ぎんいろのおおかみ〈}イラスト付きBL}〉
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#201 [我輩は匿名である]
主さん才能ありますね
本当におもしろいです
:07/08/29 19:11 :SO903i :vhgTdbSo
#202 [失礼します]
:07/08/29 19:35 :W42SA :☆☆☆
#203 [我輩は匿名である]
同じ人がいつもコメント書いてて邪魔です
感想板の意味ないし
:07/08/29 20:02 :SH902iS :☆☆☆
#204 [☆Cocomo☆MILK☆]
∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴
|椎鑼さんへ|
いつもありがとうございますPコメント頂くとすごく嬉しいです(^0^)Pセツは…まだ秘密です(o^v^o)(笑)
|匿名さんへ|
才能はないですが…ホ少しでも楽しんで頂けたら幸いです|ありがとうございます
∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴
:07/08/30 23:18 :W51S :☆☆☆
#205 [☆Cocomo☆MILK☆]
∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴えと…まずは更新停滞のお詫び。忙しくて更新出来ませんでしたm(__)mモウシワケアリマセン
それから感想があると見づらいとのお言葉をいただきまして、皆様のコメントはとても嬉しく幸せなものですが読者様側の一意見として取り入れて行こうと考えておりますので、つきましては感想等のコメントは感想版への書き込みをお願い申します。
宜しくお願いしますm(__)m
∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴
:07/08/30 23:23 :W51S :☆☆☆
#206 [☆Cocomo☆MILK☆]
:07/08/30 23:24 :W51S :☆☆☆
#207 [☆Cocomo☆MILK☆]
:07/08/30 23:26 :W51S :☆☆☆
#208 [☆Cocomo☆MILK☆]
舌の奥をぐっと押され、輝夜は込み上げる吐き気に男の指先に歯を立てた
「っ!」
途端に口内から指が引き抜かれ、じんわりと血の味が広がる
「っ…コイツ噛みやがった!」
指先を押さえ身を引いた男は、小さく舌打ちをすると懐から小さな小瓶を取り出した
「それは何だ」
輝夜の腕をまとめて上げていたもう一人の男が怪訝に声をかける
:07/08/30 23:34 :W51S :☆☆☆
#209 [☆Cocomo☆MILK☆]
小瓶を持った男はニヤリと笑うと、輝夜の頭上に跨がった
「!やだ、やめろ!」
「おい、口を開けさせろ」
暴れもがく輝夜の身体を足で押さえつけ、腕をまとめている男が、無理矢理輝夜の口を開かせた
「美味しく飲めよ」
いやらしい笑みを称え、男は小瓶の中身を輝夜の口へと垂らした
「や―――ん、く…っ」
:07/08/30 23:39 :W51S :☆☆☆
#210 [☆Cocomo☆MILK☆]
無理矢理開かれた口は閉じることができない
上から垂らされた液体を嚥下するしかなかった
晒された白い喉がごくん、と動いたのを確認すると、輝夜の身体を押さえつけていた男が口角を上げた
「これでいい」
満足そうに笑う男の下、抵抗していた輝夜の力がふと緩んだ
「…一体何を飲ませたんだ?」
「淫催剤さ。これで嫌でも足をひらいて突っ込まれたくなるって訳だ」
:07/08/30 23:46 :W51S :☆☆☆
#211 [☆Cocomo☆MILK☆]
くくっと笑う男たちの声が響く
輝夜は急激に訪れた熱と、身体の芯からうずきだした感覚に朦朧としてきた
――なに、俺…
クラクラ目眩がする
思考がおいついていかない
さっきまでの嫌悪感や恐怖はなかったかのように熱い熱が身体を支配して
このうずきを早くどうにかしてほしい―――とそればかりが一気に駆け巡っていた
「―お、効いてきたか」
荒くなりだした呼吸に、男が帯を緩める
:07/08/30 23:53 :W51S :☆☆☆
#212 [☆Cocomo☆MILK☆]
はだけさせられた輝夜の中心は、触れてもいないうちからトロリと蜜を溢し、勃ち上がっていた
それを目にし、男はおかしそうに声を上げた
「見ろよ、こいつもう勃起してやがる。相当なスキモノだぜ」
言いながらピンと指で弾かれる
「あ、っ…!」
びくんと輝夜の細い身体が跳ね上がる
それだけで達してしまいそうだった
:07/08/30 23:59 :W51S :☆☆☆
#213 [☆Cocomo☆MILK☆]
頭の奥が痺れ、ただ快感が欲しかった
早く射精してしまいたい―――
相手が誰でどんな状況だろうと構わないとさえ思った
「ん…んっ」
気付けば無意識に伸ばされた指先
ゆるゆると自慰を始めた輝夜に、男はその腕を掴み止めた
「おっと。先にイッちまったらつまらねえ…たっぷり楽しませてくれよ」
べろりと舌なめずりする獣
ギラギラした瞳は欲に染まり、輝夜を捕らえる
:07/08/31 00:05 :W51S :☆☆☆
#214 [☆Cocomo☆MILK☆]
ほんの少しの理性が、ぎゅっと唇を噛み締める
しかし身体を支配する欲望は意識を曖昧にさせて
――――ああ、もう駄目だ――
最後の理性がはらりと涙となり頬を滑り落ちた瞬間―
(目を閉じておけ)
―――――え?
