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#144 [恋文(1/1)◆vzApYZDoz6]
先程から便箋を汚しては消して、汚しては消しての繰り返しで、なかなか筆が進まない。
恋文なんていうのは、自分の『好き』という心中を伝えれればそれだけで役割が果たされた事になるのだが、それが難しい。
そうしている内に、だんだん嫌になってきてしまった。
悩めば悩むほど小難しい文章になるんだから、どうせなら今思っている事をありのままに書いてやろう。
そう考えると、ペンを握る手に自然と力が入った。
「えーっと、お前はクラスのマドンナとか言われてるけど太ももが太いから俺はそうは思わない。というかお前なんて好きじゃない。ちょっとぐらい容姿がいいからって調子に乗るなよバーカ。結局、一番いいのは幼女なんだよバーカ」
書き上げた便箋を三つ折りにして封筒に入れる。
ペンを置き、座っている椅子の背凭れに盛大に寄りかかって、天井を見つめながら大きく溜め息をついた。
「…ったくあの野郎、俺にラブレターの代筆なんか頼みやがって」
この内容のままであいつの想う人に渡せば、間違いなくあいつは振られる。
だが別に構わない。むしろ、振られた方があいつのためになるだろう。
天井を見つめたまま、再度溜め息をついた。
そして再び机に向かい、新しい便箋を取り出す。
ペンを握り、振られて泣くあいつへの慰めの言葉と、失敗したラブレターの言い訳を、吟味しはじめた。
:08/03/09 00:41 :P903i :IRJGZ9R2
#145 [[邪魔モノ(1/1)]蜜月◆oycAM.aIfI]
私は標的を真っすぐに見つめながら、そろりそろりと近づく。
――あなたには悪いけど、こうするしかないのよ。
心の中で呟いたつもりだったが、聞こえてしまったのだろうか、標的が私に気付いたような気がした。
どうせ、何度同じことを繰り返すのだ、などと思われているのだろう。
だが、私はこうやって生きてきたのだ。今さらどうしようもない。
あの人と結ばれるため、邪魔モノがあらわれる度に私は排除してきた。何度も何度も。
罪悪感が無いわけではない。けれど、あの人のためと思えば少しぐらいの痛みなど無いに等しい。
私の中に残っていく悲しい傷痕。しかし、それさえもあの人への愛情からのものと思えば、愛しい。
そして私は、この愚かな行為を今日も繰り返す。
自らの右頬を両手で挟み込む。嫌な音がして潰れるニキビ。
「あ〜また跡残っちゃうな、コレ」
:08/03/09 02:07 :SH903i :J0vT8dP.
#146 [◆vzApYZDoz6]
:08/03/09 14:28 :P903i :IRJGZ9R2
#147 [ふむ]
:08/03/09 14:33 :SH905i :☆☆☆
#148 [蜜月◆oycAM.aIfI]
:08/03/09 17:46 :SH903i :J0vT8dP.
#149 [きゆん]
<1>
「…好きよ」
そう言えば君は
どんな顔をするの?
このまま友達でも
いい、そう思ってた。
けどやっぱり
ずっとずっと
大好きだった
私の気持ちを伝えたい。
:08/03/09 17:53 :W52SA :8lv7aSTk
#150 [きゆん]
<2>
「…好きだ」
そう言えば君は
どんな顔をする?
このままいい奴として
君の隣にいられるなら
それでもいいと思ってた。
けど、すげぇ大好きな
気持ち…やっぱり伝えたい。
:08/03/09 17:55 :W52SA :8lv7aSTk
#151 [きゆん]
<3>
こっちを見て。
こっちを見ろ。
私に微笑んで。
俺に微笑えめ。
愛してるって言って。
愛してるって言ってくれ。
今君に
全てを告げる。
-END-
:08/03/09 17:58 :W52SA :8lv7aSTk
#152 [きゆん]
「告白」>>1-3
:08/03/09 17:59 :W52SA :8lv7aSTk
#153 [「君と魔法」向日葵(1/2)]
上を向けば涙は流れない。
そう言った筈なのに涙が流れていく。
そう言った君は、ここにはもういない。
夜中の突然の知らせ。
君の事だった。
必死に病魔と言う敵と戦ってた君は、最後の最後まで力一杯抵抗したけど……負けてしまったんだね。
空を見上げれば、君が見えると思ったけど、煙しか見えない。
あんなに温かかった君は、もう今じゃ白い塊。
:08/03/09 23:03 :SO903i :HufwFHOk
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