黒蝶・蜜乙女―第2幕―
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#196 [向日葵]
「くしゅっ。」
その時、セツナの腕の中で眠っている蜜がくしゃみをした。
「春、言えど夕方、寒い。そろそろ、帰る。」
気づけば空が茜色になり始めていた。
蜜は暖を求めているのかセツナにすり寄る。
そんな蜜を見てそっとセツナは微笑んだ。
適当にオウマとラフィーユで周りを片づけて、桜が咲き誇る山を四人は後にした。
―――――……
「ん……んー?」
あれ?いつの間に寝てたの私。
:07/09/15 17:42
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#197 [向日葵]
ってか山じゃない。
完璧コレは家の中だよね。
「何が……どうなって?」
「起きたか。」
近くで声がするので首を動かすと、椅子にセツナが座ってこちらを見ていた。
体を起こして時計を見る。
「七時……?」
お花見は……。
あの桜だらけの山々は……。
「なぁーんでぇぇ?!」
:07/09/15 17:50
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#198 [向日葵]
頭を抱えて記憶を辿るもオウマ君に酒の花を飲まされた所までしか分からない。
どうやって帰って来たとか、何で眠ったとか全然分からない。
「ねぇセツナ。なん―――――っ。」
言葉を失う。
何故ならセツナの顔がすぐそこにあって、私を囲うみたいに手をベッドについてるからだ。
いつになく真剣なセツナの目に、思わずポーッと頭が働かなくなる。
「セツ……ナ……?」
:07/09/15 17:56
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#199 [向日葵]
名前を呼ぶと、セツナの顔が更に近くになる。
もう鼻が当たりそう……。
「なぁ蜜よ……。」
「……何、ですか……?」
セツナの片手が、私の片手を掴んでセツナの頬に触れる。
「俺はお前が好きだ。ずっと……これからも……。」
ドキドキ胸が高鳴る。
いつも言われる事だけど、やっぱり言われると嬉しい。
私は黙ってセツナの言葉の続きを待つ。
:07/09/15 18:03
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#200 [向日葵]
セツナは私の目を見て私を伺っている。
私が待っていると分かったのか、セツナが次の言葉を発した。
「結婚して欲しいんだ……。俺と……。」
周りの音が無くなった。
まるで私とセツナ二人だけみたい。
今なんて?結婚?
「ハ……ハハハッ。」
現実に戻ってこれたかと思ったら、なんだか笑えてしまった。
笑う私にセツナは怒った顔をする。
:07/09/15 18:07
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#201 [向日葵]
「真剣に言ってるのに何故笑う。」
「フフフフ。だって、勝手になったら夫婦とかって言ってるのに……今更プロポーズですかっ。」
まだ笑う私に、セツナはムッと唸った。
それでも……。
私はセツナの顔を両手で包んだ。
セツナのムッとした顔が消える。
「もちろんお受けしますよ。……セツナ。」
と言って微笑んだと思ったら、セツナが力強く抱き締めた。
:07/09/15 18:17
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#202 [向日葵]
「焦るだろ!断るかと思ったじゃないか!」
この人でも焦る事があるんだと思いながら耳元で響く声を聞く。
そこでピン!と頭に浮かんだ文字を言わなければ良かった。
「なら今夜はある意味初夜ですね!」
そこで何故かセツナの体がピクリとした。
「なんだ蜜…。そのつもりだったのか……。」
「は?」
何故そんな怪しげな声を出して……?
:07/09/15 18:24
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#203 [向日葵]
次の瞬間、司会が一変。
天井が見える……。
え……?まさか。
まさかだよね……?
「お望みとあらば花嫁殿。早速初夜を向かえようではないか……。」
うそ―――――!!!!
そんな意味だったの初夜って!!!
セツナは私の上に覆い被さってくる。
さっきまで真剣だったセツナの顔が怪笑を浮かべて色っぽくなってる。
「セツナ待って!私そんなつもり、―――――っ!!」
「問答無用。」
:07/09/15 18:29
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#204 [向日葵]
そう言ってセツナは私の口を塞ぐ。
深いくちづけは息が出来ないくらい激しくて、角度を変えられる度にセツナの息が口に入ってくる。
「―――っ。……は、ぁ……。」
やっと離れたと思うと、セツナの私を見る顔がとても優しくなっていた。
キュンと高鳴る胸……。
少しセツナの手が私の頬を包む。
服に手がかかって、一つ、二つとボタンが外されていく……。
目をギュッと瞑って恥ずかしさに堪えていると。瞼にセツナの唇が触れた。
:07/09/15 18:41
:SO903i
:5.lsk.LE
#205 [向日葵]
目を開けると、優しく微笑むセツナがいた。
力がふっと抜ける。
「大丈夫だから……。」
うん……。大丈夫……。
そう言ってセツナの唇が首筋をなぞる。
ビクッと反応する自分の体が何だか恥ずかしくて体温が一気に上がる。
そしてセツナの片手が服の中に入ってきた。
「……ひぅ……っ!」
いよいよ!!と思った。
その時だった。
ガチャ
「セツナー!蜜起きたかぁぁ……。?!」
:07/09/15 18:47
:SO903i
:5.lsk.LE
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