黒蝶・蜜乙女―第2幕―
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#151 [向日葵]
随分一緒にいても、この美貌とサブい台詞にはやっぱり慣れない。

台詞には免疫がほんの少しついたものの、この神々しく美しい顔は無理だ。

更に優しくなるともう私は逆らえない。
色気のある顔をされれば逃げられない。
この人は自分の使い道をよく分かっている。
だからこそ……困る。

セツナ「何を黙っている。いつもの事だろ?……それとも……。」

そして何よりのSっ気満載!

セツナ「足りなかったとか……?もっとって言いたいのか?蜜も大分こちらに免疫ついてきたのだな……。」

⏰:07/08/23 01:27 📱:SO903i 🆔:KKHO/xOI


#152 [向日葵]
ズビシッ!
堪えきれず脳天チョップ。

蜜「もーいいですからっ!……あ!」

空から二つの影が舞い降りて来た。

オウマ「いよ!待たせたな!」

ラフィーユ「オウマ、選ぶ、遅い。」

さてさて、この二人をやっと紹介できます。

まずは元気なオレンジ頭の男の子オウマ君。

私の護衛の為にお城建設をきっかけにこちらへ半住み込み。
実は、もう一人の薄青い長い髪の毛のクールビューティ、ラフィーユの事が好きなのです。

⏰:07/08/23 03:19 📱:SO903i 🆔:KKHO/xOI


#153 [向日葵]
ラフィーユは、オウマ君と昔からの知り合いで、喋り方の事からオウマ君が(友達として)大切なのです。

ちなみに料理が半端なく上手いです。
食べないくせに。

蜜「じゃー…いこっかぁ!お弁当持ってきますね。」

お弁当を持った私は、セツナに抱きかかえられて上空へ。
上から見た街は桜であちらこちらがピンク色だった。

私達が向かう場所は皆がお花見して一杯の所じゃなく、とっておきの場所なのです。

⏰:07/08/23 03:23 📱:SO903i 🆔:KKHO/xOI


#154 [向日葵]
それはセツナとの秘密の場所だったあの山の中にあるのです。

だったと言った訳は、前にラフィーユとオウマ君をいれてしまったから、秘密では無くなってしまった。

それをセツナに言ったらそれはそれは拗ねて……。
Sっ気全開で迫られて大変だったんですよそれは……。

しばらく飛んでいくと、久しぶりの山が見えてきた。

蜜「わ、わぁ!何これぇ!」

⏰:07/08/23 03:31 📱:SO903i 🆔:KKHO/xOI


#155 [向日葵]
春が到来した山は緑の割合がほぼ無いくらいピンク色で埋め尽されていた。

正にピンク山。

蜜「そんなにこの山桜の木が多かったんですか?」

セツナ「緑が張り切ったみたいだな。なんてったってアイツらにとったら春は祭だから。」

ちなみに何祭だろう……。

蜜「…ん?ならラフィーユ達はお花摘みに行かなくても良かったんではぁ〜?」

後ろに飛んでいるラフィーユ達に少し声のボリュームを上げて聞いてみる。

⏰:07/08/23 03:36 📱:SO903i 🆔:KKHO/xOI


#156 [向日葵]
するとオウマ君が一回転しながら私(と言うかセツナ)の隣に来て、ニカッと笑った。

オウマ「俺達が探してたのはぁ!酒の花ぁ!」

蜜「お酒の……花?そんなのあるんだ。」

“酒の花”とオウマ君が言った時に、セツナがピクリとしたのを私は気付かなかった。

蜜「それ、私も飲みた」

セツナ「却下。」

言葉を遮られた上に何故か即答で却下されたので私は数回瞬きしながらセツナを見た。

⏰:07/08/23 03:43 📱:SO903i 🆔:KKHO/xOI


#157 [向日葵]
***************

セツナは思い出していた。

あちらの世界にいる時に間違って飲んでしまった酒の花。

酔った蜜は甘え上戸、そして脱ぎ癖があった。

なのでセツナはなんとしてでも蜜が酒の花を飲むのを阻止しなければならなかった。

*****************

蜜「セツナ?何でです。」

私はセツナのそんな思いを知らず、私は聞いた。

⏰:07/08/23 03:56 📱:SO903i 🆔:KKHO/xOI


#158 [向日葵]
――――――――

今日はここまでにします

⏰:07/08/23 03:57 📱:SO903i 🆔:KKHO/xOI


#159 [向日葵]
セツナ「……あまり気にするな。」

蜜「……。はぁ……。」

そして山の中へ降り立つ。色んな桜が満開だった。

蜜「じゃあお花見、開始しましょっかぁ!」

私はレジャーシートを桜の木の下に敷いてお弁当を出した。

それと共にオウマ君達は通称酒の花を出す。

それを何とか味見したくてセツナをじっと見てお許しを貰おうとする。

セツナ「駄目だったら駄目だ。」

⏰:07/08/26 00:35 📱:SO903i 🆔:85n.YW62


#160 [向日葵]
蜜「べぇー。セツナのケーチ。私だってもう大人なんだから!」

セツナ「未成年が威張って言うな。」

うっ……。
それを言われてはキツイ……。
でもお花見なんだから少しくらいいいじゃん……。

(※お酒は二十歳になってから。)

とりあえず乾杯をして、私はジュースを……。
あとの三人は酒の花を飲む。

そして私は自作のお弁当を食べながら桜を楽しむ。

⏰:07/08/26 00:38 📱:SO903i 🆔:85n.YW62


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