危ナイ兄弟愛ノカタチ:)BL
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#646 [東脂ヤ転
とりあえず外へ飛び出した俺は昔の知り合い、早乙女 壱(サオトメイチ)の店に向かっていた。
静の店に居た頃から壱は、頭の回転の早い、俺をイラつかせない奴だった。
それ以来、壱が静の店を辞めた後も、圭吾のことで気持ちが不安定な時とかはよく壱の店に行っている。
しかも大概、切羽詰まった時にしか行かないようにしているんだけど・・・
[俺やっぱダメかも・・・]
眩し過ぎる太陽にまでイラついている俺は、一体いつになったらこんな気持ちから解放されるんだろう。
:08/07/10 18:10
:W52P
:☆☆☆
#647 [はな]
:08/07/13 00:13
:SH905i
:AZV/eNqc
#648 [東脂ヤ転
>>647アンカーありがとうございます!
***********「あれ・・・明さんじゃないですか?」
「・・・は?」
突然誰かに声を掛けられ、思わず変な声を上げてしまった。
「やっぱり、明さんだ」
その声に振り返って見た時、改めて変な声を出しそうになる。
「や・・・大和?」
「久しぶりっすね明さん」
:08/07/13 23:17
:W52P
:☆☆☆
#649 [東脂ヤ転
少し長めの茶髪に、長い手足と赤いフレームの眼鏡。
間違いなく高校時代の後輩、三輪大和(ミワヤマト)だ。
高校卒業以来の約2年振りの再会にしては余りに突然で、俺は驚きを隠せずにいた。
「お前・・・全然変わってないな」
あの頃と少しも変わっていない大和に、俺は少し頬がゆるむ。
「先輩こそ相変わらず可愛いっすね」
にっこり笑ってそう言う大和を前にして思い出す。
そう言えば・・・コイツはこうやって調子を狂わす奴だった。
:08/07/14 09:08
:W52P
:☆☆☆
#650 [東脂ヤ転
「それよりこんな所で何やってんの?」
大和のタラシ発言はスルーしといて、俺は無難な質問を投げかける。
ただ話しかけるだけでも、俺は大和を見上げるカタチになってしまう。
「いや、ちょっと買い物があってそのついでにぶらついてたんすよ。
明さんは?」
「俺は知り合いのカフェに(圭吾のことを相談しに)行こうとしてたとこ」
たわいない会話なのに節々で圭吾を想う俺がいる。原因はきっと、大和がちょっと圭吾に似ているから。
:08/07/14 11:07
:W52P
:☆☆☆
#651 [東脂ヤ転
「カフェ!?良い響きー!一緒に行っても良いっすか!?」
「え!?」
カフェという単語のどこにテンションが上がったのか、大和は嬉しそうに目を輝かせる。
「まぁ・・・別に良いけど」
[壱も変に深読みする奴じゃないし・・・大丈夫だよな]
壱の店に"誰か"を連れて行くのは正直気が引けたけど、大和に断る理由も無かったので俺は渋々頷いた。
「じゃあ早く行きましょ!俺喉乾いちゃってて」
ほぼ強引に俺の手を引く大和を見ながら、昔のことを俺は思い出していた。
:08/07/14 11:53
:W52P
:☆☆☆
#652 [東脂ヤ転
大和はもともと同じ部活の後輩だった。
他人に優しくしたりするのが苦手だった俺は、特定の奴としか関わろうとしなかった。
そんな中、
『明さん!一緒に練習行きましょうよ』
懲りもせず、毎回毎回俺に声を掛けて来た唯一の後輩、それが三輪大和だ。
"お調子者の憎めない後輩"
大和に抱いていた感情はただそれだけだった。
それは昔も今も変わらない。
でも、
大和は違っていた。
:08/07/14 12:15
:W52P
:☆☆☆
#653 [東脂ヤ転
「いらっしゃいま・・・あれ珍しい」
ウチからそう遠くない郊外にある洒落たカフェ。その店の若きオーナー、早乙女壱は俺を見た瞬間とびきりの笑顔を見せる。
「久しぶり、壱」
「今日は珍しいお客さんが多いなぁ」
さっきまで読んでいたと思われる料理本を片付けながら、壱は嬉しそうに言う。
:08/07/14 16:07
:W52P
:☆☆☆
#654 [我輩は匿名である]
:08/07/14 16:28
:SH904i
:VeOTkTrI
#655 [東脂ヤ転
「"多い"って、さっき誰か居たのか?」
俺は意味深な壱の言い方が引っかかって少し強めに尋ねた。
「いや別にちょっと懐かし・・・」
そこまで言うと壱は突然顔を上げる。
その目線はしっかりと大和を捉えていた。
「・・・友達、ですか?」
壱は俺と大和を交互に見ながら尋ねる。
いつもとは違う壱の目つきに、俺は何故か変に戸惑う。
:08/07/14 21:36
:W52P
:☆☆☆
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