〜運命のヒト(2)〜
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#343 [りく☆]
オレ達にそう言うと、担任は再びプリントを手にとり、手でオレ達に帰るように合図した。
そんな担任の仕草を見て、オレ達は彼の発言に驚きながらも、その場を去った。


『あっ…新垣。
お前は放課後また来い。いっぱいサボってくれた御礼に課題をやるから♪』

⏰:08/08/27 00:20 📱:SH903i 🆔:FGOSOYT6


#344 [りく☆]
職員室を出ようとしたオレに、付け加えるように言った。
せっかく彼の感動的な発言で清々しい気分になれていたが、一気にそんな感情は掻き消された。

…今からせっかく昼休みなのに

そぉ思いながら、一人ブルーな気持ちで滝沢達についていく。

⏰:08/08/27 00:25 📱:SH903i 🆔:FGOSOYT6


#345 [りく☆]
『しかし、まさか先生があんな事言うとはなぁ♪』

『本当♪びっくりだよね。』

教室に戻るとすぐ、滝沢と祥子がそんな会話を交わしていた。オレも会話に入りたかったが、課題が頭から抜けないため未だに沈んでいる。
そんなオレの心境を察したのか、2人とも何も言わずに、オレを見ながら笑っていた。

⏰:08/08/27 00:34 📱:SH903i 🆔:FGOSOYT6


#346 [りく☆]
『サボったつけだね。』

『分かってるよ!!ちゃんと課題してくるし。』

祥子にそう反論した後、オレは机に突っ伏していた。
そんなオレを余所に、滝沢が口を開く。

『そぉいえば、今日美里いないな。後、彼女も…』

辺りを見渡していた祥子も黙って頷いた。彼女とは、優希のことだろう。

⏰:08/08/27 00:43 📱:SH903i 🆔:FGOSOYT6


#347 [りく☆]
そんな滝沢の言葉にも会えて振り向かず、オレは机に突っ伏したままだった。
別に美里がいようがいまいが関係ない。あの事はいつか話せばいいのだから。

そんなオレの行動に対して、滝沢は何も言わずただ黙っていた。

⏰:08/08/27 00:51 📱:SH903i 🆔:FGOSOYT6


#348 [りく☆]
チャイムの音が聞こえ、2人は自分の席へと帰っていった。

…美里も優希もいないのか…

一人になると滝沢の言葉が気になってしまい、そんな想いが込み上げてくる。堪らず辺りを見渡したが、やはり2人の姿はなかった。

…オレの知らない真実

滝沢と祥子に言われたこの言葉がふと浮かんだ。

⏰:08/08/27 00:55 📱:SH903i 🆔:FGOSOYT6


#349 [りく☆]
やはり美里は、オレの知らない優希の何かを知っているのかもしれない…。

そんな事を考えているうちに、気がつけばオレは爆睡していた。

滝沢に叩き起こされ、辺りを見渡すと、みな帰る支度をしている。

『午後の授業を全寝する奴とか始めて見たし。』

⏰:08/08/27 00:58 📱:SH903i 🆔:FGOSOYT6


#350 [りく☆]
赤くなった頬を隠しながら、とりあえず笑ってごまかしていた。

『あれを見ても笑えるか?』

そう言った滝沢の指差す先を見てみると、オレの笑顔は一瞬にして固まった。

『うそだ…』

黒板に大きな文字で「新垣課題追加決定!!」と書かれていたのだ。

⏰:08/08/27 01:02 📱:SH903i 🆔:FGOSOYT6


#351 [りく☆]
『あまりにもぐっすり寝てるからだろ。担任も呆れてたよ。

まっオレ達先に行ってるから課題終わったらきな♪』

そう言い残し、滝沢と祥子は先に病院へと向かったのだった。

オレは一人残されたまま、黒板の文字をただ眺めていた。

⏰:08/08/27 01:05 📱:SH903i 🆔:FGOSOYT6


#352 [りく☆]
 



『やっと終わったぁ♪』

課題をやり始めて1時間半、ようやく積んで置いてあった課題を終わらした。書いた内容があっているかは定かではない。

しかし早く卓也に会いたいオレは適当に書いて終らせたのだ。

⏰:08/08/27 01:08 📱:SH903i 🆔:FGOSOYT6


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