:07/08/31 00:09 :W51S :☆☆☆
#215 [☆Cocomo☆MILK☆]
頭に凛と響いた冷たい声色
この声は。
「セ…」
聞き覚えのあるその声の名を口にするより早く、のしかかっていた男の身体が視界から消えた
同時にザァっと目の前が赤く染まる
「ギャァァァ!」
耳が割けるような叫び声に身体を起こし振りかえると、男がぺたりと腰を抜かしてガタガタと震え出した
:07/08/31 00:15 :W51S :☆☆☆
#216 [☆Cocomo☆MILK☆]
「あ…あ…よう、妖狼…」
青ざめた男はうわ言のように言い、輝夜の背後を指差した
「妖、狼…?」
輝夜は男が指を指した方向に顔を向け、そして目を見張った
薄暗い中、だらりと力ない手足が見える
それはブラブラと揺れ動き、大量の血液が滴り落ちていた
:07/08/31 00:21 :W51S :☆☆☆
#217 [☆Cocomo☆MILK☆]
それはズルズルと引きずられながら近より――――ドサリと地に落ちた
「ひっ…」
地に落ちた身体は先程まで自分にのしかかっていた男
何かに食いちぎられたように喉元の肉は開き、おびただしい血液を地に染めている
サァっと血の気が失せ、ふと見つめた視線の先には――――
「お…狼…」
暗闇からヒタリと姿を現したのは、血で染まった口許をペロリと舐め近づく、白銀の狼
:07/08/31 00:29 :W51S :☆☆☆
#218 [☆Cocomo☆MILK☆]
虎ほどもあるであろう、その大きな体にゆらりと揺れる長い尻尾
グルグルと低くうめき、鋭い牙を見せつけながら一歩、また一歩と近づいてくる
突然現れた狼に唖然ととするも、不思議と恐怖は感じなかった
ふと、狼が輝夜に視線を寄越す
一瞬であったが、その翡翠の瞳に輝夜はハッと息を飲んだ
「もしかして…セツ?」
半信半疑で呟いた声に、狼は小さく笑った気がした
:07/08/31 00:38 :W51S :☆☆☆
#219 [☆Cocomo☆MILK☆]
白銀の毛並を称えた大きな獣は、呆然と見つめる輝夜を通り過ぎ、ガタガタと震え座り込む男の側へと近づいて行く
「くっ来るなァァ!!」
狂ったように叫びながら、男が懐から取り出した刃物を向ける
しかし狼は怯まず、じりじりと殺気にも似たオーラを醸しだし男に牙を剥いた
(こいつがお前をこんなめに合わせたのか)
:07/08/31 12:29 :W51S :☆☆☆
#220 [☆Cocomo☆MILK☆]
不意に頭に響く声色
ハッとして男を見るが、変わらず狼に向けて刃物を振り回している
どうやらこの声は自分だけに聞こえるものだと確信し、輝夜は慌てて立ち上がった
「そう…だけど」
もしもここでそうだと答えるのなら、男は間違いなく噛み殺されてしまうだろう
背後に転がったもう一人の男の死体に、輝夜は言葉を飲み込んでしまった
:07/08/31 12:34 :W51S :☆☆☆
#221 [☆Cocomo☆MILK☆]
確かに男達に陵辱されかけたのは事実だ
暴行を受け、媚薬まで飲まされた
しかし、だからといって殺してしまうなどという決断は下せない
「だけど…」
乱れた羽織の裾を握りしめ、歯切れの悪い輝夜に狼がウロウロとせわしなく動き回る
「でも…」
(だが、なんだ!)
苛立ちにも似た声色と共に、狼がガァッと牙を剥き吠える
「ひぃっ…!!」
男は目の前で威嚇され、 余りの恐怖に刃を投げ出した
:07/08/31 20:30 :W51S :☆☆☆
#222 [☆Cocomo☆MILK☆]
(こいつは生かす価値もない!いずれお前を殺すつもりだったんだぞ!)
鋭い牙を剥きグルグルと睨み付ける狼に、男は殺さないでくれと何度も首を振った
そのあまりにも無情な姿に、輝夜の胸がつきんと痛む
(こんな奴、噛み殺してやる!)
