〜運命のヒト(2)〜
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#232 [りく☆]
過去を全て知った滝沢は、何も反論することなく黙って聞いていた。
オレの口から出る一言一句漏らさず聞くように、目を閉じてオレの話しに耳を傾けていた。
:08/08/21 16:33
:SH903i
:Gn6lI.io
#233 [りく☆]
不思議な気持ちだった。
あれだけ過去を知られる事を拒み、全てを独りで抱え込んでいた自分が、何も包み隠さず他人に全てを話すなんて……
しかし、心境は清々しいものだった。それは全てを話せたからなのか。しかしそれだけの理由であれば、話す相手など誰でもいいはずだ。
:08/08/21 16:33
:SH903i
:Gn6lI.io
#234 [りく☆]
オレはやっと心から人を信用し、有りのままの自分をさらけ出す事ができた。
そんな当たり前のことにオレは、新鮮味を感じていた。今なら胸を張って言えるだろう。
オレは滝沢たちを心から信用しているかけがえのない親友であると……
:08/08/21 16:34
:SH903i
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#235 [りく☆]
『お前はこれからどぉするんだ?』
全てを聞いた滝沢は、意外にも冷静な顔でオレに聞いてきた。
『どぉしようもないよ……』
弱気に答えてしまった。
:08/08/21 16:35
:SH903i
:Gn6lI.io
#236 [りく☆]
それは滝沢の言う通り、これから何の解決策がないことに気がついたオレの悲しみであった。
話したところで全てが許される訳ではない。
:08/08/21 16:35
:SH903i
:Gn6lI.io
#237 [りく☆]
『けど…お前がやっと話してくれて嬉しかったよ。まぁ内容には正直ビビったけど。
でも約束しただろ……お前が全てを話してくれた時は全力で協力するって。』
オレの両肩を掴み滝沢が言う。
『お前はもぉ…独りじゃないんだ』
:08/08/21 16:36
:SH903i
:Gn6lI.io
#238 [りく☆]
深山での出来事からずっと篭っていた暗闇に、やっと光が差し込んできた。
別にそれを望んで話した訳ではない。
しかし、滝沢のそんな優しい一言にオレはただ涙を流していた。
:08/08/21 16:41
:SH903i
:Gn6lI.io
#239 [りく☆]
『男が泣くなんてダセェぞ』
笑いながら滝沢がオレに言葉をかける。
『う…うるせぇ』
涙を流しながら必死にだした言葉だった。
オレが落ち着くまで待っていた滝沢がゆっくり口を開いた。
:08/08/22 00:56
:SH903i
:XTS191aU
#240 [りく☆]
『彼女は…お前と全く話したくないような感じなのか?』
『直接なにか言われた訳ではないけど…絶対嫌だろ』
二人で屋上の壁にもたれかかりながらオレは滝沢に言葉を返した。
:08/08/22 00:57
:SH903i
:XTS191aU
#241 [りく☆]
優希が許してくれている訳がない。必ず守ると約束したのに裏切ったオレなんて……許されるはずがない。そんなオレの気持ちを悟ったのか、滝沢は黙ったまま夏の青空を眺めていた。
:08/08/22 00:58
:SH903i
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