・・悪魔なキミ・・
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#297 [あい]
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⏰:08/06/17 00:48 📱:SO903i 🆔:q3useQC.


#298 [みい]

………………………………
――*柚稀Side*――

今朝、私はいつもよりかなり早い時間に家を出た。

理由なんかただ一つ。染谷蓮に会いたくないだけ。


2限後の休み時間、さえちゃんとおしゃべりしていたら、


「おー、蓮!どったの?寝坊?」


クラス一明るい、矢野君の声が教室中に響く。

⏰:08/06/19 22:12 📱:SH905i 🆔:h.7epjTs


#299 [みい]

思わず肩がぴくっと反応してしまった。笑みが強張る。


「うっせ、黙れ」


普段より数倍低く、不機嫌そうな染谷蓮の返事が耳に届いた。


さえちゃんは黙ってしまった私と、数メートル先にいる染谷蓮を交互に見て、


「ねえ、もしかして染谷君と何かあった?」

⏰:08/06/19 22:13 📱:SH905i 🆔:h.7epjTs


#300 [みい]

とどことなく嬉しそうに聞いてくる。


「いやいや、別に何もないし!」


あったっちゃああったけどさ…。

『冗談で告られたのを真に受けて、彼氏がいるにも関わらず多少舞い上がってました』だなんて、いくらさえちゃん相手でも言えない。


言ってもむなしいだけだし、さえちゃんだって反応に困るだろうし…ね。

⏰:08/06/19 22:15 📱:SH905i 🆔:h.7epjTs


#301 [みい]

「ふーん、そっかあ…」


何故か肩を落とすさえちゃんに、私は当たり前じゃん〜!と笑いながら、染谷蓮の方をちらっと盗み見した。


「……っ!!//」


同時に固まってしまう。なんでかって、染谷蓮もこっちを見ていたからだ。


何故だか目を逸らすことができない。

⏰:08/06/19 22:15 📱:SH905i 🆔:h.7epjTs


#302 [みい]

顔が、身体中が熱くなって、火が噴き出しそうなほど。


「…ず!柚っ!!」


隣でさえちゃんが私を呼ぶ声に、私ははっと意識を戻した。


と同時に、染谷蓮がふいっと視線を逸らす。


「あ…はは、ごめん。ぼーっとしちゃった」

もー、と軽く睨んでくるさえちゃんに、へへっと笑い謝った。

⏰:08/06/19 22:16 📱:SH905i 🆔:h.7epjTs


#303 [みい]

なんか今…見つめ合ってるみたいで、すごいドキドキした…。


…違う違う!!ドキドキなんかしてないもん!!あんなっ…あんな、私のことを騙しておもしろがる、極悪非道な奴なんかっ…!!!!


………………………………

私は帰りのホームルームが終わると、すぐさま教室を飛び出した。染谷蓮に声を掛けられる前に、さっさと帰ってしまいたかったのだ。

「はあ…」

⏰:08/06/19 22:17 📱:SH905i 🆔:h.7epjTs


#304 [みい]

思わず嘆息をもらす。

なんでこんなことしてるんだろ。たった一日、奴を避け続けただけなのに、なんだかどっと疲れが押し寄せてきた。


「いつまで…続けなきゃいけないのかな」


呟いてみたものの、答えなんか出てこない。だって、私が勝手にやっていることなんだから。


マンションについて、ロビーに入りポストを覗く。

⏰:08/06/19 22:18 📱:SH905i 🆔:h.7epjTs


#305 [みい]

まだ夕刊来てないや。また6時頃になったら取りに来よう…。


ぼーっとそんな事を考えながらポストを閉めた時、


「……柚」


背後から響く低い声に、私の手が止まる。


「柚、こっち向け」


命令に従うことが出来ない。怖くて、後ろを振り向けない。

⏰:08/06/19 22:19 📱:SH905i 🆔:h.7epjTs


#306 [みい]

暫く沈黙が続いたあと、肩をぐっと掴まれ、体ごとぐるっと回転させられた。


目の前には、今日ずっと避け続けた悪魔の姿。


「今朝、なんで先行った?」


私の肩を強く掴んだまま、そう聞いてくる染谷蓮に、


「よ、用事があったから…」


と目を逸らしながら答える。

⏰:08/06/19 22:20 📱:SH905i 🆔:h.7epjTs


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