黒蝶・蜜乙女―第2幕―
最新 最初 🆕
#80 [向日葵]
>>79訂正

細かい間違いが……

×密
○蜜

――――――――

蜜「もういいから。」

今はラフィーユがいない。
私がいない間に告白はないだろうけど、いささかオウマ君は間が悪いと言うか空気読めないと言うか……。

なのでもしかするかもしれないってことで、聞いてみようとしたら、先にオウマ君が口を開いた。

⏰:07/08/16 02:27 📱:SO903i 🆔:xef4BwKY


#81 [向日葵]
オウマ「俺、ラフィーにいうのまた今度にする!」

蜜「へー…。…………えっぇ?!」

オウマ君はニカッと笑うと上着のポケットに手を入れたまんま私の隣に座った。

オウマ「今、蜜の護衛って言う指名がある限り、きっとラフィーは気持ちには答えてくれない。自分よりも与えられた事こなすのを最優先しちゃう奴だしね!」

私の……せい……。
うつ向いて、申し訳なう気持ちで一杯になっていると、オウマ君は私の頭をクシャクシャ撫でた。

⏰:07/08/16 02:32 📱:SO903i 🆔:xef4BwKY


#82 [向日葵]
オウマ「もちろん蜜のせいじゃないって!ラフィーがそーゆー性分なだけ!だから良いんだ!」

苦笑してオウマ君を見ると、オウマ君はまだにこにこしていた。

すると、口元に笑みを残したまま、目が真剣になった。

オウマ「それに……蜜だって、目と鼻の先に恋人がいちゃあ、辛いだろ……?」

私は目を軽く見開いた。

蜜「……。まったく…あの人にしても、オウマ君やラフィーユにしても、優しすぎますよ貴方達は!」

⏰:07/08/16 02:36 📱:SO903i 🆔:xef4BwKY


#83 [向日葵]
オウマ君はへへっ!と笑って「でも」と続けた。

オウマ「ラフィーが側にいてくれるだけで、ラフィーも側にいたいと感じてくれているなら、それだけで……いいやって。今はそう思う!」

私は眩しい彼の笑顔を受けながら微笑んだ。

蜜「そうですか……。」

オウマ「うんっ!」

すると、ラフィーユが私に買ってきてくれたジュースを持って帰ってきた。

ラフィーユ「蜜、はい。」

蜜「うん。ありがとう。」

⏰:07/08/16 02:40 📱:SO903i 🆔:xef4BwKY


#84 [向日葵]
温かいコーヒーはとっても美味しくて、少し冷えた体の芯を温かくしてくれた。

あっという間に掌サイズのコーヒーを飲み終えた私。

蜜「ちょっと捨ててくるよ。」

ラフィーユ「なら私、行く。」

蜜「これくらい行きます。二人共休んでていいから。」

そして私はその場を少し離れてゴミ箱へと向かった。

・・・・・・・・・・・・・・・

オウマ「ラフィー…。今日、ごめんな。」

⏰:07/08/16 02:43 📱:SO903i 🆔:xef4BwKY


#85 [向日葵]
ラフィーユはオウマの隣に座ると、一息つく。

ラフィーユ「まったくだ。だから言った。はしゃぐなと。」

オウマはまた子犬の様に小さくなる。
ラフィーユはそんなのを容赦せずまた言葉を被せる。

ラフィーユ「大体、お前は落ち着きない。遊び、すぐ熱中。だから悪い。今日も蜜、何も無い、良かった。」

それを聞き、オウマは更に小さくなり落ち込む。

このままじゃ、ラフィーユに嫌われてしまう……。
オウマは思った。

⏰:07/08/16 02:49 📱:SO903i 🆔:xef4BwKY


#86 [向日葵]
――――――――

今日はここまでにします

⏰:07/08/16 02:50 📱:SO903i 🆔:xef4BwKY


#87 [向日葵]
オウマ「ラフィー俺!」

ラフィーユ「でも。」

ラフィーユはオウマの言葉を遮る。

そして目を細めて優しく微笑んだ。

ラフィーユ「私、オウマの側、いたい。駄目か?」

オウマの時間が止まってしまった。
まさかラフィーユが自分にこんな事を言うだなんて思っても見なかった。

ラフィーユ「オウマ…?」

呼びかけられて、オウマの時間が再び動き出した。

⏰:07/08/18 03:04 📱:SO903i 🆔:bITymfKA


#88 [向日葵]
オウマ「ラフィーは……それでいい?」

ラフィーユ「…………。オウマ、嫌か?」

ずっと……特別な気持ちが欲しくて。

でもそれは容易に手に入るものじゃなくて……。

それでも側にいてくれると言うのならば……。

オウマ「嫌な訳……ないだろ!!めちゃくちゃ嬉しい!!」

ニカッとラフィーユに笑いかけると、ラフィーユもホッとして顔が緩んだ。

ラフィーユ「そうか……。」

⏰:07/08/18 03:08 📱:SO903i 🆔:bITymfKA


#89 [向日葵]
それでも側にいてくれると言うのならば…………

ずっと側にいてくれるだけで、十分だと思った。

・・・・・・・・・・・・・・・

なぁんだ。

蜜「結局、私がいなかった方が良かったみたい。」

ゴミ箱に空き缶を捨てに行って帰ってきた私は、植木に隠れて二人を見ていた。

オウマ君、嬉しそう。
ラフィーユも……。

……。もしかして。

ラフィーユは気づいてないのかもしれない。

⏰:07/08/18 03:11 📱:SO903i 🆔:bITymfKA


★コメント★

←次 | 前→
↩ トピック
msgβ
💬
🔍 ↔ 📝
C-BoX E194.194