「うわぁぁ!!」
「やめて!」
狼が男に襲いかかるのと、輝夜が走り出したのはほぼ同時だった
:07/08/31 20:35 :W51S :☆☆☆
#223 [☆Cocomo☆MILK☆]
伸ばした両手がガシッと白銀の尾を捕まえた
半ば倒れ込む形でその長い尻尾にしがみついた輝夜に、男の喉元へ口を開いた狼が振り返る
(なんのつもりだ)
「確かに…ひどいことされた…けど…殺すなんて…出来ないよ」
蜂蜜色の瞳から、ポロリと涙が零れ、狼の尾を濡らす
「駄目だ、セツ…お願い…」
(……………)
祈るように見つめられ、狼はスッと口を閉じた
:07/08/31 20:42 :W51S :☆☆☆
#224 [☆Cocomo☆MILK☆]
そのまま静かに身を引いた狼に、小刻みに震える男の体から力が抜ける
そうして余りの恐怖に解放され、そのまま気を失うように地面へと倒れた
(…………)
狼はしばらく倒れた男を見つめ、握りしめられた尾を離せと言うように、ぴしゃりと長い尻尾を振った
もしかして怒らせてしまったのだろうか
「あの…セツ……」
絞り出すような声に、狼はクッと顎を反らせ、輝夜の胸に擦り寄った
:07/08/31 20:52 :W51S :☆☆☆
#225 [☆Cocomo☆MILK☆]
フワフワした堅い毛並
グイグイと胸に身体を押し付けられ困惑していると
(乗れ)
「え…?」
首をかしげた輝夜に呆れ、狼は無理矢理グイと輝夜の身体を自分の背に押し上げた
「う、わっ…」
ぐらりと身体が傾くも、どうにかバランスを保ち首にしがみつく
「セツ…一体…」
(帰るぞ)
「えっ…帰っ…?わぁっ!」
聞き返す前に身体が大きく揺れる
そのまま狼は地を蹴り走り出した
:07/08/31 20:59 :W51S :☆☆☆
#226 [☆Cocomo☆MILK☆]
―――――――――――――――………
辺りはすでに真っ暗だった
厚い雲が月をぼんやりと霞めるなか、狼は森を駆け抜けた
その背に乗った輝夜はめまぐるしく変わる景色とスピードに耐えるように必死にしがみついていた
目を閉じてもぐんぐん感じる風の速さ
経験したことのない感覚
もう気力が持たないと感じた頃合いにゆっくりと狼の歩が緩まった
(大丈夫か?)
:07/08/31 21:44 :W51S :☆☆☆
#227 [☆Cocomo☆MILK☆]
声をかけられ目を開くとそこには見覚えのある洞窟
たった1日なのに、もうずっとここへ来ていないような気がする
同時にホッとする安堵感
輝夜はゆっくりと地に足を着けた
「うん、なんとか…大丈――――…」
言いかけ、ぐらりと目眩が襲い足元が崩れた
(輝夜!)
「ごめん、なんか安心しちゃって…」
労るように低く喉を鳴らし擦り寄った狼に笑みを向ける
:07/08/31 22:14 :W51S :☆☆☆
#228 [☆Cocomo☆MILK☆]
そのぎこちない笑顔に狼はふっと息を吐き
(少しここで待っていろ)
と倒れた輝夜を一人残し、洞窟の中へと消えて行った
輝夜はゆっくり息を吐き、天を仰いだ
雲が厚いせいか、星はひとつも見えなかったが、またこうして夜空を見上げることが出来るなんて思いもしなかった
初めに思ったのは生け贄の儀式の前夜
次に地下牢に閉じ込められたとき
もう二度も死を覚悟していた
:07/08/31 22:21 :W51S :☆☆☆
#229 [☆Cocomo☆MILK☆]
それでも、まだ自分は生かされ続けている
母親の復讐の為だけに今まで生きてきた
それも今となっては意味を成さない
『妖魔の子供だ』
あの老人が言った言葉が胸に突き刺さる
まるで化物のような目で自分を見つめ、嫌悪する
輝夜はふと目を閉じ、頭を抱えた
一体この先自分はどう生きていけばいいのか―――――…
「…考え事か?」
足音と共によく通る声が響き、顔を向ける
:07/08/31 22:30 :W51S :☆☆☆
#230 [☆Cocomo☆MILK☆]
「セツ…」
洞窟から現れた長身
白い羽織に長い銀髪
静かに近づいてきた男に、輝夜は、ほぅと息を吐いた
「やっぱり、セツだったんだ」
綺麗な顔立ちに、あの狼と同じ翡翠色の瞳
それは彼とあの白銀の狼を容易に連想させた
「すぐにわかったよ」
笑いながらの輝夜の言葉に、セツは苦笑を浮かべる
「…まあ、今更だな。………立てないんだろう、抱いていってやるから捕まっていろ」
:07/09/01 00:47 :W51S :☆☆☆
#231 [☆Cocomo☆MILK☆]
輝夜は頷き、身を屈めたセツの首にしがみついた
「軽いな」
ひょいと抱き上げ、洞窟の中へと足を向けるセツが言葉を漏らす
ちゃんと食っているのか?
