危ナイ兄弟愛ノカタチ:)BL
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#457 [東脂ヤ転
「静兄がゲイかなんて関係ないの。
あたしは・・・」
紫穂が真剣な眼差しを俺に向ける。
「あたしは日下部静人っていう、1人の人間を好きになったんだから」
肩まである、紫穂のこげ茶色の髪が、風になびいて美しく光った。
「・・・・・変なヤツ・・・」
とにかく紫穂は、いつも俺に対してこんな感じだった。
いつのまにか、紫穂が俺を呼ぶ"静兄"という呼び名が、とても大切に思えていたんだ。
:08/03/31 22:01
:W52P
:☆☆☆
#458 [東脂ヤ転
「・・・・・・・・ん・・・ッ・・・?」
カーテンからこぼれる光に気付き、俺は目を覚ました。
時計に目をやると9時半過ぎ。
「ー・・・ッ!!鳴、学校・・・ッ!!!!」
と、そこまで言って今日が日曜日だということに気付く。
俺は安堵の溜め息をつくと、隣で気持ち良さそうに眠る義弟を見つめる。
「・・久々に見たな・・・紫穂の夢・・・・・」
:08/04/01 06:44
:W52P
:☆☆☆
#459 [東脂ヤ転
「ん・・・ッ・・・静・・兄・・」
寝ぼけているのか、鳴はそう呟くと俺にすり寄って来た。
「クスクスッ・・・まだ子供だなぁ・・・」
俺はそんな鳴が愛しくて、こげ茶色の髪を撫でる。
その色はあの日見た、紫穂の髪色と同じように輝いていた。
「・・・鳴・・・」
俺はそっと鳴の頬にキスをする。
:08/04/01 10:35
:W52P
:☆☆☆
#460 [我輩は匿名である]
:08/04/01 11:07
:W52SH
:NMdQW0TY
#461 [東脂ヤ転
昨日の一件から夜が明けて、結局6時前に俺達は帰宅した。
あんなに動揺する鳴を俺は初めて見たし、あんなに自分自身動揺したのは初めてだった。
結果、前よりもお互いを想う強さが深まったので、今回の騒動は良かったとも思える。
でも・・・・俺はあの時、本気で圭吾を殺してしまうかと思った。
[やっぱり・・・歪んだ愛情だよな・・・]
鳴を渡したくない、そう考えるだけで前が見えなくなる。
これが本気で相手を好きだという証拠なら、
皮肉な世界だ。
:08/04/01 20:47
:W52P
:☆☆☆
#462 [バナ夫]
頑張って
:08/04/01 21:20
:W52SH
:0c0Hg4jc
#463 [東脂ヤ転
>>413-414「んんー・・・ッ・・起きるか・・・」
一度目が覚めてしまうと眠れない俺は、けだるさの残る身体を起こし、ベッドから降りる。
昨日は疲れていたこともあり、鳴を部屋まで運んだ後、そのまま俺も鳴の部屋で寝てしまったのだ。
[今度ダブルベッド買ってやろ・・・]
俺は鳴の小さなシングルベッドを見て、そんなことを思った。
いつのまにか親バカならぬ"義兄バカ"になりつつある自分が可笑しくて、何となく頬が緩(ゆる)む。
:08/04/01 23:35
:W52P
:☆☆☆
#464 [東脂ヤ転
「・・・ん?何だ・・・?」
その時、ベッドの側に何かのプリントが落ちていることに気付く。
「授業参観の・・・・お知らせ・・・??」
拾い上げ読んでみると、どうやら鳴の高校の"授業参観"について書いてある、保護者向けのプリントだった。
日付を見ると明日の13時半から、らしい。
「明日・・・ねぇ」
俺は良いことを思いつき微笑むと、そのプリントをポケットに入れて部屋を出た。
:08/04/01 23:52
:W52P
:☆☆☆
#465 [東脂ヤ転
コポコポコポ・・・・ッ
適当に着替えた俺は、キッチンに降りてコーヒーのスイッチを入れる。
父さんも義母さんもお互いの仕事が忙しく、家に居ない日が多いので、ほとんど鳴と2人暮らしの状態が続いている。
『静兄、いつも寂しそうだもんね』
ふ、と紫穂に言われた言葉を思い出す。
初めて家に遊びに来た時、紫穂が言った言葉だ。
[今日はやたらと紫穂を思い出すな・・・]
別れたのはごく最近の話なのに、とても昔の思い出のように思える。
:08/04/02 10:04
:W52P
:☆☆☆
#466 [東脂ヤ転
『大切にしてあげなよ・・・・瞬さんのこと・・・』
それと同時に、昨日の鳴の言葉も思い出し、その時気付く。
[あの時の鳴が・・・紫穂と同じ眼をしてたんだ・・・・]
深い哀しみの色をした眼。絶対離さないと決めていたのに、傷つけた。
「クスッ・・・・意外とへこんでるんだな・・・俺」
鳴の居ないこの家を見て、全身の血の気が引いたのをまだ覚えている。
鳴が俺を必要としてくれていることに、俺はきっとどこか甘えていたんだ。
:08/04/02 10:36
:W52P
:☆☆☆
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