木の下でかくれんぼ
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#61 [ちむ◆kIFO7LoPgI]


……分からない。

もうアサミさんという人間がどんな人間だったか分からない。

これが笑顔が美しくてみんなに優しいアサミさん?

ちがう、まるで人の皮をかぶった悪魔じゃないか。

⏰:08/03/28 17:49 📱:L704i 🆔:8OkOW9yI


#62 [ちむ◆kIFO7LoPgI]


「だから……わたし……カミヤマくんと付き合ってなんかないっ……」

「嘘よ!アンタいい加減にしなさいよね!分かったわよ、そんなにばらされたいのならばらしてやる!明日、全校生徒がアンタを異端視するのが楽しみだわ!」

⏰:08/03/28 17:50 📱:L704i 🆔:8OkOW9yI


#63 [ちむ◆kIFO7LoPgI]


アサミさんは高笑いしながら階段へと向かった。

わたしは息苦しくなり、その場にうずくまった。

どうする。

このまま逃がせば、わたしは明日から全校生徒に、いや町中の人間に捨て子だとばれてしまう。

⏰:08/03/28 21:22 📱:L704i 🆔:8OkOW9yI


#64 [ちむ◆kIFO7LoPgI]


そうなれば今まで優しく接してきてくれた叔母さんや叔父さんに迷惑がかかる。

噂の対象にされて、散々弄ばれた後に同情されるのだ。


……それだけは出来ない。

⏰:08/03/28 21:22 📱:L704i 🆔:8OkOW9yI


#65 [ちむ◆kIFO7LoPgI]


「アサミさんっ!」

わたしは立ち上がり、大声で叫んだ。

階段を降りようとしていたアサミさんは驚いて振り返り、立ち止まった。

わたしはすぐさまアサミさんに駆け寄り、強く腕を掴んだ。

⏰:08/03/28 21:26 📱:L704i 🆔:8OkOW9yI


#66 [ちむ◆kIFO7LoPgI]


「痛い!」

叫ぶアサミさんを無視し、強引に屋上のフェンス付近へと引き戻した。

アサミさんは力が弱くて体が軽く、簡単に連れてくることができた。

⏰:08/03/28 21:35 📱:L704i 🆔:8OkOW9yI


#67 [ちむ◆kIFO7LoPgI]


わたしは腕をはなし、素早くアサミさんの首を締め上げた。

迷いはなかった。

アサミさんのわたしを見る目は大きく見開かれている。

わたしはそのままフェンスから落とすつもりだった。

⏰:08/03/28 21:36 📱:L704i 🆔:8OkOW9yI


#68 [ちむ◆kIFO7LoPgI]


「あ、アンタ……止めなさいよぉっ……」

「うるさい、落ちろっ……!落ちてしまえ……!」

⏰:08/03/28 21:45 📱:L704i 🆔:8OkOW9yI


#69 [ちむ◆kIFO7LoPgI]


しかし駄目だった。

何度必死に首を掴んで押しても、フェンスはアサミさんの肩下あたりまであるためになかなか落ちない。

わたしは更に力を込めて押した。

もう、頭の中が真っ白だった。

⏰:08/03/28 21:45 📱:L704i 🆔:8OkOW9yI


#70 [ちむ◆kIFO7LoPgI]


「あっ……!」

アサミさん足が浮き、落ちる寸前になった、その時だった。

階段付近で、ドアが閉まる音がしたのだ。

わたしは慌ててアサミさんを引き上げる。

⏰:08/03/28 23:11 📱:L704i 🆔:8OkOW9yI


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