他人の情事(18禁)
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#987 [○○&◆.x/9qDRof2]
>>950-980

⏰:22/10/19 06:37 📱:Android 🆔:A4ZzuHng


#988 [○○&◆.x/9qDRof2]
 笑ってごまかそうにも俺の頭をよぎったのは、さっき呼ばれた「カケルちゃん」の一言。え?まさか?うそ、だって.......。

「そう、そのまさかだよ。正真正銘、藤堂 雛太、本人だ」

 踏ん反り返る圭太郎に目の前の七川さんもコクリと頷く。は?え?有り得ないだろ?

⏰:22/10/19 06:40 📱:Android 🆔:A4ZzuHng


#989 [○○&◆.x/9qDRof2]
「だって、雛太は男だし!一緒に木ぃ登ったし!だいたい名字が違うじゃん!アイツ藤堂!目の前にいるの七川さん!!」
「親が離婚して.......こっちに帰ってきたの」

申し訳なさそうに上目使いでそう言ったのは七川さん。

「あはは、あ、そう、そうなんだ?」

 多分俺いま、涙目。

「改めまして。七川雛多です。ただいま、カケルちゃん」

⏰:22/10/19 06:40 📱:Android 🆔:A4ZzuHng


#990 [○○&◆.x/9qDRof2]
そういって、本人である証明の学生証をおずおずと見せる。刹那に、はっとした。ひなたは、女で.......七川さん?しかも“雛多”って!なになに?いつから漢字を間違ってたの?遠ざかる意識の中で“雛多”と圭太郎の手が俺を支えてくれるのがわかった。

⏰:22/10/19 06:40 📱:Android 🆔:A4ZzuHng


#991 [○○&◆.x/9qDRof2]
いつかもこんなことあったっけ。嗚呼、そうだ、あの時。


 それは。俺達がまだ木に登ってじゃれ合っていた日のこと。俺が木の枝にひっついてた何かのサナギを取ろうとして、木から落ちそうになったのを二人が支えきれずに三人一緒に落っこちて、仲良く病院送りになった日までさかのぼる。

⏰:22/10/19 06:40 📱:Android 🆔:A4ZzuHng


#992 [○○&◆.x/9qDRof2]
俺だけ処置が長引き、あとの二人は待合室で俺のことを待っててくれた。その時、まさかこんな会話がされてたなんて、当時の俺が知るはずもなく、


「転校、するんだ.......」

雛多のいきなりの告白にうろたえる圭太郎。

⏰:22/10/19 06:41 📱:Android 🆔:A4ZzuHng


#993 [○○&◆.x/9qDRof2]
「もう会えないの?」
「わかんない.......だけど、次会う時にはちゃんと女の子らしくなってるから」

大きな目をさらに大きくして驚く圭太郎。

「カケルちゃんには、そのいつかまで言わないで。いまはまだ、このサナギにもなれてないけど。絶対、蝶々みたいに綺麗になって、綺麗に、なって.......カケルちゃんのとこへ戻ってくるから!」



ーーー「てな事があったわけよ!」

⏰:22/10/19 06:41 📱:Android 🆔:A4ZzuHng


#994 [○○&◆.x/9qDRof2]
 なんとか意識を保った俺は、引き続き昼休みの音楽準備室で昔話を聞かされた。俺の隣には、雛太改め、雛多がいる。もちろん俺と同じくらい顔を真っ赤にして。

「何て言うかその.......」

まごつく俺を見るに見兼ねた圭太郎が「ま、そういう事だから!後は二人でごゆっくり!」と、また意地悪そうにヒヒヒと笑って俺達を残し準備室から去って行った。

⏰:22/10/19 06:41 📱:Android 🆔:A4ZzuHng


#995 [○○&◆.x/9qDRof2]
「.......ひ、雛多?」

ここにいるのがあの、ひなた?信じられない思いでいっぱいの俺を、雛多が笑顔で包んでくれる。

「あの時は、おてんばだったし、みんなわたしのこと男の子だって思ってたから.......でも、騙すつもりはなかったの、ごめんなさい」

⏰:22/10/19 06:41 📱:Android 🆔:A4ZzuHng


#996 [○○&◆.x/9qDRof2]
そんな事はどうでもいい!

「俺んとこに戻ってくるって.......どういう意味?」

ヤベっ、圭太郎の意地悪がうつっちゃったかな。

「えっ」と小さく呟くと、さらに顔を赤くしてうつむく雛多。

「こっこういう意味って思っても、いい?」

⏰:22/10/19 06:42 📱:Android 🆔:A4ZzuHng


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