.。改]恋愛成就の洞窟で。.
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#42 [桔妁]
「そうだったか、」
首を傾げて言う彼は少し可愛さがある。目は怖いが。
「俺、は…天弥(ソラヤ)って言う。」
変わった名前、だけど聞いたことのあるような名前。
「天弥さん、…私は、時枝 繭です。」
普通に自己紹介なのに、こんな情景は新鮮ですこし照れる。
:07/10/23 23:43 :SH903i :i/kZHN5c
#43 [桔妁]
天弥は繭を見て驚いている。
「時枝、繭――…苗字、あるのか?」
「は?」
私は首を傾げるしかなかった。
そして、唐突な質問を続ける天弥。
:07/10/24 11:56 :SH902iS :vEfPNceo
#44 [桔妁]
「…―今、何年何月何日?」
「え、平成1X年の8月12日、ですが。」
すると天弥は嬉しそうな、また悲しそうな顔をして言った。
「…落ち着いて、聞いて。……此処は過去だよ。」
私は、こいつが何をいったのか、意味こそ分かるが馬鹿にした。
:07/10/24 12:02 :SH902iS :vEfPNceo
#45 [桔妁]
「…はい?」
「そりゃ、信じらんないかもしんないけどな……。」
ドッキリだろうか、それにしても真剣な天弥……
「天弥……」
ふと思った。いや、思い出した。
:07/10/24 12:14 :SH902iS :vEfPNceo
#46 [桔妁]
ミゾウラ ソラヤ
溝浦 天弥。
彼の事を全く知らないといえば嘘になる。
繭は、中三という事もあり、卒業研究に取り組んでいる。
テーマは[神隠し]
そして資料を漁る中、出て来た一人の名前…天弥。
:07/10/25 21:30 :SH903i :5/L4oiLw
#47 [桔妁]
彼は三年前の夏、当時十二歳の時に、田舎に遊びに行ったきり帰らず、
しかも、当時の事件を目撃した彼の祖母は、天弥は目の前で消えたと言うのだ。
祖母は、今はこの世に居ないが、あの頃は少し頭にきていたみたいで、"目の前で消えた説"は消滅したのだが。
その後、一時期は300人体制で捜すも見つからず、今では風化しつつあるのか…
:07/10/30 07:52 :SH903i :ruBS5tUk
#48 [桔妁]
その、天弥が今目の前に居るのだ、
そう思えば此処が過去というのはよく理解出来る。
信じられないけど。
でも、神隠しされた彼と同じ所に居る私も神隠しにあったのだろう…。
「…じゃあ、此処は何処?」
:07/10/30 07:55 :SH903i :ruBS5tUk
#49 []
続き楽しみにしてます(*pq・v・*)
:07/11/05 01:44 :N701i :xXpN/Zrk
#50 [桔妁]
ろんぐ放置ごめんなさい。
こっちは話の構成を考えるのが
なぜか進まず。。
これからはビシバシ更新です
:07/12/14 18:32 :SH903i :mTWrr0Hk
#51 [桔妁]
「此処か?此処は…鬼道村。」
「キドウムラ?」
「はぁ、鬼の道の村って事。……でも繭って、本当に現代人なのかよ。」
「なっ、失礼な!!」
いきなり知らない所(過去)に連れて来られてしまってテンパってる少女(なんか冷静だけど)に、何と言う言葉を。
:07/12/14 18:51 :SH903i :mTWrr0Hk
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