と顔を覗き込まれ、瞬時に頬が熱くなる
「たっ食べてるよ…っ」
赤くなった顔を隠すようにうつむく
口を尖らせた輝夜に、セツはくすりと笑った
:07/09/01 00:55 :W51S :☆☆☆
#232 [☆Cocomo☆MILK☆]
(――…静まれ、心臓)
ドクドクと早鐘を打つ鼓動がうるさい
密着した肌越し、鳴り続ける心音がセツに聞かれてしまいそうだ
ふと彼の顔を盗み見上げ、その形のいい唇の端に赤い塊がこびりついているのを見つけた
「血…付いてる」
そっとなぞるように触れた指先に気づき、セツはペロリと口端を舐めた
「…人間の血は不味い」
:07/09/01 01:00 :W51S :☆☆☆
#233 [☆Cocomo☆MILK☆]
苦々しい物を口にしたように顔をしかめるセツ
輝夜は無惨に噛み殺された男を思い出し、顔を曇らせた
―――セツが悪いんじゃない。俺が殺したも同然だ――――
「…………」
くっと唇を噛み締めた輝夜を見下ろしたセツは何も言わず、洞窟の奥へ歩みを進めた
――――――――――――――………
:07/09/01 01:06 :W51S :☆☆☆
#234 [☆Cocomo☆MILK☆]
:07/09/01 01:07 :W51S :☆☆☆
#235 [☆Cocomo☆MILK☆]
―――――――――――――――――…
たどり着いた洞窟の奥
パチパチと燃える焚火の前、輝夜は岩に腰を下ろしたセツに抱き抱えられる形でぼんやりと村での出来事を語りだした
セツが今まで逃して来た生け贄たちは、村人に殺されてしまったこと
自分の母親も殺され――――――そして妖魔であったこと
ぽつぽつと話す輝夜に、セツは無駄に聞き返さず、ただ静かに耳を傾け「そうか」と一言漏らすだけだった
● [jpg/22KB]
:07/09/01 08:44 :W51S :☆☆☆
#236 [☆Cocomo☆MILK☆]
「……驚かないの?」
見上げた輝夜に、セツはふと笑みを溢した
「驚いてるさ。
つまりお前にも半分妖魔の血が流れているということだろう?」
「うん…」
ただそう言われただけであり、身体の異変もなければ今までと何ら変わりはない
お前は妖魔の子供だ、と言われたところで輝夜にはピンと来るものがなかった
「セツは…どうやって狼になれるの?」
尋ねた輝夜に、セツは小さく眉を寄せた
:07/09/01 09:03 :W51S :☆☆☆
#237 [☆Cocomo☆MILK☆]
「どうやって、と言われてもな…。
――俺は元々、妖狼の一族だ。
今となっては俺一人だが…。
妖狼の一族は、代々受け継いで来た血で狼や人間の姿に変えられる」
「ってことは…自分の意志で変身出来るってこと…?」
「そうだな。
まあそれなりの代償はついてくるが」
「え?」
:07/09/01 09:07 :W51S :☆☆☆
#238 [☆Cocomo☆MILK☆]
怪訝な表情の輝夜から視線を外したセツは、ゆっくりと口を開いた
「……狼になったり人間の姿になったりを繰り返すと、身体を維持している細胞が追いついていかない。
妖狼の寿命は200年と言われているが…」
「200、年…」
さらりと言われて目を見張る
彼はどれだけの時代の流れを目にしてきたのだろう
たった一人きり、この暗い洞窟で――…
:07/09/01 10:22 :W51S :☆☆☆
#239 [☆Cocomo☆MILK☆]
「…まぁオレも何年生きてきたかハッキリわからないが…変身を重ねる度、寿命が縮まっていくらしい。
……見てみろ」
そう言ってスッと袖を引き上げ腕を出したセツ
「これ…」
差し出された腕の一面には赤いうっ血のようなアザが広がっていた
「…変身した後は必ずアザが蝕んでいる。
最近、狼に姿を変えると痛みが酷くなるんだ」
「そんな…っ!なにか、治す方法は…!」
:07/09/01 10:27 :W51S :☆☆☆
#240 [☆Cocomo☆MILK☆]
声を上げた輝夜に、セツはやんわりと笑った
「これが妖狼の定めだ。
今更変えられるわけじゃない」
「なら、もう狼にならないで!」
じわ、と涙が込み上げるのがわかる
「お願いだから」
いつから自分はこんなにも泣き虫になったのだろう
今まで一人きりで生きてきて、どんな仕打ちにも感情に任せて涙を流すことはなかったのに
:07/09/01 10:33 :W51S :☆☆☆
#241 [☆Cocomo☆MILK☆]
「輝夜…」
「俺、セツに何かあったら…どうしたらいいかわかんないよ!」
自分に強さがあったなら
