.。改]恋愛成就の洞窟で。.
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#91 [桔妁]
 

特に気にもせずに(盗賊の死体にはびっくりだったけど)道を歩いていたらだ。

一里塚のところに、天弥が居た。しかもボロボロで。

「何があったんスか…」

私がちょっと聞くと、山菜採りだと言った。

「刀持ってるんだね-。」

私がちょっと聞くと、届かない高さの山菜を採るためだと言った。

「あ-!おまい、繭居ないと寂しいんじゃろ-!弱いのう!」

⏰:07/12/17 19:59 📱:SH903i 🆔:VoPBYhWg


#92 [桔妁]
 
そうやって頼仲がからかうと、天弥は鞘で頼仲を殴った。

頼仲は頭を押さえている。


「ねぇ、あの盗賊さぁ…」

私が聞けば、天弥は。

「知らないね。大体さ、平成生まれの子供が人なんて斬れません。怖いです。これは山菜専用です。」

なぜか天弥は敬語で答えていた。

⏰:07/12/17 20:03 📱:SH903i 🆔:VoPBYhWg


#93 [桔妁]
 
そこで、頼仲は私に耳打ちをした。


「盗賊が繭に手ェ出したら困るから倒したんじゃろ-ねェ。

繭は美人だから盗賊に何されるか分からないから。…惚れてるな。」



「な、」

あははっと笑う頼仲くんって、結構分からない子だと思った。(子っていうか19なんだけどね…)

⏰:07/12/17 20:07 📱:SH903i 🆔:VoPBYhWg


#94 [桔妁]
 
それから、三人で手を繋いで帰った。私は右で頼仲くんは真ん中で天弥は左。

なんか、お月様が優しかった。



「なんだかんだ、楽しいんじゃない、かな?」

「お前、帰りたくね-のかよ。」

「繭は他所に行っちゃ駄目じゃ!わしの嫁…うっ!」

腹にクリーンヒット。


まぁ、今も楽しまなくっちゃだよね!

⏰:07/12/17 20:11 📱:SH903i 🆔:VoPBYhWg


#95 [桔妁]
 
―第3章―

――鬼道村でお勤め。
   私、茶屋小町です。―

.

⏰:07/12/17 20:16 📱:SH903i 🆔:VoPBYhWg


#96 [桔妁]
 

「……第一回、居候会議ィ〜。」

「わ-い!…って、なんじゃそりゃ。」


気付けば紅葉が真っ盛りだった。皆は中間テスト中くらいか。


突然だが、溝浦家では会議が行われています。

「ど-もこうもね-んだよ!繭、てめぇ食い過ぎ!!

「…え、えへ♪」

⏰:07/12/17 20:19 📱:SH903i 🆔:VoPBYhWg


#97 [桔妁]
 
昔の人っていうのは、平均身長が物凄い小さい。

だから食事も少ないのだが。

来日(違う)したばかりの私は、ばりばり未来人なので食欲旺盛だ。

天弥は過去に来てからだいぶ経つので少ない量に慣れたのだという。


「食費が大変だ!俺、そろそろ強盗するかも。本当危ないなァー。

…ってなわけで!!!!」

.

⏰:07/12/17 20:24 📱:SH903i 🆔:VoPBYhWg


#98 [桔妁]
 


「アルバイトね……。働かざる者食うべからず…ってやつですか。」

私は、村の中心部のお茶屋で働く事になった。

「ここは旅人も多いからね。楽しいよ。」

店長っぽい人(主人かな)は優しそうでなによりだ。

「すいません、最中と緑茶を…」

早速お客だ。たしかに身なりが旅人な人。少し……臭い…。

⏰:07/12/17 20:29 📱:SH903i 🆔:VoPBYhWg


#99 [桔妁]
 
「か、かひこまひました〜♪」

近くに居るとツーンとする。

わかるだろうか、皆には。


―――

――


「つかれたァ…」

気付けば一日中働いていた。まぁ、疲れたといえど、私はお茶を運ぶだけなんだけど。

⏰:07/12/17 20:32 📱:SH903i 🆔:VoPBYhWg


#100 [桔妁]
 


「ただいま…」

家に帰ると、最近会っていなかった頼仲が居た。

それと他に女の子も。

「お帰りんしゃいな繭!」

「頼仲くん、久しぶり。……で、この人誰?」

女の子は、多分私と同じ位の年齢だろう。

…化粧などしていてよく分からないけれど。

⏰:07/12/17 20:35 📱:SH903i 🆔:VoPBYhWg


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