黒蝶・蜜乙女―第2幕―
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#176 [向日葵]
幹に手をついて気合いで立ち上がる。
足はまだフラフラしたままだけど……。

もう……ちょい……。
しかしなんでまだフラフラしてるのか分かんないなぁ。

なんとか立てた!
いよっしゃ!

得意気にセツナを見下ろそうとしたらセツナはもう既に立っててびっくりした。
そして逆に見下ろされる形になってしまった。

セツナ「立ってどうするつもりなんだ?」

蜜「桜を見て回るだけです。セツナはここにいてもいいんですよ?」

⏰:07/09/02 20:12 📱:SO903i 🆔:T7pfKsTk


#177 [向日葵]
セツナはまた意地悪そうにニヤッと笑うと私の手を繋ぎ自分の口元へ持ってきて手の甲に唇をつけた。

唇の感触に私は真っ赤になって余計に頭がクラクラしてしまう。

セツナ「行く所はどこでもお供するさ。花嫁殿よ。」
なんて返せばいいか分からず視線を泳がせていると、ククッと笑われた。

セツナ「ホントお前は可愛いな……。」

蜜「は、はぁ……。そりゃどうも……。」

口ごもって言った後、私達は手を繋いで仲良く桜が溢れる下を歩いて行った。

⏰:07/09/02 20:18 📱:SO903i 🆔:T7pfKsTk


#178 [向日葵]
―――――
―――――――……

暫くすると、オウマ君達が戻ってきた。

二人の両手には沢山の(多分)酒の花があった。

当然私は飲む事を許されていないので持ってきた水筒のお茶で我慢するしかない。

すると……

オウマ「なぁセツナ!あれ何だ?!」

あらぬ方を指さしたオウマ君につられて私とセツナはその方を見るも何も無い。
と、突然。

グイッ!

蜜「んんっ?」

⏰:07/09/02 20:22 📱:SO903i 🆔:T7pfKsTk


#179 [向日葵]
何かがトロリと口の中に入ってくる。
そしてお酒の香り。

オウマ君は私の口に酒の花を放りこんだのだ。

セツナ「オウマ、何も……。!!馬鹿!蜜!!」

そんなセツナの声を聞く前に、私は蜜をごくりと飲んでしまった。

あ……結構おいしー……。
・・・・・・・・・・・・・・

蜜を飲んで動かなくなった蜜を心配した一同はじっと蜜を見つめる。

セツナ「オウマ…。お前なんてことしてくれたんだ……。」

⏰:07/09/02 20:26 📱:SO903i 🆔:T7pfKsTk


#180 [向日葵]
オウマ「かったいこと言うなよ!宴会なんだぜ?!」

セツナ「お前は蜜が酒を飲んだらどうなるか知らないだろ!」

セツナが言い終わると同時に、ゆっくりと蜜が顔を上げる。

ラフィーユ「蜜?」

頬は紅潮し、口元には不適な笑み。
そして

蜜「セーヒュナァー!」

この甘え方。
蜜は酒に弱いのだ。
完全に酔っ払ってる。

蜜はセツナの首元に腕を巻き付けて子供の様にセツナに抱きつく。

⏰:07/09/02 20:30 📱:SO903i 🆔:T7pfKsTk


#181 [向日葵]
セツナは「分かったか?」とオウマにげんなりした視線を送ってからため息をついた。

ラフィーユは一度見た事があるのでオウマほど驚きはしないものの目が点になっていた。

そんな一同にお構いなく、寧ろ眼中になく出来上がった蜜は頭をセツナに甘えるように擦りつける。

オウマ「たった……あれだこで……?」

ハハッと半笑いで誰に聞いてるのでもなくオウマが呟いた。

⏰:07/09/02 20:40 📱:SO903i 🆔:T7pfKsTk


#182 [向日葵]
――――――――

キリます

⏰:07/09/02 20:40 📱:SO903i 🆔:T7pfKsTk


#183 [向日葵]
オウマが引いてるのもなんのその。
蜜は自分の服に手をかけ始めた。

それに気づいたセツナは急いで蜜の手を止める。

「なぁ〜にぃ〜セツュナァ〜。」

「馬鹿か。外だぞ。こんな所で脱ぐな!」

「暑いもぉん。いいでしょ〜?」

上目づかいで聞いてくる蜜に思わず負けそうになったセツナだが、ぐっと我慢して蜜を睨む。

「駄目ったら駄目だ!」

⏰:07/09/07 00:37 📱:SO903i 🆔:gYOPUeU2


#184 [向日葵]
少しキツめに叱ると、蜜の目に涙が溜った。

それを見たセツナは「あー……。」頭を抱える。

「ひどいよセツュナ……。あたち、暑いって言っただけなのにぃー!」

子供の様に「うわぁーん」と泣き出す蜜。
その変わりように思わず固まり、凝視するオウマとラフィーユ。
どうしたものかと悩むセツナ。

「セツナ……俺悪い事……したな……。」

バカっぽい声を出しながらオウマが呟いた。

「だから嫌だったんだ……。」

⏰:07/09/07 00:43 📱:SO903i 🆔:gYOPUeU2


#185 [向日葵]
ラフィーユに関してはもう無の境地なのか遠い目をしていた。

ひぐひぐとしゃっくりをしながら自分の涙を拭く蜜にセツナは聞いた。

「すまなかった。強く言い過ぎた。何でもしてやるから泣き止め。」

するとピタッと泣き止んで蜜は目を輝かせた。

「何でも?」

「あぁ。」

普通じゃあり得ないニヘェとした笑顔を見せた蜜は、更にあり得ない事を言った。

⏰:07/09/07 00:47 📱:SO903i 🆔:gYOPUeU2


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