もしあの時一人で村から逃げることができたのなら
セツは危険を省みず助け出してくれた
それなのに自分の情けなさといったら
自分の身ひとつ守れやしなかった―――
:07/09/03 12:21 :W51S :☆☆☆
#242 [☆Cocomo☆MILK☆]
「俺、強くなる。
セツに守ってもらわなくてもいいくらいに。だから、お願い…もう狼にならないで」
泣きそうな顔の輝夜に、セツの瞳が揺らいだ
「…わかった。なら、オマエも約束してくれ。もう泣かないと」
輝夜の涙を目にする度、セツの心がちくりと痛んだ
もう泣かせたくない
頬に伝った涙を指先で拭ってやり、その細い肩に顔をうずめた
「好きなんだ――――オマエが」
:07/09/03 12:30 :W51S :☆☆☆
#243 [☆Cocomo☆MILK☆]
突然の告白
囁いた声は小さかったけれども、輝夜の胸を確かに鳴らした
「…お前が俺をどう思うかは分からない。だが、オレはお前を離したくないんだ」
ぎゅっと抱き締められる腕に力がこもり、息がつまる
ドクドクと高鳴っていく鼓動
「ずっと側にいて欲しいと願うのは――傲慢なことか?」
:07/09/03 12:35 :W51S :☆☆☆
#244 []
:07/09/03 14:59 :N903i :mxnA0N5o
#245 [☆Cocomo☆MILK☆]
~~~さん|ありがとうございます「P
:07/09/03 20:29 :W51S :☆☆☆
#246 [13]
あげケ
:07/09/03 23:41 :W53CA :9GdOsuYc
#247 [我輩は匿名である]
あげ(´・ω・`)
:07/09/04 18:59 :SO903i :RnyAORvw
#248 [我輩は匿名である]
:07/09/05 03:34 :P903i :89CX8I8Q
#249 [Ayumi]
上げときまふ('A`)
:07/09/05 06:36 :P702iD :SQriftcY
#250 [☆Cocomo☆MILK☆]
∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴
|13さん匿名さんAyumiさん|
皆様本当にありがとうございます
イラストかいてましてちょっと停滞ぎみになってしまい申し訳ありませんホ
あげやアンカーなどとても助かりましたホ
∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴
:07/09/05 12:23 :W51S :☆☆☆
#251 [☆Cocomo☆MILK☆]
:07/09/05 12:24 :W51S :☆☆☆
#252 [☆Cocomo☆MILK☆]
綺麗な翡翠の瞳に真っ直ぐ見つめられ、輝夜はツンと胸が痛んだ
真剣な表情のセツ
妖魔である彼が、この言葉を口にする瞬間はどれだけの決意だっただろうか――――
あまりに唐突で輝夜はじっとセツを見返す
そしてゆっくり口を開いた
「俺…、」
今、自分の気持ちは――――
「セツが、すき」
そんなもの、とうに答えは一つだった
:07/09/05 12:30 :W51S :☆☆☆
#253 [ぽぽ]
あなたの絵が〜
とぅきだから〜
(^ω^)
もっと絵増やしてと〜
おもったぁ〜
(((/´∀`)/
BYチャン・ドンゴン
:07/09/05 17:59 :SH902iS :AV/4G7/g
#254 [哉]
:07/09/05 23:53 :W43SA :xuDWlSjg
#255 [あきは]
あげ!
:07/09/07 18:28 :W43SA :JMoO3MUw
#256 [☆Cocomo☆MILK☆]
皆様本当に申し訳ありません(ToT)ありがとうございます!(>д<)ちょっと訳ありでスランプ気味です…(T^T)
イラストが思い通りにかきあげられません(>д<)2、3日したら脱出出来ると思うので気長に待っててくださいね(/_;)
ごめんねl [jpg/22KB]
:07/09/08 01:33 :W51S :☆☆☆
#257 [みゥ]
いつも読ませてもらってます
主サンのペースでゆっくり書いてください
応援してますッ
:07/09/08 22:23 :SH903i :ZMG6Pa8Q
#258 [☆Cocomo☆MILK☆]
∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴
|みゥ高ウん|
ありがとうございます!(>д<)がんばります!
∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴
:07/09/10 12:33 :W51S :☆☆☆
#259 [☆Cocomo☆MILK☆]
:07/09/10 12:35 :W51S :☆☆☆
#260 [☆Cocomo☆MILK☆]
その言葉に真っ直ぐ見つめられたセツが柔らかく微笑んだ
そしてそっと顎を引き上げ、軽く触れるだけのキスを落とす
輝夜は瞳を閉じ、それを受け入れた
「…俺、セツと一つになりたい」
唇を離し、輝夜が呟やく
その言葉にセツが小さく首を振った
「抱いてしまったら、お前は―――…」
:07/09/10 12:39 :W51S :☆☆☆
#261 [☆Cocomo☆MILK☆]
「分かってる。
もしかしたら俺は――――死んでしまうかもしれない、でしょう?」
セツの言葉を遮り、輝夜が口許で笑う
そしてその広い胸元へ抱きついた
「でもね、もしそうなったとしても、俺にとってそれは辛いことじゃないんだ。
―――むしろ貴方の腕の中で死ねるなんて、本望だよ」
「輝夜…」
不謹慎なことを、と咎めようとした唇が奪われる
輝夜はセツに何も言わさないために、その唇を塞いだ
:07/09/11 08:19 :W51S :☆☆☆
#262 [うにャ]
:07/09/11 10:22 :SH904i :fxGu3rRk
#263 [☆Cocomo☆MILK☆]
∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴
|うにャさん|
ありがとうございます小説は時間問わず更新できますが、イラストの更新は夜になってしまいますjホ
コメントありがとう|
∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴
:07/09/11 12:18 :W51S :☆☆☆
#264 [☆Cocomo☆MILK☆]
そっと離された唇
セツは細い身体を引き離し、真っ直ぐその蜜色を見つめた
「俺はお前を死なせたくない。…それは間違っているか?」
眉を寄せ、悲痛めいた顔に輝夜が困ったように笑う
「ううん、間違ってない。俺も、セツが死んじゃったら嫌だよ。
…でも、貴方の事を何も感じないまま死ぬのはもっと―――イヤだ」
:07/09/11 12:24 :W51S :☆☆☆
#265 [☆Cocomo☆MILK☆]
その言葉に
少しはにかんだ微笑みに
気付けば力強く華奢な身体を抱き込んでいた
「――お前が死んでしまったなら、俺はお前と共に逝こう。
ずっと側にいると誓うよ」
耳元で呟かれた声に、輝夜は小さく笑ってその背にすがりついた
「うん――――…」
俺も、ずっと貴方の側に
―――――――――――――――――――――…
:07/09/11 12:29 :W51S :☆☆☆
#266 [☆Cocomo☆MILK☆]
押し倒された身体
硬い地面の上に自らの羽織を広げ、そこにゆっくりと輝夜を横たえてやる
薄暗い中、不安そうに見上げる瞳に、セツはその柔らかな髪を撫でた
「…緊張しているのか?」
「少し…」
言いながら、苦笑い
セツはその細い身に覆い被さるようにすると、すらり延びた腕が背にすがりついた
「大丈夫だ、何も怖いことはしない」
俺がついている、と微笑んだセツに、輝夜は小さく頷いた
:07/09/12 12:28 :W51S :☆☆☆
#267 [☆Cocomo☆MILK☆]
「輝夜」
「…ん……」
頬を撫でられ、輝夜から吐息が漏れる
誘われるがまま、その唇に顔を寄せた
最初は緊張のため強ばっていた輝夜の体から力が抜け、深いキスに応える
「――欲しい、お前が…」
熱い吐息混じりの囁きに、ぞくりと肌が粟立つ
「いい、よ…」
小さな声を確認すると、はだけた着物の隙間からセツの手のひらが、するりと入り込んだ
:07/09/12 21:33 :W51S :☆☆☆
#268 [☆Cocomo☆MILK☆]
「、ぁ……っ」
シュル、と帯が解かれ、目の前に素肌を晒す
暗闇に浮かび上がる白い肌に、翡翠の瞳がふと細められた
「――綺麗だな…」
「な、に言って――――っん…っ」
首筋から鎖骨
鎖骨から脇腹へと移動する手のひらにぴくりと震えてしまう
「ぁ、あ……」
触れられたところから熱が広がり、恥ずかしさも混ざって身体が燃えるように熱い
:07/09/12 21:38 :W51S :☆☆☆
#269 [☆Cocomo☆MILK☆]
耳や首筋を舐め上げられてくすぐったさに肌が粟立ち、時々走る小さな痛みに震える
瞑った目を開けば、暗い中でも光を失わない翡翠の瞳
ほんの少しの接触にびくつく自分を見て、セツの視線が優しくなるのがわかる
触れるだけの口づけを受けながら、伸ばされた手に胸の突起をきゅっと捻られると、ぴくりと背中が跳ねた
:07/09/12 21:42 :W51S :☆☆☆
#270 [☆Cocomo☆MILK☆]
「感じやすいな」
「そ、んなの…わかんな……っぁ…」
途切れ途切れにそう言うと、ふっと笑った気配が伝わってきた
本当は違うと言いたかったけど、初めてなのだから分かるはずがない
不意に、セツの指が勃ち上がって先走りを漏らし始めたモノを捕らえる
