.。改]恋愛成就の洞窟で。.
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#334 [桔妁]
………昼。
慶やその他メンバーはなんとかきちんとした食事にありついて、そしてその食後であった。
「はぁ、微妙なうどんだったね。あれはミステリー………」
「いや、だから定食を勧めたじゃないっすか!!何、ねばねばうどんって!!」
少々難有りの人も居たけれど、その他は普通にお腹を膨らませられた。
:08/04/14 22:54
:SH903i
:☆☆☆
#335 [桔妁]
「と、そんなことはどうでもいいんだ。…村へ行こう!」
吉原のスイッチはここで入れ代わった。これは部活動を本格活動させるという意である。
「…地図はこれだ、さぁ慶!」
テンションの上がる吉原はなにかが違う。分からないが。
慶は渡された地図を、最大の集中力で約五秒見つめた。
そして、村へ続くであろう道を三秒見つめる。
:08/04/14 22:58
:SH903i
:☆☆☆
#336 [桔妁]
「……………こっち、っすね。ここからなら十五分かかりませんよ!走れば!」
すぱっと指を差し、慶は言った。
そう、つまり。慶がこんな部活に居る訳といえばそれだった。
周りの風景と地図を数秒見比べただけでルートがわかるという"人間カーナビ"。
逆に、八秒で全てがわかるから、本物のカーナビよりも使えるかもしれない。
:08/04/14 23:02
:SH903i
:☆☆☆
#337 [桔妁]
「ご苦労。さすが、絶対土地勘だね。」
ニッと笑う吉原は方向音痴だから、その笑みからは尊敬の意もとれる。
それから三人は小走りをしだした。
走って十五分、つまり小走りなら二十分くらいだろう。
たまに歩きながらも、着実に村に向かって近づいていった。
:08/04/14 23:06
:SH903i
:☆☆☆
#338 [桔妁]
―――――――――
――
「――…繭さん、繭さん」
朝になり昼になり、すっかり寒そうな繭は囲炉裏の前に寝かしていた。
ただしかし、起こさない訳にもいかないので、つんつん突くのであった。
(…ていうか俺達は、よく考えたら昨日――…)
そんな繭をつつきつつ、天弥は逆に目覚めないでとも願っていた。
:08/04/14 23:09
:SH903i
:☆☆☆
#339 [桔妁]
(考えたら恥ずかしーんじゃねーか!!?)
天弥の頭の中はそればかりが巡っていた。
「あああ、愛してる、なんて、なぁ!?」
おかしいだろう、と頭に手を当て言い、やり場のない気持ちを押し込んだ。
だが残念ながら繭にはそれが聞こえたようで、うぅ、と声をあげ薄目を開けていた。
:08/04/17 00:28
:SH903i
:☆☆☆
#340 [桔妁]
「あ、天弥……………っ!」
ふいっと顔を背ける繭は同じ気持ちであろう。ただ天弥は起きた繭に対してはクールに接することにした。
「おはよ、う…」
様子を伺いながらの挨拶。クールにするはずがこうなってしまっている。
「おおはよう!…運んでくれたんだね?有難う!」
そんな上擦る繭の声からすれば、怒りや憎しみがないのはすぐにわかった。
:08/04/17 00:32
:SH903i
:☆☆☆
#341 [我輩は匿名である]
:08/04/22 07:15
:SH905i
:YinhVAd.
#342 [桔妁]
安価有難うです
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!
更新します
![](http://img.ryne.jp/emoji/63652.gif)
:08/04/23 14:51
:SH902iS
:☆☆☆
#343 [桔妁]
「いやいや、おいてけぼりにするのも…あれだから。」
上擦る繭の声に答えれば、急に繭は立ち上がった。
「……洞窟、行こ!!」
「は…?」
天弥はといえば、しばらく恋人同士ーみたいな、そんないちゃいちゃをしてみたかったわけだったが。
繭は急いで用意すると、口が半開きの天弥を引っ張り出した。
:08/04/23 14:56
:SH902iS
:☆☆☆
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