


洋平君はねこを見てる。

ねこは健二君を見てる。

私は・・・恋なんかしてない。


高2、夏の始まり。

「奈津美はさ・・・好きな人いないの??」

放課後、突然ねこが聞いてきた。

(・・・好きな人、か)

.

⏰:08/01/27 17:02 📱:D904i 🆔:NhPeZHpY


#699 [あんみつ]
 

ねこには、私が洋平君をいいなって思っていたことは、言っていない。

別に、もう関係ないし。


「私??・・・んー私は・・・」

ドンッ!!

「きゃ!!」

いないよ、と言おうとしたら、廊下の曲がり角から突然現れた人にぶつかって、ねこがよろけた。

⏰:08/01/27 17:03 📱:D904i 🆔:NhPeZHpY


#700 [あんみつ]
 
(・・・あ)

「ごめん!!大丈夫??」

洋平君だ。

ねことぶつかったのは、洋平君だった。

久しぶりに見るその姿に、私は思わず固まった。

.

⏰:08/01/27 17:06 📱:D904i 🆔:NhPeZHpY


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