「ひぁ……っだ、め……!」
突然の感覚に驚いて、思わず逃げ出したくなってしまう
:07/09/12 21:46 :W51S :☆☆☆
#271 [☆Cocomo☆MILK☆]
胸の突起を舌先で転がされながら自身を握り込まれ、セツの大きな手のひらに身体を縮めることしかできない
「ゃ、だ……っあ、んん……っ」
「可愛いな」
声を聞かれ、全部見られているという恥ずかしさと、セツにされているという事実にどうしようもなく感じてしまう
先端を指の腹で擦られるだけで達してしまいそうになった
:07/09/12 21:49 :W51S :☆☆☆
#272 [☆Cocomo☆MILK☆]
自分でもあまりいじったことのない器官を巧みになぶられ、あっというまに高められる
「あ…だ、め……っ!出、ちゃ……ぅ」
「かまわない」
離して、と言っても聞き入れられず、身体をびくりと跳ねさせ、セツの手のひらに放ってしまった
「っ……ぁ、…はぁ……」
達すると同時に、かくんと身体から力が抜ける
無意識にたぐりよせていた敷かれた羽織に身を沈ませる
:07/09/12 22:04 :W51S :☆☆☆
#273 [☆Cocomo☆MILK☆]
荒くなった呼吸を整えていると、脱力した両足を抱えられ、信じられないところから、ぬるりとした感覚がした
「や……!そん…なとこ…っぁ…」
セツの指が、自分の放ったモノを後ろに塗りつけて、そこを解すように中に侵入してくる
一気に身体が強ばって、指を強く締め付けてしまった
「力を抜け……楽にしていろ」
「や、できな…っ」
:07/09/12 22:09 :W51S :☆☆☆
#274 [☆Cocomo☆MILK☆]
首を振り今すぐ抜いて欲しかったが、セツは呼吸に合わせて確実に指を埋め込んでくる
ぬめる精液の助けを借りて指が増やされ、内側を探るように出し入れを始めた指が、ある一点を掠めたとき、腰から背中が浮き上がった
「!っな…、そこやだ…っ…」
「………ここか」
「あ…!」
その反応に満足したセツが口角を上げ、そこを集中的に攻める
:07/09/12 22:17 :W51S :☆☆☆
#275 [うにャ]
最高です
:07/09/12 22:18 :SH904i :RpMYuB6Y
#276 [☆Cocomo☆MILK☆]
うにャさん|ありがとうございます(≧▽≦)ゞ|
:07/09/12 23:01 :W51S :☆☆☆
#277 [☆Cocomo☆MILK☆]
「ん、く…っ」
「つらいか…?」
「だ、いじょぶ…」
小さく笑ってみせたが、本当は少し辛い
圧迫感とせりあげる羞恥心に早くどうにかしてほしかった
そしてゆっくり時間をかけ、三本まで増やされた指が引き抜かれた
それに変わり、熱くなったセツの性器があてがわれる
「…いいか?」
伺うように見つめた瞳が熱で揺れ動く
初めて見る、セツの少し切迫詰まったような表情に、輝夜はこくりと頷いた
:07/09/12 23:11 :W51S :☆☆☆
#278 [☆Cocomo☆MILK☆]
「いいよ…」
声と同時に、指先とは比べものにならない質量のそれが、ゆっくりと身体の中に埋め込まれていく
「…っ!い、たい…っ」
「、きついな…」
経験したことのない不安と痛みで、手がすがるものを求めて宙をかいた
「セツ…セツ…っ…」
助けを求めるように名を呼ばれる
涙の膜を張った輝夜の伸ばされた手を絡め取り、力強く握り返してやると、その拍子にポロリと一粒涙が零れた
:07/09/12 23:17 :W51S :☆☆☆
#279 [☆Cocomo☆MILK☆]
「大丈夫だ、大丈夫…ゆっくり、息を吐け……。―――そうだ」
言われた通りに深く息を吐くと、かすめるだけのキスをもらった
そうして時間を掛けて、完全に埋め込まれる
「…はいった、の…?」
「ああ…全て、お前の中だ」
言いながら、握りしめていた手をそっと下肢に導かれる
:07/09/12 23:24 :W51S :☆☆☆
#280 [☆Cocomo☆MILK☆]
「ほんと……だ」
繋がった場所に指先を誘導され、恐る恐るその場所に触れてみると、熱く猛った楔が、自らの中に打ち込まれていた
「今、お前と一つだ。――――後悔は…ないか?」
セツの言葉に、一瞬目を見開き、そしてふと笑った
「…今更だなぁ…そんなの。後悔なんてするわけない。ずっと―――こうしたかったんだ」
涙顔で微笑んだ輝夜に、セツは笑みを返す
:07/09/12 23:28 :W51S :☆☆☆
#281 [☆Cocomo☆MILK☆]
「俺もだ」
深い、口づけ
そして徐々に始まる律動
動きは緩やかでも、確実にさっき反応のあった場所を確実に突き上げられ、声が押さえられない
汗で張り付いた前髪を退けてくれる大きな手のひら
意思とは関係なく溢れる涙を、舌先で舐め取られる
次第に早められて激しくなっていく動きに、何も考えられなくなっていく
「あ、ぁ、…っセ、ツ…セツ…っ」
揺さぶられながら途切れる喘声
:07/09/12 23:33 :W51S :☆☆☆
#282 [☆Cocomo☆MILK☆]
夢中で名を呼ぶと、かすかに乱れた熱い吐息に名を呼び返され、頭の奥が、じんと痺れた
溶けてしまうような身体の熱
熱い吐息
同時に前もいじられ、輝夜は声にならない声を上げる
