木の下でかくれんぼ
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#45 [ちむ◆kIFO7LoPgI]


「アサミは、本当は君の事が好きなんだよ。いつも君と話したがってた。だけど感情表情が苦手な子だから、うまく気持ちを伝えられないんだよ。それに今はサエコさんに何かを取られたってすねてるから、気がたってるんだよ」

⏰:08/03/19 11:39 📱:L704i 🆔:s9ELimn6


#46 [ちむ◆kIFO7LoPgI]


アサミを許してあげて。

カミヤマくんはそう言い残し、自席へと戻っていった。

わたしは頭を撫でられた感触が忘れられず、自分の手でそっとなぞった。

わたしの手は冷たくて骨ぼねしく、カミヤマくんのそれとは全然違った。

⏰:08/03/19 21:45 📱:L704i 🆔:s9ELimn6


#47 [ちむ◆kIFO7LoPgI]


わたしは数学の時間、ずっとカミヤマくんの手のことばかりを考えていた。

わたしは黒板ではなく、前方に座るカミヤマくんばかり見ていることに気付いた。

⏰:08/03/20 06:36 📱:L704i 🆔:orSzYUvQ


#48 [ちむ◆kIFO7LoPgI]


『アサミを許してあげて』

カミヤマくんのいった台詞が頭をよぎる。

謝るのはずっとわたしの方だと思っていた。

似てしまっていてごめんなさい、と。

⏰:08/03/20 12:23 📱:L704i 🆔:orSzYUvQ


#49 [ちむ◆kIFO7LoPgI]


しかしカミヤマくんは違った。

わたしではなく、アサミさんを加害者にした。

わたしではなく、アサミさんを……。

⏰:08/03/22 14:28 📱:L704i 🆔:8N6PfEkM


#50 [ちむ◆kIFO7LoPgI]




放課後、屋上に上がると既にアサミさんが待ち構えていた。

転落防止用の柵にもたれかかったアサミさんの目は細められ、まるで汚いものを見る目でわたしを見ていた。

⏰:08/03/27 19:36 📱:L704i 🆔:HTG3HFsY


#51 [ちむ◆kIFO7LoPgI]


わたしはアサミさんに近づいた。

今までのわたしなら目を反らしているところだが、けして反らさなかった。

⏰:08/03/27 19:37 📱:L704i 🆔:HTG3HFsY


#52 [ちむ◆kIFO7LoPgI]


「アタシがなんでアンタを呼んだかわかる?」

アサミさんは怖い顔をして言った。

心臓の鼓動がもしかしたら風に乗って聞こえてしまうんじゃないかと思うくらい高鳴っていた。

⏰:08/03/27 21:21 📱:L704i 🆔:HTG3HFsY


#53 [ちむ◆kIFO7LoPgI]


「……わたしとアサミさんが似てるから……気に入らないんだよね?」

アサミさんは眉をひそめた。

「違うわよ。どこまでも鈍感ね、アンタは。カミヤマくんのことよ。アンタ、カミヤマくんと付き合ってるんでしょう」

⏰:08/03/27 21:21 📱:L704i 🆔:HTG3HFsY


#54 [ちむ◆kIFO7LoPgI]


わたしは首を横にふった。

わたしとカミヤマくんと付き合っているなんて誤解だ。

しかし、アサミさんの表情はけわしくなっていく一方だった。

⏰:08/03/27 21:24 📱:L704i 🆔:HTG3HFsY


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