こんなのは知らない
知らなかった
「輝、夜」
何度も名を呼ばれ視線を合わせると、何故か胸が苦しくなった
自分と同じように快感の熱にうかされたセツの瞳は、どこか悲しげで、切なそうで――――
:07/09/12 23:38 :W51S :☆☆☆
#283 [☆Cocomo☆MILK☆]
―――ああ、そうか
もしかしたら自分は死んでしまうかもしれないんだ―――
しかし恐怖はなかった
こうしてセツに抱かれながら死に耐えたとしても、最期に見たものが、自分を見つめる彼の瞳ならばそれでよかった
「セツ―――」
:07/09/12 23:42 :W51S :☆☆☆
#284 [☆Cocomo☆MILK☆]
ああ、もう―――――駄目だ――
耐えきれない快楽に、とうとう意識が薄れた瞬間、深く深く抱きしめられる
「輝夜…―――」
そして耳元に、熱く掠れた声がかすめた
「――――愛してる――…」
その言葉を最後に、輝夜の意識は途切れた
―――――――――――――――………
:07/09/12 23:46 :W51S :☆☆☆
#285 [☆Cocomo☆MILK☆]
:07/09/12 23:51 :W51S :☆☆☆
#286 [☆Cocomo☆MILK☆]
―――桜丘、と呼ばれるその丘は名前通りの場所だった
村外れにあるひっそりと立つ、小さな丘の上には一本の桜
樹齢何百年ともなろうこの大きな桜木は、春夏秋冬、全ての季節に花を舞わせていた
この桜丘は母と二人だけの秘密の場所
麗らかな春先
母と二人、こうして散歩がてらこの丘に訪れるのが楽しみだった
「なんで花を咲かせるの?」
桜の幹の下、柔らかな草の上に寝そべった輝夜が尋ねる
:07/09/13 12:23 :W51S :☆☆☆
#287 [☆Cocomo☆MILK☆]
春じゃないのに、と見上げた我が子に、隣に腰を下ろす母親が柔らかく笑んだ
「――そうね、例えば、好きな人を残して逝ってしまった人が、春夏秋冬、花を咲かせて「貴方の側にいますよ。だから安心して生を全うしなさい」
、って合図を出してあげてるの。
だから桜を見ればその人の事を思い出せるわ」
「ふぅん…なんかよくわかんないや」
つまらなそうに唇を尖らせ、雲ひとつない青空を仰ぐ
:07/09/13 12:32 :W51S :☆☆☆
#288 [輪廻]
:07/09/13 18:48 :SH902iS :☆☆☆
#289 [AKON]
:07/09/14 02:26 :D904i :eucnGs4g
#290 [☆Cocomo☆MILK☆]
∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴
|輪廻さん|AKONさん|アンカーありがとうございました☆(o^v^o)助かります(≧▽≦)/
∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴
:07/09/14 12:37 :W51S :☆☆☆
#291 [我輩は匿名である]
:07/09/14 18:43 :SO903i :☆☆☆
#292 [☆Cocomo☆MILK☆]
匿名さんありがとう|
:07/09/15 12:25 :W51S :☆☆☆
#293 [☆Cocomo☆MILK☆]
:07/09/15 12:25 :W51S :☆☆☆
#294 [☆Cocomo☆MILK☆]
ひらひらと桃色の花弁が降り注ぎ、その一枚がはらりと額に舞い落ち、ふと母の顔を見つめた
「母さんは…そんな人がいたの?誰か…死んじゃったひと」
言葉を選ぶように尋ねた輝夜
美しい母は、その小さな桃色の唇でくすりと笑い、
「――――…いいえ、いないわ。母さんは父さんと貴方のことが一番好きだもの」
そう言って、優しく髪をすかれる
:07/09/15 12:30 :W51S :☆☆☆
#295 [☆Cocomo☆MILK☆]
彼女の細く、ひやりとした指先に輝夜は安心したように瞳を閉じた
柔らかな風が頬を撫で、ゆっくりと頭を撫でてくれる指の感触
次第にうとうとと睡魔が訪れ、輝夜はとうとう眠ってしまった
そんな輝夜を見下ろし、母が優しく微笑みを浮かべる
「セツ、この子をよろしくね…」
寂しげに呟かれたその母の声は、深い眠りの間際に脳裏に響いた
―――――――――――――――……
:07/09/15 12:35 :W51S :☆☆☆
#296 [我輩は匿名である]
アゲ!!気になる(・ω・)
:07/09/15 15:34 :W51P :☆☆☆
#297 [我輩は匿名である]
:07/09/19 20:44 :P902i :mSTVhCc2
#298 [我輩は匿名である]
アゲ!!
:07/09/24 02:18 :W51P :☆☆☆
#299 [匿名]
あげ(^ω^)
:07/09/24 11:19 :W52CA :4rmaKDP2
#300 [U-]
あげえx
:07/09/24 12:49 :W51SA :38iVLfJw
#301 [七海]
あげ
のんびり更新待ってます
:07/09/28 21:05 :SO703i :DyCT5EVc
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